ウォーター

第百一部

 

「今日はどうしてそんなに冷たいの?」

「冷たいわけじゃ・・・・ダメ・・・・・・宏一さん、今は・・・・」

更に宏一の手は再び由美の胸へとたどり着き、両手でゆっくりと膨らみを撫で始める。

「どうして今日は感じないって分かるの?」

「嫌・・・ただそんな気がするだけで・・・・・・う・・・・」

由美は意志の力で感じるのを押さえつけていた。今脱がされればさっきまでベッドの上でしていたことがバレてしまうかも知れない。由美は胸を撫でる宏一の手を押し下げた。

「だめ、待って・・・・嫌・・・・・」

「どうしたの由美ちゃん?」

宏一は由美がこれほど嫌がるのは珍しいので、改めて由美をじっと見た。

「今日は、一緒に居るのは嫌?」

「そう言う事じゃなくて・・・」

「感じないの?」

「・・・・・・たぶん・・・・・・」

しかしその声はかなり小さく、本気ではないことが直ぐに分かった。第一、さっき由美は宏一の息がうなじにかかるだけで確かに反応していた。

「そうなの?試してみても良い?」

そう言うと由美は慌てて両手で胸を隠した。

「ちょっと横になってみて」

そう言って宏一はカチカチに身体を強張らせている由美をベッドに寝かせた。由美はちょっと嫌がったようだが、宏一に右手を握られたくなかったので、結局直ぐに言う通りになってしまった。しかし直ぐに俯せになって身体をガードする。服も着ているし、少なくとも背中くらいなら我慢できると思った。

宏一はすらりとした由美の身体をゆっくりと撫でながら、

「少し試してみて由美ちゃんが感じないようなら直ぐに止めるからね」

と言うと、ゆっくりとスカートの中の可愛らしいお尻を撫で始めた。途端に由美のお尻がきゅっと固くなった。『イヤッ。どうして宏一さんはそっちを・・・。知らないはずなのに・・・』由美は驚いたが、今さら嫌がってベッドを降りるのも変な気がした。

更に宏一は俯せになっている由美の腹に手を入れると、由美の腰をグイッと持ち上げて尻を突き出した格好にした。

「由美ちゃん、こんな格好をさせてごめんね。恥ずかしい?」

「はい・・・・・・」

由美は宏一の優しい言い方に『嫌』と言えなかったことに気が付いた。しかし、このままでは直ぐに触られてしまう・・・・。

宏一は何度かゆみの尻を撫でていたが、直ぐにショーツの中心へと指が移ってきた。

「由美ちゃん、感じない?」

「・・・・・・・・」

宏一の指は優しく動きながら由美の感じる部分の近くをそっと愛撫していた。由美には宏一の魂胆がすっかり分かっていた。『私が感じ始めたら一番感じるあそこを焦らしながら触るつもりだわ』由美には分かっていたが、どうすればいいのかは分からなかった。

由美の秘部を指でなぞっていた宏一は、『おや?』と思った。まだ触り初めて直ぐなのにショーツの中心は既にしっとりとしている。まるで十分な愛撫を受けた後のようだ。由美の表情を伺うと、由美は顔をすっぽりと枕に押し付けているので全く分からない。

試しにほんの少しだけ一番感じる所を軽く撫で上げると、かすかに由美の身体が震えたような気がした。しかし由美は全く声を出さなかったし、顔を上げようともしなかった。

宏一は部屋に入ってきた時、由美がベッドに座っていたことを思い出した。あの時由美はきちんと座っていた。まるで誰かに面接でも受けるような感じで、くつろいで座っていたという感じではなかった。まるで慌てて繕って座り直した、と言う感じだった。宏一の頭にあることがひらめいた。

宏一は愛撫をゆっくりとしたものに換え、その代わり由美の感じやすい場所を丁寧になぞり始めた。

「由美ちゃん、まだ感じない?」

「・・・・・・・・・」

「由美ちゃん、どうしたの?」

「・・・・・・・う・・・うぅ・・・」

由美は全く応えようとしなかった。いや、答えられなかったのだ。由美は必死に枕に顔を押し付け、声を何とか押し殺すので精一杯で、宏一の質問など聞いていられる場合ではなかった。『感じない』どころではなかった。宏一に抱きしめられて心が揺れ動いた所に、宏一が入ってくる直前まで触っていて敏感になった部分を丁寧に愛撫され、あっという間に感じてしまっていた。今は快感に声を上げるのを堪えるだけで他には何もできなかった。

「由美ちゃん、そんなに触っていないのに、どうしてこんなに由美ちゃんのここは濡れてるの?」

「・・うぅっ・・・・うう・・ううっ・・・」

「もうこんなに濡れてきちゃったよ。ほら」

宏一はちょっとだけ愛撫を強くした。

「ううぁっ・・・あうぅぅっ・・・・うあぁぅっ・・・」

「ほら、反応した。感じてきてるんだね?」

「ゆ、許して・・・ううっ・・・・うあっ・・・」

由美の身体は既に我慢の限界にきていた。宏一が軽く秘核の下の部分をクチュクチュと押すと、

「くうっ、うううっ、だめ・・・、許して・・・」

と喘ぎ、身体が十分に反応していることを必死に隠そうとしている。宏一には由美のその仕草がとても可愛らしかった。由美が感じていることをどうしても認めようとしないのなら、それを素直に認めさせるのも宏一の役目だ。

宏一は秘核への愛撫を止めると、ゆっくりと由美の肩の下に手を当てて、上体を起こして手を付いた四つん這いの姿勢を取らせる。由美はハッとしたようだったが、もうどうしようもない、と諦めたのか、頭をうなだれたまま手を伸ばした姿勢を取った。宏一は由美にその姿勢を取らせたままゆっくりとブラウスの胸の辺りのボタンを外し始める。『あぁ、ここで胸を触られたら、もう我慢できなくなる』由美には次に自分がどうなるのか、はっきりと分かっていた。

宏一はブラウスの胸のボタンを二つ外すと、その中に手を入れて由美の右の乳房をブラジャーのカップの上から撫で始めた。既に秘核の辺りをたっぷりと焦らすように可愛がられた後なので、由美の乳房は固く膨らみ、先端の突起ははっきりとブラの布地を突き上げている。宏一が数回撫で回すだけであっという間に由美は我慢の限界に達した。

「宏一さんっ」

「感じてきたのかな?なんかとっても早いね。どうしてかなぁ?」

「そ、それは・・・はうぅ・・・ああぁ、もう、もうっ」

「こうしてみたらどうかな?」

宏一はブラジャーごと固く膨らんだ乳房を軽く揉み始めた。

「はあぁぁっ、はうぅっ、はうあああぁーっ」

由美の身体に快感が駆け抜け、身体は更に先の愛撫が与えられるものと思って感覚を更に鋭くしていく。しかし、乳房はブラジャーに包まれたままだし、四つん這いになっていては足を擦り合わせることができない。由美は宏一の優しい残酷な愛撫に悶えながら更に声を上げていた。

「宏一さん、早く、早くして、お願いですぅっ、ぁあぁっ、気が狂っちゃうぅっ」

こうなっては早く夢中になって愛された方がマシだった。

「今まで何をしていたの?言えるようになった?」

「いや、それだけは言えないの。お願いです。早くして」

宏一が由美の胸を揉む度に秘核には焦れったさが溜まり続け、由美にも秘核がパンパンに張っているのが分かっていた。もう焦れったくて気が狂いそうだった。

宏一は最後の仕上げにかかった。

「そろそろこっちの方が感じやすくなったかな?」

宏一は由美の胸を揉むのを止めると由美の上半身はベッドに崩れ落ち、再び尻を突き上げた格好になった。枕に顔を埋めながら由美は、息を荒く弾ませながら敏感な部分を早く慰めて欲しくてどうしようもなかった。

宏一は由美の足を更に大きく開いてから、残酷なくらいゆっくりと指をびっしょりと濡れた部分に這わせ始めた。途端に由美は、

「ああぁぁぁっ、もうだめぇーっ」

と頭を大きく仰け反らせて声を上げた。

「ほら、もうこんなになってるよ?どうして?」

「宏一さん、もう我慢できません。早く、早く優しくして下さいっ。触ってぇっ」

「そう、触って欲しいんだね?でも、ちゃんと答えないとしてあげない。さっきまで何をしていたの?」

宏一はびっしょりと濡れてきているショーツの生地を軽くひっかくようにして由美を焦らした。

「宏一さんだって分かってるくせに、早く、お願いです。もう我慢できませんっ。早くしてぇ」

「ちゃんと答えなさい」

「じ、自分で・・・・触ってましたあっ」

「そう言うのをなんて言うの?」

「オ・・・オナ・・・・いやぁっ、言えませんっ」

「そう、言えないのなら、こうしたらどうかな?」

宏一は指で秘口の辺りを軽くつつき始めた。指は秘口の中に入ろうとするが、ショーツがじゃまをして中に入れない。由美には入り始める時の感覚だけしか与えられなかった。

「くぅっ、はう、はあっ、はぁっ、ううう、いやあぁーっ」

由美は尻を振って何とか身体が納得できるだけの快感を手に入れようとしたが、宏一の視線に気が付くと直ぐに止めてしまった。

「いやあぁっ、いやあぁぁぁ」

「ほら、言えるようになったかな?」

「意地悪しないで下さい。ああん、気が狂っちゃうっ」

由美は恥ずかしいのを我慢して腰を上下に動かしたり振ったりしてみたが、快感は殆ど増えなかった。

「もう言えるだろ?言いなさい」

由美は朦朧としてきた意識の中で、殆ど意識せずに今まで必死に隠していたことを白状した。

「ベッドで自分で触って、オ・・・オナニーしてましたぁっ」

「そう、オナニーなんかしてたんだ」

「いやぁぁぁ」

「ちゃんと言ったご褒美だよ」

宏一は突き出した尻からゆっくりとショーツをめくり、可愛らしい尻を露わにしながら秘部へと指を運び、ぐっしょりと濡れている部分をなぞり始めた。途端に鳥肌が立つような快感が由美の身体を電撃のように走る。

「はぁぁぁーーーーっ、ああぁぁーーっ」

「どうしてそんなことしてたの?」

「ああん、それだけは言えません。早く、早く指で優しくして下さいっ」

ゆっくりとショーツをめくり、由美の秘部を完全に露わにすると、宏一は秘唇を丁寧に指でなぞり始めた。先程よりは強い快感が得られるはずだが、まだ焦らす愛撫だ。

「言えないの?」

「絶対に言いませんっ、それだけは絶対イヤあぁーっ」

「こうしても?」

更に宏一は指を秘口の中に1センチくらい入れては出し、それを繰り返した。

「あっ、はあっ、いやあっ、だめっ、いやあっ、ぐうっ」

それから宏一ささらに由美を焦らし続けたが、由美はどれだけ宏一が焦らしてもオナニーをしていた理由だけは絶対に言おうとしなかった。今までの由美は焦らせば必ずおねだりしたので宏一には意外だった。しかしこれ以上焦らしても由美は答えないだろうし、由美が可愛そうだ。

「ああっ、早く、早く入れて下さいっ、はうっ、はうぅ、お願い、入れて。指でも何でも良いからぁ」

由美はおねだりだけを悲しげに繰り返していた。宏一は愛撫しながら由美のショーツを全て脱がすと、尻を突き出した格好のまま怯えた目で見ている由美の横でゆっくりと服を脱いでいった。由美の視線が喜びに変わっていく。


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