ウォーター

第十二部

 

 洋恵の家庭教師が終わって帰宅の途中、携帯に連絡が入った。

明子が明るい声で、

「三谷君、もうすぐ仕事が終わるんだけど、泊まりに行ってもい

いかしら?」

「もちろんいいけど、今どこなの?」

「新宿なの、報告書も書き終わったから、もうすぐ出られるわ。

良かったら、新宿駅で待ち合わせしない?」

「えーと、今から新宿に向かうと、ちょっと遅くなるな。良かっ

たら直接こっちにおいでよ」

宏一は、私鉄沿いにある自宅の最寄り駅の名前を告げた。

「分かったわ。改札で待ってて。すぐに向かうから」

明子の声の調子からは、どうやら上司との話もうまくついたよう

だ、と思った。ふと、体に洋恵の臭いがついていないか少し心配

になったが、今日は宏一の手で乳房をかわいがった他は指で軽く

秘口をつついた程度だったので、手を洗えば済むことだと納得し、

足早に駅に向かった。

 私鉄に乗って自宅の最寄り駅に着くと、明子はまだ着いていな

かった。しばらく、タバコを吹かし、駅前のコンビニで雑誌を立

ち読みしていると、何本目かの電車が着いたあとに、小柄な明子

が出てくるのが見えた。

あわてて店を出て改札に向かう。明子は宏一を見つけると、飛ぶ

ように宏一の腕の中に飛び込んできた。

「どうしたの?ごきげんだね。こんな時間なのに」

時刻は零時近い。

「ごめんなさい。さぁ、行きましょ。三谷君の部屋ってどんな所

かなって思ってたの」

「普通の部屋だよ。少し散らかってるけど我慢してね」

「そんなこといいの。急に押しかけた私が悪いんだから。明日は、

午前中はゆっくりできるの。朝食を作ってあげようと思って、卵

やパンを買ってきたの。三谷君が出たら後かたづけをして家に帰

ろうと思って」

「それは嬉しいね。じゃあ、楽しみにしているよ」

「任せといて。大したものはできないけど」

そんな話をしながらマンションに着いた。

 部屋に入ると、どちらともなく抱き合ってキスをした。

「ありがとう。おかげで別れられたわ。みんなの前で言ってやっ

たの、

『いくら若い子が多いからって、職場の女性を誘うくらいなら家

庭サービスでもしてあげたらいかがですか、しつこい上司は嫌わ

れますよ』って。最初はみんな唖然としてたけど後で聞いたらみ

んな喜んでたわ。すっきりしたわ」

明子は楽しそうに言った。

「良かったね。明子さんが嬉しそうだと、こっちまで嬉しくなっ

てくるよ。先にシャワー浴びておいで、あとの話はベッドで聞く

ことにするから」

宏一は明子にシャワーを浴びさせている間にベッドのシーツを取

り替えた。この前の洋恵のにおいが付いているかもしれないと思っ

たからだ。

 エアコンが程良く効いた頃、明子がバスタオル一枚で出てきた。

「さっぱりしたわ、飲み物の支度でもしましょうか?」

「気が利くね、冷蔵庫にアイスティーが入っているからお願いす

るよ」

そう言って宏一もシャワーを浴びた。

 明子は支度をしながら安心感に包まれていた。帰ってくる場所

がある、包んでくれる人がいる、うち明けられる優しさがある、

以前の明子には無かったものばかりだ。

『このまま毎日宏一さんの食事を作ったりしようかな』と考えて

いると、宏一がシャワーから出てきた。明子がアイスティーとオ

レンジを出してくれた。コンビニで買ってきたらしい。

明子を抱き寄せ、二人でのどを潤し、一息つくと、再び唇を求め

あった。宏一が手をバスタオルの下に差し込んで行くと、

「もう我慢できなくなったの?」

と明子がいたずらっぽく笑った。宏一がちょっと自尊心を傷つけ

られたような気がして、言い返した。

「明子さんはどうなの?」

「確かめてみて」

すっと足を開くと手はスムースに中に入った。茂みの中を探ると、

ねっとりとした液が溢れて、たちまち指がびっしょりと濡れてし

まった。明子は目をつぶって声が出るのをじっと我慢している。

宏一が手を引き抜くと、

「わかった?」

と甘えた声でもたれかかってきた。

「早く、ベッドに連れてって」

小さな声でそう言うと、宏一の首に手を回してきた。明子を軽々

と抱き上げてベッドに横たえると、部屋を暗くして明子の横に入

った。

 明子のバスタオルを脱がすと、薄暗い部屋の明かりできれいに

円錐型に尖った乳房が宏一を待っていた。舌で乳首の周りを撫で

ながら、右手を茂みの中に這わすと、

「ああっ、三谷君、好きにして、三谷君のしたいように、はあーっ、

嬉しいわ」

と体をゆっくりとうねらせている。明子の両手で枕をつかませ、

脇の下から小さな体の隅々まで舌を這わせて行くと、時々

「ううっ、はあっ、そこ、感じる、はあっ、そこも」

と体の性感帯を一つずつ宏一に教える。ゆっくりと体中を確認し

てから明子の足を広げ、挿入の体勢を作った。明子は足を少し持

ち上げて位置を合わせてくる。しかし、宏一はすぐには入らなかっ

た。

「ああっ、ねえ、入ってきて、早く」

と液体を溢れさせている秘口の入り口を宏一の肉棒にあてがい明

子は催促する。

「ゆっくりとするからね。あんまり腰を動かしちゃだめだよ」

そう言うと、少しずつ進んでいった。

やっと鬼頭が入り込むと、

「ああっ、おっきい、いいっ、早く、もっと奥まで、早く、入れ

て」

と明子が我慢できない、といった風に催促してくる。しかし、あ

くまで宏一はゆっくりと進んでいった。

明子は、体の中の肉壁をゆっくりと押し分けて進んでくる宏一を

腰から迎えにいきたくて仕方がなかったが、あんまり腰を動かし

ちゃだめ、と言う宏一の言葉を必死に守って我慢を続けた。やっ

と全体が入ると

「おっきい、すごい、とっても堅いわ、早く、動いて、ああっ、

我慢できない、早くっ」

明子の頭の中には宏一の肉棒が出没している事しかなかった。思

わずぐっと腰を突き上げると快感が頭の中まで突き抜ける。

「ああっ、気持ちいいっ」

思わず声を上げるが、今度はゆっくりと肉棒が抜けていった。言

いつけに背いたことにはっとして、

「ああっ、許して、抜いちゃいや、早く、もう一回奥まで、ね、

入れて、ああっ、だめ、もう、我慢できないっ」

とうとう明子は自分から腰を使い始めた。宏一は少し腰を浮かし

て明子の腰が動くスペースを作ってやると、

「はあっ、いいっ、もう、知らないっ、いいっ、すごい、ああっ」

と自分から腰を激しく動かし、快感の波の中に溺れて行く。やが

て、

「もう、だめ、いっちゃう、あうっ、私だけ、許して、いいっ、

もうっ、ううっいくっ、うっ、ううっ」

明子の体が硬直し、やがて大きな息を弾ませる。宏一は、明子の

肉壁がきゅっ、きゅっと締め付ける感覚を楽しんで、しばらくじっ

としていた。由美のように全面を締め付けるのではなく、肉棒の

両側だけが挟むような締め付け方だ。しばらくじっとして明子の

肉壁を楽しんでいると、明子が再び感じ始めて、

「ああっ、また感じてきた。ねぇ、動いて、ああっ、いいっ」

と再び腰を使い出す。

「もう一度いってごらん」

と宏一が耳元でささやいた。

「ああっ、また、でも、おっきくて、いいのっ、我慢できない、

あうっ、ううっ、深いっ」

明子は自分の腰を激しく動かしながら頂上へ上っていった。結局

明子は3回、宏一は1回果てて深い眠りに着いた。

 翌朝、明子は宏一より先に目を覚ますと、Tシャツにショーツ

だけを着て朝食の準備にかかった。朝食と言っても、コーヒーや

オレンジジュースを入れてから、ハムエッグを焼いたら、あとは

適当に野菜を切るだけの簡単なものだ。

 宏一が物音で目を覚ましてトランクス一枚で起きてくると、

「もうすぐできるから待ってて、今、持って行くわ」

と明るい声で答えた。やがてこたつ机に朝食が並ぶと二人で食べ

始めた。

笑顔の明子と二人で食べる朝食は本当においしかった。

「また来て欲しいな、とってもおいしいよ」

と宏一が言うと、明子は

「朝食のこと?それとも私のこと?」

といたずらっぽく笑う。

時計を見ると、会社に出かける時間まではまだ30分程ある。

「どっちかな、確かめなきゃ」

そう言って、

「まだ食べてるのにぃ」

と笑っている明子を抱き寄せた。横抱きにしてキスをしている間

にショーツに手をかけ、素早く脱がしてしまう。明子の目もすで

に潤んで、宏一を見つめている。宏一は、トランクスのスリット

から肉棒をそそり上げると、あぐらをかいた姿勢のまま、座位で

正面から明子を貫いた。

「あうっ、おっきいっ、かたいっ、鉄みたいっ」

明子はすでに十分濡れていたが、宏一の肉棒は起きがけで最高の

堅さになっていた。体を反らせて悶えている明子のTシャツをめ

くり上げ、円錐型の乳房を含むと

「ううっ、朝から、こんなに、いいっ、深いの、おっきいの、あ

うっ、ねぇ、私とどっちがおいしいの?あうっ、食べて」

明子は思いっきり貫かれたうれしさに満足していた。膝を上手

に使って自分から上下に動き、出没運動を作り出す。宏一は目の

前で揺れている可愛らしい乳房を交互に舐めていた。

「こっちの方がおいしいよ。上手に動けるようになったね」

「宏一さんが教えてくれたのよ。この体は宏一さんのものよ」

「さあ、もう少しで終わるからね、上手に動いてごらん」

「あうっ、私も、もう少ししか、ああっ、もう、だめよ、いっちゃ

う、許して、いいっ、いくっ、ううっ、うっ、うっ」

明子の体が頂上に達した時の締め付けで宏一の肉棒も白い液体を

吐き出した。お互い、弾んだ息のままでねっとりとしたキスを続

けていた。やがて、明子の中から白い液体が宏一の肉棒を伝わっ

て流れ落ちてきた。

 宏一が仕事に出かけると、明子は部屋を片付け、掃除をして、

あり合わせのもので軽い食事を作った。冷蔵庫にしまって、メモ

『とっても楽しかった。また来ます。今の私には貴方が必要です。

大好きな宏一さんへ 明子』と書くと、部屋を後にした。

まだ少し体が火照っていたが、それ以上に体の中から元気が沸き

出してくるのを感じていた。

 会社に着くと、宏一は仕事のペースを上げた。コーヒーも飲ま

ずタバコも吸わず、一気にシステムのまとめに入る。必要な機

材もほとんどまとまり、発注をかけるために総務部長を訪れる。

「これが必要な機材のリストです。ご了承いただければ発注した

いと思います。完成の時期を考えると、早急にご了承いただける

とありがたいのですが」

もともと宏一に任されていることなので、総務部長の了承は形式

的なものであった。すぐにOKがもらえるものと思っていたが、

返事は意外なものだった。

「そのことなんだが、総額でどれくらいのものになるんだね?」

「定価ベースで千七百六十万円、実際には九百万円少々と思いま

す」

「そうか、実は、もう少し安く上げられないかと思ってね。いや、

このところ、経費も厳しいものだから」

「調達する機器のグレードをある程度落とすことで百万円程度な

らば下げられると思いますが、それ以上となると機能を削る必要

が出てくると思います」

「いや、性能を落とす必要はないよ。そんなことをすれば、最初

から議論をやり直さなくちゃいけなくなるからな」

宏一にはピンときた。

「どこか良い業者をご存じなのでしょうか」

要するに、紹介業者から購入して欲しいのだ。なにか、パイプが

あるのだろう。

 「いや、実はうちに出入りしている業者が二社共に商売抜きで

協力するから、共同購入にできないかと言ってきたんだ。最初は

購買部長に持ちかけたらしいんだが、この件の購入は三谷君に任

せてあるからこちらからどうこうは言えないと突っぱねられたら

しいんだ。

 そこで、私の所に回ってきたと言うわけさ。私としても、最初

にお宅の会社と契約したときに、機器の購入はお宅を通すと言う

ことで了承している手前、それでは二社の共同購入にしましょう

とは言えないさ。しかし、今までのつき合いもあるから、むげに

断るわけにもいかなくて困っているんだ。何かいい方法はないか

ね」

「そうですね、困りましたね」

宏一は一応困った振りをして反応を探った。もし、総務部長が出

入りの業者から購入することでリベートを取るようであれば、最

初の契約通りにするように突っぱねるつもりであった。しかし、

この総務部長は老練な人物であった。簡単には手の内を見せない。

「リストをもう一度検討してみよう。時間はとれるかな。昼食前

にある程度の方針を決めておきたいんだ」

「わかりました。お付き合いさせていただきます」

「それでは、単刀直入に聞くが、三谷君に入る手数料は何パーセ

ントなんだ?」

宏一はギクッとした。

「驚かなくてもいいよ。この手の仕事には当然のことだし、給料

の一部として認められるべきものだと思っている。だから、その

こと自体なんの問題もないと思うよ。三谷君の取り分を減らさな

いように、折衷案を作り上げたいんだ」

そう言われては、正直に言うしかなかった。

 「定価ベースの三パーセントです」

「そうか、今回の場合は五十万少々か。その分が減らなければ、

知恵を貸してくれるかい」

「そう言われては、どうしようもありませんね。わかりました。

協力させていただきます。しかし、調達価格は高くなりますよ」

「長年のつき合いを無にするわけにはいかんよ。もちろん、許容

範囲というものはあるがな。今回の件については、業者は商売抜

きで協力したいと言ってるんだし、そう高くはならんだろう」

 「それではこうしましょう、今回の機材は、業者と相談の上、

平等に発注する。業者はその機材を当社に設置費込みで発注する。

どうです?」

「ま、そんな所だろう。協力してくれて嬉しいよ。その方法だと、

業者の手数料は結果的に当社でみることになるんだな」

「そう言うことになります。その分高くなるわけです」

「よし、その分は向こうに泣いてもらおう。済まんが、お宅の方

で見積もりを出してもらえんか、その価格で業者に入れさせる。

二社に分ける分、業者がお宅から購入する価格はしきり値が上がっ

て割高になるかも知れんが、逆ざやになっても仕方ない。向こう

に泣いてもらおう」

 総務部長は平然と言った。確かに、二社の業者が宏一のソフト

ハウスに半分ずつ注文を出すわけだから、一社あたりの注文はま

とめて注文するより少なくなり、全体の金額が小さくなった分だ

け割引率が下がる。

そのままでは、この食品商社に納入される金額が高くなってしま

うので、三谷が一人で直接ソフトハウスに注文するときの金額を

最初に確かめておき、最終的にその金額になるように業者を通し

て購入しようと言うのだ。

 参った、宏一は正直そう思った。なかなかの部長だ。こんなの

にかかっては、宏一のような若造はどうにも歯が立たない。実は、

この話には裏があり、二社に分けて購入価格が上昇した分、宏一

の手数料も高くなるのだ。この部長は、このことに気づいていな

がら、逢えて何も言わなかったようだ。

 昼食前になったころ、総務部長室に電話が入り、車が来たとい

う。部長と二人でタクシーに乗り、しばらく走ってから一件のス

テーキ屋に入った。そこには、出入りの業者が二人待っており、

早々にステーキを注文するとワインを勧めてきた。

しかし、総務部長がワインを飲みながら先程の話をさらりと伝え

ると、二人の業者は黙り込んでしまった。何しろ、儲け話どころ

か、損をしろと平然と言われたのだ。

がっくりとして、せっかくジュージューと音を立てているステー

キにも手を着けようとしないので、あまりに気の毒に思った宏一

「しかし、これで今回、お宅を通して購入すれば、こちらの会社

とうちのソフトハウスが直接取引をすることはなくなったわけで

すから、今後の購入も全てお宅を通すことになるはずです。細か

いものが多くなりますが、次からはいくらかの儲けは出ますよ」

と言うと、やっとのろのろとステーキに手を着けた。

 帰りのタクシーで

「少しかわいそうでしたね」

と言うと、総務部長は

「大丈夫さ、連中だってバカじゃない。それくらいのことは計算

済みさ。もともと無理に割り込もうとするからこうなるんだ。私

に泣きついてくるようじゃ、連中の実力のなさが招いた自業自得

だよ。それに、君も言ったように今後のことを考えればまんざら

悪い話でもあるまい。気にしないことだよ」

と言った。

 

 その日の夕方、宏一は由美の体を裸にすると、ベッドの上でゆっ

くりと愛していた。全裸の由美は、体の上を宏一の指と舌がゆっ

くりと這って行くと、

「はぁ、はぁ、あう、あっ、ううっ、はあっ」

と我慢を繰り返していた。今日は宏一の肉棒を我慢するつもりだっ

たが、既にどこまで我慢できるか分からなくなっていた。頭の中

は乳房を揉みあげられて貫かれている自分の姿でいっぱいだった。

一通り全体を舐めた宏一はいよいよ茂みの中に入っていった。両

足を大きく広げ、由美の秘唇が開きかけなのを確かめると、周り

の毛の生えている部分からゆっくりと舐め上げ始めた。まだ、15

才の秘唇は毛の生え方も薄く、全体の形がよくわかる。

「はあっ、そんな、そんなところ、宏一さん、早く、そんなの、

もっと、真ん中を、舐めて、いや」

由美はあくまで焦らし続ける宏一に足を大きく開いて腰を上下に

動かして催促した。

「どこを舐めて欲しいの?このあたりかな?」

秘核にフッと息をかけると

「はあっ、そこっ、そこです」

と悩ましげに腰を振る。

「ちゃんと言ってごらん、どこなの?なんて言うところを舐めて

欲しいの?」

そう言うと、再び毛の生え際のあたりの舌を小刻みに震わせなが

ら舐め続ける。由美は、この言葉は言いたくなかった。生まれて

から一度も口にしたことのない言葉なのだ。宏一さんにおねだり

をするときも、今までは言わなくても良かったのに、今になって

言わなくてはいけないなんて、いや、言いたくない、由美は渾身

の力で我慢していた。

宏一の頭に手を当てて、自分の秘心に押し当てれば快楽を得られ

ると思って両手を宏一の頭に当てたが、今日は振り払われてしまっ

た。

「ああん、早く、早く舐めて下さい。お願いです」

悩ましげに腰を振る由美の中心には、液体をトロトロと溢れさせ

る秘口と鶏冠のように尖って宏一の舌を待ちわびている秘核が見

える。今回はかなりしぶとく我慢しているな、もう少ししてみる

か、そう思うと両手を上に伸ばし、由美の乳房の周りを撫で始め

た。

「はうっ、くっ、ううっ、あーっ、だめっ、もう、我慢できませ

ん、早く」

由美はそれでも我慢を続けようとした。宏一にはどうしても聞か

せたくなかったのだ。しかし、やはり我慢し続けることなどでき

るはずがなかった。

「さあ、ここはなんて言うの?どこを舐めて欲しいの?ちゃんと

言いなさい」

「ク、クリト、いや、言えない、ああっ、ううっ、うっ、クリト、

クリトリス、早く、なめてっ、クリトリスを舐めて下さい。オッ

パイも揉んでっ、ああっ、いーっ、いいっ、はうっ、はうっ、もっ

とっ、ああっ、いいっ」

やっと秘核を舐め上げられた由美は両手を宏一の頭に回すと思いっ

きり腰を突き上げた。全身を凄まじい快感が貫き、何が何だかわ

からなくなった。

「いいっ、やめないで、もっと」

と腰を突き上げる由美に、

「じゃあ、次はここかな」

と口を離して指を秘口にあてがう。人差し指で秘口の周りをゆっ

くりと撫で回すと、

「アアン、まだ、まだぁ、もっと、あうっ、まだ指はいや、はぁっ、

あーっ、いや、すぐに欲しくなっちゃう」

と首を左右に振って嫌々をする。宏一は体を起こすと、

「どこに何を入れて欲しいの?ちゃんと言えたら、してあげるか

らね。言ってごらん」

と体をくねらせて必死に耐えている由美を見ながら言った。由美

は、指だけでは満足しそうにないほど燃えていた。どうしようも

なく快感が欲しかった。指で撫で回されているだけではもはやじ

れったくなるだけだった。

「お願いです。オチンチンを入れて下さい。早く、我慢できませ

ん。欲しい。宏一さん」

と正直におねだりをする。

「旅行に行くまでは一回だけの約束だよ。それでもいいの?」

「はい、入れて下さい、オチンチンが欲しいんです。早く」

「じゃあ、どこに入れて欲しいのか正直に言いなさい、そうした

ら入れてあげる」

宏一は挿入の体勢を作り、肉棒で秘核や秘口の入り口をかわいが

り始めた。

「そんな、あーっ、もう、言います。だから、早く、私の、オマ

ンコにオチンチンを入れて下さい。早く、いっぱい入れてっ」

とうとう恥ずかしい言葉も全て言わされてしまった由美は、もう

恥ずかしがることはないと、宏一を抱き寄せて、

「早く、入れて、オマンコに」

と何度もおねだりをする。ゆっくりと宏一が肉棒を由美の中に進

めると、前回よりも中の締め付けが強いような感じがした。丁度

中間のあたりにあるぶつぶつとした固まりが肉棒をしごいている。

 待ちに待った感覚に、

「あーっ、いいーっ、ああーっ、そのままっ、おっきいっ、奥ま

で入れてっ、天国に連れてってっ」

と声を絞り出すように言うと、宏一を抱きしめ、両足を宏一の腰

に回し、自分から腰を使い出す。やっと宏一の肉棒を受け入れた

肉壁は、喜びを表すかのように締め付けて快感を生み出す。



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