ウォーター

第百二十九部

 

由美にとっては夢の中にいるような気持ち良さだった。由美が何も言わなくても感じやすいポイントを的確に愛撫され、少しずつ身体の感度が高まっていく。由美の胸からの感覚が秘核に届き始め、だんだんと焦れったくなって足を擦り合わせ始めると、宏一の右手はブラのカップだけではなくスカートの中へも伸びていき、ブラとお揃いのセミビキニのショーツの上で遊び周り始めた。
「んんっ、うっ・・・んーっ」
由美は舌を絡めながらも宏一の愛撫が快感を与えるためのものではなく、焦れったくするものだという事に気が付いて少し戸惑った。このままではいずれ我慢できなくなって、おねだりをしなくてはいけなくなる。
宏一の右手がブラのカップとショーツを行ったり来たりしている間に、由美の身体はどんどん敏感になっていった。宏一は相変わらずキスを繰り返している。由美は顔を振ってキスを外してからおねだりしようかと思い始めた。
もちろん、そんな由美の反応は宏一にとって分かり切っている事だった。由美の息が次第に荒くなり、ゆっくりとだがしっかりと足を擦り合わせ始めている由美の身体がどうなっているのか、もしかしたら由美以上によく分かっていたかも知れない。しかし宏一は由美に最高の快感を与えるために、敢えて由美の身体を焦らし続けた。
「んふっ・・・はぁぁっ・・・あん・・・あぁぁぁ・・・・」
宏一に抱きしめられている由美の身体が少しずつくねくねと動き始め、だんだんとキスを返すのもおざなりになってきた。おねだりをしたくなってきた証拠だ。宏一はやっと長いキスを終えると、
「由美ちゃん、おねだりしたくなってきたでしょ?」
と耳元で囁き、今度は細いうなじを愛し始めた。
「あうぅっ、宏一さんっ、もう・・もう・・」
「我慢できなくなってきたでしょ?どうしようか?もう先に行っちゃう?それとももう少し我慢して、もっと気持ち良くなる?」
「はぁ、はぁ、はぁ、宏一さん・・・」
由美はおねだりをして良いものかどうか迷ってしまった。確かにもう少しだけ我慢してからの方が、きっと気持ち良くなれる。あの、身体の中で快感が一気に吹き出して指の先まで走り抜ける、あの感覚が手に入る。『もう少しなら、我慢できるかも・・・』と由美が喘ぎながら迷っている間にも、宏一の手は由美の身体をどんどん敏感にしていった。それを見越したかのように、由美を愛撫している宏一の手の動きは次第にゆっくりとなり、刺激が弱くなっていく。それに合わせて由美の身体は弱い刺激でも感じられるように、自然に感度が上がっていく。『ああぁ、今それをされたら・・・ダメ、これ以上我慢できない・・・・』
由美がいよいよ限界に来て、はっきりとおねだりをしようとしたその時、宏一は由美の横で身体を起こすと、ゆっくりとブラジャーの小さな谷間にあるフロントホックを外し、半球系に膨らみきって先端が尖っている乳房を布地から解放した。由美の表情に我慢から解放された喜びと、これから敏感すぎる身体を愛されるのだと言う小さな恐れが同時に現れる。
「由美ちゃん、感じなさい」
そう言うと宏一は硬い乳房を優しく、しかし大胆に両手で絞り上げた。
「あああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ」
期待した通りの強烈な感覚が由美の身体の隅々まで走り抜けた。あまりに強い快感を与えられたため、由美の身体が一瞬だけくっと横に逃げ出すように動いてから、一気に足の指の先まで届いた快感が身体中を駆けめぐって大きく仰け反る。


宏一は乳首を指先で丁寧に転がしながら膨らみをわしわしと揉み上げ、由美が快感に仰け反る事で、制服から突き出した自分の乳房を更に宏一に差し出すかのように大きく突き出される様を楽しんだ。もちろん、由美は仰け反りながらも足を擦り合わせている。快感があそこに溜まってきて我慢できないのだ。
「こう、宏一さんっ」
由美が喘ぐように言った。それだけで十分だった。宏一は左の乳房を口に含み、乳房の愛撫を右手から引き継ぐと、そのまま右手をスカートの中を探って薄い布地の下へと入ってショーツの中に手を入れ、淡い茂みを通り越して秘芯へと進めた。
「ああああぁぁぁーーーーっ」
望みを叶えられた由美の声が更に高くなり、細い手が宏一の頭をしっかりと抱きしめて乳房から離れないように抱きしめる。その間にも宏一の右手の指は秘芯の中を探っていった。
既に中は十分すぎる液体でびっしょりになっており、指で探るとぷりぷりと弾みながらもぬるぬると液体を吐き出し続ける。宏一は口を一瞬だけ外すと、
「凄いよ、由美ちゃんの中、びしょびしょだ」
と言った。
「あぁぁ、宏一さぁん、いやぁ、ああぁぁ、だめぇ」
由美は夢中になりながらも宏一に自分の身体の状態を指摘され、恥ずかしがった。自分でも既にびっしょりとなっているのは分かっていたが、言葉で指摘されると恥ずかしい。一眠りした後の、身体が無防備な状態から愛されたので、身体の反応がいつも以上に激しい。宏一は左右の乳房を交互に愛しながら、指で由美の秘芯を可愛がり続けた。
「はうぅ、ああぁぁ、だめぇ、今日は、今日は感じすぎるっ、はうぅっ、そこは、あぁぁ、中も、イヤあぁ、ああっ、いいっ」
由美はもう完全に夢中だった。左右に開かれた制服がどんどんずり上がり、スカートも完全に捲れ上がっているが気づいていない。ひたすら宏一から与えられる快感を追い求めようとしている。このまま挿入しても良いのだが、それではあまりにも単純なセックスなので、その前に宏一はもう一遊びする事にした。
宏一は一度身体を起こし、宏一に愛撫を中断されて残念そうな眼差しの由美の足下に回り、由美のショーツを脱がした。由美は大人しく腰を上げて協力したが、宏一がショーツの中心のシミに気が付かないように、わざと膝下まで脱がされた時点で膝を曲げてショーツを自分の手の中に回収し、枕の下に入れてしまった。宏一は由美がなぜそんな事をしたのかよく分からなかったが、あまり気にせずに由美の両足を大きく開いた。今度は宏一の目の前にびしょびしょになった自分の秘芯をさらけ出され、由美は恥ずかしがった。秘唇だけでは収まりきれずに溢れだした少し白っぽい液体が由美の茂みの下部にべっとりと付いている。
「宏一さん、そんな、いやぁ、見ないで、見ないでください」
「凄いね、こんなになっちゃって・・・ほら、もう雫が流れ落ちてる」
「イヤあぁ、宏一さん、お願いですから。もう見ないでください」
由美は軽く足を閉じようとドタバタした。しかし、本気で力を入れているわけではなく、宏一が両手で由美の足を持ったまま顔を近づけても激しくは嫌がらなかった。実は由美にしてみれば、嫌がってはいても大好きな宏一を蹴飛ばしては大変なので、思いきり足を動かすわけにはいかなかったのだ。
「ほうら、じっくり見ちゃうよ」
「いやぁ、そんなのイヤですぅ、宏一さん、もう許して」
「どうすればいいの?」
「許してください・・・・」
由美の敏感になっている秘核には宏一の息がかかり、甘い感覚が腰の辺りまで広がり始めていた。由美にはこの後、どうなるのかよく分かっていた。
「もう、見ないでください・・・・」
「見ないで、どうすれば?」
「それは・・・ああぁぁ、そんなに息を掛けられたら」
「こうされたら?・・フッ・・・」
「ああっ、こ、宏一さん、それはっ」
由美は自分の腰が動いてしまいそうで、じっと我慢しているのが辛くなってきた。今まではじっと焦れったいのを我慢しているのが辛いだけだったが、今日は腰が動いて宏一の口や舌を迎えに行きたくて仕方がない。『こ、こんな事まで覚えちゃったの?私の身体。まだなんにもされてないのに???ああっ、こ、腰が・・・』
両足を大きく開いて持ち上げられた格好で、由美の腰は少しだけくっと突き上げられた。一瞬、宏一の舌の先が由美の秘芯に触れ、ズーンと甘い感覚が突き抜ける。
「ううっ」
宏一は口を使う前から由美が自分から腰を突き上げてきた事に少し驚きながらも、このまま由美の腰の動きを楽しんでみる事にした。
「それじゃあね、由美ちゃん。こうしてあげる。たっぷり楽しんでごらん」
宏一は舌を真っ直ぐに伸ばすと、由美の秘核の直ぐ下の部分、由美が一番喜ぶ場所に舌の先を軽く当てたまま、舌を固定した。途端に由美は反応した。
「イヤあぁぁっ、それはダメですっ。ああぁぁっ、動いちゃうっ」
由美は何とか腰を動かさずに我慢しようとした。しかし、宏一の舌は動かなくてもびくびくっと刺激を由美に与えてくる。それだけで仰け反りたくなるくらいの気持ち良さが身体を走り抜ける。『だめっ、仰け反ったら腰を動かしちゃうっ』由美は必死に耐えようとした。この宏一の攻めから逃れるには、身体を起こして宏一の頭を秘部から引き離さなければならない。由美は快感が小さく弾け始めている腰の感覚を何とか無視して、宏一の頭に手を当てて秘部から引きはがそうとした。そのためには自分の秘部に顔を近づけている宏一をしっかりと見なければいけない。自分の両足を大きく開いた中に宏一の顔があるのは、自分の身体ながらに猛烈にイヤらしい眺めだった。
それでも由美は、このどうしようもない状況を何とかしようと宏一の頭に手を当てて、
「宏一さん、お、お願いです。もう、もう我慢できなくなります」
と頭を遠ざけようとした。この時由美は、宏一の額に手を当てて足下方向に押したのだが、それがまずかった。宏一自身は特に何もしていなかったのだが、由美が額を後ろに押した事で自然と宏一の舌は由美の秘核をそっと撫で上げるように突き出されてしまった。それが限界だった。
「ああぁっ、宏一さんっ」
由美の秘核から我慢の限界までこらえていた快感が一気に吹き上がり、意識が飛びそうになる。
「だめぇっ、そんな事したらあっ」
由美は無意識に押しやろうとしていた宏一の頭を引き戻した。もし、そのまま由美が手を離していたら、それ以上の刺激を受ける事はなかったろう。しかし、今度は宏一の頭を秘唇に強く押し当ててしまった。
そこから先は由美自身にもどうなったのかよく分からなかった。ただ、『手を止めなきゃ』とそればかり考えていたので、気が付くとベッドの上で仰け反りながら宏一の頭をしっかりと固定したまま、自分から腰を突き上げていた。何度も何度も腰を突き上げ、宏一の口と舌を秘唇全体で味わっている。とにかく気持ち良かった。宏一の頭は由美の細い手で押さえられているとは思えない位強い力で抑え付けられていた。身体を突き抜けるくらい強い快感で由美の頭の中が痺れてしまう。頭の隅で『こんなイヤらしい事』と思ったが、『これ、前にしたもの。宏一さんにだけは見られちゃった私なの』と自分に言い訳をしながら腰が上下に動くのを止めようとしなかった。
宏一は本当に何もしていなかった。ただ由美の両足を更に大きく開いていくと、どんどん由美が夢中になっていく。由美の腰は本当によく動いた。宏一は由美が声を上げながら腰を上下し、快感に流されていく様を冷静に見ながら十分に満足していた。由美の秘唇は腰の大きさに似合って少し小振りだが、この体勢で舌を使って愛するには最高の位置と感度を備えている。
「宏一さんっ、止めてええっ」
そう言いながら由美は更に何度も腰を突き上げ、快感の海を彷徨った。いつの間にか由美は宏一の顔全体に秘唇を擦り付けている。ずりっずりっと由美の秘唇が上下する度に、
「ああぁっ、ああぁぁーーっ、だめぇーっ、あうぅーっ」
と由美の透き通るような高い声が響いた。
そしてやっと由美の身体が満足してきたのか、腰の動きが穏やかになり、しっかりと頭を抑えていた手の力が抜けてきた時、宏一は由美の両足を大きく開いていた手を離して由美の胸へと伸ばし、お気に入りの小振りで硬い乳房を可愛がり始めた。
「だめぇっ、宏一さんっ、今それをされたらぁっ、ああっ、また、ああぁぁーーーっ」
乳房で生まれた快感が秘核で増幅されてしまい、由美の腰は再び上下に大きく動き始めた。宏一の頭は再びがっしりと抑え付けられる。由美の足はもう手で開かれているわけではないのだが、由美は全開に開いた足を閉じようとせず、自分から大きく開いたままの姿勢を保っていた。宏一は乳房を優しく揉み込み、乳首を指で転がし、由美の喜ぶいろいろな方法で固い乳房の感触を楽しんだ。
やがて乳房と秘核のコンビネーションをたっぷりと楽しんだ由美の身体の反応が鈍くなってきた。由美は激しく息を弾ませながら、ぼうっとした意識の中で『やっと終わった・・凄かった・・・』と今の自分の身体の反応に驚いていた。

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