ウォーター

第十三部

 

 頭の芯まで痺れるほどの感覚に、全てを忘れて由美は夢中で腰

を動かした。宏一のもくろみ通り、入り口を指で十分に慣らされ

た秘口は、腰と腰が擦れ合うようなぎこちない動きでも痛みは起

きず、あくまで快感のみを生み出していた。深く受け入れる喜び

に、初めて女の喜びという言葉が理解できたような気がした。由

美が悶えている姿は最高だった。初めて由美を見た日から二ヶ月

かけてここまで開発してきたのだ。

「いいっ、もっと、ああっ、深いっ、もっと女にしてっ」

とあられもない姿で悶えている由美は、宏一の前では最高のペッ

トである。そう言う意味で、宏一は由美を愛していた。由美の体、

性格、声、全てが宏一の理想の姿で宏一を満足させていた。まだ、

上手に腰を使えない由美だったが、宏一がいくらも動かないうち

に最後の瞬間が近づいてきた。由美の肉壁が生み出す刺激の強さ

が少女を頂上に押し上げていた。

「ああっ、いっちゃう、いいっ、止まらないっ、宏一さん、好き、

愛してるっ、ううっ、いくっ、ううっ、うっ、うっ」

由美は宏一を抱きしめて足を腰に回したまま、頭をのけ反らせる

と硬直した。きゅっ、と由美の中が締まる。子供の手で握られて

いるような感覚だった。

自分の腕の中で、

「うっ、はぁ、はぁ、うっ、はぁ、はぁ」

と軽い痙攣を繰り返している由美を見ると思いっきり腰を動かし

たい衝動に駆られたが、まだ、由美を全て満足させるわけにはい

かなかった。ゆっくりと堅い肉棒を引き抜いて行く。

「ああっ、いや、もう、もっと欲しかったのに、もっと」

と喘ぎながら次をねだる由美を見て、宏一は、

「一度だけって言ったでしょ、さあ、四つん這いでお尻を上げな

さい、今度は指でしてあげる」

と我慢した甲斐があったな、予想通りに仕上がっている。と満足

した。

 ベッドで四つん這いになって尻を突き出している由美は、背中

を撫でてやるだけで、

「はうっ、はっ、はっ、早くして下さい。もう一回かわいがって

下さい」

と足を広げて切なそうに喘ぐ。尻から右手を入れ、左手で下に突

き出している乳房を愛撫すると、

「んんっ、いいっ、早く中も、中もして」

とますます切ない声を出した。指を二本突っ込んで、ゆっくりと

出し入れすると、

「あーっ、いいーっ、いいのっ、感じるっ、こんなに開発される

なんて、私の体、許して、気持ちいいっ」

慣れた指の挿入感覚に安心してのめり込んでいく由美は、宏一の

思い通りに仕上がっていく彫刻のようにも思えた。

「ほら、指でもいいだろ、来週旅行するときは、オチンチンでいっ

ぱいしてあげるからね。だから、今は指で気持ち良くなってごらん」

「あーっ、いいっ、許して、こんなに感じるなんて、もう、いっ

ちゃいそうです、ああっ、私ばっかり、はうっ、うっ、だめ、い

きますぅ、ううっ、うっ、うっ」

再び体が硬直すると、由美はぐったりとベッドに崩れ落ちた。

 「さぁ、今度は由美ちゃんがしてくれる番だよ、僕もしてあげ

るから、反対向きになって僕の上に乗ってごらん」

宏一は由美の横に寝ると、シックスナインを要求した。はぁ、

はぁ、はぁ、と息をしている由美は、だるそうに体をゆっくりと

持ち上げると、宏一の上で反対向きになり肉棒を含んだ。

最初はぎこちなく頭を動かしていたが、呼吸が整ってくるとリズ

ミカルに肉棒をしごき始める。宏一の目の前の秘口は、まだ、

時々きゅっと小さく痙攣していた。舌で秘核を軽く舐めてやるだ

けで由美は激しく反応した。

 「はぁっ、いいっ、胸も、オッパイも・・・揉んで下さい・・

・いいっ、ぐふっ・・・はあっ・・・いや、やめちゃいや、ぐふっ

・・・あうっ、もっと」

舐め続けるとすぐに由美がいってしまうと考えた宏一は、時々舐

めるのを中断し、由美の口の感触を楽しみ続けた。由美は、腰の

あたりから快感が広がりそうで広がらないもどかしさに何度もお

ねだりをしたが、宏一は微妙な愛撫で由美をいかせようとはしな

かった。

しかし、宏一の肉棒が傘をぐっと開いてくると、宏一の舐め方も

激しくなってきた。由美は頭がくらくらしてきたが、一生懸命口

で肉棒をしごいた。

「一緒にいくよ」

「はあっ・・・・ううっ、お願い・・・・はふっ、あうっ、いっ

ちゃう、ああっ、いっちゃう」

由美も一緒にいきたかった。ラストスパートで頭を激しく動かす

と宏一の肉棒がぐっと傘を開いてきた。同時に由美の腰から快感

が全身に広がって行く。最期の一瞬、宏一は先に肉棒から白い液

体を噴出させ、由美の口に入ったのを確認してからペロリと秘核

をひと舐めした。最期の一瞬に、由美は焦らされるのかと怯えた

が、宏一の液体を飲み干した瞬間、全身を快楽が貫いた。

「はうっ、ううっ、ううっ」

体が硬直し、やがてぐったりとなる。

それでも激しい息の中で由美は肉棒をチュパチュパ舐めていた。

 由美は、しばらくすると体を起こし、キスをすると身支度を整

え始めた。宏一は、もう一回かわいがってやろうかと思ったが、

時間も遅くなるので次回にすることにした。由美は、無言で手早

く服を着ていたが、体の芯はまだ熱かった。素早く服を着てしま

わないと、またベッドで甘えたくなるような気がしていた。やが

て、

「今日はこれで帰ります。あの、旅行を楽しみにしています」

そう言うと部屋を出ていった。

 マンションの外に出ると、由美はほっとした。まだ、少し体

は熱かったが、外に出て風を浴びるといつもの由美に戻ったよう

な気持ちになった。『なんか、あの部屋に入るといつもの私でな

くなるみたい、とってもエッチで大胆な私になるわ、どうしてか

しら』由美自身にもわからなかった。

 しばらく歩いて、最寄りの駅のホームで電車を待っていると、

「ゆん!どうしてこんな所にいるの?」

と声がした。驚いて振り返ると岡田一枝が立っていた。一枝は、

由美の同級生で一番の親友だ。入学して間もない頃から二人はす

ぐに気があって、お互い持ちつ持たれつの関係になった。成績は

由美の方が上だが、一枝の方が活動的で口数も多い。由美はそん

な一枝を尊敬していた。

 しかし、こんなところで合うとは予想外だった。由美は、デー

トの現場を押さえられたかのようにドギマギした。

「あの、一枝ちゃん、塾の帰りなの?」

「そーよ、ゆんこそ制服なんか着ちゃって、どうしたの?」

「あの、塾は制服なものだから・・・、帰る所よ」

「そんなの見ればわかるわよ。今から塾に行くって言ったら驚く

けど。私も塾の帰り、夏休みだって言うのに、乙女が二人で塾帰

りとはね。男が泣くわ」

「一枝ちゃん、男の人と付き合ってるの?全然気がつかなかった」

「そんな訳ないじゃん。せっかくなんだから、どっかデートとか

旅行でも行きたいのにね。そう言えば、うちのクラスの圭子、ク

ラブの先輩と出かけたみたいよ」

「どこに?」

由美は、話が他に逸れてくれたのでほっとした。そのまま話をし

ながら電車に乗り、途中駅で由美は乗り換えるために別れた。一

人になった由美は、『一枝ちゃんにだったら相談してもいいかな、

宏一さんのこと、内緒にしておくと一枝ちゃんに悪いかな』と思っ

た。両親にも来週の旅行は一枝と行くことにしてあるのだ。しか

し、一枝がそのことを誰かにしゃべる可能性を考えると、ぎりぎ

りまで黙っておくことにした。

 

日曜日、宏一が仕事の残りを片付けるためにパソコンで表計

算をしているとチャイムが鳴った。ドアを開けると、約束通り

洋恵が入ってきた。いつものように、薄手のTシャツにミニス

カートの軽快な服装だ。

「どうぞ、入っていいよ」

宏一がそう言うと、洋恵は宏一の腕の中に飛び込むように抱き

ついてきた。

「もう、映画の約束を断ってきたんだから。先生ってエッチな

んだ」

宏一の腕の中で顔を旨に擦りつけながら洋恵はわがままを言っ

てみた。

「どうしてエッチなの?」

「秘密」

「じゃあ、どれくらいエッチなのか確かめてみようか」

宏一はそのまま洋恵を抱き上げるとベッドに運んでいった。

「ひゃあ、こんなの初めて」

初めて抱き上げられて、うれしそうに宏一の首に抱きついてい

る洋恵は、ふわふわとした感触に喜んでいた。洋恵をベッドに

下ろすと、宏一はいきなり唇を重ねた。仕事でストレスがたま

っていたので早く洋恵を感じさせて発散したかったのだ。

「んんっ、ふーっ、ん、はふ」

洋恵は甘いキスに身体の力を抜き、宏一にされるがままになっ

ている。まだ処女とは言っても一通りは宏一に教えられたし、何

よりも、家で家庭教師をしてもらっている時にはあまり積極的

に触ってもらえないから、快感を覚え始めの洋恵としてはこう

やって遠慮無しにかわいがってもらえる時間がうれしかった。

 由美よりはふっくらとした洋恵の身体が宏一の腕の中で早く

も反応を始めた。宏一の舌が少しずつ首筋から胸元に降りてい

くと胸を突き出すようにして

「ああん、もうするの?先生、あん、優しくして」

と甘えた声を出す。

「今日はすぐに服を脱がせてあげるからね。バンザイしてごら

ん」

宏一はそのまま洋恵のTシャツを脱がせて行く。Tシャツの中か

らは丸く膨らんでいる堅い乳房が現れてきた。

シャツを簡単に脱がせてくれたので、洋恵は前回ほどギリギリま

で我慢しなくて良いことに少し安心した。このごろ、自分の身体

の感度が上がってきて、電車の中で息をかけられたり、学校で誰

かとすれ違うときに身体が触れただけでぞくっとすることがある。

まだ誰にも気付かれていないようだが、一人で何度も赤面してし

まった。快感が大きくなるのはいいが、外で恥ずかしい思いはし

たくない。自分の身体が大人になっていく過程を少し持て余し気

味にしている洋恵だった。

 しかし、宏一は下着姿からすぐには洋恵を脱がさなかった。両

手の指と唇で洋恵の上半身をゆっくり愛撫し、洋恵の息がだんだ

ん激しくなってくるのを楽しんでいた。特に洋恵は乳房の横から

脇腹にかけて愛撫されると激しい反応を示した。

「ああん、いや、そんなの、先生、ちゃんとして、あうーっ」

「ほら、ここも感じるだろ?気持ちいいだろ?いっぱい感じてい

いんだよ」

「ああん、いやん、また敏感になっちゃう、これ以上感じやすく

なりたくない。先生、ああっ、いや、いいっ、許して、早く優し

くして」

「優しくしてるだろ?こうして欲しいのかな?」

宏一は軽く脇腹に吸い付いた。

「あうーっ」洋恵の身体が弓のように反り返る。感じ始めるとど

うにも止まらないのだ。

「ああん、私の身体、はうっ、どうなっちゃうの?先生、気持ち

よくて、止まらないの、先生、あーっ、我慢できなくなるっ」

洋恵はブラジャーとパンツの中に息づいているものを宏一に触っ

て欲しくて我慢できなくなってきた。宏一の愛撫を受けながら身

体をくねらせ、

「早く、早くして、全部脱がせて、早く食べて」

と悶え続ける。

宏一は一旦愛撫を中断し、自分の服を脱いだ。トランクス一枚で

洋恵の横に膝立ちになると、洋恵は宏一も我慢できなくなればいっ

ぱいしてくれるだろうと、トランクスの中に手を入れ宏一の肉棒

を取り出して口に含んだ。潤んだ目つきで肉棒を自分からくわえ

てくる中学生の姿を見下ろし、宏一は満足していた。由美のよう

に美しい身体も魅力的だが、洋恵の身体は少女そのままのかわい

らしさと半分だけ大人の色気がある。

 その洋恵も、もうすぐ宏一の肉棒に悶えるようになる

「そうだよ、そうすれば男の人はもっといろいろしたくなるんだ

よ。丁寧に奥まで入れてごらん。そう、気持ちいいよ。ご褒美を

してあげるね」

そう言うと、洋恵のブラジャーを外してやった。背中のホックを

外すとき、洋恵の身体はビクッと奮えた。

「ようし、上手にできたね。今度のそのまま四つん這いになって

ごらん」

洋恵は大きくそそり立った肉棒を口から抜き出すと、両手をつい

て尻を上げ、おとなしく愛撫を待った。

 宏一の舌が背中をゆっくりと這って行く。同時に左手で乳房の

裾野を交互に刺激し、右手でパンツの真ん中をゆっくりと撫で始

める。

しかし、もう洋恵は我慢できなかった。

「はあっ、先生、もう、全部して、我慢できない、オッパイを握っ

て、パンツを早く脱がせて指を入れて」

宏一が乳房を軽く握ってやると、

「はーうっ、あーっ、このままもっと強く、強く握ってっ」

と言って身体をのけ反らせる。両手を目一杯に伸ばし、乳房と腰

を軽く左右に振りながら快感の波を彷徨う少女の姿はどこか現実

離れして妖精のようにも思える。宏一がぎゅっと強く握ると、サ

ラサラとしたショートヘアの髪を左右に振り、

「うーっ、い、いいっ」

と、両肘を付き、おとなしく今度はじっとして快感を味わってい

る。

「さぁ、パンツを脱がせてあげるからね。指を入れてあげるから

じっとしているんだよ」

「はい、いっぱいして。少しくらい強くしてもいいから」

パンツを脱がして行くと、中からじっとりと濡れそぼった秘芯が

現れた。

宏一は高く突き出した尻から右手を入れ、液体が沸き出している

秘口に中指を少しだけ入れた。

「ううーっ、いいっ、あーっ、でもっ、もっとっ」

宏一は、少しだけ入れた右手と乳房を軽く撫でている左手の位置

を固定した。

「洋恵ちゃん、気持ちよくなれるかな?」

「ああん、もっとぅ、先生、こんなの恥ずかしい」

そう言いながら自分から胸を左右に振ったり、腰を動かしたりし

て宏一の手や指から快感を得ようとする。宏一の左手では乳房が

プルンプルンと震え、右手の中指は秘口の中に軽く出たり入った

りを繰り返す。しかし、体を小刻みに動かすだけでは大きな快感

はやってこない。

「もう、先生、握って、そのままぎゅっと握って、オッパイを」

洋恵がちょうど左手の中に右の乳房が入るように体を動かし、そ

のまま膨らみを手のひらに押しつけておねだりをする。宏一が開

いている左手をそのままの位置でぎゅっと握ってやると、

「はうっ、いいっ、指も入れて、もっと中まで、入れて」

そう言って腰を自分から突き出す。

一気に中指は奥まで入ってしまい、複雑な形をした突起が宏一の

指を擦る。

「あーっ、いいっ、最高っ、このまま入れたり出したりして」

洋恵は自分から腰を使った恥ずかしさで顔を枕の中に隠し、更に

腰を不器用に動かしている。

宏一は、ご褒美にたっぷりと楽しませてやることにした。指を二

本入れても痛がらないくらいにしておいてから、洋恵のバージン

を奪うつもりだった。だから、今日はじっくりと洋恵の身体に火

を付け、さんざん焦らしていたのだ。

だから、洋恵の中はドロドロの沼のようになっていた。もちろん、

少女特有のコリコリッとした感触は楽しめるのだが、既に今まで

よりは遙かに多い液体を溢れさせている。

 思い切って宏一は人差し指も入れることにした。

「指をもう一本入れるからね」

そう言うと、一度引き抜いた指をもう一度埋め込んでいった。さ

すがに、指を一本しか受け入れたことのない秘口は、いくら液体

を溢れさせていると言っても少女そのものである。もう一本の指

を入れようとした瞬間、無意識に指を拒絶し、秘口が中指の先端

だけをきゅっと締めて人差し指を阻んだ。

しかし、ゆっくりと時間をかけて何度も秘口をつついていると、

少しずつ指の締め付けが弱くなってくる。

「はう、先生、無理よ、あう、やっぱり一本にして、ね、はう、

おっきい」

「いっぱいしてっていったろ?」

宏一はゆっくりと二本の指を入れて行く。

「はあっ、先生、やっぱりダメ、おっきすぎる。ああーっ、ちょっ

と痛い」

洋恵は初めての二本の指に少しだけ苦痛を訴えた。しかし、指が

三分の二ほど埋まって行き止まりまで入ってしまうと、

「先生、痛い、痛いけど、いいっ、すごくいいっ」

と、嫌がってはいないようだ。今日の目的は指に慣らすことなの

だから、早速宏一はゆっくりと指を出没させることにした。

「今度はゆっくり出たり入ったりするからね」

「ああん、すごいっ、先生、すごいっ」

再び左手で乳房を持ち上げるように揉んでやると、

「あうーっ、こんなに感じるなんて、ああーっ、いいっ、先生、

良すぎるっ」

枕に顔を埋めて、絞り出すような声を上げる。既に最初に感じた

痛みはほとんど消え去り、身体の奥から沸き上がってくる感覚に

洋恵は夢中になっていた。宏一がふと出没している右手を見ると、

ほんの少し赤くなっている。最初、指一本の時には何ともなかっ

たが、少し出血したようだ。しかし、夢中になっている洋恵は気

が付いていない。

「あうっ、先生、気持ち、いいけど、少し休ませて、心臓が、激

しくて、アアン、そんなにしたら、また夢中になっちゃう」

尻を持ち上げた姿勢のまま、宏一の指を迎え入れている洋恵は、

ほとんど動くことができない。やがて宏一が指を抜くと、ぐった

りとその場に崩れるように横になった。

息を乱している洋恵を優しく抱きしめて、

「ほら、少し指が赤くなっているでしょ」

と二本の指を見せる。

「はぁ、はぁ、私、バージンでなくなったの?」

「まだオチンチンを入れてないから、バージンのままだよ。でも、

その準備を始めたんだ。いきなりオチンチンを入れたら痛くて大

変だよ」

「そうね、少しずつしてくれてるなんて、先生、ありがとう、こ

んなに気持ちよくしてもらってロストできるなんて」

洋恵は、宏一の肉棒の太さを思い出し、『もうすぐなんだわ』と

実感が湧いてきた。

「先生、私もしてあげる」

そう言うと、洋恵は体を起こして自分からシックスナインの体勢

に入った。この前よりはゆっくりと、丁寧に肉棒だけでなくその

下の袋までぺろぺろと舐め上げる。

宏一はしばらく洋恵に任せていたが、目の前で開いたり閉じたり

している秘口から、うっすらと赤いものが混じった液が出てくる

を見たとき、たまらなく洋恵が可愛くなり、ゆっくりと全体を舐

め始めた。

「ああん、やっぱり、お口もいいっ。先生のしてくれるの、全部

イイッ」

洋恵は夢中で顔を動かし、宏一の肉棒の傘が次第に開いてくるの

を待った。

「いくよ、洋恵ちゃん、出すよ」

「はあっ、先生っ、あうっ・・・、出して、私も、もう、ああっ、

だめ」

宏一の肉棒から温かい液体が出てくると同時に洋恵の腰から全身

に快感が溢れ出た。

「ううっ、ううっ、うーっ」

洋恵は全部飲みきれなかった。握りしめた肉棒化の先端から残り

がトロトロと流れ落ちてくるのを見ると、食いしばった口を肉棒

に押し当て、口の中に流し込んだ。

 そのまま二人はたっぷりと午後を楽しんだ。最後には、洋恵は

指の愛撫を痛がったが、それまでに指と口で更に一回往かされて

いた。

 

旅行の当日、由美は約束の時間よりも少し早めに東京駅に着

いた。今日の服装はブラウスにミニスカートのカジュアルな服

装だ。早く宏一に合いたかった。この一週間、宏一は徹底的に

由美を焦らした。

 宏一を受け入れてからの一週間は、由美にとって生殺しのつ

らい日々だった。火曜日は、何度も恥ずかしい言葉でおねだり

をしたが、指以外はしてくれなかった。

 昨日の木曜日に至っては、下着を脱ぐことも許してくれなかっ

た。あふれ出た液体でベトベトになったショーツの上から指だけ

で愛撫され、

「明日からは好きなだけしてあげるから、今日はこれで我慢する

んだよ」

と取り合ってくれなかった。

それでも、由美の方から積極的に腰を使うことでどうにか一回は

いったものの、家に帰っても体が火照って仕方がなかった。やは

り、宏一に全てを愛される快感を教えられた体は明日まで待てる

状態ではなかった。

 ベッドに入ってから、由美は初めてオナニーをしてみた。確か

に気持ちよかったが、宏一のテクニックに比べると天と地ほどの

開きがあった。実は宏一に、自分で触ったりしたらだめだよ、明

日いっぱいしてあげるからちゃんと我慢するんだよ、と念を押さ

れていたのに、ベッドで指が自然に動いてしまったのだ。

『わかってしまったらどうしよう』と少し不安にもなったが、早

く宏一に抱きしめて欲しかった。きっと、今日はやさしくしてく

れるに違いない、本当はとっても優しい人だから、そう思うと、

自然にホームを見渡してしまう由美だった。

 宏一は、由美より10分ほど遅れてやってきた。由美は嬉しそう

に宏一に走り寄ってくると、

「少し早く来ちゃいました。飲み物を買っておきました。良かっ

たらどうぞ。宏一さんの好きなオレンジジュースですよ」

と冷たいジュースを差し出した。

宏一は、それを受け取ると

「ありがとう、少しのどが渇いていたんだ。今飲んでもいいかな」

そう言うと、にっこりと微笑んでいる由美の目の前で一気に飲み

干した。飲み終わると、

「あーおいしかった。サンキュー」

と素早く由美を抱き寄せ、唇に軽くキスをした。由美はとても嬉

しそうに、

「こんな所じゃだめですよ。お部屋に行ってから」

と小さい声でささやいた。

「じゃあ、そろそろ乗ろうか」

由美の腰に手を回すと、宏一はゆっくりと歩き出した。

 由美にとっては、男と二人で人前を歩くのは初めてだったので、

最初は足の動きが合わずにぎくしゃくしたが、すぐに歩調を合わ

せると嬉しそうに宏一の腕を取って歩き出した。由美は、普通車

の指定席にでも行くものと思っていたが、宏一はグリーン車の一

階に入っていった。そして、個室のドアを開け由美を入れた。


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