ウォーター

第百三十七部

 


「少しだけ服を開いて。そう、もう少し。うん、いいよ。由美ちゃんは今日、学校でどんなことがあったの?」

「え?・・・あの・・・・・一枝ちゃんとお話ししました」

と言って『しまった』と思った。急に学校のことを言われ、慌てて何も考えずに答えてしまったが、こんな時に一枝のことなど持ち出すとは。

「その他は?」

「地理の時間が自習になったから、図書室に行きました」

「教室で勉強しなかったの?」

「教室は話し声が多いし、うるさくはないけど、図書室の方が集中できるんです」

「図書室は広いの?」

「う〜んと、100人くらいかな?入れるのは」

宏一の視線は開かれた制服の下で息づいている膨らみに突き刺さっていた。由美は、宏一が由美の制服姿を好きなのは知っていたが、いつも『どうしてなんだろう?』と不思議だった。由美にとって制服は単に学校で着ている服に過ぎない。

やはり由美にとって、制服のジッパーが開いたままでいるのは落ち着かず、宏一の視線が気になって仕方なかった。もちろん、優しく抱いて貰えれば全てを忘れて夢中になれるのだが、制服は由美にとって大人で言う仕事着みたいなものだから、それを中途半端に着ているのは気持ちの切り替えができない。

もちろん、たっぷりと愛されたあとで身体にまだ宏一の肉棒の感覚が残っている時なら挿入さえも受け入れられるが、ジッパーを下ろしただけでは何も始まっていない。

「ブラジャーのホックを外してごらん」

宏一がそう言うので、センターホックを外した。由美が胸を隠して良いものかどうか迷っていると、

「そのままブラジャーを脱げる?」

と聞いてきた。もちろん、手間はかかるが袖からショルダーストラップを引き出して腕を抜けば制服を着たままでもブラジャーは脱げる。由美は後ろを向くと、ぷくっと膨らんだ胸に引っかかって宏一の視線を遮っている薄いブルーのブラジャーを脱ぎ、宏一に向き直った。

「こっちを向いてごらん。少し服を開いて」

さすがにブラを脱いだあとは今まで以上に宏一の視線が気になる。今日はまだキスさえしてもらっていないので、由美はまだ全然その気になっていなかった。だからブラを取ったあとは制服の前をしっかりと合わせていたのだが、宏一に言われておずおずと制服を開いていく。

「ちょっと向こうを向いて」

宏一の真正面を向いていた由美を少し横に向かせると、制服の中で息づいている宏一のお気に入りの膨らみの裾野が見えた。しかしまだ、先端は制服に隠されたままだ。

「もう少し開いて」

「宏一さん、これ、凄く恥ずかしくて・・・・」

「だめ、言われたとおりにしなさい」

由美は仕方なく言われたとおりに制服をもう少し開いた。すると、次第に膨らみが露わになって、ついに先端まで宏一から見えるようになった。しかし、その淡い色の先端はまだほとんど存在を主張していない。いつも宏一に愛されている時はポツッと飛び出して由美が仰け反るくらいに強い快感を生み出しているのに、今はまだほとんど隠れている。それにまだ乳房もいつものように完全に膨らみきっておらず、乳房の上半分はほとんど直線を描いて先端へと繋がっている。

宏一は由美の制服の下から覗いている乳房と乳首を見ながら、新しい由美の姿を見たような気がした。

「由美ちゃんがいつも学校で勉強している時のおっぱいは、そんな形をしているんだね」

それを聞いた由美は慌てて制服で隠すと、

「そ、そんなに見ないで下さい。恥ずかしいです」

と言って宏一の視線を遮った。

「だめ、よく見せて。服をもっと大きく開きなさい」

「宏一さん、こんなのは・・・・・」

「普段の由美ちゃんもよく見たいんだ。さぁ見せてごらん」

「でも・・・・」

由美は恥ずかしくて仕方なかった。自分の身体を冷静に批評されるのは、相手が宏一であっても恥ずかしいのだ。由美はおずおずと服を左右に開きながら、こんな事をさせられるよりも、早くベッドで可愛がって欲しかった。

「宏一さん、早くいつもみたいに・・・・してください」

由美が小さな声でおねだりをすると、

「由美ちゃんがしっかり見せてくれないと、その気になれないよ」

と宏一はあくまで由美を鑑賞することを優先した。由美は早く宏一をその気にさせたいという一心から、宏一の言うとおりに制服をゆっくりと宏一の前で開いて見せた。由美の形の良い乳房がゆっくりと宏一の目の前に現れる。それは宏一が見慣れているものよりも一回り小さい感じで、先端も半分以上中に埋もれている。それは宏一にとって可憐という言葉がぴったりの開きかけの蕾のように見えた。

宏一はこのままいつものように、由美に口で奉仕させようかと思った。しかし、それをしてしまえばあとはいつもと同じようにベッドで由美を愛さないと我慢できそうになかった。しかし今日は、せっかく由美の身体をじっくりと見ているのだ。いつもと同じでは面白くない。

「由美ちゃん、もっと大きく開いてよく見せて」

そう言って制服の下の由美の身体をたっぷりと楽しむ。由美は恥ずかしさに横を向いていたが、制服を大きく開いたのですらりとした体型なのに絶妙なプロポーションの由美の上半身がはっきりと見えた。胸の膨らみはベッドの上に比べて確かに一回り小さく、まだその気になっていないというのがよく分かった。しかし、それはそれで綺麗な形をしていた。そして胸からウェストへのラインはいつもながら素晴らしい。

由美は恥ずかしさに我慢できなくなったのか、

「これで・・・・いいですか?」

と言ってきた。見られるだけなのが我慢できないらしい。

宏一は、そろそろ由美をベッドに上げることにした。

「由美ちゃん、それじゃ、そのままベッドに上がって横になって」

と言った。由美は制服を脱いで上がるように言われると思っていたが、宏一が優しく脱がせてくれるのならそれも良いと思い直し、大人しくベッドに上がって目を閉じた。

宏一はベッドには完全に上がらず、横から身体を由美の上にかぶせる感じでキスを始めた。それは由美にとって安心できる、いつものキスだった。由美の細い舌が宏一の舌に絡み、宏一は小さな顔の横からうなじに書けて指で優しく刺激する。

「いいかい、片手でおっぱいを、反対の手でパンツの上から触りなさい。こうしてキスしていてあげるから」

宏一は耳元で優しく由美に言った。由美はキスの甘い雰囲気に浸っていたかったので、キスを返しながら素直にそれに従った。由美の左手が制服の下に隠れた膨らみへと差し込まれ、右手がスカートを捲り上げてパンツへと伸ばされていく。

「優しく刺激するんだよ。気持ち良くなってごらん」

宏一の言葉に由美は素直に従った。由美にとっては自分で触っていると言うよりも宏一の代わりに触っているという感覚が強い。宏一に抱かれるようになってからは余り自分で触ることも無くなったのだが、最近は一枝のことが心配になり、少しだけベッドで触ってからねることが多くなっていた。だから、由美はいつものように優しく自分を刺激し始めた。

宏一は由美のうなじを指でなぞりながら優しいキスを続けている。その間に由美の左手は乳房を優しく刺激して埋もれている先端を掘り出し始めていた。その間、右手はパンツの上から秘芯の辺りを優しく撫で回している。乳房で感じ始めてから本格的に秘芯を可愛がるのが由美の流儀のようだった。

「んんっ、・・・んはぁ・・・んんっ・・・・」

由美の口から甘いと息が漏れ始める。いつも一人で触っているときは、感じ始めるまでもっと時間がかかるのだが、今日は宏一にキスをされながらうなじを可愛がられているので感じ始めるまでの時間が短いことに由美自身驚いた。自然に両足がいったん閉じられて指を挟むように動き、同時に腰が少し突き上げられた。

「いいかい、続けなさい。止めちゃだめだよ。良いね?十分に準備しておくんだよ」

そう言うと宏一は、由美から離れてベッドの横に立ち、自分の身体を可愛がっている由美を見下ろしながらゆっくりと服を脱ぎ始めた。

由美は、もうすぐ宏一が可愛がってくれると思うと安心し、両手の動きから躊躇いを取り去った。確かに自分で触るのを見られるのは恥ずかしかったが、今の由美にはオナニーを覗かれているという感覚よりは、宏一が服を脱いでいる間に宏一の代わりに触っているという感覚の方が強かった。だから、普段よりは少しだけ大胆に指を使ったし、その分、身体の中に快感が溢れるのも早かった。

 

トップ アイコン
トップ


ウォーター