ウォーター

第百四十九部

 


 恵美は必死に湧き上がってくる感覚と同時に怪我をしてしまうのではないかという恐怖と戦っていた。

「はっ、はっ、はっ、はっ、宏一さん、いっぱいなの。無理に動かないで。壊れそうなの」

「分かってるよ。恵美さんの中、凄く気持ち良いよ」

「こんなに大きくて固いなんて・・・きっと私には全部は無理よ」

「でも、ちゃんと入ったよ。どう?」

「こんなに凄いなんて。こんなおっきいのが私の中に入ってるなんて」

恵美は身体の奥深くまで巨大な肉棒が入ったことに驚いていた。内蔵が押し上げられてお腹が苦しくなっている。とにかく太さも長さも恵美の大きさの限界に来ているのだ。そして強烈な圧迫感から、まだ宏一は動いていないのにビンビン感じ始めている。

「ゆっくり動いて良い?」

「ゆっくりよ。そっとよ。ああぁぁぁぁーーーーーーっ」

宏一がゆっくりと出没を開始すると、恵美は声を上げて凄い力で宏一の腕を掴み、仰け反った。一往復に5秒以上掛けたストロークで宏一は恵美を虜にしていった。元々恵美はセックスに少し淡泊な方だった。感じないわけではないが、全てを忘れて夢中になるほどではなかった。しかし、今日の恵美は宏一の肉棒とテクニックに完全に夢中になっていた。いつの間にか恵美の足は最大限開かれており、宏一の足に絡んできている。宏一が腰を動かす度に恵美は透き通った声を上げた。

巨大な肉棒でグイグイ扱かれるので快感が凄まじい。恵美はいくらも持たないと思った。動き始めた瞬間からいきそうな予感がある。こんなことは初めてだった。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ、はうぅぅぅぅぅぅーーっ、あうぅぅぅーーっ」

更に恵美の声が響く。宏一は恵美の中が少しきつくなった気がした。

「恵美さん、大丈夫?」

宏一がストロークを止めて耳元で囁くと、

「大丈夫よ、続けても」

と恵美が言った。

「恵美さん、いきそうになった?」

「そんなこと・・・・・内緒よ・・・」

「どうして?教えて欲しいな」

宏一はそう言って軽く出没してから直ぐに腰を止めた。

「はあぁぁぁぁぁ、はうぅぅぅ、いじわるぅ」

恵美は思わず自分の腰が宏一を追いかけたくなるのを必死で止めた。

「最高にしてあげるから、素敵にいかせてあげるよ」

宏一がそう言うと恵美はコックリと頷いた。再び宏一の腰が動き始めた。最高の感覚が再び恵美を包む。恵美は思い切り夢中になって快感を追いかけた。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ、はうっぅぅぅぅぅーーーっ、うぅぅぅーーーーっ」

恵美が声を上げると、どんどん恵美の中が締まっていく気がする。

「恵美さん、いく時はちゃんと言うんだよ。良いね?」

「ああぁぁぁぁぁぁぁーーっ、はぁぁぁぁぁぁーーっ・・・・」

宏一は恵美の声を聞きながら、このままいかせても良いが、やはり恵美のおねだりが聞きたいと思った。そこで、ここだと思う所でストロークを止めた。

「恵美さん、いく時はちゃんと教えてね」

「ああぁっ、教えるから、教えるからぁ、ねえ、ねぇっ、お願いッ」

恵美はもう少しというところで止められて絶頂を逃し、直ぐに次を求めた。そして再び宏一が動き始めると、透き通った声を上げて頂上を目指す。恵美は宏一のテクニックには敵わないと思った。ベッドでは宏一の思い通りになるしかない。それはそれでまた恵美には嬉しかった。

しかし、宏一はまた動きを止めた。

「恵美さん、そろそろいきそうかな?」

「ああぁ、意地悪ぅ、止めないで、お願い、このまま続けて」

「ちゃんと教えてくれる約束でしょ?」

「ごめんなさい。夢中になって言えなかったの。お願い、このままは・・・早くぅ、してぇ」

「うん、感じてごらん」

「はぁぁぁぁぁぁ、あぅぅぅぅぅぅーーーっ・・・・・・」

宏一は恵美の中がきゅぅぅっと狭くなってくると動きを止め、その度に恵美に念を押した。最初は宏一に内緒でそのままいってしまおうと思っていた恵美も、何度もあと少しの絶頂を逃したことで最後には観念した。宏一が動きを止めようとすると恵美が宏一にしがみついて言った。

「ああぁぁぁッ、宏一さん、いっちゃう、いっちゃうぅぅぅぅーーっ、お願いぃっ」

「よおし、任せておいて」

宏一は上体を起こして膝で身体を支えると、膝立ちの姿勢で恵美の乳房を揉みながら腰の動きを速くした。

「ほうらっ、いってごらんっ」

「そんな、ちゃんと抱いて、ああっ、だめぇっ、これはイヤッ、ああぁぁっ、だめぇっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

恵美はその姿勢に抗議する間もなく、宏一が一気に動き始めたことで簡単に絶頂を極めてしまった。

宏一が絶頂を極めている恵美を抱きしめると、恵美は必死に両手と両足で宏一にしがみつき、ひたすら耐える。

「ううぅぅぅぅっ、うううぅぅーっ、くうぅぅっ」

宏一はその絶頂を更に高めるためにグンッグンッと肉棒を更に奥まで押し込んでけりを付ける。恵美はその動きに合わせて仰け反り、口を開けて声を上げながら、宏一の動きに合わせて顎を何度も突き上げながら更に高みへと駆け上った。

「ぅぅぅぅぅっ、ぅぅぅっ・・・・・・・・」

恵美はしばらくそのままの姿勢で息を弾ませていた。まだ足を大きく開いて大の字で肉棒を納めたままな姿勢だ。肉棒の刺さっている恵美の茂みはかなり濃いが面積は小さい。ウェストは綺麗に括れており、乳房はその量感がこうやって見ていても良く分かった。しかし、宏一は予感はあるがまだ終わってはいない。この恵美の中で終われたら最高の瞬間が得られると思った。

「ああぁぁん、すごい、びっくりした・・・」

恵美は自分の上の宏一を優しく起こすと、身体を反転させて肉棒を抜き、俯せになったままはぁ、はぁ、はぁ、はぁ、と息を弾ませた。

しかし、このままでは中途半端な宏一が治まらない。俯せで軽く尻を突き上げて喘いでいる恵美の姿は宏一にとって猛烈にそそるものだった。

「恵美さん、もう一回入るよ」

そう言うと宏一は恵美の腰を持ち上げ、肉棒を当てるといきり立ったままの肉棒を再度押し込んでいった。今抜いたばかりなのでヌルッと入ってしまう。

「ああぁぁっ、だめぇっ、こんな直ぐにされたら、直ぐにまた・・・ああうぅっ、あうっ、ああんっ、また始まったぁっ、ああっ、あうっ・・・」

恵美は慌てて両肘でしっかり身体を支え、宏一の動きを受け止めながら快感に耐える姿勢を取った。バックでは余り経験がないが、相手が見えないだけに動物的でワイルドな感じが恵美を再び夢中にした。そこに宏一がたっぷりのストロークで肉棒を出没する。

「ああっ、ああっ、ああっ、ダメ、宏一さん、いっちゃう、ああんっ、少し休まないとダメよ。ああっ、こんなに・・・ああっ、あうぅっ、はうぅッ」

恵美の小柄な身体から下がっている乳房が揺れ、乳首がシーツを擦った。恵美は四つん這いで耐えながら、もういくらも持たないと思った。こんなに直ぐに宏一に挑まれたら身体が治まっていない恵美にとっては抜かずに連続でしているのと同じだ。

「恵美さん、良いよ。凄く良いよ。こんなに良いなんて、最高だよ」

「ああっ、ああっ、ああっ、宏一さん、お願い、持たない、もうすぐいっちゃう・・・」

「そうなの?それじゃぁ、こうすればいい?」

宏一はストロークを遅くした。しかし、余り遅くすると宏一が放出から遠のくので、余り遅くはできない。

「だめぇ、いやぁ、それをされたらもっと我慢できなくなる」

恵美は必死に耐えながら終わりが近いことを悟った。

「いきたいの?」

「もうダメ、このままお願い、待つのはイヤ」

「それなら、こうするね」

宏一はそう言うと、恵美の上体を目一杯引き起こして自分の両手を伸ばし、一気に乳房を揉みながら腰を使った。

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ」

恵美は初めての体位に対応することができず、一気に駆け上ってしまった。乳房を揉んでいた手でグッと恵美を引き寄せ、膝立ちになった恵美の後ろから項を舐めあげながら乳房を更に可愛がり、腰を細かく送ってからグッと突き上げる。

「はうっ、うっ、うっ、うっ、うっ、ぐぅぅぅぅーっ・・・・・・」

恵美は宏一が腰を送る度に顎を仰け反らせ、先程よりも更に高い所に押し上げられた。

「ぐぅっ、ぐぅっ、ぐぅっ、ぐぅぅぅうぅぅっ」

宏一が駄目押しに腰をグリグリ押し付けたので恵美の最後の声は長くなった。

絶頂を極める数秒間が過ぎると一気に恵美の身体の力が抜けた。そのままゆっくりとベッドに崩れていく。

まだ挿入したままの宏一が、最後のスパートを目指して再び動こうとすると、恵美は崩れた姿勢のまま、

「だめ、お願い、抜いて。もうだめ、体力が持たないの。疲れて・・・、帰らないといけないから・・・これ以上されたら帰れない」

と擦れたような小さな声で懇願してきた。宏一もそう言われては仕方がない。このまま恵美と泊まりたかったが、一人暮らしではない以上、そう簡単にはいかないのだろう。更に宏一が終わるまでに恵美が体力を消耗すると思うと、今回は諦めるしかなさそうだ。

宏一はまだ十分に臨戦態勢の肉棒を静かに抜き去った。ベッドでそっと恵美を抱きしめながら髪を撫でる。先程までの力強く荒々しい宏一とは全く違う、とても優しくて甘えたくなる愛撫だった。恵美は宏一の腕の中で自分の中の女を噛みしめていた。このまま本当に宏一の腕の中で眠ってしまえたらどんなに幸せだろうと思う。

「ごめんなさいね。宏一さんはまだなのに・・・・」

「ううん、良いんだ。今日はたくさんのことが有り過ぎたね」

「そうね・・・、ああん、いやぁ、見ないで」

宏一の視線に気付いた恵美が身体を横にした。

「ごめんよ・・・・、もう少しだけ抱いていたいんだ。それなら良いだろ?」

宏一がそう言って寄り添うと、恵美は素直に身体を預けてきた。

「こんなことされたら忘れられなくなっちゃう」

そう言って恵美は身体をそっと擦り付けてくる。それは小動物が甘える時のような感じだった。

「恵美さん、まさか忘れたがってるわけじゃ・・・」

「ううん、冗談よ。・・・でも、私が本気になっても良いの?」

「もちろんだよ。恵美さんみたいな人と恋ができるなら。それに、俺はもう真剣になってるよ」

「たぶん、宏一さんはがっかりするかも知れない」

「同じことを恵美さんに言うよ。俺だってそうさ」

「でも、嬉しかった。本当よ。もう一回優しく抱いて」

そう言うと恵美は宏一に優しく抱きしめて貰った。

「私、あんまり上手じゃなかったでしょ?ごめんなさい」

「何言ってるの。とっても綺麗だったよ」

「また会ってくれる?」

「もちろん」

「断っちゃ嫌よ」

「うん、大丈夫。このまま帰したくないな」

「私だって。このまま朝まで居たいのに」

宏一に抱かれていると、日常の嫌なことは全部忘れてしまいそうな気がする。そのまま身体中を探られても全く嫌がらなかった。そして最後に情熱的なキスをした。

「宏一さん、少し向こうを向いていて」

そう言うと恵美はベッドから出て支度を始めた。そして下着を着終わると、恵美からキスをしてくれた。そしてバスルームで身支度を調える。

 

 

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