ウォーター

第十五部

 

 車内放送で名古屋が近いことを知ると、宏一は由美を窓際に

連れてきた。カーテンは開けてあるのであわてて由美はブラウス

のボタンを留め始めた。その間に宏一は後ろから由美の尻に肉棒

を滑り込ませる。まだ挿入はしないで、肉棒で秘核を擦りあげる

ことにした。

「あーっ、ここでするんですか、いや、だめ、それだけは」

由美は驚いて逃げようとする。

「ほら、名古屋だよ、外の景色を見なくちゃ、あんまり動くと

刺激が強すぎておっきな声が出ちゃうから、じっとしていて

ごらん」

由美の腰をがっしりと押さえて宏一はじっと動かずに由美が落ち

着くのを待った。

 由美が、刺激されないように動かない方がいいと思い直して落

ち着いた頃、電車は名古屋駅に入っていった。名古屋では部屋の

反対側がホームなので由美も激しく動くよりはじっと待っていた

方がいいと思ったらしい。

電車が停止すると宏一はゆっくりと腰を動かし始め、両手をブラ

ウスの下から入れて乳房をかわいがり始めた。

「はうっ、外の人から見えます。許して、だめ、あうっ、許して、

ああーっ、お願い、後で何でもしますから、今だけはだめ、人が、

人が見てる」

隣のホームに泊まっている列車の窓から誰かがこちらをじっと見

ているようだった。

「大丈夫だよ、外から見たったわからないよ、ほうら、気持ち

いいだろ」

「だめ、あっ、ああっ、いや、もう、知りません、入れるなら

入れてっ、早くっ」

我慢できなくなっていた由美はどうなってもいいと思ってねだっ

た。

「早く宏一さんのオチンチンを入れてっ」

「いい子だね、ご褒美をあげるからね」

「は、はやくっ、早く入れてっ」

由美が尻を突き出すと宏一はゆっくりと入っていった。

「あああーーっ、すごいーっ」

今まで小声でおねだりをしていた由美が大きい声を出したので、

宏一は驚いて肉棒を抜いてしまった。由美自身も驚いて口に手を

当てている。

「少し休もうか」

「はい・・・」

そのまま二人はソファに腰掛けると、

「ごめんね、少しいじめすぎたね」

と謝った。

「私も大きな声を出したから・・」

と由美はあまり怒っていなかったようなので、

「こっちへおいで、もういじめたりしないから、由美ちゃんを抱

いていたいんだ」

と由美を再び膝の上に乗せて横抱きにした。しばらくは無言でキ

スを続けていたが、宏一の右手がスカートの中に入ってくると、

由美は、

「そっとですよ」

と足を開いた。

 やがて由美の口から甘い声が出始めると、宏一は、

「どうする?このままここでしちゃう?」

と聞いた。

「はっ、はっ、だめ、ここじゃだめ、はうっ、もう少しで京都だ

から、それまで、がまんさせて、あうっ、いいっ」

「それじゃ、隣の車両に行ってジュースでも買ってきてくれる?」

「はい、はうっ、わかりました。行って、はっ、来ます」

「すぐにかわいがってあげたいからそのままの格好で行ってきて

くれない?」

「えっ、でも、ブラだけは止めていいですか」

由美は宏一にそう言うと、秘核を愛撫されながら、膝の上でブラ

ウスのボタンを外し、ブラのホックを留めた。

「恥ずかしい、こんな格好でいくなんて」

「大丈夫だよ、スカートの中なんて見えないから、行っておいで」

そういうと、由美はカードキーを持って部屋を出ていった。

 まもなく由美が戻ってくると、宏一の膝の上に乗り、

「恥ずかしかった。とっても」

といいながらキスをねだった。宏一は由美とオレンジジュースを

半分に分けて飲むと、

「ありがとう、おいしかったよ」

とご褒美のキスをした。由美はキスをしながら宏一の手を茂みの

中に導き、足を開いた。

 「ああ、もう一回かわいがって下さい」

「もう欲しくなったの、悪い子だ」

「だって、宏一さんがさんざん焦らすから、ああっ、あっ、その

まま、かわいがって」

由美は十分に尖った秘核の周りを撫でてやると、

「はうっ、そこ、いいっ」

と喜んだ。

「じゃあ、オッパイもしてあげるからブラを取ってちょうだい」

「でも、もうすぐ京都なのに」

「して欲しくないの?」

「そんなこと、ありません、食べて」

由美はブラウスのボタンを外し始めた。一度上半身裸になるとブ

ラジャーを外してブラウスだけ上から羽織り、

「そっとですよ、声が大きくなったらやめて下さいね」

と膨らみを宏一の口に近づけてきた。宏一の舌がゆっくりと膨ら

みの周りを這って行く、必死に声をこらえながら由美は愛されて

いるんだわ、私だってこんなにも愛している、と幸福感に酔って

いた。

 はっと気がつくと京都に到着するアナウンスが流れていた。

「ショーツをはかなきゃ」

とあわてたが、先程買い物に出るときにバッグの中にしまったの

ですぐには取り出せない。ブラはテーブルの上にあったが、ブラ

ウスを脱いでブラを付け直す時間はなさそうだった。

 「さあ、ブラをしまって荷物を持って降りないと」

と宏一もせかした。あわてて大急ぎで荷物をまとめてデッキに出

ると、丁度ホームに入るところだった。

「こんな格好で恥ずかしい、すぐにトイレに行って来ます」

「かわいいよ、そのままでいようよ、こんな事二度とできないか

ら、ね」

宏一にそう言われて、いやいやながら後をついて外に出た。

「さて、丁度お昼だね、南禅寺にでも行ってお昼にしようか」

由美の格好をまるで気にしていないかのように宏一は駅の外に出

ると、タクシーを拾って、

「南禅寺まで」

と運転手に告げた。

 タクシーの中ではさすがに二人ともおとなしくしていたが、タ

クシーを降りると宏一は由美の腰に手を回して

「ちょっと熱いけど、せっかくだから湯豆腐でも食べるかい?」

と一件の店に入った。

緋毛氈の引いてある座敷に上がって由美を見ると、胸のあたりに

ポツンと乳首がわかる。宏一の視線を感じると

「恥ずかしいから見ないで下さい」

と由美は下を向いてつぶやいた。すると、乳首が見る見るうちに

尖って服を押しのけて尖ってきた。

「いや、見ないで」

と小さな声でつぶやく由美を見ながら、

「ご飯を食べたら清水にでも行って見ようね」

と宏一は小さくささやいた。真夏に湯豆腐を食べているのだから、

いくらクーラーの利いた店の中でも汗が出る。湿気を吸った由美

のブラウスはますます透明感が出てきた。

 由美は気付いていないが、乳首の形がはっきりとわかるくらい

に透けてきたのだ。最高の食事だな、と宏一は満足しながら箸を

進めた。食事が終わると、あまり観光に気乗りしない由美を連れ

て南禅寺とその横のインクラインの見学をした。

「この用水路は琵琶湖と繋がっていて、その水で日本最初の水力

発電所を作ったんだ。今でも動いているよ」

「この船の乗っている台車をケーブルカーみたいに上げ下ろしし

て、下の池から船をこの用水路に上げて、琵琶湖と行き来しよう

としたんだ。下の池は鴨川と繋がっているよ。京都と琵琶湖をつ

ないで、琵琶湖の北から日本海に出ることで、明治の人は京都を

大阪よりも栄える街にしたかったんだ」

と宏一が説明して回った。

 由美にはよく分からなかったが、

「昔の京都の人はチャレンジ精神旺盛だったんだ」

と宏一の説明を聞いていると感心してしまった。

 しかし、風通しの良いところを歩いていると、スカートの中が

どうも落ち着かない。宏一に腰を抱かれて歩いていると、暑いの

もそうだったが、時々スカートの上や脇のあたりに触ってくるの

で乳首も立ったままで、恥ずかしくて仕方なかった。

すれ違う人の視線が自分の胸のあたりに注がれると、さっと宏一

の陰に隠れる由美だった。

 それから清水に行ったが、人が多く、あまりいい雰囲気ではな

かった。それでも、由美は中学の修学旅行以来だったので、胸を

気にしながらも土産物や名物の店を時々そっと覗いていた。参道

を抜けて清水寺に入り、清水の舞台の奥の神社で宏一とお参りし

たときだけは嬉しかった。

ここは有名な恋愛成就の神社なのだ。

『中学の時にお参りしたからこうして宏一さんと出会えたんだわ、

お礼を言わなきゃ』、と賽銭を百円入れた。舞台の下に出ていた

アイスクリームの屋台でストロベリーアイスを買ってもらい、俄

然機嫌の良くなった由美は、宏一の腕にぶら下がるようにして参

道を降り、宏一が拾ったタクシーでホテルに向かった。

 タクシーは先程の南禅寺に近い、小高い木立の中のホテルに着

いた。由美は豪華なホテルに驚いた。こんな立派なホテルに入っ

たことなどなかったのだ。

フロントで受け付けを済ませるとボーイに案内されて部屋に入っ

た。

 

部屋はダブルのスィートだった。はじめてダブルベットを見

た由美は、少し圧倒されたようだったが、宏一が窓際で外を眺め

ているのを見て、荷物を置いてベッドに座った。ボーイが引き下

がると、はじめて二人だけのゆっくりとした時間が流れた。いつ

でも抱ける、そう思うと焦ることはなかった。宏一はゆったりと

したソファーに腰を下ろすと、

「少し疲れたかな、ひと休みしようね」

と、新幹線の中でのことが嘘のようにくつろぎ始めた。

 由美は、すぐに抱いてもらえるものと思って緊張して待ってい

たが、宏一がタバコに火を付けてホテルの宿泊ガイドを読み始め

たのを見て、がっかりしてベッドに横になった。今まで緊張のし

通しだった由美は目をつぶるといくらもしないうちに眠りに引き

込まれていった。

「宏一さんのバカ」

そうつぶやいた。

 ふとベッドが揺れたような気がして目を開けると、目の前に宏

一の顔があった。いきなりキスをしてきた宏一に、自分がなぜ

ベッドの上でキスされているのか思い出すまで一瞬間があった。

しかし、京都のホテルにいることを思い出すと、腕を回して情熱

的に宏一に応えた。

「宏一さんのばか、せっかく一緒にいるのに、眠っちゃいました。

起こしてくれたら良かったのに。時間がもったいないです」

「まだ旅行は始まったばかりじゃないか。ずっと一緒だよ」

「私、どれくらい眠っていましたか?」

「二時間くらいかな、もうすぐ夕方だよ」突然由美の目に涙が溢

れた。

「二時間も・・・、いや、宏一さんたらはぐらかしてばかり、私

をその気にさせて焦らして・・、いじわるです」

由美は涙ぐんでいた。自分ばかり空回りしているような気がして

悲しくなってきた。

 宏一に抱かれて、やっと宏一の腕の中に入って安心したのでわ

がままを言ってみたくなったのだ。服を脱がされながら、

「はやく、早く時間を取り戻しましょう、愛して下さい」

そう言って宏一の腕の中で感じ始めていた。全ての服を脱がされ

る間、由美は全く抵抗しなかった。もう、こうなるのが当然と

思っていた。

 全裸にされた由美は、宏一の舌がゆっくりと乳房の周りや脇腹

のあたりを這って行くのを感じ、喜びに奮えていた。やっと、

ゆっくりたくさん愛してもらえる、いつもみたいに時間を気にし

なくていいんだわ、そう思うと、自然に声もいつもより大きく

なった。

宏一は、最初、ゆっくりと全身を隅々まで愛撫した。両手の指の

先や足の先まで口に含んだ。

「あーっ、あーっ、宏一さん、宏一さん」

由美はうわごとのように繰り返した。手足を愛した後、由美を俯

せにすると、背中に舌を這わせた。

「エッ、どうするんですか?」

最初は驚いていたが、首筋から脇腹近くまでしたがはっていくと、

くすぐったいような続々するような快感が溢れ出してきた。はじ

めてゆっくりと背中を愛された由美は、舌が這い回る感触に

「宏一さん、はうっ、はあーん、はーっ、気持ちいい、はう、背

中が、こんなにいいなんて、はっ、はあっ、ああっ」

とすすり泣くようによがり声を上げ続けた。

「今日のために背中は取っておいたんだよ、いっぱい感じなさい、

どんなに気持ちよくなったっていいんだから、時間はたっぷりあ

るよ」

優しく耳元でささやくと、舌を腰から下に移した。由美の反応は

ますます激しくなり、尻の割れ目が始まるあたりまで行くと、

「はあっ、はあっ、だめっ、はうっ、いやっ、あうっ」

と自分から尻を振って感じ始めた。更に下に降りて行くと、

「だめ、そこはだめ、汚い、だめ」

といやがったが、体の方は少しずつ足を開き、尻を自分から持ち

上げて宏一の舌を深く受けようとした。

「あれあれ、お尻が持ち上がってきたね」

「いや、そんなこといわないで、はずかしい」

「こうしてほしいのかな」

宏一の舌が割れ目の底にある菊のつぼみに届くと、

「ううっ、だめっ、ううっ、うっ」

と身体を縮めて尻を振る。宏一が、更に奥にある潤いをたたえた

泉の中に舌を埋めて行くと

「あーっ、そこ、そこ、いいーっ」

と腰を前後に揺すって喜びを表す。由美は、自分から尻を高く持

ち上げ、そこに宏一が顔を埋めている体勢に興奮していた。

「ああん、動物みたい、恥ずかしいけど、気持ちイイッ、もっと、

もっとして」

と尻を振り続けた。しかし、この体勢ではどうやっても強い刺激

は得られないと分かると、

「前から、前からして下さい」

とおねだりを始めた。

 「よし、そのまま四つん這いになりなさい」

そう言うと、宏一は横になってから、由美の下に仰向けになって

入り、

「まずキスからだ。僕は動かないから、由美ちゃんが愛して欲し

いところを持ってきなさい」

と命令した。由美はキスの後に、首筋でしばらく感じていたが、

左の乳房を口の上に持ってきた。

「こっちから食べて下さい」

宏一がいう通りに口に含んでやると、

「はうっ」

と反り返って喜ぶ。更に舌で転がしてやると、

「右も、右も手で揉んで下さい」

と喘ぎながら言った。宏一がその通りにすると、

「あーっ、いいーっ、きもちいいーっ」

と大きく反り返って感じ続ける。宏一は両手で形の良い半球型の

乳房を揉み、交互に口に含んで由美を喜ばせた。やがて胸に満足

した由美は、納得して下がろうとしたが、宏一は腰をつかんで更

に由美を上に上げた。舌で臍を舐め、更に由美を上に押し上げる。

由美の両足が宏一の脇まで上がってくると、両手を足の後ろに回

して、一気に由美の茂みを口元まで持ってきた。

「どうするんですか」

と不思議がっていた由美も、茂みを宏一の口元に持ってこられて、

これから起こることを理解した。

「いや、こんな格好でするなんて、上になるなんていやです。宏

一さんの顔の上に座り込むなんて」

と抵抗したが、宏一の舌が茂みの中をつんつんとつつき始めると、

「はあっ、いいっ、こんな格好、はずかしいっ」

と言いながら、腰を少しだけ動かし始めた。既にベトベトになっ

ている秘唇は宏一の胸元でぴちゃぴちゃと音を立てている。宏一

は、

「ベッドのボードに手を突きなさい」

そう言うと、両手を上に伸ばし、由美の乳房を下から揉み上げ始

めた。

「はあっ、はあっ、はあっ、我慢できません、許して」

そう言いながら由美は腰を持ち上げると宏一の口の上に腰を落と

した。宏一の舌が一気に秘唇と秘核を舐め回す。

「あーっ、あーっ、いーっ」

凄まじい快感が脳天まで突き抜けた。

「いいっ、いいっ、いいっ」

夢中で腰を振りたてる由美は、今日はじめて得られた直接の快感

をむさぼっていた。自分から恥ずかしいところを宏一の口にこす

りつけているという体勢が更に快感を倍加させていた。下を見る

と自分の又の下に宏一の顔が見える。

「あーっ、いいーっ、あーっ」

由美は夢中で腰を動かし続けた。

やがて、口での愛撫だけでは物足りなくなったのか、由美は腰を

持ち上げると、宏一の顔から離れ、下に下がって宏一の肉棒を口

に含んだ。

まだ、自分の腰には快感の余韻が残っていたが、それよりも今は

宏一に入れて欲しかった。夢中でフェラチオを続ける由美を、宏

一は楽しそうに見ていた。宏一の肉棒が十分な堅さになると、手

でしごきながら

「宏一さん、これを入れて下さい。宏一さんのオチンチンが欲し

いんです」

「ちゃんと言ってごらん」

「あの・・宏一さんのオチンチンを私のオマンコに入れて下さい、

はめて下さい」と潤んだ瞳で言った。

「よし、入れてあげる、横になって足を開きなさい」

そう言うと、由美はすぐに仰向けになって足を開いた。挿入の体

勢を作って、ゆっくりと肉棒で秘口の周りを愛撫してやると、

「いや、いや、早く入れて、ねえ、入れて下さい」

と催促する。宏一が、

「ほうら、由美ちゃんが欲しがっていたものだよ」

とゆっくりと入って行くと

「あーっ、はいってくるーっ、いいーっ」

と声を上げてのけ反って喜んだ。

 もう何も遠慮することはないと思った由美は、

「今日は、今日は、あうっうっ、はあっ、いっぱい、してーっ」

と声を上げて反り返る。由美の白い身体の上で可愛らしく膨らん

だ乳房が悶える度にわずかに奮える。

 膝立ちの姿勢で挿入した宏一は、由美の痴態をたっぷりと楽し

むことにした。まだ肉壁のぶつぶつとした感触はたっぷりと楽し

める。由美自身のあふれ出た液体でかなり動くのは楽だった。

ゆっくりと出没を繰り返すと、自分の目の前であられもない声を

上げて激しく悶える美少女の姿は絶品と言っていい。こんな美少

女を開発できる自分を本当に幸せだと思った。

よく見ると、時々自分でそっと乳房を触っている。宏一の目の前

なので、揉みたいのだが我慢しているのだろう。まず一回いかせ

てやるか、そう決めると、由美の上に覆い被さり、

「こうして欲しいだろ、気持ちいいかな」

と両肘で身体を支え、由美の乳房を揉みながら腰を動かした。

「ああーっ、だめっ、いっちゃう、まだ、いっちゃう、まだいや、

宏一さん、いっちゃうーっ、いいーっ、ううっ、うっ、うっ」

意思とは無関係に身体の中から快感が爆発していく。由美の体が

硬直し、肉棒をきゅっ、きゅっと肉壁が締め付ける。

 「うっ、はっ、はあーっ」

由美の息が落ち着くまで宏一はじっとしていた。何度も締め付け

ていた肉壁の痙攣が収まると、

「もう一度して上げるよ、ほうら感じてごらん」

と宏一はゆっくりと動きを再開した。

「ああっ、また、良くなる、かんじてきます、はあっ、あう、う

れしいっ、宏一さん」

「愛しているよ、由美ちゃんが大好きだよ」

宏一はしっとりとしたうなじに舌を這わせながら由美を抱きしめ

る。堅い胸の膨らみがこういちの胸に当たって更に由美の快感を

増幅する。由美は夢中だった。全てを忘れてのめり込んで行く。

「はあっ、私も、愛してるっ、好きです、宏一さん、ああっ、

いいっ、あう、愛してる」

ゆっくりと動き始めた宏一は次第に腰の動き方を大きく、深くし

ていった。

「はうっ、深い、突き抜けちゃう、こんな、すごい、また、また

いっちゃう」

由美の中は十分に潤っていたが、全体のざらざらした感触は宏一

の肉棒に素晴らしい締め付けを与える。このままでは、宏一も長

くは持ちそうになかった。

「今度は一緒だよ、僕もいくからね、出してもいいかい」

「出して、いっぱい出して、私も、また、いく、いっちゃう」

由美は足を宏一の腰に巻き付け、腰を突き上げて宏一を深く迎え

入れていた。由美の秘口は宏一の肉棒を全て受け入れることはま

だできなかった。三分の二程入れるとコツンと何かに当たって行

き止まりになってしまう。

しかし、最初に挿入したときは半分くらいしか入らなかったのだ

から、宏一の肉棒に合わせて大きくなっていることは分かった。

宏一も、今は何も考えずに肉棒を突き立てた。しかし、今度も由

美の方が先に絶頂を迎えてしまった。

「あーっ、いく、いきますぅ、ううっ、うっ」

再び由美の体が硬直する。

「ご、ごめんなさい、よすぎて、がまんできませんでした、はぁ、

はぁ、はぁ」

由美は宏一に謝った。

「大丈夫、今ので僕もだいぶ良くなったから、今度はいくよ、ほ

うらもう一回だよ」

「ああっ、ま、まだ、まだです、ちょっと待って、ああ、あっ、

あっ、また、また良くなってきた。許して、もう、心臓が持ちま

せん、ああっ、いいーっ」

由美が声を上げ始め、腰を振り立て出すと宏一は更にスパートを

かけた。一心に自分が放出することだけを考える。やがて、宏一

にも最後の時が近づいてきた。由美の中に発射するのは初めてだっ

た。由美の肉壁のぶつぶつとした感触が宏一を最高の瞬間に導く。

 「由美ちゃん、出すよ、いくよ」

「いって、たくさん出して、中に出して、私も、いっちゃうっ」

「ああーっ、出る」

宏一が最後の一突きをすると、びゅっ、びゅっと白濁した液体が

由美の肉壁に浴びせられる。少し遅れて絶頂を迎えた由美は

「はう、ううっ、出てる、宏一さん、何か出てる」

と顎をのけ反らせて反り返りながらうわごとのように繰り返した。

 やがて宏一の肉棒が収縮し、由美の肉壁の締め付けが緩くなる

と中からつーっと白い液体が流れ出た。

「あっ、宏一さん、何か出てきます。」

由美はそう言ったが、体がだるくて動けなかった。

『これが宏一さんの精子なんだわ、私の身体から流れ出てる・・』

体を起こしかけた由美は安全日であることを思い出して安心して

体を宏一に預けた。

 そのまま二人は抱き合ったまま、眠りに入った。最初、宏一は

由美を布団代わりに自分の上に乗せて、挿入したまま眠りに入っ

たが、気がついてみると自分の隣ですやすやと寝息を立てていた。

 宏一は再び目を閉じて今までの由美との二ヶ月少々の時間を振

り返っていた。交差点で初めて由美を見かけたとき、喫茶店での

涙、初めて勉強を見たときに胸の膨らみを触られて感じることに

とまどっていた顔、ブラのフロントホックを外して飛び出してき

た膨らみ、宏一に舐め上げられて腰を振り立てて声を上げる由美、

肉棒に焦らされて恥ずかしい言葉を口にしたときの顔、全てが宏

一だけしか見ることができない、由美の秘密の姿なのだ。

 こんな美少女を思い通りにしていいものだろうか?そんな風に

思えるほど素晴らしい由美の全てだった。満足した宏一は再び眠

りに入っていった。



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