ウォーター

第百五十九部

 


暖かく身体を包む湯の中で宏一に抱かれていると身体が軽く浮き上がってフワフワと浮遊しているような感覚だ。そこを宏一に優しく撫でられているのでさっき熱い湯を浴びてしゃきっとさせたはずの身体がゆっくりと重くなってくる。しかし、とても気持ち良いので身体を動かす気になれない。

「あん・・・恥ずかしい・・・でも、嬉しい・・・・優しい・・・・」

由美は温めの湯の中でゆっくりと身体を撫でられていると、気持ち良さと同じくらい安心感が伝わってくる。目を閉じていると湯に包まれて宏一に身体を任せているのが気持ち良い。そっと宏一の手が由美の身体のあちこちを優しく撫でていく。『ダメ、このままじゃねちゃう』ともう一人の由美が心の中で警告していたが、心地良い安心感は由美を包み込んで離さない。

やがて由美はスゥーッとどこかに落ちていくように眠りに入っていった。やはりたっぷりと遊んだ後に激しく愛し合った疲れは簡単に消せないのだ。

宏一は最初、由美を感じさせようとして身体を撫でていたが、ふと気が付くと由美が余り話さなくなって事に気が付いた。『疲れているんだな』と思ったが、敢えてそのまま由美の身体を撫で続けた。

「あん・・・・宏一さん・・・・・ダメ・・・・・寝ちゃいそう・・・・」

由美がそうつぶやいたが、宏一は敢えて何も言わなかった。すると、由美は2分もしないうちに完全に寝てしまった。

宏一は由美が完全に寝てしまってからもしばらくは身体を撫でていたが、いつまでもこうしているわけにもいかない。そのままそっと由美を抱えたまま湯を出ると、部屋の中に入っていった。湯を出た時は湯と外の気温の差が少ないので寒いとは思わなかったが、クーラーの効いた部屋の中に入ると少し寒い。身体が十分に温まっていたから良かったものの、このままでは由美が風邪を引いてしまう。

宏一は一度由美をラブソファに置いて身体を良く拭いてから再び抱え上げてベッドへと運んだ。由美は一瞬目を覚ましたようだったが、寝ぼけているのか直ぐにまた目を閉じてしまった。そして薄手のコンフォートカバーを掛けてやると安心したようにカバーを巻き込んだ。

宏一は由美が安心して寝たので、休ませることができて嬉しいのだが、やることが無くなってしまった。仕方ないのでバスローブを纏うとソファでテレビを点け、缶ビールを飲みながら時間を潰すことにした。

しかし、時間は既に5時半を回っている。少し由美を寝かせるにしても、夕食の時間があるので余り時間は取れない。ここはリゾートホテルなので東京のシティホテルのように遅くまでダイニングが開いていないのだ。チェックインの時、夕食は6時半と伝えたのだが電話で7時に訂正して貰う。そうすれば6時半に由美を起こしてから支度して出かけるとちょうどくらいだ。

宏一はしばらくテレビを見ていたが、特に見たい番組があるわけでもないし、音量も由美を気にして絞ってあるので面白くない。仕方ないのでテレビを切ってホテルの案内を見ている内に、宏一自身も眠気に襲われ、知らず知らずのうちにソファでうたた寝をしてしまった。

寝返りを打った時にベッドカバーがめくれ、素肌が冷気に晒されたことで由美は目を覚ました。『どうして寝てるの!』最初はそれだけだった。どれだけ寝ていたのだろう?一番最初にはそれを気にした。しかし、知らない所で寝ていたことに気が付くと、一瞬何故なのか分からなかった。しかし、宏一とホテルに来たことを思い出すと一気に跳ね起き、まだ寝ぼけている頭を必死にはっきりさせようとした。『ああん、大切な時間なのに寝ちゃった』と言う後悔が心に渦巻く。ふと見ると宏一もベッド横のソファで眠っている。

直ぐに素肌にブルーのサマーセーターと白のミニスカートを身に付けながら『宏一さんだって疲れているんだな』と思った。考えてみれば、宏一はずっと運転していたのだから、由美より疲れていて当たり前だった。

しかし、由美にとっては宏一と二人きりの時間はダイヤモンドのように貴重なものだ。起こそうかどうしようか、と迷っていると気配を感じたのか宏一がゆっくりと目を開けた。

「宏一さん」

「由美ちゃん?」

「はい」

「起きたの?」

宏一は寝ぼけ顔で由美に聞いた。由美は宏一のその顔がとても可愛らしいと思った。

「はい、宏一さん、起きて下さい」

「由美ちゃん、いつ起きたの?」

「ほんの今ですよ」

「おいで」

そう言うと宏一は由美をラブソファの隣に座らせ、直ぐに膝の上に横抱きにするとキスをしに行った。由美もまだ少しぼうっとしていたが、そのまま積極的にキスを返し、舌を絡めてくる。

「由美ちゃん、今何時?」

「6時半です」

由美は項を宏一に愛されながら、少し喘ぐようにして答えた。その時宏一は、由美が全裸の上にセーターとスカートだけ身に付けていることに気が付いた。

「それじゃ、食事に行く準備に何分かかる?」

「十分もかかりません」

「よかった」

「どうして?」

「だって、7時に出るまでまだ時間があるからさ」

そう言うと宏一は由美の身体を起こし、自分を正面から跨がせて正対する姿勢をとった。由美は、

「宏一さんたらぁ、またですか?」

と笑いながら足を開いた。

「そうだよ。だって、由美ちゃん、とっても可愛いんだもん」

そう言いながら宏一は由美のスカートを捲り上げていく。

「それだけ?」

「ううん、好きだからさ」

「わぁ、宏一さん、私も大好き」

そう言うと由美は宏一に唇を押し付けてきた。由美はキスをしながら腰を動かし、宏一の肉棒に位置を合わせようとしている。宏一の肉棒はやっと大きくなり始めたばかりで、最初由美は全然肉棒の位置が分からなかったが、みるみるうちにそれは大きさと固さを増してきた。そして肉棒が由美の秘唇を掻き分けながら秘核を刺激し始めると、由美は自分で位置を調整し、熱い液体が少しずつ流れ出している所に肉棒を当てながら、

「ああっ、宏一さん、入っちゃう」

とおねだりを始めた。

「そうだよ。入れても良い?」

「はい、入れて下さい」

由美は何の躊躇いもなくそう言うと、少しだけ腰を落とした。宏一がその由美の腰を掴んで肉棒を突き出していくと、ヌルッと言う感じで肉棒が由美の中に入っていく。

「あん、嬉しい、宏一さんが入ってきた」

「そうだね、由美ちゃんの中に入れたよ」

「宏一さん、どんどん私の中で大きくなってる」

「分かる?」

「はい、嬉しい・・・・あん、だんだん感じてきた・・・・」

「由美ちゃんの中も動いてるよ。少し由美ちゃんの中を感じていたいんだ。そのまま動かないで」

「あぁん、でも、そんなに我慢できないかも・・・・」

由美はそう言いながら身体の中で大きくなってくる感覚にどこまで我慢できるか試すことにした。

「由美ちゃん、それならキスしていようか」

そう言うと宏一は再び由美とキスを始めた。今度は先程よりもずっとねっとりしたディープなキスだ。お互いの舌をたっぷりと絡め合い、思いの限りを伝えようとする。宏一の太くて大きい舌の周りを由美の小さな舌が遊び回るように動き、二人の唾液さえもたっぷりと混じり合うほど濃いキスが繰り返された。

しかし、由美がキスに熱中すればするほど肉壁が肉棒に絡み付き、何度も強く撫で上げて締め付けるので肉棒が更に奥へ奥へと固さを増しながら入ってくる。そして由美自身も微妙に腰の位置を調節してその肉棒を更に受け入れようとしたので、あっという間に由美の中は肉棒でいっぱいになってしまった。こうなっては今の由美にいくらも我慢できるはずがない。もともと肉棒をたっぷりと感じたいと思っているのだから、我慢などできるはずがないのだ。身体の中で膨れ上がる快感に耐えられなくなった由美は唇を外すと、

「あぁぁぁーーーっ、宏一さん、もうダメ、これ以上我慢するのは嫌ですぅ」

と宏一の上で仰け反りながら更に腰を押し付けた。

「由美ちゃん、もう我慢できないの?まだ入ったばっかりだよ」

そう言いながら宏一は由美のサマーセーターを捲り上げていく。いつも見慣れているはずの半球型の乳房だが、夕方の優しい光が溢れる部屋の中で見る乳房はまた格別だった。

「宏一さん、動きたいの、宏一さんもして?ね?良いでしょ?ねえっ」

「そうだね。由美ちゃんのおっぱいもゆっくり可愛がりたいしね」

そう言うと宏一はセーターの中から突き出した綺麗に半円形に尖った乳房に両手を当てると、一気に両手で揉み上げた。由美の乳房が素晴らしい弾力で宏一の腕の中で弾むと、由美の身体の中を一気に快感が突き抜け、由美の我慢の限界はあっさりと破られた。

「ああぁぁっ、もう我慢できないっ」

そう言うと由美は自分から腰を前後に動かし、乳房からの快感とバランスをとって快感を貪り始めた。

「由美ちゃん、そんなに動いたらおっぱいを可愛がれないよ」

「いやぁっ、この方がイイッ。ああぁぁっ、もっとぉッ、もっと宏一さんもしてぇっ」

由美は宏一の上で腰を使いながら肉棒の大きさと長さに夢中になった。ズリッズリッと肉棒が由美の肉壁に扱かれ、由美の欲しがるだけの快感が身体の中を駆け抜ける。

「ああっ、イイッ、イイッ、私をこんなに夢中にする何てぇッ、ああぁーーっ、深くて素敵ッ」

由美は宏一に愛される幸せをたっぷりと味わった。ここでは何も誰も気にする必要がない。由美と宏一のためだけに用意された時間と空間なのだ。由美は宏一の上で夢中になって上下を繰り返す自分を心から幸せだと思った。その思いを表すかのように、由美の肉壁は次第に収縮を始め、更に肉棒を追い込もうとするかのような動きを始めた。

宏一は自分の上で激しく上下する由美を見て肉棒からの快感を感じながら、心から由美と由美の身体を好きだと思った。健気に宏一を愛してくれる由美の心と、素晴らしい少女の身体、その二つとも今自分の上で自分を求めている。こんな素晴らしいことはなかった。宏一は少し腰をずらすと、自分からも腰を突き上げながら由美の乳房を揉み、更に口の中で乳首を転がし始めた。

「ああぁぁぁッ、宏一さんっ、それもされたらいっちゃうーっ」

「いきたいのっ?」

宏一が乳房を舌で転がしてから聞くと、

「いきたいの。このままッ、ああぁっ、いかせてぇっ、お願いですぅっ」

と由美は絶頂を望んだ。

「もう我慢できないの?」

宏一はもう一度そう聞いたが、その時、由美の中では想像以上の速度で感覚が盛り上がっており、もう後戻りできなくなっていた。腰を激しく動かし最後のスパートで頂上を一気に征服する。

「ああぁっ、だめっ、もうだめ、いっちゃう、いっちゃういっちゃういっちゃううぅぅーーーっ」

と言うと由美はあっという間に絶頂し、宏一の上で動きをピタリと止めた。肉壁がギュッと肉棒を締め付ける感覚がとても気持ち良い。宏一は更にその腰をグッと押し付けて肉棒を一番深い所まで入れ、由美が、

「あうぅぅぅぅーーーっ」

と声を上げた事を確認すると、優しく由美を抱きしめた。この時宏一は放出しなかったが、ここから再び動き始めると由美が消耗するし、夕食の時間も近いのでここまでで止めておくことにした。その代わり、もう一度目の前で真っ直ぐ宏一の方を向いている半球型の乳房を両手で優しく揉みながらつんつんに尖った乳首を舐め回す。

「ああぁぁぁん、ダメえぇぇぇ、今はまだ敏感だからぁ」

そう言うと由美は再び身体を硬直させ、先程よりもそっと二度目の頂上を極めてしまった。

 

 

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