ウォーター

第百六十八部

 


朝日が少しずつ部屋を満たしていく中、二人は眠り続けた。宏一も由美も疲れ果て、満たされ尽くしていた。だから、寝返りを打った時に偶然相手の身体に触れた瞬間、ふと目を覚ますのだが、相手が手の届く所にいることを確認するとまた深い眠りへと戻っていった。そして、日がだいぶ高く昇り、朝食の時間も過ぎる頃になってから、まず宏一が目を覚ました。

隣で寝ている由美を優しい目で眺める。由美は宏一の方を向いてあどけない寝顔を見せていた。昨夜、何回由美を求めたのだろう、ふとそんなことを思ってみた。昨夜はつんつんに尖っていた乳首も今は殆ど突き出していない。幸一は由美の肩から横を向いても半球型のままの乳房、そして腰、更に茂みへとゆっくりと視線を移していった。

『可愛いな。やっぱり由美ちゃんは最高だ』そんな風に思うと、自然と肉棒に力が漲るような気がした。まだ耳に、

「もう許して下さい。寝かせて下さい」

と言う由美の声が鮮やかに残っている。由美は疲れが限界を超してからも一度も挿入を拒むことはなかった。宏一が挿入の姿勢をとると必ず足を開いて位置を合わせてくれた。そして最後まで宏一を必死に受け入れてくれた。そんな由美をもう少し寝かせておきたくて、宏一はそっとベッドを抜け出した。

ふと時計を見ると既に8時を回っている。しかし、今日は東京に帰るだけなので時間的にはまだ余裕があった。もう少し由美を寝かせておいても問題はない。そう思っていると、由美が目を覚ました。上半身を起こしてゆっくりと部屋の中を見渡している。

「宏一さん・・・????」

「どうしたの?眠いだろ?もう少し寝てて良いよ」

「はい・・・・・・」

由美はそう言って目を閉じたのだが、少ししてまた起き上がった。

「宏一さん、起こして下さい。まだ目が開かなくて」

「どうしたの?まだ寝てても良いんだよ」

「起きます。起こして下さい」

そう言う由美の声は小さく細かった。

「どうしたの?どこにも行かないのに」

「ジャクジーに連れてって下さい」

「いいけど、どうしたの?」

そう言うと、宏一はベッドの由美を抱き上げて、そのままデッキのジャグジーに向かった。由美を抱き上げたままそっとジャグジーに入ると、温かい湯がエアコンで冷えた身体に心地良い。

「ああん・・・・・・・・あったかい・・・・」

「由美ちゃん、目を覚ました?」

「まだです。このまま抱いてて下さい」

そう言うと由美は幸一に抱かれたまま静かに目を閉じた。日の光の中で湯で揺れている光の波が由美の身体の上でとても綺麗に光っている。幸一は由美を抱きながら肉棒にしっかりと力が漲るのを感じていた。

しかし、由美は幸一に抱かれたまま本当に寝てしまったのではないかと思うくらいじっとしたまま動かなかった。宏一は起こそうかどうしようかしばらく迷っていた。でも、湯の中だから風邪を引くことはないし、こうやって由美が抱かれていて気持ち良いのならそのままにしておきたいとも思う。数分の間だったが、幸一は静かに由美を抱いたまま次第に強くなる朝日の中で湯の中で日を浴びて光る少女を抱いていた。

由美は湯の中で幸一に抱かれていることで、身体がフワフワと浮き上がっているような不思議な感覚の中にいた。お湯の温度が絶妙だったこともあり、自分が起きているのか寝ているのかもはっきりしない。しかし、幸一に抱かれていることだけは分かっていたので、とても安心していられた。

そんな由美を起こしたのは宏一ではなく、軽井沢の自然だった。

「ん・・・・・・眩しい・・・・・」

そう言って由美は目を覚ました。目を開けると木陰の葉の間を抜けてきた日差しが飛び込んでくる。葉が風に揺れる度に日の光がチラチラする。ふと気が付くと、日差しがかなり強くなっていることに気が付いた。

「宏一さん、眩しいです。今、何時ですか?」

「8時半を回った所かな」

「まだここにいて、大丈夫ですか?」

「もちろん。まだまだゆっくりしていられるよ」

そう言いながら宏一はゆっくりと由美を膝の上で起こした。由美は自然に宏一の膝の上に横座りする格好になり、そっと腕を宏一の首に回してくる。

「ごめんね。もう少し寝かせてあげたかったんだけど、起こしちゃったみたいだね」

「ううん、こんなに大切な時間、寝てなんか居たくないです。起こしてくれなかったら、怒っちゃいますよ」

そう言って由美は手を伸ばして宏一の首に回すと頬にキスをした。宏一はそのまま顔を横に向けて由美とキスを楽しむ。そっと手を由美の胸の膨らみに回したが、由美は嫌がらなかった。ゆっくりと宏一の手に膨らみを撫で回されていると、少しずつ身体が熱くなってくる。

「宏一さん、昨日、あれだけしたのに、またするんですか?」

由美は太ももに突き上げてくる肉棒を感じながら悪戯っぽくそう言った。

「試してみるかい?」

「でも、私、上手にできるかどうか・・・・・」

由美は昨夜、と言っても四時間前だが、疲れ果てて身体が反応しなくなったことを思い出して少し自信がなかった。

「それじゃ、なおのこと試してみないとね」

宏一はその気充分だった。短時間の睡眠だったが、ぐっすり寝たことで肉棒は充分回復していた。

「でも・・・・・・・」

由美はまだ躊躇していた。どうせ受け入れるなら、ちゃんと身体の準備を整えてからにしたい。由美だって感じたいのだ。

「それじゃ、こうしようか」

そう言うと宏一は由美を膝の上でぐるりと回し、宏一と同じ向きにした。

「え?こっち向き?」

「そうだよ。ほら」

宏一の肉棒は的確に由美の入り口を目指して両足の間から少しだけ突き上げていた。

「こうやってされると・・・・・・」

由美はそれ以上言わなかった。どうなるのか良く分かっていたからだ。宏一が少しずつ肉棒を突き出していくと、その分だけ由美の中に入っていった。

「あ、宏一さん、もうこんなに堅くなってる・・・・」

「そうだよ。もう少し由美ちゃんの中に入れば、もっと気持ち良くなっておっきくなるかも知れないよ」

そう言って宏一が更に肉棒と突き出すと、ヌルッと先端が入り口の狭い所を通り抜けた。

「あっ・・・・・・」

「どう?」

「堅い・・・・とっても堅い・・・・、さっき起きたばっかりなのに・・・・」

「起きたばっかりだからだよ。ほら」

「あうっ・・・・そんなに入れられたら・・・・・」

『我慢できなくなる』という言葉を由美は辛うじて飲み込んだ。この朝の清々しい雰囲気に嫌らしいおねだりは似合わないと思ったのだ。由美はもう少し朝の光の中で可愛らしい女の子で居たかった。

「少しこうしてみようか」

そう言って宏一は由美の足を開いた。その分、肉棒が更に深く由美の中に入り込む。

「ああっ・・・・もう、こんなに・・・・・・・」

「どう?由美ちゃん?」

「こんなに堅くて長くて・・・・・・堅い棒みたいです・・」

「嫌じゃない?」

そう言いながら宏一は湯を掬い上げては由美の腹から乳房へと優しく掛け、少しだけ乳房の下側を揉んだ。この乳房の膨らみはじめの部分が宏一は一番好きなのだ。由美はどんどん身体がその気になってくるのを止められず、もうすぐ我慢できなくなるだろうと思った。

「暑いかな?それとも寒い?」

「大丈夫です。でも、もう少しお湯を掛けて・・・・・」

本当は身体が既に熱くなってきていたが、由美は宏一がお湯を掛けた後に少しだけ揉んでくれる快感が欲しくてそう言った。

「分かったよ。由美ちゃん。こうしていられるなんて、とっても嬉しいよ」

そう言いながら、宏一は何度も湯を掬い上げては堅く張った由美の乳房に優しく掛け、そっと膨らみの下側を少しだけ可愛がり続けた。

「はぁ・・・んん・・・・うん・・・・・はぁぁぁ・・・・・・」

とうとう熱い吐息が漏れ始めた。徐々に宏一の肉棒の回りはブツブツとした突起を持つ肉壁が活発に動いて熱い液体がまとわりつき、挿入直後より圧倒的に動きやすくなっている。その肉壁の動きは宏一に快感をもたらすと同時に、由美にも例えようもなく気持ち良い快感を与えていた。どんどんはっきりとしてくる肉棒の快感に比べると、宏一の乳房への愛撫は最初から同じままだ。これでは由美が我慢できず筈がなかった。

「宏一さん、もう少しだけ上まで・・・・して下さい」

それは由美のおねだりそのものだった。由美は何かおねだりを言わされるのかと思いながらも、そう言わずにはいられなかった。

「こうすればいいのかな?」

宏一はそれ以上何も言わずに、掬い上げた湯を乳房の上から掛けると、優しく指先で乳首を可愛がり始めた。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ」

気が遠くなるほど気持ち良い。乳首を可愛がられた快感が肉壁で増幅され由美の身体を駆け抜けた。由美は自然に腰を動かし始め、更に声を上げた。

「ああぁっ、止まりません。はうぅッ、イイッ、宏一さん、止めて、止めて下さい」

「このまま感じてごらん」

由美は湯の中で小刻みに腰を動かしながら宏一に乳房を可愛がられる感覚に夢中になってしまった。だが、ここは部屋の外なので誰に声を聞かれるか分からない。由美は声を抑えながらも素敵な世界にのめり込んでいった。

「ああぁぁぁ、素敵、こんな素敵な事なんて。あうぅっ、まだ深く入って来るッ、宏一さん、これ以上されたらいっちゃうぅっ」

「いっていいんだよ」

「いやぁ、まだいくのはイヤですぅっ、ああっ、ああん、もっとぉッ」

由美がそう言うので、宏一は乳房をギュッと揉み上げてやった。

「はうぅぅぅーーっ」

感じ易くなっている由美の身体は更に高みへと押し上げられた。もう、こうなってはいく所までいかないと納得できない。

「宏一さん、お願いです。もう少し、もう少しぃ、ああんっ、お願いですぅっ」

由美は湯の抵抗でこれ以上腰を動かせないので、あと少しの動きを宏一におねだりした。

「由美ちゃん、最後は前からおいで」

そう言うと宏一は由美を一度下ろし、改めて跨がせて下から貫いた。

「ちょっと足が、ああん、こんな格好で、ああぁぁぁーーっ、凄いっ」

バスタブに作り付けの椅子なので、宏一ができるだけ前に出ても由美の両足を十分に奥スペースがない。仕方なく由美は宏一の座っている座面に足をついたので、膝が胸に付く程抱え込まなくてはならず、かなりきつい姿勢だった。しかし、その分由美の秘部は剥き出しになり、自分の体重で肉壁の奥に深々と肉棒を咥え込む格好になった。

「いいかい、いくよ?」

「早く、早くして。お願いです。深すぎて、ああぁぁっ、もう持ちませんっ」

「ほうら、どうかな?」

宏一は由美の身体を軽く揺すりながら回した手で由美の腰をグイグイと押し付け、両膝の間の僅かなスペースに覗いている乳房を揉みながら乳首を吸った。

「ううぅぅぅーーーっ、はうぅーーーっ、ううっ、ううっ・うっ・・・うっ・・・・・・あっ、あっ、ああぁぁっ、あうぅぅっ、ああぁぁっ、はうぅーーーっ、うううぅーーっ」

由美はいつもとは少し違う声を上げたが、由美の身体を一生懸命揺すっていた宏一は気が付かなかった。しかし、由美は短時間の間に二回いってしまった。

 

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