ウォーター

第十七部

 

 舌の侵入を拒まれた宏一は、次に右手を尻のスリットに差し込

み、左手を乳房の下に入れて愛撫を再開した。由美は自分の下か

ら胸に触ってくる手を避けようとして体を起こしてきたので、次

第に四つん這いの体勢になっていった。しかし、これなら由美が

体をねじっても逃げられる心配はない。

「気にしないで、インクラインの見学を・・・して・・から・・

・清水に行って・・・お参りして・・・はうっ・・んんっ・・・

だめ、そこ」

「 ゆん、何してるの?もしかして・・」

少しずつ一枝にも由美の状態が分かってきた。

次第に由美の声が甘い声になり、明らかに注意が会話以外の方に

移って行くのが手に取るように分かる。

「ゆん、もう電話切ろうか?」

「はうっ、いや、・・・待って、・・だめ・・・・はうっ・・・

ああっ」

由美のとぎれがちな甘い声からでは電話を切って言いものかどう

か迷ってしまう。本当ならばさっさと電話を切ってあげるのが友

人としての態度だろうが、一枝にはもう少し聞いていたい気持ち

があった。

 普段はあんなにおとなしい由美が、恋人と旅行に行くなどと言

うことだけでも考えられなかったから、何が由美を変えてしまっ

たのか、確かめてみたい気持ちの方が強かったのだ。だから、も

う少しだけ由美の声を聞いてみることにした。

 由美は、もう会話のことは考えられなくなってきていた。刺激

的な体勢で宏一にかわいがられているので、受話器を耳に当てる

ことさえうまくできなくなり、受話器を横に置いて自然に尻を上

げ、上体を少し起こして完全な四つん這いの体勢になって行く。

由美は何とかして電話を切ろうと思うのだが、切断ボタンを押す

ことなどとても無理だった。

 やみくもにいくつかボタンを押したが、押し寄せる快感に通話

が切れているのかどうか確かめることなどできず、

「宏一さん、待って、電話がまだ、あうっ、ああーっ、いいっ、

許して、一枝ちゃんに聞こえる、待って、電話を切ってから、は

うっ、もっと、もっと、中までして」

必死に四つん這いで耐えている由美は恥ずかしがりながらもだん

だん電話のことなどどうでも良くなってきた。携帯電話は枕元に

転がったままだ。

「大丈夫、もう切れてるよ、安心して感じてごらん」

宏一が何を根拠に言っているのかは分からなかったが、今の由美

は夢中になりたくて仕方がなかった。

「本当ですか、もう、恥ずかしくて、早く、もっと、して下さい」

由美は首をうなだれて、ゆっくりと自分の乳房をかわいがってい

る宏一の手を見ていた。

「もっと強くして、ギュって揉んで」

もどかしさに耐えられずおねだりを始めてしまう。

 宏一がその通りにぎゅっと弾力のある乳房を揉んでやると、

「はうっ、いいっ」

と体を反り返して喜び始めた。

「あーっ、いいっ、そのまま指をもっと中に入れて下さい、周り

だけじゃいや」

「指でいいの?もっと違うものが欲しいんじゃないの?」

そう言いながら、宏一の右手の人差し指はゆっくりと由美の中に

入って行く。既に十分に潤っている泉からはぴちゃぴちゃと嫌ら

しい音がし始めた。

「アアン、指もっとして、早く、もっと入れて」

待ち望んでいるほどの快感が得られない由美は腰を振って強い刺

激を得ようとする。宏一は、そんな由美の姿を楽しみながら、

「我慢できなくなってきたんじゃないの?いつものようにちゃん

と言ってごらん」

と言いながらわざとゆっくり人差し指を動かしている。由美は、

もし一枝が聞いていたらと思うと最後の言葉だけ言いたくなかっ

たが、腰のあたりから沸き上がってくるもどかしさは気が変にな

りそうなほど強くなってきた。

 実際は、まだ回線はつながっており、今まで由美の口から出た

言葉だけでも一枝には十分に刺激的なもので、一枝は顔を真っ赤

にしてじっと息を凝らして由美の声を聞いていた。時折、男の声

のようなものが聞こえるのだが、電話器から少し離れていると見

えてはっきりとは聞き取れなかった。ただ、由美の声は、小さい

ながらもはっきりと聞こえていた。

 「もう、我慢できません、宏一さん、入れて下さい。愛して下

さい。オチンチンで愛して下さい。」

由美が夢中になって懇願する声は一枝には信じられなかった。

『あんなにおとなしい由美が、こんな事言うなんて、学校では、

ボーイフレンドにだって興味を示さないのに。由美の方からいろ

いろ要求するなんて』

一枝の知っている由美は、男女交際を禁止した校則をこっそりと

破って遊んでいる同級生の仲間になるような子ではなかった。

 やがて、宏一が由美の後ろに回って位置を決めると由美の腰を

抱え込んでゆっくりと肉棒を埋めていった。

 「あーっ、いいっ、入ってくる、おっきいーっ、いいっ、いっ、

あうっ、あうっ、」

由美の絞り出すような声が聞こえると、あとは、言葉にならない

ようなよがり声ばかりが聞こえてくるようになった。一枝はそっ

と回線を切った。

 受話器を置いてから、しばらくは放心状態だった一枝も、心が

落ち着いてくると次第に由美がうらやましくなってきた。受話器

から聞こえてきた由美の声からして、由美の体を駆けめぐってい

る快感は相当なものらしい。

 実際、一枝自身はまだ経験をしておらず、耳年増の状態だった

から、由美をああまで変える性の魅力に引き込まれてしまった。

由美の声を思い出すと、今度は自分が上手く利用されただけのよ

うな気がして腹が立ってきた。

そして、やっかみ半分に『ゆんが帰ってきたらじっくり問いつめ

てやるから、私だってゆんほどじゃなくても体は相当なものよ。

あんな声を自慢げに聞かせるなんて、彼氏を取っちゃおうかな』

と考え始めていた。

 一枝は身体が火照ってくるのを感じていた。『もう、ゆんのせ

いで眠れそうにないじゃないの。この身体どうしてくれるのよ』

一枝はムズムズする自分の体を持て余し、由美を恨んだ。

 一方、由美は四つん這いの姿勢で宏一の肉棒の虜になっていた。

「ああん、あん、もっと、ああん、いいの、つ、突き抜けそう、

いいっ、後ろからするのがこんなにいいなんて、あー凄いっ」

「両手を枕の上のボードに突いて、体を起こしなさい」

宏一はそう言って由美の体を少し前に押していった。由美が言わ

れたとおりにすると、

「こっちも一緒にしてあげる」

と両手を由美の前に伸ばして乳房を揉み込み始めた。

「あーっ、こんな、すごいっ、いいっ、いいっ、もっとしてっ、

ああっ、いっちゃうっ」

たちまち由美は全身にあふれ出る快感に包まれて、頂上に登って

いった。

「いくっ、いきますっ」

由美の体が硬直し、

「うっ、うっ、うっ」

と何度から軽い痙攣を起こす。宏一は、ざらっとした由美の締め

付けにもう少しで放出するところだったが、一旦中止して、肉棒

を抜き去った。

 由美の体がベッドに崩れ落ちると、宏一は由美の枕元の携帯を

取り、耳元に当ててみた。軽い発信音が聞こえるだけである。

『向こうから切ってくれたか』そう思うと、

「やっぱりきれてたよ、安心していいよ」

と、はぁ、はぁ、と息を乱している由美に声をかける。

「僕たち二人だけの時間に誰かが割り込んできたような気がして、

ちょっと腹が立ったんだ。ごめんね」

そう言いながら由美を抱きしめて優しく髪を撫でる。

「ごめんなさい、私こそ、もう電話はしません」

由美は、一枝にどこまで聞かれたか少し心配だったが、帰ってか

ら確かめればいいことだ、と気持ちを切り替えた。

「シャワーを浴びてきます」

と由美がバスルームに消えると、宏一は今の由美の痴態を思い出

していた。『あんなに感じるなんて、由美はまだまだ教え概があ

るな』と次の愛し方を考え始めた。

 

 由美がシャワーを浴びて出て来たとき、宏一は応接セットの一

人用のイスにガウンを着て座っていた。由美は髪をタオルで巻い

て、バスタオル一枚の姿で、

「髪が乾くまでもう少し待っていて下さい。すぐに行きますから」

と笑顔で言った。シャワーを浴びている時、帰ってから一枝に何

と言おうか気になっていた。どこまでかは分からないが、たぶん

聞かれているはずだ。いろいろ聞かれるだろうし、怒るかも知れ

ないが、一生懸命謝れば許してくれるだろうと思って気持ちを切

り替えた。

 それよりも今までより更に激しく感じてしまった自分の体に驚

いていた。どこまで開発されるのか不安もあったが、更に開発さ

れてみたい気持ちも大きかった。

 由美が髪を乾かして宏一の前に来ると、宏一は黙って由美を跪

かせた。由美が床に座ると、宏一は膝を開いてガウンの中のもの

を由美に見せた。にっこり笑って由美は宏一の肉棒を含んで、顔

を動かし始める。由美の奉仕を受けながら、ゆっくりとタバコを

一服吹かした。

 先程のバックからの挿入の時、宏一の肉棒はほとんど由美の中

に入った。最初の時は三分の一程度しか入らなかったのだから、

倍以上に延びたことになる。宏一は今のうちに由美の肉壁を自分

の肉棒に合わせて形を付けておこうと考えていた。由美の口には

半分程度しか入らないものをけなげに愛している由美の髪を撫で

ながら、

「さあ、由美ちゃん、今度はこのまま正面からおいで」

と優しく言った。

「えっ、どうすればいいんですか?」

由美は肉棒を口から出すと、手でしごきながら言った。

「肘掛けを両足で跨ぐようにして僕の所においで」

そう言うと、由美は両足を大きく広げ、肘掛けの上を這うように

してイスの上に乗ってきた。両足を目一杯開いているのでバスタ

オルの下からは由美の茂みが見えている。宏一は、腰を前に出し

てイスに浅く腰掛け直してから、由美を腕の中に納めた。しばら

く唇を交わした後、

「さあ、上からおいで」

と由美の腰の位置を合わせた。由美は、うまく位置が合わずに、

「上手にできません、アアン、じれったい」

と宏一の肉棒で秘部をつついていたが、

「あっ」

と声を上げるとゆっくりと腰を落としてきた。

「あーん、自分で入れてるなんて」

と声を上げる由美の腰を両手で支えて、宏一はスムースに挿入で

きるように自分の腰の位置を調節した。

「宏一さん、深いっ、深すぎます、これじゃ、少し痛い」

由美は腰を少し浮かせると、

「はあっ、はあっ、びっくりしました。まだ、ううっ、私には大

きすぎるみたいです。浅くして下さい。この方が感じます」

と言うと、宏一に抱きついてきた。宏一は少し腰を引いて挿入を

浅くしてやると、

「ああっ、いいっ、感じます、宏一さん、こんな恥ずかしい格好

でするなんて、ああん、また、あうっ、良くなってきました」

と両足を全開にしたまま腰をもじもじと動かし始めた。由美は宏

一の肩に手を置くと、次第に大胆に腰をくねらせ始めた。由美の

肉壁も自ら動き、宏一の肉棒を撫で上げるような動きを見せてい

る。

宏一は由美の体を包んでいるバスタオルをほどいた。バスタ

オルがはらりと落ちると目の前に怪しくうごめている少女の体が

あった。丁度宏一の顔の高さに半球型の乳房が小刻みに揺れてお

り、頂上の小豆大の突起は宏一の口を待っているかのように口元

で緩やかに舞っていた。

 「宏一さん、気持ちいい。胸も食べて下さい。口も手も、して」

由美は宏一を自らはめ込んでいる快感に酔っていた。しかし、宏

一は由美の腰の動きを両手で押さえると、

「もう少し、じっとしていてごらん」

と由美を夢中にはさせなかった。

じっとしていると由美の肉壁の動きに肉棒が撫で上げられるのが

よく分かり、このまましばらく楽しむことにした。

「由美ちゃんが僕を撫で回しているんだよ、分かる?」

「ああ、宏一さんが私の中で動いています、口でも愛して下さい」

由美は宏一の口に乳房を押し当ててせがんだ。宏一が口を開けて、

舌で突起を舐め回してやると

「はあっ、上からも、下からも、感じます。手も、して、揉んで

下さい」

と再び腰を動かし始めた。

「どうしても腰が動いちゃうね」

そう言いながら乳房も揉んでやる。

「自分でも、止まりません、あーっ、素敵、天国にいるみたい、

もっと、深く、はうっ、愛して」

両手を宏一の肩に置いて、バランスを取りながら腰で円を描くよ

うに動かし、更に宏一を迎え入れようとする。まるで遊び上手な

女の姿であった。既に肉棒はあらかた由美の中に飲み込まれてい

た。

「ほうら、もっと深くしてあげるよ」

宏一が再びイスに浅く腰掛けると、肉棒は全て由美の中に入って

いった。

「深いっ、こんな、あーっ、イイッ、宏一さん、すごいっ、おへ

そのあたりまでっ」

由美の体が大きくのけ反り、セミロングの髪が後ろになびく。

「あーっ、お腹まで突き抜けそうっ、もう、死んでもイイッ」

由美は夢中で腰を動かし、快楽の境地を彷徨いながらゆっくりと

絶頂に近づいていった。肉棒の入っている泉からは液体があふれ

出し、宏一の茂みから更に下腹部全体までをびしょびしょにして

いた。時々宏一が両手で由美の腰をぐっと押し下げると、肉棒の

先端がコリッコリッと何かに当たる。

「あーっ、まだ入ってくるーっ」

と由美の体が弓のようにしなる。

「窓を見てごらん」

宏一が由美にそう言うと、窓に映った自分の姿を見て、

「あーっ、私が宏一さんに愛されてるーっ、こんな格好してるな

んて、あうっ、うっ」

と恥ずかしがる。そのたびに由美の肉壁がキュッと締め付ける。

 宏一にとっては、こんなに楽で気持ちいい愛し方はない。イス

に座っているだけで勝手に由美が動いて感じているのだ。宏一は、

必死に口に押しつけてくる乳房を口の中で転がしながら、やっぱ

り自分で激しく動いて由美の中に放出した方が気持ちいいな、と

考え始めていた。

やがて、由美は髪を振り乱して夢中で宏一に言った。

「宏一さん、いきそうです、いっちゃいます、いいですか、もう、

ダメ、いきますっ、ううっ、うっ、うっ」

 由美が宏一の上で体を硬くし、やがて果てるとぐったりと宏一

にもたれかかってきた。

「はぁ、はぁ、はぁ、す、すごかったです。・・・死んじゃうか

と・・・思いました。ああん、動かないで下さい。もう少し、こ

のまま・・・」由美は宏一の膝の上でゆっくりと余韻を楽しんで

いた。

「まだ僕は終わっていないよ。どうしようかな?」

宏一は肉棒をぴくんと動かす。

「あん、まだ駄目です。この格好は刺激が強すぎます。ベッドへ

行きましょう。ベッドで愛して下さい。」

 宏一は由美を膝から下ろし、抱き上げるとベッドに運んだ。

そっと横たえると、ガウンを脱ぎ捨ててそのまま由美の上に覆い

被さり、可愛らしい胸に顔を埋め、硬い乳房を揉みながら口の中

で転がし始める。

「これからどうしようかな?由美ちゃんはどんどん感じるように

なってくるね。」

「あうっ、宏一さんが、宏一さんが、上手だから、ああ、私の、

身体が、はうっ、こんなに、感じるようになりました。胸だけじゃ、

下も、愛して下さい」

「それじゃ、お互いに愛し合おう」

由美を起こして、反対向きにしてシックスナインの体勢を取らせ

る。宏一の目の前の由美の秘芯は十分に開いており、秘口からは

時々液体が流れ出していた。ゆっくりと舐めながら両手で乳房を

揉んでやる。最初は無言で一生懸命に肉棒を含んでいた由美も、

二、三分で情熱的な声を出し始めた。

「宏一さん、もう、許して、身体が、持ちません、気持ちよすぎ

て、はぁっ、だめっ、またいっちゃう、お口もイイッ、もう、い

きます」

由美は宏一の肉棒をしごきながら、絶頂感に身構える。しかし宏

一は舐めるのを中断し、由美をギリギリの所から最初に連れ戻し

てしまった。

「いや、やめないで、宏一さん、もっと続けて下さい。舐めて」

由美は腰を揺すって宏一に催促する。宏一が再び舐め始めると、

「はあっ、ああっ、いいっ、これ好きっ」

と声を上げ始めるが、絶頂の寸前で宏一は再び下を止めて由美を

焦らす。

「だめっ、やめないでっ、もう少し、もう少しですぅ、お願いだ

から、こんな事されると壊れちゃいます。いかせて下さい」

由美は狂いそうなもどかしさの中で必死に訴えた。

 宏一は由美の秘口が元通りの大きさに締まるのを待っていたの

だ。何度も透明な液体を出しながら、由美の秘口は宏一の目の前

でうごめき、そして小さく締まっていった。

「今度は行かせてあげる。ちゃんと由美ちゃんも舐めるんだよ」

そう言うと、宏一は由美を頂上に連れていった。最後の瞬間、由

美は顔を宏一の茂みにこすりつけ、すすり泣くような声で

「いきます、いく、行っちゃうぅ、うっ、うっ、うっ」

と痙攣を起こす。

宏一はそのまま由美を身体の上から下ろすと、由美の体を宏一と

同じ方向に引き寄せ、

「まだ、まだです、まだ身体が敏感になって、もう少し待って」

と拒む由美の中に肉棒を突き立てていった。既に小さくなっていた

由美の中はゆっくりと入って行くだけで素晴らしい感触を与える。

「ああーっ、もう、知らないっ、はううっ、深いの、いいのっ、

もうっ、奥までっ、壊れちゃうーっ」

由美は何が何だか分からなくなって必死に宏一にしがみついた。

腰を激しく動かす宏一の腕の中で、快感だけが由美の頭の中で爆

発していた。

 結局その後、宏一は由美の中に二回果てたが、由美は何回行っ

たのか分からないほどだった。あらゆる体位で由美を愛し続けた

宏一は、既にぐったりとしている由美を抱き寄せると眠りの中に

入っていった。

 

 翌日の早朝、宏一が目を覚ましたのは5時を廻った頃だった。

横には由美が向こうを向いて寝ている。昨夜はかなり激しく愛し

たから疲れているんだな、そう思うと、そっとベッドを抜け出し

て窓際に行った。

夏だから既に周りは十分に明るいが、庭園には人影はないようだ。

このホテルにはかなり大きな庭園があり、回遊路が整備されてい

る。宏一の身体もまだ半分眠っており、頭が少しぼうっとしてい

る。

 ソファーに座り、朝の一服を吹かしながら、ベッドでスヤスヤ

と寝息を立てている由美を見ていた。昨夜の最後は、由美に入っ

たまま何度も由美を頂上に押しやり、

「許して、もうダメ、心臓が持ちません、少し休ませて下さい、

心臓が、宏一さん、ああーっ、いいーっ」

と宏一の下で手足を絡ませてしがみついてくる由美の中に思いっ

きり出した。宏一が肉棒を抜き去り、白い液体が由美の中から流

れ出してくる頃には、疲れ果てた少女は深い眠りに入っていた。

 そんなことを思い出していると宏一の肉棒は朝の現象を起こし

て硬くそそり立ってきた。

「宏一さん・・・もう起きたんですか・・・ごめんなさい、今、

いきます」

眠そうな声がして、由美が起き出してきた。

全裸のままベッドを出ると、宏一の首に手を回してキスをねだる。

「まだ寝てていいんだよ、疲れたろう?」

「大丈夫です。でも・・・宏一さん、昨日は激しかったから・・」

昨日のことを思い出して由美は少し恥ずかしそうだ。そのまま宏

一の前に跪き、

「おはようございます」と言うと、キスをしてからそそり立った

肉棒を含んで頭を動かし始める。由美の奉仕を受けながら、

「おはよう、由美ちゃん、まだ眠いんだろ?とっても気持ちいい

けど、後でまたしようよ、血圧の低いときに頭を動かすと貧血に

なっちょうよ」

と由美に言った。

由美は肉棒を慈しむように数回含んだ後、

「優しいんですね、宏一さん」

と膝の上に横向きに座ってきた。

 「せっかく目を覚ましたんだから、散歩でもしようか?外には

まだ誰もいないから静かだよ」

「はい、お任せします」

「それじゃ、Tシャツとスカートを着なさい、僕もすぐ支度する

から」

「はい」

由美は言われたとおりに、全裸の身体にTシャツとスカートだけ

身に着け、髪を整えるためにバスルームに入っていった。由美に

は、この格好は恥ずかしかった。しかし、昨夜もこの格好だった

が、誰の目も止めなかったし、今朝はこんなに早い時間だから、

誰もいないだろうと思ったので、抗議はしなかった。

 由美を連れて部屋の外に出ると、さすがに人気は全くない。ロ

ビーから庭園に出るまで誰とも会わなかった。

 「静かだね、少し寂しいくらいだな」

「ええ、こんなに静かなときもあるんですね」

エアコンの効いた館内から広い庭園に出ると、さすがにむっとす

る熱気を感じたが、時間が早いのであまり熱くはない。車の音も

時々聞こえるだけで、外に出ても人気は全くなかった。由美の腰

に手を回してゆっくりと回遊路に入っていった。丁度小鳥が起き

だしてくる時間と見え、可愛いさえずりがあちらこちらから聞こ

えて来た。

 「こんな朝早くに散歩するなんて、初めてです」

「いつもはこの時間はどうしてるの?」

「もちろん寝てますよ、寝起きは悪いんです」

「今日はちゃんと起きたじゃない」

「どうしてかしら、特別な日だからですよ、きっと」

二人はゆっくりと小道を進んでいくと、木立の中に入ってきたと

ころに、小さなベンチやイスがおいてある。周りを木で覆われて

いるのでホテルからも見えないし、日中は日を遮って、涼を取る

のに丁度いいところだ。

 宏一は由美を抱き寄せ、

「おはよう、朝のキスだよ」

と唇を重ねる。

由美も、人気の無い事に安心したのか嬉しそうに宏一の首に手を

回し、積極的に応じてきた。宏一の唇が由美のうなじに移ってい

くと、

「はあっ、宏一さん、感じてきます、はあっ、アアン、こんな所

で、アン、ダメですよ」

と小さな声で抵抗するが、身体は次第に熱を帯びてくる。

 「ベンチに座ろうか」

と宏一は由美を自分のとなりに座らせ、由美の上半身を自分の膝

の上に仰向けに倒すと再びゆっくりとキスを始めた。由美の体は

丁度ベンチに横たわっている格好なので、由美は安心して宏一と

唇を交わしている。

やがて、宏一の手がTシャツの上からぷくっと膨らんだ半球型の

乳房を撫で回し始めると、由美は息を荒くし始めた。

 「宏一さん、はあん、こんな所じゃダメです、お部屋に帰りま

しょう」

「ここは他からは見えないよ。もう、我慢できなくなってきたん

じゃないの?」

宏一がぎゅっと乳房を揉むと、両足を擦りあわせながら、

「あーっ、ダメ、火が付いちゃう、あうっ、気持ち良くなっちゃ

う、もう、知りません」

そう言うと、Tシャツの裾を持ち上げて宏一の手を中に導いた。

なめらかな肌の上をゆっくりと手が這って行くと、由美の体が小

さく波を打つようにうごめく。両足は小刻みに擦り合わされ、口

からは甘い声がとぎれることなく流れ出す。

 Tシャツをまくり上げられ、乳房の周りを舌が這い回り始めて

も、由美は抵抗することなく快感の海の中を彷徨い始めていた。

やがて、宏一の舌が小豆大の乳首を弾き、指を茂みの中に沈めて

行くと、

「ああっ、恥ずかしい、うっ、でもいいっ、小鳥の声が、宏一さ

ん、宏一さん」

と身体を反り返らせて喜ぶ由美の声のトーンが高くなって来た。

「恥ずかしいです、あうっ、我慢できなくなります、宏一さん、

これくらいで許して下さい」

言葉とは反対に、由美は両足を開いて次第に腰を大きく動かし、

より強い刺激を得ようとする。ソフトな宏一の指の動きに満足で

きなくなってきたようだ。由美の中からは愛情を示す液体が秘部

全体を濡らし、迎え入れる体制は整っている。

宏一は、ベンチの隣にある一人用のイスに移ることにした。

「さあ、由美ちゃん、隣で愛してあげるよ。小鳥に見られたって

恥ずかしくないだろ」

由美を起こして、隣のイスに座ると、スラックスのジッパーを開

けて肉棒を取り出した。

「さあ、昨日みたいにしてあげる。おいで」

そう言うと、由美は周りを気にしながらも宏一の膝に跨ってきた。

宏一が腰の位置を調整してやると、入り口はスムーズに宏一を迎

え入れた。

「ああっ、宏一さん、恥ずかしいっ、外でするなんて、ああっ、

あうっ」

由美は腰の位置を決めると、宏一の肩に両手をついて腰を上下に

動かし始めた。

「オチンチンだけでいいのかな?」

「胸も、オッパイも愛して下さいっ」

由美は片手でTシャツをめくりあげると宏一の口に押しつけてく

る。宏一が口の中で乳首を転がしながら、片手でもう一方の乳房

を揉みあげてやると、

「はーっ、アンアン、恥ずかしいっ、こんな格好、宏一さん、い

いっ」

と身体を揺らしながら頂上を目指す。しかし、さすがに気が散る

のか、由美はなかなか頂上には行かなかった。

「ああーん、やっぱり無理です、気持ちいいけど、いけません」

由美が動きながらも残念そうに言う。

 宏一は、場所を変えた方がいいだろうと判断し、一旦由美を下

ろすと、息が整うのを待って更に奥に歩いて行くことにした。今

度は由美の腰ではなく、脇から乳房の近くに手を回し、撫でるよ

うにしながら抱きかかえるようにして歩いていった。

「はっ、はうっ、宏一さん、手を休めて下さい」

「感じるの?」

「はい、お部屋に戻りましょう、ベッドで愛して下さい、身体が

宏一さんを欲しがって、うずいて、はっ、はうっ」

身体がぴくっぴくっと反応するので、由美は足下がふらついてい

たが、もつれるようにしながらも導かれるままに奥に入っていっ

た。



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