ウォーター

第十八部

 

 庭園の一番奥に来ると、森の中のように木が生い茂り、とても

ホテルの中とは思えない。敷地のはずれの金網を見つけると、由

美を金網の前に連れていった。

「さあ、これに捕まっていなさい、動いちゃダメだよ」

そう言うと、由美の両手を金網に捕まらせる。由美の後ろから髪

を掻き上げ、うなじに舌を這わせ、Tシャツを裾から折り返しな

がらゆっくりと巻き上げていった。

「はっ、こ、こういち、さん、ううっ、こんなの、だめです、ひ

とが、あうっ、来ます、おへやで、はうっ、うっ、おへやで」

由美の声が次第に小さく甘い物になっていき、宏一の愛撫を受け

入れていくのが分かった。うなじを舌で愛撫しながら少しずつ巻

き上げていくと、見事にくびれた腰の曲線がゆっくりと現れてく

る。それをゆっくりと両手で撫でながら

「由美ちゃん、可愛いよ」

と耳元でささやき、上半身を露わにしていく。

最初嫌がっていた由美も次第に宏一の手を待ち望んで身体を堅く

する。Tシャツを乳房の上まですっかり捲り上げると、宏一の手

はゆっくりとむき出しになった乳房の周りを這い回り出す。

由美は必死に金網を握りしめ、宏一の手が快感を与えてくれるの

を待っていた。もはや宏一が満足するまで部屋に帰れないことは

はっきりしていたので、由美は宏一におねだりを始めた。

「早く、早く、して下さい。」

「早く、どうすればいいの?」

「宏一さんの好きなようにして下さい、早く」

「好きなようにしているよ」

「アアン、焦らさないで、早く、オッパイを揉んで下さい」

「オッパイを揉むだけでいいの?」

両手の指で軽く乳首を転がしながら宏一が耳元でささやくと、

「あーっ、それだけじゃ、いや、ちゃんとして、ちゃんと、オチ

ンチンも、入れて下さい」

由美は尻を突き出して宏一の腰に押しつけてくる。

宏一がジッパーを下げ、肉棒を取り出して由美の尻から差し込む

と、

「ああーっ、こんな所でするなんて、恥ずかしい」

そう言いながらも尻は宏一を迎え入れようとさらに突き出してく

る。肉棒で秘核を擦りあげながら、指で乳首だけを軽く弾くよう

にしてやると、由美の反応が激しくなった。

「あうっ、いや、こんなのいや、ううっ、いじめないで、ちゃん

と入れてっ、私のオマンコの中に入れてっ、狂っちゃいますっ、

あーっ、欲しいっ、オチンチンが欲しいですっ」

由美はあられもない声を出し、狂ったように腰を振りながら肉棒

を迎え入れようとする。

「ほうら、由美ちゃんの大好きな物だよ、じっとしていないと抜

けちゃうよ」

宏一が腰の位置を決めて由美の中に入って行くと、

「はうーっ、いいっ、いいっ、おっきいっ、オチンチンいいっ」

由美の体を快感が駆けめぐり、腰が生き物のようにうねる。

「じっとしていないと抜けちゃうよ」

宏一が後ろから乳房を揉みしだきながら耳元でささやくと、

「いや、抜いちゃいや、このまま、あうっ、このまま、あーっ、

いくまで、このまま、このままして下さい」

うわごとのようにつぶやきながら由美は頂上を目指して駈け上っ

ていった。

宏一は腰を小刻みに動かして肉棒を由美の中に送り込む。時折腰

を止めたり、ぐっと深くまで入れてじっとしたり由美を飽きさせ

ることはなかった。

「あーっ、いきます、いきますぅ、宏一さん、抜いちゃイヤです。

あ、いきます、いくーっ」

由美の腰が更に大きく動き、宏一は肉棒を深々と突き立てると、

自然と由美は腰を突き出した格好で更に深く迎え入れようとした。

「くーっ、ううっ、うっ、うっ、い、く、うっ、うっ」

由美の肉壁が宏一を締め付け、身体が硬直する。宏一は肉棒全体

がしっかりと締め付けられる感覚をたっぷりと味わった。

「はっ、はっ、はっ、ううーっ、うっ、はーっ」

由美も凄まじい絶頂感の中で、宏一の肉棒によって生み出される

快感をしっかりと体に刻みつけていった。

 宏一自身は、他に人がこないか時々周りを見渡しながらのセッ

クスだったので最後までは行かなかった。肉棒を抜き去ると、由

美はその場に崩れるように膝をついた。

「こ、宏一さん、すごかった。こんなに感じるなんて、私の身体、

どうなっちゃうの」

息を弾ませながら由美は宏一の腰を抱きしめた。

「大丈夫、由美ちゃんの身体は感じやすいんだよ。大丈夫だよ」

宏一は由美の髪を撫でながら優しく言った。由美は膝をついたま

ま宏一の股間に顔を埋め、肉棒を口に含み、頭を動かし始めた。

宏一は少し驚いたが、由美のお礼の気持ちなのだと言うことが分

かると、好きにさせることにした。しかし、今、放出しては何か

もったいないような気がしたので、途中で、

「ありがとう、もういいよ」

と由美を立たせた。

由美は宏一の液体を口に受けたかったが、あきらめると二人で部

屋に戻ることにした。

 部屋に帰るまで、二人は口をきかなかったが、由美は外で愛さ

れた恥ずかしさと満足感に満たされていた。『こんな事をしたな

んて一枝ちゃんに言ったら信じてくれるかしら』と、少しだけ優

越感を感じていた。

 部屋に戻ると、お互いに服を脱がし全裸になり、抱き合って再

びベッドに入った。由美は、フェラチオのコツをつかんだらしく、

宏一を口でいかせたかったので、自分からシックスナインの姿勢

をとると肉棒を含んでしごき始めた。しかし、頂上を迎えてから

いくらも経っていない身体は、微妙な宏一の舌の動きにたちまち

頂上に近づいていった。

「あーっ、もう持たない、いっちゃいそうです、宏一さん、待っ

て、ああっ、ううう、まだいきたくない」

由美がそう言うので舐めるのをやめると、

「全部やめちゃイヤ、一緒に、一緒にいきましょう、優しく舐め

て」

と言う。宏一はゆっくりとタイミングをはかりながら、由美の乳

房を揉んだりクリトリスを舐め上げたりして、慎重に同時に行け

るようにした。

 やがて、宏一の肉棒の傘がぐっと開いてくると、宏一は舐める

ペースをあげて由美を頂上に連れていく。

「はあっ、ううっ、いっちゃいそう、宏一さん、今度は・・・・

一緒に・・・」

時折突き上げてくる快感に肉棒を含めなくなりながらも、激しく

頭を動かしながら由美は、もういくらもしないうちに絶頂感を迎

えることを悟っていた。

「う・・・ううっ、もう、だめ・・・いきます」

由美が宏一の肉棒を含んだまま絶頂感に身構えると口の中に温か

い液体が飛び込んできた。その直後に全身を快感が貫く。

由美は肉棒にかみつかないように、あわてて口から出すと、歯を

食いしばって快感に耐えた。その口元から、つーっと白い液体が

流れ落ちる。

 「はあっ、はあっ、ごめんなさい、どうしても、うまく飲み込

めません」

由美が謝ると、

「いいよ、ありがとう。嬉しかったよ。さあ、もう一眠りしよう

か」

と由美を抱き寄せ、そのまま眠りに入った。由美は宏一の腕枕で

火照った身体を預けながら、大人の愛し方ってすごいわ、と幸福

感に酔っていた。

 

 二人が目を覚ましたのは8時頃だった。宏一はあわてて由美を

起こすと、シャワーを浴びさせた。由美は、なぜ宏一があわてて

いるのか分からなかったが、急いでいるようなので首から下だけ

シャワーを浴びることにした。

 由美がバスルームから出てくると、既に宏一は支度を終え、

「食事に行ってそのまま出かけるからね。由美ちゃんも出かける

支度をしなさい」

とTVを見ながら言った。由美は、

「今度は下着を付けてもいいですか?」

と少し恥ずかしそうに聞いてきた。宏一が、

「いいよ、急がせたけどちゃんと支度してね。あわてなくていい

から」

と答えると、ほっとした様子だった。

由美は、ストッキングをはこうと思って手に取ったが、少し考え

てやめることにした。昨日のようなことがあるかも知れないし、

何より京都の夏は暑い。

 支度を終えると、二人で一階のティールームに行き、バイキン

グ方式の朝食を取った。由美はさすがに育ち盛りだけあって、宏

一よりもいろいろな物を取ってきた。

「今日はこれからシアタービレッジに行くからね。今から行くと

ちょうど開館時間なんだ。朝の方が空いていてゆっくり回れるか

らね」

「わあ、行ってみたかったんです。修学旅行では回れませんでし

たから。面白そうですね。」

「よかった。由美ちゃんは時代劇なんて興味ないかと思っていた

から、もし気に入らないようなら他にしようと思っていたんだ。

喜んでくれて嬉しいよ」

「時代劇はあんまり見ないけど、友達の話だとかなり面白いみた

いですよ。こういうのもテーマパークって言うんですよね」

由美は、ベーコンやスクランブルエッグをぱくぱく食べながら、

嬉しそうに言った。今朝はお腹が空いて仕方ないのだ。昨日は旅

行初日と言うこともあり、緊張やら遠慮やらであまり食べられな

かった。しかし、宏一と激しく愛し合った後なので、もう恥ずか

しさは消えていた。

「今日の昼食は簡単な物になるはずだから、今のうちにいっぱい

食べておいてね」

「そうなんですか?いっぱいと言ってもお腹に入る量は決まって

いるし・・・もし、途中でお腹が減ったら何か買って下さいね」

そう言いながら、由美はサラダをあっと言う間に平らげてしまっ

た。

「まるで、食べ物の方から由美ちゃんの口に飛び込んで行くみた

いだね」

と宏一がコーヒーを飲みながら笑って言うと、初めて口を止めて、

少し恥ずかしそうに、

「だって、あれだけ激しく動いたから・・・」

と小さな声で下を向いて言った。

由美がデザートのヨーグルトまで食べ終えるのを待って、チェッ

クアウトした。

 ホテルからはタクシーに乗らず、去年開通した地下鉄で行くこ

とにした。京都初のホームドアシステムの地下鉄に由美は目を丸

くしていた。

「こんなホームに自動ドアが付いているのなんて初めて見ました」

と由美はキョロキョロしている。

「東京にも南北線があるけど、由美ちゃんは世田谷だから乗った

ことがないんだね、そう言えば、この地下鉄は東西線って言うん

だよ」

「東京にもあるんですか、なんか外国っぽくて素敵ですね」

と感心している。

 京都の市内を東西に横切ると二条で終点となり、ここからタク

シーで行くことにした。タクシーの中で由美はキョロキョロとし

ていたが、

「このあたりは東京とあんまり変わらないですね」

と少し残念そうだ。タクシーの運転手も

「この辺は新興住宅地やから、日本中皆同じでないですか」

と笑っている。

 シアタービレッジに着くと、とたんに由美の機嫌は直った。開

園時間の直後なので、夏休みといえどもあまり客はいない。入場

料を払って中に入ると、通りにも人影はまばらだった。

「どこから見ようか」

宏一がそう言うと、さっそく由美はパンフレットを見ながら、

「えーと、やっぱり江戸の町並みがいいですね。まず、宿場町か

らお白州を見て回りましょう。それから、吉原へ行って、銭形平

次の家を見て・・・・」

「分かったよ、案内は由美ちゃんに任せる。僕は後をついて行く

からね」

3Dシアターの前を通ると、ちょうど始まる時間だったので中に

入ってみることにした。中にまだ客は入っておらず、広い館内は

二人の貸し切りのようだった。一番良い席に場所をとると、

「貸し切りなんて贅沢ですね」

「朝一番に来て良かったろ?9時ちょうどに来る人は少ないんだ。

混まないうちに楽しもうね。」

と一番良さそうな席に着いた。

 しばらくすると、由美の膝の上に置いてあった宏一の手が太股

を撫で始めた。由美は、

「だめですよ」

と言ったが、少しだけ膝を開いて宏一の手がミニスカートの中に

入ってきても素知らぬ顔をしていた。次第に手の動きは大胆にな

り、ストッキングをはいていないことが手触りで分かると、

ショーツの上から秘部を撫で始める。

由美は相変わらず気にしていないらしく、映画に見入っている。

宏一は由美が相手にしないので、思い切ってショーツの上から中

に手を入れていった。

「ダメです。ちゃんと映画を楽しみましょう」

由美は宏一の手を引き抜こうとするが、宏一は素知らぬ顔をして

ぐいっと茂みの中程まで指を差し込んできた。宏一の手はそのま

ま動かないので、あきらめた由美はまた映画に集中することにし

た。

 しかし、時々微妙なタッチで秘核を愛撫されると、自然と足が

大きく開いてより奥まで迎え入れようとする。次第に由美の中か

ら液体がにじみ出し、息が大きくなって、目も虚ろになってきた。

 あまり長くない映画なので、もうすぐ終わると思って我慢して

いると、宏一の指がクイッと秘唇の中を掻き上げる。すでに十分

に潤っている秘唇から腰の辺り全体に快感が沸き上がる。

「くうっ、宏一さん、我慢して下さい、声が出たら、ううっ」

由美が宏一に許しを請うが、宏一の指は動き続ける。

「ううっ、んんっ、うっ、うっ」

由美はとうとう宏一の腕にしがみつき、口を宏一の肩に当てて声

を押し殺している。映画が終わったとき、場内が明るくなったの

で宏一は手を抜いた。由美はほっとして、

「もう、いたずらばっかりするんだから、怒りますよ」

と言った。目は笑っているので宏一が

「ごめんね、ずっと由美ちゃんに触っていないと安心しないんだ」

と言うと、

「そう言うことは二人っきりになってからですよ」

と先に立って歩き始めた。

 江戸の町並みを一通り見学している間、由美は普通に振る舞っ

ていたが、先程のいたずらですでに身体には火が付いていた。身

体の芯からじわっと濡れてきているのが分かる。外見は普通を装

っていても、頭の中は昨日からの激しく愛された行為ばかりが渦

巻き、無邪気に楽しむことができない。

 本当は宏一に抱いてもらって愛されたかった。しかし、まだ午

前中であり、今日の予定は始まったばかりである。いくら何でも

ここを出てホテルに直行してしまってはせっかく京都に連れてき

てもらった甲斐がないし、宏一だっていたずらをしてはいるが、

ホテルの部屋にこもりましょう、と言えば残念な顔をするかも知

れない。

だから、それはなるべく考えないように心がけて見学を楽しむよ

うにした。

 宏一は、由美がもっと積極的に感じてくれるものと思っていた

が、平然と町並みを見て歩いているので、由美の注意をもっと自

分に向けて欲しかった。自分の腕を取ってあちこち引っ張り回す

ような、そして、時々キスをせがむような、無邪気で可愛い由美

でいて欲しかった。そこで、もう少しいたずらをすることにした。

 「由美ちゃん、ほら、ここは長屋だよ。覗いて見ようよ」

そう言うと行き止まりの長屋の狭い町並みの中に入っていった。

由美もつられて長屋の中に入ってきた。

「ちょっと中を覗いてみようか」

宏一が一件の長屋の戸を開けて中に入ると、狭い家の中の土間だ

った。家の中は畳の部屋と土間だけでできており、畳の部屋の中

は撮影用の照明器具などが乱雑に詰め込まれていた。

 宏一は、土間の奥のもの影になっているところまで来ると、由

美を抱き寄せてキスを始めた。由美は、ちょっと抵抗したが、誰

にも見られないところなので、すぐに自分から舌を絡めてきた。

長いキスの後に、宏一の舌は由美のうなじを這い回りだした。

「アン、宏一さん、こんな所じゃダメです。ちゃんとホテルの部

屋に行きましょう。はあっ、だめですぅ、ううん、あーん」

抱きしめられてうなじを攻められ、由美は困ってしまった。どう

せ愛されるならベッドの上で思いっきり愛して欲しかった。しか

し、身体はだんだん宏一を欲しがってくる。自分が濡れているの

は確かめなくても十分に分かった。

宏一はTシャツの裾から手を入れて、ブラジャーに包まれている

乳房を触ってきた。

「あうっ、だめっ、ああーっ、我慢できなくなります。ホテルへ

行きましょう。あうっ、それから、はう、愛して、ううっ、うっ、

だめ、もう、我慢できなくなります、あう、宏一さん、するなら

ちゃんと愛して下さい、アンアン、いじわる」

由美は身体が燃え上がってくると、腰を宏一にこすりつけながら

悶える。

 「欲しくなったの?」

耳元で宏一がささやくと、コクンと頷く。

「それじゃあ、ショーツを脱いでから、お口で大きくしてちょう

だい」

そう言うと、由美はスカートの中に手を入れてショーツを脱ぎ、

ハンドバックにしまうと宏一の前に跪いた。もはや慣れた手つき

でジッパーを下ろすと、トランクスの中から肉棒を引っぱり出し、

小さな口の中に含む。

由美の奉仕を受けながら、肉棒が十分な堅さになってきたことを

感じた宏一は、バックからするか、と部屋の中を見渡した。

 しかし、家の外で数人の声がすると、こちらに歩いてくる物音

が聞こえてきた。由美はギクッとすると、リズミカルに動いてい

た頭の動きが止まった。既に液体を十分に溢れさせ、宏一を迎え

入れるばかりになっていた由美は、宏一が立ち上がらせると、

「これじゃ、無理ですね。我慢します。」

と宏一にそっと抱きついてささやいた。まだ由美の体は腕の中で

うねるように動いており、身体が燃え上がっているのがよく分か

る。

「大丈夫、この家の中までは入ってこないよ。愛して欲しいんだ

ろ?」

「ダメです、もし声が出て、誰かが入ってきたら・・・、宏一さ

ん、でも、欲しい」

由美は上気した声で宏一の腕の中で身体をくねらせる。

「よし、それじゃこっちへおいで、僕の膝の上で、指で愛してあ

げる。もし誰かが入ってきても恋人同士が抱き合っているように

しか見えないから」

宏一は土間の隅の大きな樽の横のたたきに腰を下ろすと、膝の上

に由美を横向きに座らせ、由美のスカートの中に手を入れた。

 ゆっくりと秘芯を撫でていくと、十分に潤っている唇から沸き

出した快感が由美を包んで行く。由美は宏一に抱きつき、顔をこ

すりつけながら声を必死にこらえる。

「ん、んんっ、んんんっ、うっ、んーっ」

「ゆっくり感じていいんだよ。どうやら外の人は離れていったみ

たいだから。少しくらい声を出しても大丈夫だよ」

宏一が優しく耳元でささやくが、由美は必死に首を振る。

「だめ、一度声が出たら・・んんっ、んーっ、んんんんっ、うう

っ」

指が秘核の周りを撫で回し、更に秘口に近づいて行くと、宏一に

抱きついている腕に力が入った。

「こっちがいいの?もっとこっちの方がいいの?」

由美は、ウンウンと頷きながら足を大きく開き、膝を持ち上げて

宏一の指を迎え入れようとする。

「はあっ、はあっ、早く、早く、入れて」

由美はうわずった声でささやくと再び口を宏一の肩に押し当てて、

耐える体制に入った。

宏一が、ゆっくり指を二本入れて行くと、

「んんーっ」

と一回大きくのけ反り、再び宏一をぎゅっと抱きしめてくる。由

美の細腕とは思えないくらいの力だ。ずぶっ、ずぶっ、ぴちゃっ、

ずぶっ、恥ずかしい音が狭い家の中に響く。

「んんっ、うっ、はあっ、んんっ、はうっ、んんっ、はっ、はっ」

少女の押し殺した息が宏一の耳元で聞こえる。

 やがて、息が大きく速くなり、頂上が近づいてきたことが分か

った。宏一は一気に指の動きを早め、由美を悦楽の境地に導いて

行く。

「はうーっ、いいっ、いいっ、いくっ、いくーっ」

思わずこらえきれない小さな声を出し、ピンとのけ反った由美は

宏一の腕の中で絶頂を迎え、身体を硬直させる。

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、ありがとう、ございました、

はあっ、はあっ」

宏一の指をビクッ、ビクッ、と由美の肉壁が締め付けている。ゆ

っくりと指を抜き去ってやると、息を弾ませながらも身支度を始

めようとする由美を見て、宏一も激情に駆られた。

 再び抱き寄せると、宏一の肉棒に由美の手を導き、唇を奪って

茂みの中に再び指を這わせる。

「はあっ、宏一さん、許して、許して、あーん、だめ」

もはや由美に抵抗する力はなく、宏一のされるがままになって行

く。宏一は後ろから由美に入ろうと由美を後ろ向きにして肉棒を

差し込もうとした。しかし、そこで再び数人の声と足音が近づい

てきた。やはりここでは無理があるようだ。仕方なく由美を解放

した宏一は、由美の身支度を整えさせるとそっと長屋を出た。



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