ウォーター

第百八十二部

 

「ほんと?」

「そうだよ。だから・・・・ほうら・・」

「ああぁっ、いきなり来るぅっ、あん、いや、あんっ、あんっ」

一枝は身体の中にしっかりと入っている巨大な肉棒が出没する感覚を生まれて初めて知った。まだ、身体の中であちこち引っかかっているような気がするが、それを押しのけて奥へ奥へと入ってくるボリューム感は圧倒的だ。

「す、凄いの。おっきくて・・固い・・・のに・・・優しい」

一枝はうわずった声でそう言いながら、両手を伸ばして宏一に抱きつこうとしているらしいが、身体の中から湧き上がってくる感覚に流されてしまい、しがみつくことすらできないようだ。

「一枝ちゃん、もっともっと夢中になってごらん」

「はぅぅッ、はあぁぁぁああぁ、いやぁ、見ないでぇ、ああっ、そんなに入れたらっ」

「大丈夫。ゆっくりしてるから、無理はしてないからね。感じたいだけ感じて良いんだよ」

「どんどん深く入ってくるのぉ、身体を突き抜けちゃいそうっ」

「もっともっと深く入るよ。少しずつ入っていくからね」

宏一はゆっくりと肉棒を出し入れしながら、一枝の感じる様をじっと見下ろしていた。宏一にしても、由美を最初に抱いた時は処女ではなかったし、洋恵はたっぷりと指で慣らしてからだったので、一枝のように感じることすら慣れていない子を貫くのは初めてだ。まだ一枝は感じることにすら慣れて折らず、宏一に夢中になっている所を見られるのが恥ずかしいらしい。

「一枝ちゃん、まだ恥ずかしいの?」

「いやぁ、見ないでぇ、ああぁぁっ、はぅッ、はぅッ、はぅッ、・・・いやあ」

「こうやって身体が繋がってるんだから、恥ずかしがっても仕方ないでしょ?」

「そんなこと言われてもぉ、ああっ、ああっ、どうしてもだめぇ、ああっ」

どうやら一枝は、肉棒が入ってくる度に声を上げてしまうのが恥ずかしいらしい。

「ちょっと待って、ね?ちょっと止まって」

一枝は宏一を制すると、何とか息を落ち着かせようとした。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ちょっと待ってね。今は動いちゃだめよ。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

「一枝ちゃんの中で動くのは気持ち良いんだけどな」

宏一は固いぶつぶつと突起だらけの一枝の中で肉棒を扱く快感を逃したくはなかった。これだけは今の由美に望めないのだから。

「だめ、今はだめよ」

そうは言ったものの、一枝の身体には巨大な肉棒がしっかりと嵌ったままだ。じっとしていると、何となく変な感覚が湧き上がってくる。

「一枝ちゃん、もう痛くなくなってきたの?」

「う〜ん、何とか・・・・、何か、変な感覚なの。痛いって言うか、重いって言うか、痺れてるって言うか・・・」

「それでも感じてくれるなんて、嬉しいよ」

「変じゃない?」

「うん、ありがとう」

そう言うと宏一は一枝の唇を塞ぎ、舌を送り込んだ。宏一のねっとりとした大きな舌が一枝の小さな口の中を動き回ると、一枝がそれに一生懸命舌を絡ませてくる。今までになく真剣にディープキスを返してくる一枝は、それだけこの初体験に夢中になっていると言うことだった。

宏一は舌をたっぷりと一枝の口の中で暴れさせながら、ゆっくりと腰を使ってみた。

「・・・んんんんっ、うううぅぅううっ・・ううっ・・・」

途端に一枝が反応を始め、キスどころではなくなってくる。

「んはぁッ、無理、無理よぉっ、ああぁぁっ、だめえ、止まって、止まってぇ」

宏一が動きを止めると、

「もう、直ぐにやりたがるんだからぁ」

と、少し汗ばんだ表情で笑いながら怒った。

「だって、一枝ちゃんの中、本当に気持ち良いんだもん」

「本当?」

「うん、絶対だよ」

「バージンだから?」

「そうかもね」

「ねぇ・・・、ゆんよりもいい?」

一枝は聞いてはいけないことだと尻ながらも、聞かずにはいられなかったようだ。宏一の様子を見ながら怒り出さないかとビクビクしているのが良く分かる。しかし、ここで怒るのは可愛そうと言うものだ。元々、宏一との間に恋愛関係など無いのは一枝自身が一番良く分かっており、無理を言っているのは自分だと自覚しているのだから。

「それはね・・・・内緒」

「え?」

一枝は宏一の返事に戸惑ったらしい。

「内緒だよ」

「そんなのずるい。ちゃんと教えて」

「一枝ちゃんだって内緒にしたこと、いっぱいあるでしょ?だから俺だって内緒にしたっていいだろ?」

「それがバージンをあげた女の子への返事なの?」

「そうだよ。それに、一枝ちゃんだって、そろそろ再開したくなってきたんじゃないの?もうだいぶ濡れてずるずるになってるよ」

「そんなことぉ、大切なことを聞くまでは我慢するぅ」

「やっぱり我慢してたんだ。もう、我慢しなくて良いからね」

「いやぁ、我慢するから教えてぇ」

「だぁめ、ほうら、感じてごらん」

「ああぁっ、ああっ、ああっ、ひゃぁっ、はうぅッ、まだ話がぁッ、ああぁぁっ、意地悪ぅぅッ・・・」

宏一が動きを再開すると、一枝は嫌が応にも肉棒の快感に巻き込まれていった。ただ、宏一は一枝の快感が本人が言うほど強くないことに気が付いていた。感じていることが嬉しくて背伸びしているのかも知れないが、バージンをロストしたばかりなのだから仕方ないのだろう。

その証拠に、宏一が少し動きを速くしても一枝の感じ方は殆ど変わらない。確かに感じているのは間違いないが、何もかも忘れて夢中になると言うほどではない。それに、だいぶ一枝が汗ばんできたので、少し休憩を入れた方が良さそうだ。

「一枝ちゃん、一度抜くよ。休憩しようか」

宏一が動きを止めてそう言うと、

「はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁッ、お願い、休ませて、はぁッ、はぁッ、はぁッ・・・・」

と一枝も激しく息を弾ませながらそう言った。宏一がゆっくりと肉棒を抜いていくと、

「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

と抜かれる残念な感覚を初めて味わっている。

「お疲れ様」

そう言って宏一が仰向けになり、その横に一枝を抱き寄せると、

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、私、ロストしたのね・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・」

と一枝は神妙な声で言った。

「そうだよ」

宏一が答えると、一枝は重い身体を引きずるようにして起こし、腰のあたりを探し始めた。

「どうしたの?」

宏一が不思議に思って聞くと、

「あ、やっぱり・・・」

と一枝が探していたものがシーツに見つかり、じっと見ている。宏一も起き上がって見てみると、確かに十センチほどのピンク色のシミがシーツに広がっていた。

「この程度なんだ・・・・もっと凄いのかと思ってたのに・・・・」

「痛かったから?」

「そう、最初は凄く痛かったのよ。絶対大量出血だって思ってた」

「でも、直ぐに感じてたじゃないの。そんなに出血してなかった証拠でしょ?」

「あれは・・・、宏一さんが上手だからよ」

「そう?褒められてるのかな?」

「そんなつもりじゃ・・・・、でも、ありがとう」

そう言うと一枝はペコリと頭を下げた。

「良かったね」

そう言いながら宏一は身体を横にして再び一枝を抱き寄せた。

「宏一さん、分かってる?」

「ん?なんのこと?」

「私が頭を下げる事なんて、滅多にないんだから」

「それって、ありがたいと思わなくちゃいけないのかな?」

「そうね。そう思って」

そう言うと一枝は、身体を少し起こして宏一にキスをしてきた。宏一がキスをしながら一枝を上に引き上げようとすると、

「まだダメ」

と言って一枝は応じなかったが、更に何度もキスをしてきた。これが一枝のバージンの卒業式なのだ。

キスが終わると、宏一は一枝を左側に置いて腕枕をしながら、優しく右手で身体を撫でてやる。一枝はこの安心した雰囲気に、やっと宏一に対して全てを許せたという安心感を実感することができた。

「喉が渇いたかな?飲み物、持ってこようか」

宏一がそう言って起き上がった時、一枝は初めて宏一の全裸の後ろ姿を見た。そして、自分も何も身に付けていないことに気付くと、『これで私も大人の仲間入りだ』と思った。ただ、宏一が飲み物を手に正面を向いた時は自然に寝返りを打ってしまった。

「さぁ、喉が渇いただろ?」

「うん、ありがと」

一枝は身体を起こすと、宏一が差し出した微炭酸のオレンジジュースを一気に飲んだ。

「あれだけ大騒ぎをしたんだからね。喉が渇いて当然だよ」

宏一は一枝の隣に座り、笑いながら自分のジュースを半分ほど飲んだ。

「そんな言い方しなくたっていいじゃないの」

そう言いながらも、一枝は宏一に身体を寄せ、宏一も一枝を軽く抱き寄せた。起き上がった姿勢での一枝の乳房はぷくっと綺麗に膨れており、先端の小さい乳首がとても可愛らしい。宏一が抱き寄せた左手を一枝の脇から差し入れて乳房を包むと、

「まだ飲んでるからダメよ」

と言って手を下ろしてしまった。

「もう全部飲んじゃったろ?」

「だぁめ、今飲み終わった所なの」

「それじゃ、今からならいい?」

「もう、油断も隙もないんだから」

一枝はそう言いながらも、宏一に乳房を許した。

「ねぇ、一枝ちゃん、乳首、全然凹んでないだろ?」

宏一が軽く乳房を揉みながら言うと、

「本当だ。凹んでない」

と一枝は自分の乳首を見てそう言った。

「でも、宏一さんの手ってとっても嫌らしい」

と自分の乳房を揉んでいる宏一の手を眺めている。

 

 

 

 

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