ウォーター

第百八十九部

 

宏一は由美が果てた時から一枝を気にしていた。最初は単純に由美と同じく視線を気にしていただけだった。宏一が一枝の目の前で由美と始めた時、最初、明らかに一枝は迷惑そうな視線を向けていたのだが、由美が腰を動かして高まってくるとじっと由美を凝視していた。それは、どちらかというと由美に嫉妬していると言うより、自分も抱いて欲しがっているような気がしたのだ。

「さっき、じっと見ていたよね」

宏一は自分の右側にいる一枝に向かって右手だけを使って一枝をそっと撫でていた。左手はそっと由美の髪を撫でている。

「うん・・・・・」

「由美ちゃんみたいに感じたいと思った?」

「ゆん、凄かった。あんなに上手にするなんて。・・・綺麗だった・・・」

「一枝ちゃんも、感じてきた?」

宏一の手が項から胸のスロープへと降りてきた。そして優しく膨らみを撫で回す。

「あん・・・・」

さすがに下着を付けていないので触られる感覚はダイレクトだった。一枝は宏一が由美を下ろし、自分をベッドに上げたいのだと思った。もう一度してもらえると思ったのだ。

「あん、宏一さん、くすぐったい・・・・」

一枝はそう言ったが、明らかに感じているというサインだった。

「一枝ちゃんの身体も感じたがっているんだね」

「ああぁ・・・でも、ゆんがまだ・・・・・」

「由美ちゃんのことは気にしなくて良いよ。それよりも一枝ちゃんがもっと感じてこないとね」

宏一は由美の肉壁が少しずつ締め付けを復活させ始めたことを肉棒で感じながら一枝にそう言った。

「宏一さん、私、降りた方が良いですか?」

宏一の顔の横にぴったりと顔を埋めていた由美が小声で囁いた。

「ううん、由美ちゃんはこのままで良いよ。でも、感じてきたらもう一回起き上がってね」

「はい・・・・・・」

由美は宏一の考えていることが分からなかったが、とりあえず返事をした。全裸の由美を自分の上に載せたまま薄いブラウス一枚の上から一枝の身体を撫でている、そんなシチュエーションが宏一を再び熱くしていた。それは肉棒を納めている由美自身が一番良く分かっていた。宏一が一枝の身体を触り始めた途端、肉棒が更に固く力強くなってきたのだ。その肉棒を包んでいる由美の肉壁も自然に再び扱き始め、由美の身体に再び甘い感覚が湧き上がり始める。

「ん・・・はぁ・・・んん・・・んふ・・・はぁ・・・・はぁ・・・」

由美はじっと堪えていたが、いつまで我慢できるか、このままでいられるのか自信が無くなってきた。そして、この身体の中に力強く入っているものを抜かれたくはなかった。

「一枝ちゃん、また乳首が硬くなってきたね」

「宏一さん・・・・・ゆんが・・・・・」

一枝は言外に由美と交代したいことを匂わせた。しかし、

「由美ちゃんはまだこのままだよ」

と宏一は言い、由美を下ろそうとはしなかった。

実は、この時点でも宏一はどうして良いのか分からなかった。一枝に声を掛けては見たものの、ここで由美と交代させては同じ事を繰り返すだけで、一枝が果てればまた由美が求めてくるだろうと思ったから、それは由美が納得できる方法とは思えなかった。挙げ句の果てには、これから先も事あるごとに交代で抱くことにもなりかねない。それでは由美の悩みが増えるだけだと思った。

「ああん、宏一さん、このままずっとこうしてるの?このままなの?」

一枝は更に甘い声を出して次を欲しがった。一枝は宏一が声を掛け、身体に触り始めた時点で由美と交代できるものだと思っていた。そうすれば次は由美が一枝の愛される姿をじっと見ることになる。それこそ、一枝が喜ぶ『ゆんと私は同じ』になった状況なのだ。しかし、宏一は何も言わずに優しくブラウスの上から乳房を触っているだけだ。

そこで一枝は思い切って言った。

「宏一さん、服の上からじゃいやぁ、ちゃんと触って」

一枝は乳房の形にはそれほど自信はなかったが、明らかに由美よりも大きいし、形だってそんなに悪くはない。由美の前で一枝が宏一を引きつけられるのはこれしかないと思った。

すると、宏一の手がブラウスのボタンを一つずつ外し始めた。一枝は下まで外してもらえるように更にベッドに近づいた。

宏一の右手がボタンを全て外すと、ゆっくりとブラウスを左右に割って一枝の両方の乳房を撫で始める。

「あぁぁぁ・・・宏一さん、恥ずかしいけど・・・嬉しい・・・」

一枝は、由美を上に載せたまま手を伸ばして宏一が自分の乳房を愛し始めたことを喜んだ。しかし、直ぐに、

「ああぁ、そんなに動かさないで・・・・」

と言う由美の小さな声が聞こえてきた。宏一との小さな二人だけの世界に入ろうとしていた一枝が驚いて横を見ると、由美を乗せた宏一の腰が時折小さく上下している。そして、ほんの今まで柔らかく宏一の上に乗っていた由美の身体が固く強ばった印象に変わっていた。それは明らかに同じ姿勢のまま必死に感じているのを我慢しているからに違いなかった。

由美は一枝とは反対側を向いていたが、二人の様子から宏一が何をしているのかはっきりと知っていた。そして、胸を触るくらいなら、それで一枝が納得するのなら、自分はこのままで居ようと思っていた。だから、なるべく感じないように湧き上がる感覚を意志の力で抑え付けていた。しかし、宏一が腰を動かし始めると否応なくピストン運動が始まる。そうなっては快感を無視することなどできるはずがなかった。

宏一も、こうしようと思ってしていたわけではなかった。ただ、成り行きに過ぎなかった。しかし、一枝の乳房を触っていると肉棒を締め付ける由美の肉壁の具合がとても気持ち良く、つい腰を動かしてしまうのだ。そして、軽く腰を動かすと肉壁が更に喜んで締め付けを変えてくる。宏一自身も我慢できないのだ。

「ねぇ、もう少し・・・・お願い・・・・」

一枝は由美の下からじっと見つめている宏一の視線と優しい愛撫に我慢できず、更に次を欲しがった。

「パンパンに固くなってるね」

宏一はそう言うと、軽く腰を動かしながら一枝の乳房をそっと揉み上げた。

「あんっ」

「ううっ」

二人の少女はほぼ同時に小さな声を上げた。それは、本来ならもっとはっきりを声を上げたいのにお互いを気にしているからそうできない、そんな感じだった。

「宏一さん、私、どうすれば・・・、だんだん我慢できなくなってきました」

由美が宏一の耳元でそう囁いた。感じないようにと思いながら必死に我慢していると、どんどん我慢できなくなってくる。いつもならとっくに腰を使って快感の海に身を投げている筈なのだ。すると、一枝を向いていた宏一の顔が由美の方を向くと、

「言ったでしょ。我慢できなくなったら身体を起こしなさい」

宏一はそれだけ言うと、再び一枝の方を向いた。一枝は明らかにさっきよりもその気になっていた。一枝にしてみれば、宏一の手が優しくではあるが自分の乳房を揉み始めたのだ。宏一の興味がどちらにあるのかは明らかだった。

「ねぇ、宏一さん・・・」

一枝がそう言うと、

「まだ我慢してね」

と言い、腰を軽く上下させながら片手で残酷な愛撫を続けている。それは、二人の少女にとってあまりに酷なことだった。宏一は一枝の乳首を優しく可愛がりながら時折腰を動かした。その度に二人の少女は押し殺した声を上げ続け、宏一がさらなる快感を与えてくれるのを待ち続けた。しかし、与えられる快感は期待したものとはほど遠く、二人ともどんどん焦らされ、我慢できなくなってくるのだった。

先に音を上げたのは由美の方だった。それは、しっかりと肉棒を納めて中途半端なピストン運動をされていたのだから、ある意味では当然と言えた。

「ああんっ、もう、もう我慢はイヤッ」

そう言うと、身体を起こして四つん這いの姿勢になった。すると、肉棒がより深く身体に入ってくる。由美は身体の中に新たに湧き上がる快感に、自然に肉棒をより深く飲み込もうと、身体を更に起こしていった。

「うううぅっ、もう・・もう、無理ですぅっ」

由美はそう言うと、とうとう身体を起こして帆掛け船の形になり、自分から腰を使い始めた。ただ、目の前に一枝がいるからか、その動きはさすがに大胆と言うほどではない。

由美が宏一の上で身体を起こしたことで、宏一の上半身にスペースができた。

「一枝ちゃん、おっぱいをこっちに。お口でもしてあげる」

宏一がそう言うと、一枝は吸い寄せられるようにベッドの上に上がると、自分の左の乳房を宏一の口へと持って行った。

「はぁぁぁぁぁぁぁーーっ」

宏一の頭がはだけたブラウスの中に入り、暖かい舌が乳房をねぶり始めた。小さいが硬い乳首が宏一の口の中に入ると一枝は仰け反って熱い吐息を吐いた。一枝とてまだ声にはブレーキを掛けているようだ。すると、由美に遮られていて使えなかった左手が使えるようになり、宏一は一枝の右の乳房を優しく揉み始めた。

「くうぅぅぅぅぅーーっ、そんなっ」

一枝は宏一が由美を乗せたまま自分の乳房を愛し始めたことに戸惑いながらも頭の中で電気がスパークするような快感を味わった。

「由美ちゃん、まだ大丈夫だよね」

由美から見ると一枝の完全に下にいる宏一が声を掛けると、

「ああっ、上手にできなくて、あん、あん、いやぁ、このままは嫌ですぅ」

と思うように肉棒を味わえない由美が腰を動かしながら声を上げていた。感じてくるとどうしても自分だけでは最後までいけないのだ。もちろん、宏一はまだ腰をクンクンと突き上げてはいるが、あまり大きな動きではない。

「もう少し我慢してね」

「はい・・・早く・・・お願い・・」

宏一の肉棒の締め付け方が微妙に変わっている所を見ると、由美は少しでも上手に動く方法はないか、少しずついろいろと体勢を変えているようだ。

「一枝ちゃんはどうなのかな?」

そう言って宏一は口と左手で上に被さっている一枝の乳房を愛撫しながら、更に右手を一枝のスカートの奥の茂みへと伸ばしていく。茂みの奥をそっと探ると、既にかなり濡れているのが分かった。一枝はそれほど濡れやすい体質ではないが、先程まで挿入されていたのと今の愛撫でかなり濡れてきたようだ。

「ああっ、そっちまでされたら。ああんっ、だめぇ、声が出て、いやぁ、ゆんに聞こえる、ダメ、あんっ、ああぁぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、ダメッ、ああっ、んあぁぁーっ」

「一枝ちゃん、良いだろう?もっと感じてごらん」

「いやぁ、こんな格好じゃダメェ。あうぅっ、はう、ううっ、するならちゃんとして」

「まだ由美ちゃんが終わってないからね。それまでこれで我慢してね」

「いやぁ、ゆんを下ろしてぇ」

「ダメだよ。由美ちゃんだって一枝ちゃんと同じ、感じてる最中なんだから。由美ちゃんが終わるまで我慢しなさい。良いね?だから、こうやって指でしてあげる」

「そんなぁっ、こんなに指でされたらぁっ、ああっ、あぁぁぁぁっ、いやぁぁぁ」

「指を入れて欲しい?」

「い・・・・やっぱりぃっ、あうっ、あうっ、あうぅぅーーっ、そんなに振動させないでぇ、ああぁぁ、やっぱり我慢できないぃ」

「指を入れて欲しい?」

「入れて・・・ああああぁーーーーーーーっ、そのままっ、指でしてぇっ」

「こう?」

「ああぁぁぁぁぁーーーーーっ、はうぅーーーっ、指最高ーーっ」

一枝は乳房と肉壁を同時に愛され、完全に夢中になっていた。経験の浅い一枝にとっては大きすぎる肉棒よりも指の方が純粋に快感を得られる。

 

 

 

 

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