ウォーター

第百九十四部

 

翌日の月曜日、宏一が忙しく仕事をしていると、珍しく洋恵からメールが来た。今日、宏一の部屋に遊びに来たいという。洋恵からそう言ってくるのは予想していたが、いきなりなので少し驚いた。しかし、ちょっと考え込んだが、今日なら何とかなりそうだった。そこで、
「新藤さん、今日、寄りたいところがあるから定時で上がりたいんだけど、大丈夫かな?」
と言うと、友絵が、
「はい、今日は特に夕方、何もありませんから」
と事務的に答えてきた。その言い方がちょっと気になったので、
「どうしたの?」
友絵の側に行って顔を覗き込むと、
「いえ・・・・、ちょっと・・・・・何でもありません」
と歯切れの悪い答え方をした。唯、横を向いた視線には少しだけ冷たい物があった。
「何なの?言ってごらんよ」
宏一が再度催促すると、
「あの・・・デートですか?」
と白状した。
「ははは、違うよ。以前家庭教師していた子が、少しだけ教えて欲しいって言うからサービスで教えてあげるだけだよ」
「・・・・・優しいんですね・・・・」
「棘のある言い方するなぁ、大丈夫。安心して」
そう言うと、友絵も頭を切り換えたらしく、
「ごめんなさい。もう言いません。ちょっと寂しかったから。ごめんなさい」
と頭を下げてきた。
「ううん、余計な心配させちゃったね」
「いいえ、でも、今度、どこかに連れて行って下さいね。そうしないと宏一さんがどこかに外出するだけでもイライラしそうだから」
と笑って言った。
「そうだね、分かったよ。今週はいつが良いの?」
「金曜日に、いいですか?」
「分かった。どこに行こうか?」
「お台場に連れて行って下さい」
「食事は?」
「お任せします。何でも食べますよ」
「それじゃ、ゲテモノかなんか・・・・」
「何でも。宏一さんと一緒なら・・・」
「泊まれる?」
「はい」
「それじゃ、決まりだね」
「はい」
友絵は明るく返事をすると再びワークシートに向かって猛烈な勢いで仕事を始めた。その顔は笑顔に満ちていた。
そう言うわけで宏一はめずらしく定時で会社を出ると、真っすぐ自分の部屋に向かった。ここの会社の定時は五時半なので、急いで帰っても6時半になってしまう。もともと7時から家庭教師を始めていたのもこの就業時間に合わせていたからだ。少しイライラしながら電車を急いで乗り継ぎ、自分の部屋に着いたのはやはり6時半だった。
周りを見渡しても洋恵は来ていないようだ。どうやら間に合ったらしい。宏一は少しほっとして部屋に入り、エアコンを入れてからポットに火を入れて紅茶の準備を始める。すると間もなくチャイムが鳴った。
「洋恵ちゃん、よく来てくれたね」
「久しぶりだぁ。わぁ、変わってないね」
見慣れた制服姿の洋恵がそこにいた。
「そりゃそうだよ。とにかく上がって」
宏一はそう言うと洋恵を部屋に上げた。
「そこら、どこでもいいから座って。すぐに紅茶を入れるよ」
「はい」
洋恵は大人しく座ったが、以前のようにベッドには座らず、カーペットの上にべたっと座った。宏一が紅茶を入れると静かに飲み始めた。
「どうしたの?遊びに来たいなんて言うから。嬉しかったけど」
「ううん、気にしないで。特に理由はないの」
洋恵はそう言ったが、実ははっきりとした理由があった。宏一の家庭教師が嫌になったのは、どんどん自分の知らない自分が出てきて自分が自分でなくなるような気がしたからだ。つまり、宏一が嫌いになったわけではなかった。それでも、宏一の手で急激に大人に変わっていくには心がもたないと思った。それで宏一の家庭教師を断ったのだ。
そして、最初の数日は楽しかった。自分から思い切って告ってもみたし、それで何となくOKっぽくなった時は本当にうれしかった。それに、今回は九州のことがあったので、同年代の女の子らしく大人しく振舞った。彼ができた後、キスまで行くのに3回もデートしたし、その間、じっとサインを待ち続けた。そして、彼がぎこちない仕草でキスをして、それから少ししてからベッドに誘ってくれた時は本当にうれしかった。
ただ、その後が予想外だった。確かに大人しい女の子を演じていたので相手に経験豊富と思われることはなかったが、それだといつまで経っても、あのめくるめく瞬間が来ないのだ。確かに気持ちとしては嬉しいし、それなりに感じてはいるのだが、彼とベッドに潜り込んでも安心できない。どうしても今まで宏一に開発された時の癖が出そうになり、簡単に恥ずかしい恰好をしてしまったり、手が肉棒に伸びそうになったり、とちょっとでも気を抜くと絶対彼がびっくりするようなことをしそうになる。
そして、彼と遊んだ後、家に帰って思い出すのは宏一のことだった。宏一は洋恵の身体の全てを分かっていて愛してくれた。だから洋恵は思いきりのびのびと感じることができた。恋愛とは違うのかも知れないが、少しすると宏一を思い出しては会いたいと思うようになっていた。確かに彼には悪いと思うが、このままだときっとベッドで彼に嫌わることをしてしまう、そう思った。そこで、宏一に会って優しくして欲しいと思ったのだ。特にセックスをしたかったわけではない。ただ、宏一に会って、優しい腕の中で思い切り甘えてみたかった。そのためには、少しくらいは許してもいいと思っていた。ただ、最後に迎え入れるところまでは絶対に許すつもりはなかった。
要するに、一言でいえば宏一が恋しかっただけ、なのだ。その洋恵の気持ちはすぐに態度に出た。
最初、宏一は洋恵から離れてベッドに座って話していた。
「そうなんだ。でも、洋恵ちゃんが遊びに来てくれて嬉しいな」
「前にはよく来たじゃない」
「うん、でも、洋恵ちゃんに会えなくなってからだいぶ経ったよ」
「ねぇ、先生」
「なあに?」
「私に会えなくなって寂しかった?」
洋恵はちょっとはにかんだように聞いてきた。
「もちろん、洋恵ちゃんに会えなくなったら寂しいよ。だって、今までずっと教えてきただろ?」
「そうね」
「洋恵ちゃんは?寂しくなかった?」
「そう・・・・、微妙、かな?」
「そうか、洋恵ちゃんは大人になったんだね」
「そんなこと、ない。私はまだ子供なの」
「自分でそう思うの?」
「そう感じるの」
「そうか、まだ洋恵ちゃんには子供の部分と大人の部分が両方あるのかもしれないね」
そう話している洋恵の心の中は、はっきりと宏一との時間を楽しんでいた。やはり、宏一は自分ことを分かってくれる。だからこそ、宏一の腕の中が恋しくなるんだ、と思った。
「今日はゆっくりしていけるの?」
「うん、ちょっと遅くなるって言ってあるから」
「何時までに帰らないといけないの?」
「8時半かな?9時だとだめだから」
「そうか、でもそれだとあんまり時間、ないね」
「先生がもっと早く帰ってきてくれればいいのに」
「さすがに会社をこれ以上早く出るのは無理だよ」
「そうなんだ。つまんないの」
「そんなこと言わずに、もう一杯紅茶をいれようか。好きにしててね」
「うん」
洋恵はちゃぶ台替わりに置いてあるローテーブルに手をつき、近くの本棚のマンガを読み始めた。宏一が紅茶のお代わりを出すとニコッと笑う。その笑顔は天真爛漫そのものだった。
洋恵に紅茶を出して再びベッドに座った宏一は、洋恵の脇がかなり広がって無防備になっていることに気がついた。今まで、あの脇から手を入れてかわいい乳房を何度可愛がったことだろう。それにしても洋恵は、わざと無防備にしているのだろうか?それとも、単に気が緩んでいるだけなのだろうか?洋恵とはあんな別れ方をしただけに、いまさら関係が復活するとは思えなかった。しかし、その疑問はすぐに溶けた。洋恵から声をかけてきたのだ。
「ねぇ先生」
「なんだい?」
「こっちに来て」
「どうしたの?」
「前みたいに、こうしてここに・・・・・」
そう言うと洋恵は近づいてきた宏一を自分の隣に座らせた。
「それから、こう・・・・」
洋恵は宏一の両手を自分の脇から前に回してきた。
「ね?いいでしょ?」
「洋恵ちゃん・・・・・」
「いいの、これが」
宏一はこれではまるで立場が逆だと思った。完全に洋恵が宏一をリードしている。もちろん、洋恵だって気軽にこんなことをしているわけではない。本当は心が緊張ではち切れそうになっていた。しかし、ここにいられる時間が短いのでこうするしか仕方ないのだ。
洋恵から誘ってきたので宏一は軽く洋恵の上体を引き寄せると、洋恵は素直に宏一の方に寄り掛かってきた。ここまで洋恵にされて、何もしないわけにはいかない。宏一はそっと両手を服の上から洋恵の腹に沿って滑らせ、何度も全てを確認し、教え込んだ膨らみへと伸ばしていった。
宏一の手が洋恵の膨らみを捉えた時、ごくわずかだが洋恵の身体がぴくっと震えた。しかし、洋恵は何もなかったかのように静かにマンガを読んでいる。
宏一はそっと乳房をかわいがりながら、久しぶりに洋恵の髪に顔をうずめて洋恵の香りに包まれた。
「洋恵ちゃん、久しぶりだね」
そう言うと、洋恵は漫画に視線を落としたまま小さくうなずいた。
しかし、問題はどこまで洋恵がする気になっているかだった。とりあえずここまでは良いとしても、どうしても宏一には洋恵がベッドに入る感じがしない。もしかしたら、このまま触っておしまいになるかもしれないと思った。
洋恵は久しぶりに宏一に優しく触られた時、やっと安心できると思った。胸からあの懐かしい感覚が湧き上がってくる。洋恵は、これこそ求めていた感覚だと思った。『優しくて、恥ずかしくて、気持ちよくて、安心できる』感覚こそが洋恵の欲しかったものだった。
「ん?洋恵ちゃん、どうしたの?」
「先生、恥ずかしい・・・・」
「やめた方がいい?」
洋恵は静かに首を振った。
しかし、胸からの感覚は洋恵の想像以上の速さで膨れ上がっていく。宏一の指は慎重に乳首の上を避けているが、もし乳首の上を撫でられたら、たとえブラと制服があったとしても、声を抑えられないと思った。やがて、甘い感覚は身体中に広がっていき、やがて息が弾んでくるのはどうしようもなかった。
「洋恵ちゃん、どうしようか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、いや・・・・はぁ、はぁ・・・」
「いやなの?これ以上は何もしない方がいいの?」
「・・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・ああん」
洋恵にとってはよくわかっていることだったが、宏一はそれ以上何もせずに洋恵を焦らし続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ねぇ・・・・、はぁ、はぁ、はぁ・・」
洋恵は焦らされながらも宏一との駆け引きの時間を楽しんでいた。それに、焦らされてはいたが、慣れた感覚なのでなんとか我慢できると思った。
一方、宏一は洋恵を焦らしてもおねだりをしてこないことに少しがっかりした。そこで、もう少し先に進むことにした。
「それじゃ、こうしてあげるからね」
そう言うと、宏一は洋恵の制服のリボンの下に隠れているジッパーを下げて、制服の中に手を入れ、直接ブラジャーのカップの上から乳房をかわいがり始めた。
「あん、先生、そんな・・・・・」
洋恵はそれ以上言わなかったが、明らかに宏一の焦らしはより厳しいものになった。すでにパンパンに膨らんでいる乳房は宏一の指の動きまではっきりと感じており、乳首近くを撫でられるだけで我慢できなくなってくる。
「いやぁ、先生、こんなの…、ああん、何とかして・・・・」
「どうすればいいの?」
「知ってる癖にぃ」
「洋恵ちゃんだって知ってるでしょ?それとも、もう少し同じことをしないと思いださないのかな?」
「いやぁ、おねだりはいやぁ、ああん、先生、早くぅ」
洋恵はたっぷりと焦らされ、今や焦らしから逃げだして優しくたっぷりと愛してほしくなっていた。それは洋恵の誤算だった。彼にしてもらった愛撫ではこんなに強く感じなかったので、きっと宏一に焦らされても我慢できると思っていたのだ。しかし、久しぶりに宏一に触られた身体はどんどん焦れったくなって今や我慢の限界にきている。
「洋恵ちゃん、どうしてほしいのかな?」
宏一の声が優しく冷徹に響く。今や、その吐息さえも首筋に甘い感覚を呼び起こし、洋恵はくすぐったそうに何度も首をすくめなくてはいけなかった。
「お、お願い、おねだりはいや、早く、あぁぁ、早く優しくして・・・」
洋恵は上ずった声で許しを請うてきた。
確かに、久しぶりの洋恵におねだりをさせるのも可哀相だと思った。我慢の限界にきているのは宏一にもよくわかった。そこで、今回は愛される喜びを思い出させることを優先することにした。
「このままおっぱいを揉んで欲しいの?」
宏一が洋恵の耳元でささやくと、洋恵はうんうんと頷く。
「それとも、これはいらないのかな?」
そう言って、ブラジャーのカップを撫で回すと再び洋恵はうんうんと頷いた。
「どっちがいいの?言ってごらん」
洋恵には答えがわかっていた。もしカップの上から乳房を揉まれても、すぐにブラが邪魔になってきて、結局同じことになるのだ。
「ブラを・・・・・」
「ん?ブラを?」
「脱がせて、して」
「こう?」
そう言うと宏一の手が洋恵の背中に回り、パチッとホックを外した。プルンと乳房が解放された時、洋恵の身体には快感の衝撃が走った。すかさず宏一の手が洋恵の乳房を優しく包み込み、ゆっくりと揉み始める。
「ああぁぁぁーーっ、はうぅぅぅーーーっ」
『これっ、これなのぉっ』洋恵は宏一の手で乳房を包まれ、身体を走り抜ける快感に一気に夢中になった。そして、座った姿勢のまま両膝を交互に上下させて足を擦り合わせる代わりにした。とにかく気持ち良い。あまりの快感に身悶えしながら、洋恵は『やっぱり先生が一番上手』と思った。正直に言えば、彼の愛撫は嬉しいがここまで感じることはない。
「さぁ、こっちにおいで」
宏一が洋恵の身体を引き寄せて後ろに倒そうとする。膝の上に横倒しにして可愛がるつもりなのだ。
「それはだめぇーっ」
洋恵はローテーブルにしがみついて抵抗した。それをされたらベッドに行きたくなるのは間違いない。そうすれば、夢中になって全てを許してしまうのは間違いない。そして宏一の肉棒に声を上げ、自分でもコントロールできなくなってしまう。優しくされたいとは思うし、感じたいとは思うのだが、夢中になって肉棒を貪ってしまうと別の自分が出てくる。だから、またあの思いをするのは絶対に嫌だった。
宏一は乳房を許した洋恵が身体を横にすることを嫌がったので驚いた。しかし、『やはり』という思いもあった。しかし、そうであればなおのこと、洋恵を可愛がり楽しめるというものだ。
とりあえず、洋恵の久しぶりの乳房をたっぷりと楽しむ。たっぷりと乳房を揉んでから、指先で小さな乳首を丁寧に可愛がると洋恵は座った姿勢のまま身体を捻り、軽く仰け反って喜んだ。
「ああぁぁぁっ、先生、素敵、ああっ、いいっ」
「そうなの?ここを可愛がってもらうのがいいのかな?」
宏一の指が再び小さな乳首をそっと転がす。
「それぇっ、ああぅっ、我慢できないの、ああぁぁ、声が出ちゃうぅ」
「いいんだよ。ここならだれにも聞こえないから」
「先生に聞こえちゃうぅぅぅっ、はうぅぅっ、ああぁぁん」
「俺には聞かれたっていいだろう?」
「でもぉぉぉっ、はぁぁっ、ああん、あん、あんっ」
宏一の手が洋恵の乳房と乳首を可愛がるたびに洋恵は声をあげ続けた。しかし、いつまでもこのままというわけにはいかない。
「洋恵ちゃん、でも感じると、あそこが濡れてきちゃって、パンツが汚れちゃうんじゃないの?」
「え?」
「確かめてあげるよ」
そう言って宏一は左手をプリーツスカートの中に入れ、パンツの前から中へと滑りこませた。
「大丈夫だから、先生、わっ、だめ、だめ」
洋恵はあわてて宏一の手をスカートの上から抑えた。もともと洋恵はべったりと女の子座りをしているので、パンツの上から手を入れても茂みまでしか届かない。しかし、宏一には左手を入れておく別の理由があった。さらに指を伸ばして洋恵の茂みの奥の割れ目のあたりまで進んでいくと、洋恵は必死になって足を閉じて防ごうとする。
「だめ、それ以上はだめっ、お願いっ」
しかし、どこかその声は本気で拒んでいるのとは違う感じがする。その証拠に、宏一が今度は右手を洋恵の尻から入れていくと、
「ああっ、だめぇっ、両手でなんて反則よぉっ、ああぁぁっ、後ろからはだめぇっ」
と言いながら易々とパンツの中に手を入れられるのを許してしまった。もちろん、今は両手で宏一の左手を抑えているし、左手がどんどん進んでこようとしているので手を離すわけにはいかないのだが、それでも結構簡単にパンツの中に尻から手を入れられてしまった。
「あぁぁっ、先生、ダメ、そっちはダメ」
洋恵は尻からどんどん宏一の手が入ってくる感覚に戸惑いながら嫌々をした。しかし、手を尻から入れられたことで諦めかけたのか、晃一の左手を押さえている両手の力は抜け、前からも探りやすくなった。
「洋恵ちゃんのパンツ、まだ濡れていないかな?」
そう言ってゆっくりとパンツの中を前の方へと探っていく。もはや洋恵はじっと黙って机を握りしめているだけだ。
洋恵の秘唇はいつもとてもぴったりと締まっており、普通は少しくらい乳房を触っただけでは外まで濡れてこない。指を入れれば中はかなり濡れていても外まで沁み出してこない。宏一はそれを知っていて尻から秘唇へと指を差し込んでいった。それは、言うまでもなく指で可愛がりたいからだ。
しかし、指を洋恵の奥へと進めた宏一は少し意外だった。少しだが布地が明らかにはっきりと濡れてきている。この程度の愛撫で濡れるはずはないのだが、と思いながら秘唇をそっと探ると、
「はうぅぅーーっ」
と洋恵が声を上げた。秘唇の中はさらにびっしょりと濡れていた。
「洋恵ちゃん、濡れてきてるよ」
「だって、先生がこんなことするからぁっ」
「早く脱がないともっともっとびしょびしょになってスカートまで濡れちゃうよ」
「いや、いや、それはいや、もうやめて」
洋恵はそう言ったが、声の調子がすでに甘いものになっている。
「大丈夫、そっとお尻を持ち上げてごらん。脱がせてあげる。脱いじゃえば可愛がっても汚れたりしないから、ほら、お尻を持ち上げて」
宏一がそう言うと、洋恵のお尻がちょっと持ち上がった。
「そう、もう少し持ち上げて」
洋恵が言われたとおりにすると、宏一はスカートの中に両手を入れて洋恵のパンツを膝まで引き下ろし、ひざを抜いてそのまま脱がせてしまった。
「ね?脱いでもスカートがあるから恥ずかしくないでしょ?」
「・・・・恥ずかしい・・・・・」
「大丈夫。洋恵ちゃんが大好きなこと、してあげる」
そう言うと宏一は右手を後ろからスカートの中に入れて秘唇へと伸ばし、左手を制服の中に入れて乳房を包むと、両方をゆっくりと可愛がり始めた。
この時洋恵は、『ここまでなら仕方ないかも』と思っていた。正直に言えば、ここまで許してしまった以上、洋恵自身もっと可愛がって欲しくなっていたのだ。それに、この姿勢ならベッドに入る必要はない。
「ほうら、感じてごらん」
宏一は制服の中に差し込んだ左手で乳房を優しく揉み解しながら尻から入れた右手で秘唇の中をゆっくりと可愛がっていく。洋恵の乳房の感触も良いが、相変わらず感度が素晴らしい。そして秘唇はどんどん濡れてきていた。
「あぁぁぁっ、いきなりそんなにぃっ、ああぅっ、はあぅっ、せんせっ、はうぅっ、こんなにされたらぁっ、ああんっ、すごいっ」
洋恵はローテーブルに上体を預け、尻を持ち上げた姿勢のままで必死に快感に耐えた。どうして宏一に可愛がられるとこんなに気持ち良いのか自分でもわからないが、とにかく気持ち良い。
「あん、先生、ダメ、ああっ、そんなに触らないで」
洋恵は宏一のテクニックに身体が敏感に反応することに、半ば安心しながら、そして半ば恐れながら、身を任せていた。『ダメよ。ここまでにしなきゃ、止まらなくなるよ。早く『止めて』って言いなさい。もう引き返せなくなっちゃうよ』心の中でもう一人の洋恵が警告を発している。しかし、もう一人の自分が『分かってるよ。でも言えないの。今言ったら終わりになっちゃう。もう少しだけ、もう少しだけだから。だって、最高に良いんだもん』と宏一の愛撫を受け入れていた。
洋恵は宏一の愛撫を受け入れるため、自然に状態を前屈みにしていった。そして少しだけ尻を浮かせ、宏一の指が十分に動けるスペースを作り出していく。もちろん、快感に耐えるためにギュッと両手を握っている姿勢だと自然にそうなっていくという理由もあった。
すると、宏一の指は秘唇だけでなく、秘口も刺激し始めた。新しい快感が洋恵の身体の中を走り抜ける。
『あっ、そこをされたら、ダメ、直ぐに言わないと本当に止まらなくなるよ。欲しくなっちゃうよ。欲しくなってからじゃ我慢できなくなるから、今の内に止めて貰わないと。ほら、直ぐに言わないと。彼に会う時どんな顔する気なの?』洋恵の頭の中でガンガンもう一人の自分がわめいている。『先生は優しいから、もう少しだけ、もう少しだけなら。おねだりは絶対にしないから。ね、あと少しだけ』洋恵はそろそろ潮時だと思いながらも嫌がることはしなかった。
宏一は洋恵が嫌がらないので、もしかしたらもう少し先までいけるかも知れないと思い始めていた。ただ、先程強くベッドを嫌がったので、上手にリードする必要があることも分かっていた。そこで、時折秘口の入り口を刺激して洋恵を更に夢中にしていくことにした。
「ああぁぁ、先生、恥ずかしいのに、あうぅん、だめぇ、感じちゃうのぉ」
「もっと感じて良いんだよ」
「そんなこと、ああぁぁ、これ以上はだめよぉ、先生、あぅぅぅっ」
「オッパイとあそこと、どっちが気持ち良いの?」
「そんなこと、聞かないで」
「こっちかな?」
「ああぁぁっ、そこはっ」
「それともこっちかな?」
「はうぅぅーっ」
宏一は洋恵が夢中になってきていると思った。しかし、洋恵は軽く尻を持ち上げた状態から、それ以上尻を上げようとしない。もう少し身体を持ち上げてくれればそのままバックから入れるのだが、リードしてもそれ以上に身体を持ち上げようとはしないのだ。『きっと洋恵ちゃんにも分かってるんだな。これ以上持ち上げたらバックから入られるって』宏一はそう思い、攻め方を変えてみることにした。
一方洋恵は、『おねだりだけはダメ、絶対にダメ』とおねだりしたくなる身体を押さえるのに精一杯になっていた。『ああん、いつもなら恥ずかしいおねだりをして、それから先生の・・・・・・入れて貰って・・・・・いやぁっ、それだけはダメ、最初から決めてたでしょ、ここまでよ。これ以上はだめ。早く終わりにしなきゃ』『もう少しだけ、このままなら先生は入れようとしないから、もう少しだけこのまま。それなら触られただけだから。服を脱いだ訳じゃないから』洋恵の中で二人の自分が激しく戦っていた。
しかし、宏一は洋恵の想像もしないことを仕掛けてきた。左手で乳房を可愛がりながら洋恵のスカートの中に入れていた右手を抜くとなにやらもぞもぞしてから洋恵の真後ろに回り、今度は両手で洋恵の乳房を可愛がり始めた。
『え?これで終わったの?』洋恵は半ばがっかりし、半ば安心しながら両方の乳房を可愛がられる快感に熱い吐息を上げ始めた。『あん、もう少しして貰っても良かったかな?』と思ったりもした。
すると宏一は、前屈みになっていた洋恵の身体をゆっくりと起こし始めた。『あん、ダメよ。そんなに起こしたらあそこがカーペットに付いちゃう』洋恵がそう思いながらも少しずつ身体を起こしていくと、突然固い物が秘唇に当たった。
「あっ」
洋恵が突然声を上げた。一瞬で全てが分かった。そして、快感が湧き上がるのと同時にもう絶対に我慢できないと思った。


 

 

 

 

 

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