ウォーター

第二百十九部

 

「ねぇ、三谷さん、聞いてもいい?」
「なんだい?」
「私、こんなこと簡単に許して、軽い女の子だって思ってない?」
「まさか?それは絶対にないよ。だって、香緒里ちゃんが誘ったわけじゃなくて、俺が香緒里ちゃんをこうしたんだよ」
宏一はそう言うと、香緒里を抱き上げて膝の上に香緒里を横抱きにして載せた。
「ひゃぁ、いきなりなんてぇ」
香緒里はそう言ったが、水面下は泡で見えないし、ここなら誰からも見られることは無いのでおとなしく宏一の膝の上で抱き寄せられた。
「いきなりって、そんなことないと思うけどなぁ」
宏一は自然に香緒里の乳房を包んで撫で回し始める。
「だって私・・・・・三谷さんのベッドに潜り込んで・・・・」
「香緒里ちゃんがしたのはそこまで。あとは全部俺でしょ?」
「そうだけど・・・・」
香緒里は宏一の手に触られている乳房がとても気持ち良いことに安心した。
「それとも香緒里ちゃん、後悔してるの?」
「ううん、そんなことない。絶対ない。それどころか、私、きっとこうなるのを待ってたんだと思う」
そう言うと香緒里は宏一にキスをした。
「待ってた?」
「そう・・・・。彼とは・・・同級生だけど・・うまくいってないわけじゃないけど、やっぱり不満ていうか、そういうのはあって、だから、こんなことになったらいいなぁって・・・・」
「だから後悔してないの?」
「そう」
「彼とはこれからも付き合っていく?」
「わかんない・・・。でも、こうなったから・・・・・もしかしたら・・・・でもわかんない・・・・・・」
「それはそうだよね。お互い、こうなるなんて最初は全然思ってなかったんだから」
「でも、私、三谷さんにこんな素敵なこと教えてもらって・・・・」
香緒里は宏一の首に手を回すと、そのまま宏一にキスをねだり、ねっとりと舌を絡めながら乳房を愛撫される心地好さを味わった。
「ああん、だめぇ、こんなことしてたらまた・・・・・さっき死んじゃうかと思うくらいしてもらったのにぃ・・・・」
「凄く感じてくれたよね。嬉しかったよ」
「本当に凄かった。私、あんなの初めてだった・・・・」
香緒里は改めて自分の身体があんなに感じることができると思い出し、更にキスをねだった。身体が再び熱くなってあの感覚が湧き上がってくる。宏一は舌を絡めながら丁寧に乳首を可愛がっていった。
「だめぇ、それ以上したらまた始まっちゃうからぁ」
「そうなの?もう始まるの?」
「さっきからそんなことしておいて、ああぁん、だめだってばぁ」
香緒里は乳房を包んで可愛がっている宏一の手をそっと押しやった。
「それじゃ、こっちかな?」
そう言うと宏一は香緒里の茂みへと手を伸ばし、奥をゆっくりと探り始めた。
「ああんっ、そっちはぁ」
香緒里は足を軽く開いて手を受け入れながらも戸惑った。
「いや?」
「だってここは・・・ああぁぁぁ、それならベッドに行きましょう?」
そう言いながらも香緒里は自分から軽く足を開いて宏一の指を受け入れていく。
「お風呂の中で・・・・・ああん・・・・だめ、そんなに奥まで・・・・あああぁぁ」
宏一の指が秘唇の中をそっと掻き分けて秘核に届くと、香緒里は宏一にしがみついた。
「あああぁぁ、だめ、声が出ちゃうから・・・・・ンんんん・・・・そんなに・・・お願い・・・・ああぁぁぁ・・・・」
香緒里はどうしてこんなに声が出るのか分からずに戸惑っていた。こんなに声を出したことなどなかったのに、とにかく声が出るのだ。
「大丈夫。林の中だから少しくらい声が出たって誰にも聞こえないよ。みんな林の風の音が消してくれるさ」
「だめぇ、ベッドに行きましょう?ね?」
「ジャグジーに憧れてたんだろう?」
「ああんっ、だってこんなところで。ああぁっ、んんんーっ、そんなに触らないで」
宏一の指は的確に秘核の根元を可愛がり、香緒里から声を絞り出していた。香緒里は足を閉じたが、すでに位置を決めている宏一の指をさらにぴったりと挟み込んだことで快感が増しただけだった。
「んんんっ、だめ、どうしても声が出ちゃうっ」
香緒里は膝をそろえて胸まで引き寄せた。こんなところで足を開いたまま声を上げたくなかったのだ。しかし、宏一にとっては香緒里が膝を引き寄せたことでお尻からいくらでも触れるようになった。
「少しくらいならいいよ。ジャグジーの音で聞こえないさ。可愛いよ」
さらに宏一の指は秘核の周りをたっぷりと可愛がってから秘核の下にある秘口へと伸びていく。
「ああっ、そっちはだめ。お湯が入っちゃう」
「だいじょうぶ。香緒里ちゃんの入り口はしっかり締まってるから」
「だって、ああっ、指を入れないで。あああっ、だめぇっ」
香緒里の願いもむなしく、宏一の指は香緒里の秘口の中に入って肉門をこじ開けていく。
「ああっ、そこは。んんーっ」
香緒里はギュっと宏一にしがみついて快感に耐えた。そのまま宏一はゆっくり指を出し入れして香緒里を二人だけの世界に連れていく。
「んあっ・・・だめ・・・ンんーっ・・・こんなとこでそんなに入れたり出したり、ああっ、刺激しないで。我慢できなくなる。んっ」
宏一が香緒里にキスをすると、香緒里は夢中になって舌を絡めてきた。指で可愛がられるのは嬉しいが、当然もっと大きくて長いものが欲しくなってくる。だから長いキスが終わって宏一が香緒里を正面から跨がせると、香緒里は素直に足を開いて跨ってきた。但し、まだ正面から跨っただけで入れてはいない。
「え?どうするの?前から抱き合うの?」
宏一はその香緒里の入り口に肉棒を宛がった。
「ああっ、だめ、こんなこところで。お願い、あああぁぁ、入れるの?ここで?あああぁぁんっ」
宏一が香緒里を少し持ち上げて入り口を合わせると香緒里の腰が反応した。
「ああっ、だめ、入るっ、お願い、あああぁぁ、入れないで。お願い、ベッドでぇっ」
香緒里は少し嫌がったが、肉棒の先端が入り口に当たると、香緒里の腰は自然にククッと動いて秘口が先端を飲み込み、そのまま肉門へと導いていく。
「ああっ、だめぇっ」
香緒里はそう言ったが、香緒里の腰はうねうねと動いてゆっくりと肉棒を迎え入れ始めた。先端が肉門をゆっくりとこじ開けていく。
「ああぁぁーっ、うううぅーっ、どんどん入ってくるぅっ」
香緒里は宏一に抱きしめられたまま仰け反り、更に腰が勝手に絞り込むように動いて肉棒を自然に奥へ奥へと導いていく。香緒里の腰は更に何度も絞り上げるように動き、肉棒が奥に当たるまで飲み込んでいった。
「・・・・お願い・・・・あああぁぁ・・・・・だめ・・・・こんな・・・ああぁぁぁ・・・・声が・・・・・ンんっ・・・・」
「どう?気持ち良い?」
宏一が聞くと、香緒里はうんうんと頷いた。香緒里の肉壁はねっとりと肉棒に絡みつき、ゆっくりと動いて香緒里と宏一を夢中にしていく。
「お願い、だめ、夢中になりそう・・・、ああぁぁぁ、こんなところで、ああぁぁぁぁ、だめぇ、我慢できない」
香緒里は宏一の肩に口を当てて声を押し殺そうとした。腰をこれ以上少しでも動かせば絶対に止まらないことは分かっていた。自分から肉棒を飲み込んで勝手に動いて感じる姿を目の前にいる宏一に見られるのはやはり恥ずかしい。しかし、我慢すること自体、絶対に無理だ。
「んんっ・・・・だめっ・・・もう我慢できないっ・・・」
「好きに動いていいんだよ」
その声に、今まで必死に我慢していた香緒里は感性を解き放った。自分から腰をぐいぐいと押し付けて好きなだけ快感を貪る。
「んあぁっ、んんっ、あっ、ああっ、んんっ、こんなっ、ああぁっ、深いっ、ぴったりはまってるぅっ、んあぁっ、んんっ、ああっ、声が出るぅっ」
香緒里が仰け反ると、宏一は身体をかがめて香緒里の乳房に吸い付いて舌で乳首を転がし、右手でもう一方の乳房を揉み上げながら左手で香緒里の腰をぐいぐいと押し付けた。猛烈に気持ち良かった。
「んあぁぁぁっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ・・・・」
香緒里は恥ずかしかったが、宏一に与えられた圧倒的な快感がそれを吹き飛ばした。思い切り腰を動かして肉棒を貪る。最高だった。もう外だとか恥ずかしいとかは関係なかった。一気に燃え上がった香緒里の身体は一気に駆け上っていく。ただ、抑え気味の声を上げて仰け反りながら頭の隅で宏一が乳房に吸い付いているのだから自分の顔を見られることは無いと思った。
「ああっ、そんなに押したらっ、ああっ、だめぇっ、いっちゃいそうっ、こんなところでいやぁっ、ああっ、だめぇっ、ああっ、もうだめぇっ」
香緒里は宏一が腰をグイグイ押してくるので肉棒が奥深くに当たっているのが良く分かった。こんなに自分が簡単にいくなんて信じられないが、間違いなく身体はいく寸前になっている。
「さぁ、いってごらん?」
宏一は一瞬だけ口を離すとそう言ってすぐにまた乳房に吸い付いて乳首を転がし続けた。その言葉に香緒里は意識を解放した。
「ああっ、もうだめぇっ、ああああぁぁぁーっ、くうぅーっ」
凄まじい快感が香緒里の身体を突き抜け、香緒里の身体がぐっと硬直し、宏一が動くのを止めるとぐったりと宏一にもたれかかってきた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、こんなこと、はぁっ、はぁっ、するなんて、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
宏一は香緒里を抱きしめて立ち上がった。そしてジャグジーの横の木の床の上に香緒里が脱いだガウンを敷いて香緒里をそっと寝かせた。
「もう一回だけね。ちょっと動きたくなっちゃったよ」
そう言うと宏一は香緒里の上から正常位で香緒里を貫いた。もう香緒里は嫌がらなかった。素直に足を開いて肉棒を収める。
「んんんっ、ああぁぁぁぁっ」
林を抜けていく風の音が心地よい。宏一は一気に香緒里の奥まで入ると、肉棒の長さをすべて使って出没を始めた。
「あああぁぁぁっ、やっぱりこれ、すごいっ」
香緒里は自然に両手と両足で宏一にしがみつき、宏一に全てを任せた。肉棒が出入りする感覚が良く分かる。その度に香緒里の中で快感が吹き上がった。香緒里はきっとまた直ぐにいってしまうと思った。
宏一は肉棒で香緒里の肉壁を楽しみながら、今日初めて香緒里の中をたっぷりと楽しめたような気がしていた。香緒里の中はねっとりとしており、ほかの子とは全然違っている。普通は感じれば感じるほどどんどん粘度の低い液体が出てくるものなので、感じて分泌される液体がずっとねっとりしているのは珍しいと思った。ただ、その分、肉壁をたっぷりと楽しむことができる。
宏一は香緒里を感じさせることより自分が気持ち良くなることを初めて優先して動き続けた。ただ、それは今までゆっくりとした出没しか与えられなかった香緒里を簡単にいかせてしまうだけの快感を与えてしまった。
「ああぁぁぁっ、すごいーっ、あああーっ、またぁーっ、だめぇっ」
香緒里は宏一に抱かれたままぐっと仰け反り、頂上を極めた。あまりにも簡単にいってしまったので我慢する暇などなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
香緒里はあっという間にまたいってしまったことだけ分かったが、その後は全く身体が動かなかったので、宏一が優しく身体を起こしてガウンを着せて抱き上げられ、そのまま部屋に運ばれるまで一言も言わずにただ息を弾ませていた。
宏一は香緒里のガウンを脱がせてベッドに降ろした。そのまま全裸の香緒里はしばらく息を弾ませていたが、宏一に抱かれて髪を優しく撫でられているうちに安心して寝てしまい、宏一も香緒里を抱いたまま眠りに落ちた。
香緒里が目を覚ました時、太陽は高く上がり明らかに外は活力に満ちていた。香緒里が起き上がって少しすると宏一も目を覚ましたが、香緒里は、
「シャワーを浴びてくる」
と言ってシャワーブースに行った。下着は昨日洗ってから水分を抜いて干しておいたのですでに乾いていた。
香緒里と入れ替わりに宏一が軽くシャワーを浴びている間、香緒里は朝食をどうするか考えていた。このまますぐに帰って自分の部屋で食べると言うのもありだが、部屋にはパンしかないし、できればもう少し宏一と一緒に居たいと思う。ここに興味を持った時に一通りは調べてあったので、香緒里はここの朝食はホテルのレストランでビュッフェスタイルの朝食があることは知っていた。ただ、朝食にしてはかなり値段が高いのでどんなものがあるのか細かい事は知らない。普段、朝食に五百円もかけない香緒里にとって、朝食に三千円以上と言うのは考慮することさえ考えられなかったからだ。
「香緒里ちゃん、朝ご飯食べに行こうか?」
シャワーから出てきた宏一が香緒里を誘うと、
「でも・・・・・・」
「どうしたの?」
「ホテルの朝食って結構高いから・・・・・・」
「美味しいの?」
「たぶん・・・・・」
「それなら行こうよ。奢らせてね」
「いいの?」
「もちろん。せっかくの機会だもの、いいでしょ?」
「・・・・はい・・・・」
「それじゃ、行こうか」
「あの・・・・・それならまず電話した方が・・・・・あの・・・・宿泊者は優先だから・・・」
「そうなんだ。ありがと。それじゃ、席が空いてるかどうか聞いてみる」
そう言って宏一が電話をすると、幸い席が確保できたようだ。


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