ウォーター

第二十二部

 

 宏一は全体をゆっくり撫でて形を確かめると、入り口を見つけ

た。まだ入り口は小さなスリットになっているようで、まだ窪ん

ではいない。分かってはいたことだが、処女の確認ができたこと

が嬉しかった。

「いいかい?」

 そう言うと、ゆっくりと中指を勧めて行く。一関節ほど入った

ところで行き先に抵抗が生じた。

「ああっ、宏一さん」

史恵の声は明らかに怯えている。

 しかし、宏一は更に指を勧めていった。ぐっと中に差し込んで

行く。中はかなり狭かったが、液体が溢れているために引きつる

感じはない。突然、史恵が

「あーっ、痛いーっ、・・・でも・・・いいーっ」

と声を上げると体を反り返した。ほとんど頭だけで上半身を支え

ている。

「痛い?」

「だ、大丈夫、あ、ああ、何か、何か凄いの、痛いけど、・・と

っても気持ちイイッ」

更に宏一がゆっくりと指を出没させると、

「ああーっ、いいっ、良すぎるぅーっ、あーっ」

史恵が激しく悶えた。

 痛みは徐々に弱くなり、快感だけが身体を支配して行く。宏一

は何度も指を動かしているうちに、ぎゅっと指を締め付けていた

力が弱くなり、簡単に指が入るようになったことに気が付いた。

まるで、史恵の気持ちと同じように体が宏一に愛されることを受

け入れているかのようだった。

 「あう、はあっ、アアン、宏一さん、お願い、少し、休ませて、

ね、身体が、持たない」

激しく喘ぎながら史恵は息も絶え絶えに言った。激しく感じ続け

たせいで、息が苦しくなっている。男女の交わりはもっと穏やか

なものだと思っていた史恵は宏一が激しくしすぎるのだと思った。

 宏一が指を抜いて史恵を抱いて横になると、

「はぁ、はぁ、はぁ、宏一さんが、あんなに激しくするんだもの、

凄かった。もっとそっとしてくれても良かったのに」

と言った。

「史恵ちゃんの身体はとっても感じやすいんだね」

「えっ、私が感じやすいの?てっきり宏一さんが激しくしたから

かと思った」

「そんなことないよ。僕はそっと指を動かしていただけでしょ。

史恵ちゃんの身体が敏感なんだよ」

「何か、嬉しいな」

「そうだよ、自信持っていいんだよ」

 「さて、息が落ち着いたらもう一回始めようか」

「えーっ、もう始めちゃうの?なるべくそっとしてね」

史恵はそう言ったが、明らかに期待していた。もうほとんど痛み

はないのだ。宏一がじっくりと指で体に快感を刻みつけて行く。

「アアン、ううっ、いいっ、宏一さん、はあーっ」

やがて、史恵の身体が刺激に慣れて感覚が鈍くなってきた頃に、

宏一は更に指をもう一本入れることにした。

 「さあ、今度は二本にするからね、そっとするから」

そう言ったが、指一本の大きさしかないところに二本入れるのは

力を入れて押し込まなければ無理だった。

「はあっ、だめ、おっきすぎる。入らない、宏一さん、あーっ、

だめーっ、痛い、痛い、あああーっ」

宏一の指を史恵の秘心が激しく締め付ける。指を前後に動かすの

も大変なくらいだ。

「壊れちゃうっ、だめ、痛い、宏一さん、張り裂けそう、一度抜

いて、痛い、だめ」

史恵はそう言って助けを求めた。

 しかし、宏一がそのままじっとしていると、指の締め付けが心

持ち緩くなったような気がしてきた。試しに、史恵に入れている

右手の指はそのままにして左手で胸の膨らみを揉んでみる。

「はうーっ」

途端に史恵の身体が反り返り、締め付けている右手の周りからじ

わっと液体が溢れ出すのが分かる。そのまましばらく胸を揉んで

からそっと右手を動かしてみた。今度はかなりスムースに動くよ

うだ。

 「あう、はあっ、宏一さん、凄いわ、いいの、とってもいいの、

あうっ、もう、どうなっても知らないっ、はあっ、女にしてっ」

思い切って史恵は大胆な言葉を口にした。それほど感じているこ

とを宏一に教えたかったのだ。宏一は普段の史恵からは想像もで

きない言葉に驚いたが、一方では嬉しかった。

あの可愛い史恵が全裸で宏一の指に激しく悶えているのだ。少女

は反り返り、シーツを激しくつかみ、腰を動かし、頭を左右に激

しく振り、声を上げ、快感を表現していた。宏一は何度も指を出

没させ、回転させ、史恵があられもない姿で悶えるのをたっぷり

楽しんだ。

 宏一が史恵から指を抜いてひと休みに入ったとき、史恵はあま

り激しく感じたので頭が酸素不足でぼーっとしていた。手を動か

すのもしんどかった。

宏一はしばらくじっと史恵を抱いて髪を撫でていたが、やがてベ

ッドを降りると史恵に冷たい飲み物を持ってきた。冷たいウーロ

ン茶が身体の中にしみ通るようで、史恵は一気に飲み干した。

「はあーっ、美味しかった。はーっ、はーっ」

そのまま史恵はベッドに横になると、更に息が整うまで宏一の腕

の中で抱かれていた。

 

 史恵は疲れてはいたが、自分の身体がいよいよ宏一と一つにな

るときが来たことを悟って嬉しかった。宏一がゆっくりとキスを

始めると夢中で舌を絡めてきた。

「宏一さん、いつも私が下ばっかりで、してもらうばっかりだか

ら、私が今度は上になる」

そう言うと、宏一の上に覆い被さった。しかし、キスをする以外

のことはどうしていいのか分からない。

「どうすればいいの?」

「さっきみたいにオッパイを食べさせて欲しいな」

「こう?」

史恵が右の乳房を含ませると宏一は口の中で転がした。

「あーっ、やっぱり、胸もイイッ、こっちも感じるぅ」

右に満足すると左、そしてまた右と史恵は交互に宏一の愛撫を受

けた。更に、宏一が空いている方の乳房を揉みあげてやると

「くぅーっ、いーっ」

と絞り出すような声で喜ぶ。

 宏一は口で左の乳房を吸いながら左手で右の乳房を揉みあげ、

更に右手を使って茂みの中の泉の中に指を埋めた。

「そんなっ、こんな格好で三カ所もするなんて、はうっ、良すぎ

るぅ。あーっ、感じるぅーっ」

宏一が右の指をだんだん深く入れて行くので、自然に史恵の身体

は宏一の上の方に来た。そのまま宏一は指を抜くと史恵の腰を抱

え込むようにして両足を頭の脇に持ってきた。

「いや、宏一さん、こんなのはいや、上からなんて、ね、反対に

なりましょう」

史恵はそう言ったが、既に宏一の舌は茂みの中をつつき始めてい

た。

 「はあっ、はあっ、こんなの、だめ、あう、あう、いやーっ」

我慢できなくなった史恵は腰を上下に動かすが、前後に動かさな

いので宏一の口を受け入れることはできない。

「いいかい、こうするんだよ」

宏一はそう言うと、史恵の足を大きく広げてから、腰に手を当て

て秘心を宏一の口の上に持ってくると、前後にゆっくりと舐め始

めた。

「あーっ、いやっ、腰が、腰が勝手に動くぅ、あーっ」

それでも史恵は必死にこらえていた。

 しかし、宏一の手が史恵の腰から胸に移り、可愛い乳房を揉み

あげると限界を超えてしまった。

「あーっ、あーっ、あうーっ、いーっ、感じるーっ」

史恵の腰が教えられたとおりに激しく前後に動き、秘唇が再び宏

一の顔を覆う。凄まじい快感が少女を満たして行く。

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、あうっ」

全てを忘れて少女は腰を動かした。宏一はまた窒息するかと心配

したが、今度は最初から息をこらえていたので史恵が十分満足す

るまで舐め続けることができた。

やっと史恵が宏一の顔から降りたとき、宏一の顔は史恵の液

体でびっしょりと濡れていた。たっぷりと処女を味わった宏一は、

いよいよ史恵を大人にすることにした。

「さあ、横になってごらん。史恵ちゃんの中に入ってみるよ」

史恵を横にすると宏一は挿入の体勢を作った。史恵は、先程の激

しい愛撫で少し頭がぼーっとしており、宏一のされるがままとい

う感じだった。

 それでも肉棒が入り口に当たると、反射的にきゅっと入り口が

狭くなるのが分かった。しかし、ゆっくりと肉棒を進めて行く。

「ああっ、入ってくる。宏一さんが入ってくる」

史恵は感激と恐れで宏一にしがみついた。入り口から少ししたと

ころに行く手を阻む物があった。

「ああっ、だめ、これ以上はだめ、ここまでにして」

史恵は少しずつずり上がって逃げようとする。

宏一も、少しかわいそうになって、こつこつと先をつつく程度に

して思い切ったことはしなかった。少しずつずり上がっていった

史恵は、とうとう頭がヘッドボードに当たってしまい、ゴツンゴ

ツンと音がするほどになった。

「宏一さん、無理よ、おっきすぎる。私にはまだ無理、ね、宏一

さん」

史恵は宏一に頼み込んだ。宏一は一瞬心を動かされたが、もう次

のチャンスはないであろう事に気が付くと、心を決めた。

 宏一が体を起こしたので、史恵はあきらめたのかと思った。し

かし、宏一は一旦ベットの足下の方に戻ってから、史恵の腰をグ

イと下に引き寄せた。『宏一さんはする気なんだわ』

宏一の覚悟が分かった史恵はただ、しがみついているだけだった。

「いくよ」

宏一は一気に腰を進める。

 「あうっ、痛い、ああーっ」

狭い入り口を越えて宏一の肉棒が史恵を貫く。ぐいっと腰を進め

ると、案外すっと入っていった。

「あいたたたた。ちょっと、痛い」

何か身体の中で切れたような気がした。

「痛い、痛い、動かないで、そのまま、お願い」

宏一は、

「一度抜こうか?」

と聞いたが、

「このままがいいの、宏一さんが入っているの。もう少しこうし

ていたい。いいでしょ」

史恵は少し苦しそうな息の下から宏一に喜びを伝えていた。

「どう?だいぶ痛い?」

宏一がじっとしたまま、史恵に聞いた肉棒は中程のところをぎゅっ

と締め付けられた感じで先の方が痺れるほどだ。

 二人は一つになったまま、舌を絡めてお互いの愛情を伝えあっ

た。少し宏一が動くと史恵は、

「ああっ」

と反応する。

しばらくそうしていると少しずつ史恵の息が収まってきた。

「ねえ、・・・全部・・・入ったの?」

史恵が聞いてきた。

「まだ半分くらいかな」

「入ってきて」

「大丈夫?」

「・・だと思う。そっとよ」

「うん、分かった」

宏一が再びゆっくりと進んで行く。

「はあっ、ああっ、まだ入ってくるぅ、ううっ、ねぇ、もう・

・・全部・・入った?」

「もう少しだよ」

「・・・全部・・入れて・・・大丈夫だから、・・ううっ・・」

必死に宏一にしがみつきながら史恵は宏一を受け入れていった。

破瓜の痛みは薄らいでいたが、宏一が更に入ってくると身体の中

に無理やり棒を押し込まれるような痛みが走った。

「あっ、うーっ、宏一さん、・・・まだ・・・入るの?」

史恵が苦しそうに聞いてくる。

「これで行き止まりみたい。でも、ほとんど入ったよ」

宏一の肉棒は三分の二以上史恵の中に入っていた。

「ああ、これが宏一さんなのね」

汗でびっしょりになりながら史恵は幸せだった。

『宏一さんが入ってる、私の中に。大きくて、堅くて、・・・

嬉しい・・』二人は更に一つになったまま激しいキスを交わしあ

った。

 少しすると、宏一は史恵が前ほど痛がらないことに気が付いた。

少し腰を動かしても前ほど激しく反応しない。あれほど強かった

締め付けも少しゆるんだようだ。

「どう?まだ痛い?」

「前程じゃない」

「大丈夫?」

「うん」

「動いてもいい?」

「宏一さんがそうしたいのなら、いいわ」

ゆっくりと宏一が前後に動き始めると、再び史恵はぎゅっと宏一

にしがみつく。

 「ああーっ、ああっ、うーっ、宏一さんっ」

史恵は必死にこらえているようだ。

「大丈夫?やめようか?」

「いや、やめないで、大丈夫」

「痛いの?」

「痛い・・けど、・・何か・・凄いっ、あーっ、凄いーっ、宏一

さん、あーっ、愛してるーっ」

「史恵ちゃん、僕も愛してるよ。大好きだ」

宏一は史恵が感じ始めたことが嬉しかった。宏一の肉棒で史恵が

感じているのだ。史恵の中はもうかなりスムーズに動くようにな

り、宏一の肉棒がニチャッ、ニチャッと嫌らしい音を立て始めて

いた。

 史恵は身体が発する音に気が付いていた。自分でもとてもいや

らしい音だと思った。しかし、自分が宏一を受け入れている音だ

と思うと、恥ずかしさとうれしさとが複雑に入り交じった気分だ

った。宏一にだけは聞かれてもいいかな、と思った。

「アアッ、宏一さん、こんな音させちゃ、いや、もっとそっと感

じさせて」

宏一に言っては見たものの、宏一に動くのをやめて欲しくはなか

った。

 宏一の方は、史恵の中で自由に動ける幸せを十分に味わってい

た。高校生の少女が必死に耐えて宏一を受け入れているのだ。そ

の少女の身体に芽生えた快感は最初から宏一だけが与えた物な

のだ。

「ねえ、自分で触ったりして感じたこと、ある?教えて」

いじわるな質問をしてみた。史恵は、一瞬ためらったが、

「ない」

と一言だけ言った『身体に電気が走るみたい』そう言ったときか

ら、史恵はオナニーの経験がないのかも知れない、と予想はして

いた。快感を知っていればそんな言い方はしないはずだろう、と

思っていたからだ。

「じゃあ、本当に感じるのは初めてなんだね」

「あの・・・、宏一さんがあうっ、宏一さんが、はあっ、はあっ、

弘前で、アアン、あうっ、ああっ、感じさせて、ううっ、くれた

から・・はうっ、いやっ、あーっ、いいっ、これが、快感なのっ」

「そうだよ、史恵ちゃんが僕のこと好きなら、いっぱい感じてく

れるはずだよ」

そう言いながら、宏一は腰の動きをゆっくりと深く変えていった。

もはや、史恵の身体は宏一を拒絶したりはしなかった。溢れ出し

た液体で動くのはとてもスムーズだ。一番奥の行き止まりに肉棒

がコツンと当たるのを宏一は感じていた。しかし、ほとんど全て

史恵の中に入っている。

 史恵ちゃんの大きさはちょうど僕にぴったりみたいだね」

そう言いながら緩く肉壁が宏一を包むのを感じていた。

「ああっ、そうなの、うれしい、あーん、感じちゃうーっ」

まだ少し痛かったが、史恵は体の芯から全身に沸き上がる快感に

包まれ、宏一にしがみついていた。

「気持ちいいかい?」

宏一は腰を動かしながら史恵の表情を観察していた。深く入る度

に眉間にしわを寄せて口をかすかに開く仕草は官能的だ。

 しばらくそのまま動き続けたが、宏一は最後まではいかなかっ

た。小さくなってきた肉棒を史恵から抜くと、

「ああーん、もう終わったの?」

と少し残念そうに聞いてくる。

「何か緊張してるのかな、終わらなかったよ」

「そうなの」史恵は少し残念そうだ。

「まだ痛む?」

「痛いって言うよりは、熱いって言う感じかな、もうそれほどで

もない」

「最初はあれほど痛がってたのにね」

「ほんと、信じられない」

ふと時計を見ると、ひと休みしてから一時間以上経っている。

「一時間もしてたなんて、10分か15分くらいかと思ってた」

「何いってるの、中に入ってからだって30分以上経ってるんだよ」

「夢中になってたからあっと言う間だったわ。でも、宏一さん、

私が夢中になって抱きついてた時に時計なんか見てたの?」

「丁度、目に入るところに時計があるんだよ。ずっと史恵ちゃん

を見てたの知ってるくせに」

「そうね、うれしかった。少し休みましょう」

そう言うと、史恵は宏一の胸に頭をこすり付けてきた。とても安

心しているようだ。

 

 二人はそのままウトウトしていたが、史恵が起きあがったとき

に宏一も目を覚ました。

「どうしたの?」

「目を覚ましたら、のどが渇いて。冷蔵庫の中の物飲んでいい?」

「いいよ。僕にも頂戴」

史恵はウーロン茶を一口飲んでから、宏一のベッドサイドに来て、

もう一口含むと宏一に口づけてきた。しかし、最初は史恵が流し

込むタイミングと宏一が合わずになかなかうまく飲めなかった。

やがて、宏一は軽く口を開けておいて、史恵が流し込んでくれた

分だけ飲み込めばいいことに気が付いた。二人とものどが渇いて

いたのでショート缶二本分のウーロン茶を口移しで楽しんだ。

 時間を見ると一時を少し廻ったところだから、二時間近く寝て

いたことになる。宏一はすっかり回復しており、史恵をベッドに

引っ張り込むと第二ラウンドに入った。

「またするの?元気なんだから」

と笑っている史恵も疲れがだいぶとれたようだ。抱きしめて首筋

から愛撫するだけですぐに感度が高くなってきた。

「ああん、こんなに感じるなんて。ううん、宏一さんが強引だか

ら。あん、息をかけないで、だめ、はああっ」

宏一の下で身体をくねらせて史恵は悶えている。史恵の反応が激

しいので宏一は

「じゃあ、ほんの数時間でこんなに感じる身体になっちゃったん

だね」

と少しいじわるに言ってみた。

「はあっ、だから、だから強引だって、ううっ、言ったのにぃ、

ああっ、感じるっ」

宏一の両手が可愛い膨らみを揉み上げると身体をくねらせて喜ぶ。

宏一は史恵が満足するまで何度も何度も胸を揉み、乳首を舌で転

がした。

 次第に史恵の膝がコツンコツンと宏一に当たるようになった。

両足を擦りあわせているようだ。中心にたまったむずがゆさは宏

一が快感に変えてやらねばならない。胸を離れてから大きく息を

している史恵の足を広げる。

「宏一さん、また口でするの?」

「そうだよ。ゆっくりいっぱいしてあげるからね」

「口は恥ずかしいからいや、少しだけね」

史恵は少し戸惑っていた。口で愛されると自分で全く制御できな

いのだ。まるで自分の身体ではないように激しく腰が動いてしま

う。

そんな痴態はプライドが許さなかった。そんなことは全く知らな

い宏一は、今度は息がしやすいようにと、枕を史恵の腰の下に当

てた。腰を持ち上げた格好で足を開く姿に、

「いや、こんなの悪趣味よ、宏一さん、やっぱりするの?」

と史恵は弱々しく抵抗した。しかし、相手が宏一だったのであま

り強くは言えなかった。

「いいかい、そっとするからね」

そう言うと、宏一はゆっくりと周りから舐め始めた。

 途端に史恵の頭の中は真っ白になった。

「あーっ、だめーっ、こんなのっ、狂っちゃう、あーっ、

あうーっ」

突き抜けるような快感ではなく、頭の中をかき回すようなどうに

も我慢できない快感である。両手で顔を覆い、

「あーっ、こんなの、だめーっ」

と身体を反り返らせ、頭と腰だけで身体を支える。宏一の頭上か

らは激しい史恵のあえぎ声が聞こえてくる。秘心からも一気に液

体が溢れてくるのが分かる。宏一は舐め方を変えることにした。

ゆっくりと円を描くような物から、舌の幅全体を使ってゆっくり

と舐め上げてやる。

「ああーん、そんなことされたら、我慢、我慢できなくなるぅーっ」

史恵は、先程のように腰を振りたくなってきた。しかし、あまり

激しくすると宏一に嫌われるかも知れないと思い、必死にこらえ

た。その結果、自然に両手が胸の方に下がっていった。

 「はーっ、ううっ、ああっ、あーっ」

史恵の声が少し押し殺した物になってきたので宏一がふと目を上

げてみると、史恵は両手で可愛い乳房をぎゅっと揉みあげている。

先程、宏一が秘唇を舐めながら胸を揉み上げたので、同時にされ

る快感を覚えたのだ。自分で触ることで胸からの快感を得て、何

とか我慢しようとしているのだ。

『史恵ちゃんがこんな事するなんて』宏一は史恵が必死に我慢し

ようとしてそうしているとも知らずに一気に舐め方を強くしてい

った。史恵の頭の中で何かが弾けた。

もう我慢できる段階ではなかった。揉んでいた胸を離し、両手で

宏一の頭をつかみ、無意識に指に髪の毛を絡ませてから一気に腰

を突き上げる。

「はあーっ、アアッ、あーっ、ああーっ、知らないっ、あーっ」

凄まじい快感が脳天を突き上げる。我慢していた分、快感は前に

も増して強いものだった。更に、史恵の手がなくなった乳房は宏

一が替わりに揉んでやる。

 「あうーっ、はあっ、あっ、あっ、あっ、いやっ、ううっ、あ

あーっ」

宏一に与えられる快感に史恵は少女から女になっていた。宏一の

顔が自分の液体でびしょびしょになっていることは、なめらかに

顔が動くのでよく分かる。

自分から両足を思いっきり開き、大きなストロークで思いっきり

腰を上下させる。先程よりも更に激しい腰の動きなので、宏一は

かえって息をするのが楽だった。

 史恵の頭の中に、宏一の肉棒を受け入れたいという欲求が強ま

ってきた。それも恥ずかしい格好で。宏一を解放すると、史恵は

素早く四つん這いの姿勢をとった。

「後ろからして」

今しか言えない言葉だった。何もかも忘れて動物のように本能で

つながりたかった。それは愛と言うよりは快感である。宏一にだ

からおねだりできるのだ。

 宏一はあまりに史恵が大胆に振る舞うので、驚き続けだった。

しかし、ここで恥ずかしがらせてはいけない。史恵の後ろに回っ

て腰を両手でつかみ、

「いいかい、入るよ」

そう言うと、肉棒で入口を捜す。

「そこ、来て、そのまま」

史恵はそう言うと、期待に体を堅くした。宏一がゆっくりと腰を

進めていくと。

「はうーっ、入ってくるっ、はあーっ、こんな、こんな格好です

るなんて、私、恥ずかしいっ、あーっ、いいっ、私、凄い」

と自分の格好に興奮している。宏一に後ろから貫かれていると、

ゆっくりと肉棒が出入りするのがよく分かった。両手をついて腰

を突き上げた形で史恵は宏一に愛されていた。宏一の両手が史恵

の腰をつかみ、ぐいっと引き寄せると肉棒がすっぽりと史恵の中

に入り込む。

「あっ、深いっ」

突き上げる感覚に必死で耐える。宏一はすっぽりと肉棒が入って

行くのを見て、史恵の身体は後ろからするのに丁度良い形である

ことが分かった。 宏一はだんだん腰の動きを大きくしていく。



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