ウォーター

第二百二十六部

 

駅の近くの老舗は宏一が学生の時に既に老舗だったので何年前からあるのか分からないがかなり古く、外観も店内もいかにも老舗という感じの店だ。正直に言えばおしゃれな軽井沢とは全く雰囲気が違う。宏一は軽井沢に来る事は余り無いが、ごくたまに来た時にはいつもこの店で野菜天ざるそばの大盛りを食べる事にしている。特別なものなど何も無いが、安心して食べられるのが老舗の良いところだ。
ゆっくりと食事をしながら新幹線の時間を調べ、ネットで指定席を予約しているとそばが届いた。急いで帰る理由は無いので追加で鮎の塩焼きと刺身こんにゃくを頼み、地酒も一杯だけ頼んでゆっくりと楽しんだ。天麩羅とそばを食べると昔の記憶がよみがえってくるのは老舗ならではだ。もちろん日曜日なので店内はそこそこ混んでいるが、今日は日曜日の昼という時間の割には席に余裕があり、宏一はのんびりと楽しむ事ができた。
やがて新幹線の時間が近づいてきたので店を出て駅に向かった。すると、スマホに香緒里からラインが入ってきていた。直ぐに食事が終わって帰るところだと伝えたが返事は無かった。きっと忙しい中を縫って送ってきたのだろう。先ほどまで抱いていた香緒里の身体を思い出しながら、まず由美が探していたショコラカフェに向かい、いろいろあるチョコケーキを取り合わせて多めに買ってから、駅でさっき予約した切符を受け取ってホームに降りると、ほどなく案内があって列車が入ってきた。
新幹線の中に入ると冷気にホッとする。比較的空いていた指定席に座ると、疲れがどっと出た。やはり疲れているのだろう、身体が重い気がする。新幹線は駅を出ると少しして長いトンネルに入るが、トンネルを出る頃には宏一は完全に熟睡していた。香緒里との事に夢中になっていて睡眠が足りなかったらしい。睡眠不足の上に先ほどの電話で神経を集中して仕事をしてから、とどめに一杯とは言え酒を飲んだのが効いたようだ。東京まではほんの1時間ほどだが、宏一が目を覚ましたのは上野に着いてからだった。
東京から自分の部屋までは一時間ほどだが、後は帰って寝るだけだし、部屋に帰ってから夕方になってまた出かけるのも面倒なので、今のうちに夕食も買っていく事にする。東京駅のデパ地下で弁当やおかず類とデザートなどを多めに買い込んだので、さっき軽井沢で買ったチョコケーキを合わせるとかなりの荷物になってしまった。それでもなんとか両手に荷物を持って電車に乗っていると立ったまま寝てしまいそうになり、自分で苦笑した。このまま荷物を全部持って帰り、火曜日にまたそれを持って行くのも面倒なので、先ず由美と過ごす部屋に寄ってチョコケーキを冷蔵庫に入れてから自分の部屋に戻った。
帰る途中、由美にメールを入れて軽井沢でケーキを買ってきたことを連絡しておいた。きっと、火曜日に由美と会う時に楽しみが増えて喜ぶと思ったのだ。しかし、宏一が部屋に着くころになっても由美からは何の連絡も帰ってこなかった。ちょっと不思議に思った宏一は、再度軽くメールを送って買ってきたケーキの種類を教えておいた。あの時、遠慮してはいたが由美が喜ばない筈はないし、由美が喜ぶ様子を想像するだけで楽しくなった。そして火曜日には由美がケーキを喜んだところで、どこに泊まりに行くか相談するつもりだった。
部屋に戻り、ベッドに寝転がるとさすがに疲れが出ている。昨日、この部屋を出た時はまさか軽井沢に行くとは思っていなかったし、見ず知らずの高校生の少女を思いきり抱けるとは夢にも思っていなかったのだから当たり前だ。宏一はさっきまでさんざん見て聞いて触って確かめていた香緒里の身体や声、そして抱き心地を思い出しながら夢の中に落ちていった。
やがて軽く一眠りした宏一は、洋恵からメールが入ってきた事に気が付いた。しかし由美からは何の連絡も来ていない。しかし、一方的にあまり何度もメールを送るのもおかしいので火曜日に会った時に何かあったのか聞けばいいと思い、頭を洋惠に切り替えた。
洋惠はこの前も夕方に突然やってきて抱かれていったが、今日もこれから来たいという。どうして日曜日の午後にばかり来るのかがわからないし、また突然着たいと言うのが少し不思議な気もする。幸い部屋に食べる物はたっぷりあるし、後は予定も無いので了承する返事を送ると、直ぐに返事が来た。もう近くまで来ているという。
程なく洋恵がドアをノックした。
「こんにちは。入っても良いですか?」
「どうしたの?さぁ、暑かったろう?入って入って」
宏一が迎え入れると、洋恵は静かに入っていつものようにちょこんと座った。今日の洋恵は薄いブルーのワンピースだ。
「おっ、ワンピースだ。可愛いね」
「うん・・・・・・・」
洋惠は何となく上の空と言う感じで宏一の言葉も嬉しくないようだ。
「どうしたの?遊びに来てくれたのは嬉しいけど、こんな部屋に来たって退屈じゃ無い?どこかに遊びに行く?」
「ううん・・・・いいの・・・・・」
「お腹空いてる?ちょうどデパ地下でいろいろ買い込んで来たんだ。良かったら洋恵ちゃん、何か食べる?」
「ううん・・・・・いい・・・・・」
前回もそうだったが、なんとなく様子がおかしい。一言で言えばよそよそしい感じがする。
「どうしたの?この前もそうだったけど、あんまり楽しそうじゃ無いし・・・・」
「先生、迷惑だった?」
「そんな事ある訳無いじゃ無いの。ただ、洋恵ちゃんが元気ないみたいだからちょっと気になったんだ。何か悩みでもあるの?良かったら話してごらん?」
「ううん、いいの。・・・・・でも・・・・・」
そう言って洋惠の隣に座ると、カーペットに座り込んだまま洋恵は身体を宏一に寄せてきた。宏一がそっと肩を支えて受け入れる意思表示をすると、洋惠はそのまま宏一に背中から身体を預けてきた。自然に宏一の両手は洋恵の脇から回って胸の膨らみをそっと包み込む。洋恵は安心したように宏一の両手を上からそっと抱きしめるように抑えてきた。
宏一はそのまま優しく膨らみを撫でながら、洋恵の耳元で囁いた。
「ねぇ、どうしたの?なんか悩みがあるんじゃ無いの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「やっぱりあるんだ。言ってごらん?ちゃんと聞いてあげるから」
「ううん、良いの・・・・この方が良いの・・・・・・」
洋恵はどうも歯切れが悪い。ただ、嫌がっていないのは明らかだし、甘えたいだけなのかもしれないので宏一はそのまま洋惠の膨らみを撫で始めた。洋惠もこうやって乳房を撫でられることに安心したようで、おとなしく目をつぶって宏一の腕の中で触られている。
宏一は昔からこの洋惠のぷくっと膨らんだ乳房の下側のカーブが大好きだ。この乳房はパンパンに張っていてゴムボールのように強い弾力があり、揉むのに力がいるほどだし、先端に載っている乳首はとても小さくて色が薄いが宏一が徹底的に開発したので感度が素晴らしく、洋惠は乳首を可愛がられるのが大好きなのだ。
「そう言うけど・・・・・・・でも・・・・・」
宏一に優しく膨らみを撫でられていると洋惠も安心して甘えてくる。
「ううん、ねぇ、先生、優しくして・・・・・・」
洋惠が目をつぶったままそう言った。
「うん・・・・。でも、何か相談があるんなら、言いたくなったら言うんだよ。良いね?それとも、これ以上聞かない方が良い?」
「・・・・・・・・・・・・いいの・・・・・・・」
洋恵の答えは曖昧だったが、余りしつこく聞くのもおかしいので宏一はそれ以上聞かなかった。ただ、ゆっくりと洋恵の身体が熱くなってきたのは分かった。洋惠はじっとしたまま何も言わず、宏一の愛撫に身体が反応するのを待っているようだ。
「感じてきた?」
宏一が耳元で囁くと、洋恵はピクッと反応して小さく頷いた。
「ベッドに行こうか?」
宏一が聞くと洋恵は宏一に寄りかかったまま小さくいやいやをした。
「このままが良いの?」
「・・・・・このまま・・優しくして・・・・・」
洋恵は前回と同じ事を言った。前回は余り気にしなかったが、どうやら洋恵にはベッドに入りたくない理由があるらしい。この年頃の女の子は気持ちが不安定なので宏一はもう少ししてから改めて聞く事にして、洋恵の首筋を軽く唇で可愛がり始めた。ピクッと洋恵が反応し、自分から首筋を伸ばして宏一の愛撫をたっぷりと楽しみ始めた。
「こうした方が良い?」
「あん・・・・・・・・ああぁ・・・・・・」
洋恵の口から吐息とも喘ぎ声とも言えない声が漏れ始めた。洋恵は首筋を可愛がられながら胸を撫で回され、だんだんと我慢できなくなってくる。実は洋恵はこのだんだん高まってくる焦れったい感覚が好きだった。こうされていると宏一に優しく愛されているという実感があるのだ。
ただ宏一は洋恵の身体がどのように感じるのかを知り尽くしている。まだ胸が膨らみ切らない触られても全く感じない頃からじっくりと時間を掛けて洋恵の乳房の感覚を開発してきたのだ。感じ始めてからどれくらいで洋惠が我慢できなくなるかくらいは良く分かっていた。
もちろん、洋恵の身体の全てをたっぷりと味わってからはまだそれほど長くないが、それでもフェリーの部屋でバージンを貰ってから既に何度か抱いているし、洋恵の身体がどうすればどう反応するかは良く分かっている。洋惠は外見はとても大人しく見えるが、丁寧に導いていけば宏一も驚くほど奔放に性の喜びを楽しむのだ。
その宏一にしてみれば、前回も今回も洋恵の身体は反応するのが少し早いような気がしていた。洋恵自身、何らかの理由で宏一に抱かれるために自分から部屋に来ているのだから最初からその気になっていることくらいは分かるが、それにしても直ぐに洋恵の身体が敏感になるのは少し意外な気がした。
もちろん、この年頃の女の子はどんどん変わっていくから当然なのかも知れないが、やはり少し気になる。だから宏一は愛撫を進めたり弱くしたりしながらタイミングを計って確かめてみる事にした。
「あぁぁぁ・・・・・・先生・・・・・ねぇ・・・・・・」
洋恵が少し身体をぐずるように擦り付け、口からおねだりが漏れ始めた。
「なあに?どうしたの?」
「ねぇ・・・・・・いいでしょ?」
「何なのかな?ちゃんと言ってごらん?」
「わかってるくせにぃ・・・・・ねぇ・・・・はやくぅ・・・・」
「我慢できなくなってきた?」
宏一が聞くと、コクンと頷いた。
「それじゃぁね・・・」
宏一は膨らみを撫で回している手を背中に回すと、ワンピースのジッパーをジーッと下ろしていった。
「ああん、脱ぐのはいやぁ」
「どうして?こうしないとおっぱいを可愛がれないよ?」
宏一はそう言いながら、前回も最初は服を着て座ったままの姿勢で後ろから貫いた事を思い出した。
「おっぱいを可愛がって欲しくないの?」
「ううん・・・・このまま・・・・して・・・・」
洋恵が受け入れたので宏一は背中が開いたワンピースの背中から中に手を入れてブラジャーの上から洋恵の膨らみを包み込んだ。薄いワンピースの中に手が入っただけだが、それでもブラジャーを直接包まれたので洋惠の身体がまたピクッと反応した。ここから先は膨らみをゆっくりと撫でていくことで洋惠の身体の感覚をゆっくりと盛り上げていく。
前回の宏一は洋惠に早く入りたかったのでこのまま直ぐに感じさせていったが、今日はさっきまで香緒里をたっぷりと抱いていたのでまだ精神的に余裕があった。ただ、昨夜は出さなかったし、今朝も結局一度しか出していないので肉棒の方はかなり持て余し気味だ。だから、このまま洋惠の中に入るとあっという間に終わってしまう危険はあった。
「洋惠ちゃん、お腹は空いてないの?」
「うん・・・・・大丈夫・・・・・だと思う・・・・」
「お昼は何を食べたの?」
「家でお母さんと素麺・・・・・」
「それからどこかに行ってきた?」
「・・・・・・・・うん」
洋惠はあまり言いたくなさそうに何とか小さな声で答えた。宏一の手はゆっくりと洋惠の乳房を包み込み、そのまま左右の膨らみを谷間ができるように真ん中にぐっと寄せた。
「あっ・・・・それは・・・・・・・」
洋惠はそのやり方にちょっと驚いたようだ。このまま乳房を寄せてじっとしていると、乳房がどんどん敏感になり、やがてちょっと触っただけで快感が勝手に吹き上がるのを洋惠も宏一も知っている。
「いや?」
「・・・・ううん・・・・・」
洋惠はどうなるのか分かっていて嫌がらなかった。このままだとやがて洋惠は我慢できなくなり、ほんのちょっとしたことにビクンと反応した途端、宏一の腕を抱きしめながら上体を激しく左右に何度も捩じり続けて声を上げながら揉まれている状況を自分から作り出し快感を貪るのだ。
しかし、今日の宏一はそうさせるつもりは無かった。まずは洋惠を少しだけ満足させてさらに焦らすつもりだ。
「んぁ・・・・ああん・・・・・」
洋惠はだんだん我慢の限界に近付いてきたことを心の中で喜びながら、宏一の手の中の乳房が熱くなってくるのを感じていた。もう少しで限界になる。そうなれば思い切り乳房を左右に振って楽しむつもりだった。
「洋惠ちゃん、今日は何時まで居られるの?」
「たぶん・・・6時ごろかな・・・・・」
あと2時間弱だ。それだけあれば一通りは楽しめそうだ。しかし、一応確認しておく。
「もう少しだけ長くいられない?少しでも長く居て欲しいから」
「お母さんに聞いてみないと・・・・・」
「それじゃ、聞いてみてくれない?」
「いま?」
「そうだよ。遅くなってからよりも今のうちに聞いておけば時間をしっかり読めるでしょ?お母さんだって、遅くなる前に連絡した方が怒らないと思うよ」
「・・・・・うん・・・・・」
洋惠はこのまますぐ宏一に全部して欲しかったが、宏一の言うことももっともなので、寄りかかっていた身体を起こすと携帯で母親に電話した。
「あ、お母さん?あのね、ちょっと遅くなってもいい?・・・・・・ううん、そうじゃなくて、これから映画を見ると遅くなるから・・・・・うん、そう、2時間くらいだから7時に終わるの・・・・・良い?・・・・・うん・・・わかった」
洋惠は母親と話しながらも宏一に乳房を撫でられていた。もちろん気持ち良いが、声が上ずったりしないように気を付けていたので母親にはわからないだろうと思った。ただ、周りが静かなのがバレないか心配だった。しかし、母親の口調からどうやら問題はなさそうだ。
「良いって」
洋惠はそれだけ言うと、携帯を置いて再び宏一に身体を預けてきた。
「良かった。それじゃ、ちょっとだけゆっくりできるね」
宏一は洋惠の乳房が固くなってきたのを感じながら、更に丁寧にゆっくりと撫でている。
「ねぇ・・・だからぁ・・・・ちゃんと電話したからぁ・・・・・」
「何かな?」
宏一が耳元で囁いても洋惠は目をつぶって乳房の感覚を楽しみながら何も言わない。ただ、乳房は固く膨らみ、どんどん焦れったくなってきている。
「ちゃんと言ってごらん」
宏一がさらに催促すると、洋惠は小さな声で言った。
「・・・・ごほうびを・・・・・して」
洋惠は宏一に乳房をゆっくり撫でられたまま首筋を舐められながら、小さな声でそう言った。もちろん、いい子にはご褒美を上げなくてはいけない。
「それじゃ、こうしてあげる」
そう言うと宏一は一度両手をワンピースから抜くと、背中のブラジャーのホックをそっと外した。
「んんっ・・・・」
洋惠は思わず両手をすぼめたが、もちろん嫌がりはしない。宏一の両手は洋惠の背中から乳房の下側へと滑るように入っていく。洋惠はいつものように宏一が乳房に快感を与えるきっかけを与えてもらえば、思い切り乳房を左右に振って一気に感じるつもりだった。しかし、今日の宏一はブラジャーの中に差し込んだ両手を洋惠の脇にぴったり付けたまま指先だけ乳房の下側に差し込み、両手で揉むほど深くは入れてくれなかった。そして指先だけで乳房の下側をそっと撫でている。
「あっ、それ・・・・ああん・・・・・ねぇ・・・・・」
洋惠は思い通りにしてもらえないことに気が付くと、少し嫌がった。そこに宏一が再度耳元で囁く。
「洋惠ちゃん、おっぱい、思いっきりぶんぶんしたいでしょ?」
突然洋惠ははっきりと言葉で初めて指摘されて耳まで真っ赤になった。もちろん返事などできるわけがない。限界まで我慢してから乳房を激しく左右に振って声を上げて感じるのがいつもの洋惠の楽しみ方だが、それは二人だけの秘密の楽しみ方で、それを今まで言葉で指摘されたことは無かったからだ。
「ああん、それはいやぁ、ああん、ねぇ、いつものが良い」
洋惠は身体を何度か捩じってみたが、脇に両手がピッタリ付いているので宏一の手も一緒に動くだけで乳房を包む感覚は変わらない。
「おっぱいをぶんぶんさせて、って言ってごらん?」
宏一は指先だけで乳房の下側を撫でており、洋惠が感じるよりも弱い愛撫しか与えていない。それは洋惠にも良く分かっていた。
「・・・・・・・・・・・・」
洋惠は顔を真っ赤にしたまま何も言えず、さらに焦らされていった。
「ああぁぁん、はやくぅーっ、ううぅんっ、ねぇ、ああぁ、ねえっ」
「ちゃんと言ってごらん」
宏一は更に洋惠におねだりを強いた。ここまでしっかり焦らされるのは久しぶりた。洋惠は完全に限界にきた。
「ああん、もう我慢できない。早くぅっ」
そうは言うが洋惠は宏一の望むようなおねだりは口にしない。そこで宏一は交換条件を出した。

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