ウォーター

第二十五部

 

 ぷくっと膨らんだ膨らみは、軽く撫で回すだけで身体をよじり

たくなるほどの快感が押し寄せる。

「いやぁ、そんな、そんな、今までいっぱい、はうっ、無理に言

わせたじゃ、はあっ、ううっ、お願い」

由美は撫で上げる指を追って身体がブリッジを作るのを止められ

なかった。

「もっと、ね、もっと」

「もっとなあに、一回目のお願いかな」

宏一はとぼけて由美を焦らした。

「そんな、ううっ、はあっ、いいっ、けど、イヤっ、こんなの、

はあっ」

由美は身体をくねらせて悶え続けた。今おねだりしたら最後まで

おねだりできなくなる。おかわりだって欲しくなるに決まってい

る。

 頭の中には、宏一におねだりする言葉が渦巻いていた。早く次

に移ってくれないかとそればかりを待ち続ける。宏一は、由美が

思い通りに我慢しているのを見て満足だった。既に乳房は十分に

堅く膨らんで宏一を待ち続けている。

先端のつぼみはすでに突き出し、尖って見えるほどだ。

 必死に我慢して足を擦りあわせて悶えている由美に、

「足を大きく開きなさい」

と優しく耳元でささやく。宏一の息がうなじにかかっただけで、

「はうっ」

と身体が反り返る。

「そんな、こんなになっているのに、宏一さん、お願い、許して」

由美は切なくて気が狂いそうだ。さらに足を擦りあわせられなく

なったら・・・

「それはおねだりなのかな?」

宏一がそう言うと、

「ああ、そんな、うううっ」

と悲しそうに悶えながらもゆっくりと足を開いていく。

 由美が足を開いたので宏一は左手で乳房の周りを撫でながら、

右手を茂みの中の秘唇に這わせていく。秘唇の周りのちょうど毛

の生え際の辺りをゆっくりと撫で始めると、由美は激しく悶え、

思わず腰を突き上げる。まるで別の生き物のように宏一の指を求

めて由美の腰がうねり始めた。

宏一はほとんど指を動かしていない。

「はあっ、はうっ、いいっ、はあっ、ねぇっ、宏一さん、イイッ」

由美はおねだりしなくても腰を動かせば快感が得られることが分

かって、更に大胆に腰を動かしていく。

 しかし、由美の目は宏一を見つめていた。こうやって自分から

感じてもいいのか分からなかった。時々快感に溺れそうになりな

がらも、宏一にすがるような目つきで見つめ続けた。

宏一は何も言わずにじっと由美の腰がうごめく様を見下ろしてい

る。由美は恥ずかしくてたまらなくなってきた。宏一が何を望ん

でいるのか分からず、自分だけ腰を動かしていることに耐えられ

なくなってきた。

 「宏一さん、お願いです。優しく愛して下さい。このままじゃ、

私だけ・・・、ね、宏一さん」

由美はたまらずにおねだりした。

「ちゃんと言わないとだめだよ。どこをどうして欲しいの?」

宏一は優しく問い返す。由美は、こんな言い方をしていいのか分

からなかったが、一度におねだりした。

「あの・・・お口で優しくクリトリスを舐めながら・・・オッパ

イを・・揉んで下さい」

恥ずかしそうに、少し横を向いて由美は言った。こう言わないと、

すぐに3回になってしまう・・・。

 宏一は満足した。おねだりの回数を限ることでいつもよりも一

度にたくさん由美がおねだりをしてくるのが分かっていたからだ。

宏一は由美の足を一旦閉じると、茂みの上に顔を持ってきて、ゆ

っくりと顔を茂みにこすり付けながら言った。

「いいかい、これからするのは最初の時と同じ事だからね。あの

時とどれくらい違うか、よーく感じ方の違いを確かめるんだよ」

そう言うと、ゆっくりと茂みの中に舌を差し込んでいく。

 由美は、自分の身体が宏一を求めて開いてしまうのが怖くなっ

た。今のままでは、きっと舌が敏感な部分に触った途端に自分か

ら大きく足を開いてしまう。

宏一にそんな自分を見て欲しくなかった。宏一に呆れられるかも

知れないと恐れた。宏一の舌はゆっくりと侵入してくる。思わず、

「宏一さん、するのならちゃんと足を開いてからにして・・・」

言ってしまってから後悔した。二回目のおねだりをしてしまった。

宏一は、

「分かったよ。二回目だね」

そう言うと、由美の足を開いて舐め上げる体勢を作った。

 

 由美は、もうおねだりを口にすまいとぎゅっと口を閉じていた

が、このまま黙って愛撫を受ける自信はなかった。今まで如何に

宏一に開発されてきたかを思い知らされた感じだ。

そして、セックスには宏一とのコミニュケーションが不可欠であ

ることも身を持って知った。秘核に息がかかるだけでずーんと甘

い感覚が押し寄せる。この前のように、ゆっくりと周りから舐め

られたらひとたまりもなく最後のおねだりをしてしまうだろうと

思った。

 しかし、宏一はゆっくりと全体を舐め上げてきた。

「はぁ、あーん、凄いーっ、いいーっ、宏一さん、素敵ーっ」

安心した由美は一気に腰を突き上げてくる。全身を快感が貫く。

更に宏一は由美の胸に回した手で堅く膨らんだ乳房を揉みあげて

くる。

「はぁっ、はぁっ、ああっ、はぁっ、はぁっ」

両足を思いっきりM字に開き、両手を宏一の頭に回すと自分の秘

部をこすり付ける。頭の中ではここで夢中になってはいけないと

思うのだが、快感がそれを消し去ってしまう。

 もう宏一と一つになることしか考えられなくなってきた。それ

に、後でおかわりをねだったところで、宏一にその気がなければ

何にもならないではないか。

我慢しても仕方がない、そう思うと一刻も早く宏一を迎え入れた

くなった。

「宏一さん、はうっ、早く、はうっ、もう入ってきて下さい。は

ううっ、一つになりましょう。ううっ、宏一さんが欲しい」

由美は自分の腰の動きを必死に押さえようとしながら宏一に最後

のおねだりをした。

「このままいきたくないんです。はうっ、ううっ、お願い、早く」

 由美の言葉を聞いた宏一はゆっくりと顔を上げた。液体でびっ

しょり濡れた顔を由美の胸に持っていき、

「最後のお願いだね。じゃあ、もう少しだけオッパイを愛してか

ら入るからね。少しの間だけ我慢するんだよ」

「はい、分かりました。でも、早く、して下さい」

消え入りそうな声で由美は答えた。

 『もう少しだけ、もう少しだけでいいんだわ』自分の身体に言

い聞かせる。宏一はゆっくりと両手でこねるように膨らみを揉み

始めた。時々小豆大の膨らみを口に含んで転がす。

「はあーっ、いいーっ、宏一さん、あーっ、いいーっ」

ゆっくりと大きくのけ反って喜びを表す由美見て宏一は、『ここ

まで仕込んだのは俺なんだ、この身体を開発したのは俺なんだ』

と実感していた。

開発中の少女の身体は不思議なものである。特に感情が伴うと、

どこまででも快感が得られる。行き止まりがないのだ。

 由美の中に広がっていく快感はどこまでも続くほどの深くて強

いものになっていった。由美の乳首を口の中で転がしながら宏一

は由美の体を改めて楽しんでいた。

これからは危ない橋を渡らなければならない。由美の体からエネ

ルギーを補給してもらわなければ続くものではなかった。

 「さあ、入るよ」

そう言うと、宏一は体勢を作った。両手で由美の両足を宏一の腰

に付けて、いつもよりも最初から深く貫くつもりだ。由美は宏一

の首に手を回し、

「好きなだけ愛して下さい、私の身体を」

汗で乱れた髪も気にせずに、まっすぐ宏一を見ていった。

 宏一は、ゆっくりと膝立ちの姿勢で入っていった。この姿勢だ

と由美の姿がもっともよく見えるので気に入ったのだ。そして、

そのまま一番奥まで進む。由美の既に中はとろけるようだったが、

喜びを表すかのように肉棒をとらえていた。

「うーっ、いいーっ、全部ーっ」

真っ白な身体が弓のようにしなり、二つの膨らみが一番高い位置に

来る。

 「さぁ、自分でオッパイを触ってごらん」

宏一は小刻みに腰を動かし、由美に予感のまま我慢させながら言

った。

「そ、そんな・・・あぅ、はぁっ、いや」

由美は嫌がったが、宏一の腰はじれったいくらいにしか動かず、

夢中になれない。

「見てみたいんだ。さぁ」

宏一に言われると、するしかなかった。おずおずと両手を堅い膨

らみに当て、軽く指で撫でるように触り始める。すると、宏一の

腰も少しずつ動きを大きくしていった。

 「いやぁ、あう、はっ、いやっ、見ないで、こんなにされたら

・・・だめぇ」

由美は次第に自分でも大胆に手を動かしていった。腰の動きが大

きくなると、それに併せてどうしても胸からの刺激を強くしない

と我慢できない。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はう、いいわ、素敵」

もはや、由美の両手は触っていると言うよりは揉んでいると言っ

た方が正しかった。こんな快感の中では自分でもしたことがない。

顔から火が出るくらい恥ずかしかったが、宏一になら見せてもい

いかな、と頭の隅で思った。

 宏一は由美を見下ろして感動していた。由美の白くて細く長い

指は大胆に乳房を揉みあげながらも、乳首に対しては繊細な愛撫

を加えていた。

人差し指と中指だけは乳房を揉まずに乳首を軽く弾くように撫で

ているだけだ。無意識にやっているのだろうが、男にできること

ではない。可愛い声を上げながら、身体を左右にねじり、乳房を

揉みあげている少女、おまけに秘唇には宏一の肉棒がしっかりと

くわえ込まれている。

 由美は、宏一の動きがあまり大胆ではないのと、恥ずかしいの

とで、いつもより長持ちしたが、次第に声のトーンが上がって

きた。

「どう?気持ちいいかい?」

「あ、ああ、あう、うっ、最後は、宏一さんの手でっ、はうっ、

イイッ、もう、だめっ、持たない、して」

宏一は由美の上に重なると、由美の手を頭の上に上げ、宏一の両

手でしっかりと乳房を揉み始めた。人差し指と中指で乳首を挟み

ながら弾力を楽しむように大胆に揉み込む。腰の動きも大きくし

ていく。

「いいっ、やっぱりこっちがいいっ、あうっ、いく、いく、あ、

ああーっ」

宏一の肉棒がきゅっと締め付けられ、いくらもしないうちに由美

の体が硬直する。

「う、うう、う、う」

凄まじい絶頂の中で由美は幸福に酔っていた。由美の感情を表す

かのように肉壁は断続的に収縮しながらも奥の方は何度も肉棒を

撫で上げる。

 やがて、由美の体から力が抜け、ぐったりとすると、

「は、はあーっ、はーっ、素敵、でした。今までで一番良かった

です。はーっ、はーっ」

由美が激しい息の中から宏一に幸福を伝える。しかし、宏一自身

はいくところまでいっていなかった。由美の痴態を見せつけられ、

最高の堅さになっているものをそのままにはできない。宏一は

「由美ちゃん、もっとしてあげる。我慢できないよ」

と言うと、由美の細い身体を抱きしめ、一気にスパートをかけて

いく。

 「アアッ、だめ、そんなに強くしたら、ああっ、いいっ、また

直ぐにいっちゃうっからぁ、ああっ、あーっ、もっとーっ」

由美は必死に宏一にしがみついてくる。

「由美ちゃん、好きだよ。いいかい、いくよ」

「いって、好き、愛してるっ、いっぱい出して」

由美はそう言って腰を突き上げてくる。しかし、昨日から何度も

出した宏一の持続時間は長かった。終わりそうでなかなか終わ

らない。

「アアッ、だめ、またいっちゃう、アアッ、もう、あーっ」

由美の体が再び絶頂を迎えたが、宏一は動きをやめなかった。

「あうっ、だめ、宏一さん、今は、だめ、あうっ、だめ」

絶頂で感覚が鋭くなった由美は宏一の動きを痛がった。しかし、

そんな由美にお構いなく更に肉棒を突き立てていく。

「ああ、だめ、いや、あ、アアッ、あうっ、また、あ、また良く

なって」

由美は再び腰を使い出す。そして、宏一の最後がやってきた。

「出すよっ」

宏一は由美をぎゅっと抱きしめると深々と肉棒を突き立てる。

「いいっ、いいのっ、いくっ、いくっ」

由美も両足を思いっきり引き寄せ、宏一の全てを受け入れた。

根元までしっかりと刺さった肉棒がビクッビクッと脈動し、由美

の中に液体をそそぎ込む。その刺激で由美も最後を迎えた。

「くっ、うっ、ううっ、うっ」

由美の頭の中で何かが弾けたようだった。『宏一さんと一緒に終

われたんだわ』宏一にしがみつきながら身体を突き抜けてゆく快

感に由美は心から満足した。やがて二人が離れると、初めて同時

に最後を迎えることができた喜びに、由美の顔は菩薩のような笑

みを浮かべて深い眠りに入っていった。

 

 途中で由美はふと目を覚ました。宏一の腕枕で寝ていた身体を

少しだけ持ち上げて窓を見る。なぜだか分からなかった。トンネ

ルの中のようだった。

トンネルの騒音が収まらないので目を覚ましたのだ。しかし、窓

の外に不思議なものを見た。アニメーションのようだ。窓にぴっ

たりと同じ場所で動物が動いている。列車は走っているのではな

いのか?そのまま再び宏一の腕抱かれて眠ってしまった。

 よほど宏一に抱かれて眠るのが気持ちよかったのだろう。由美

が目を覚ましたときは既に十時近かった。時々、宏一がそっと身

体を撫でていたようだったが、目を覚ますほどではなかった。

どれだけぶりかで安心して眠ることができた。不安を取り除いた

上に宏一に愛されて、長い緊張が解けたのだ。

 ゆっくりと体を起こすと、宏一は既に目覚めていることに気が

ついた。

「宏一さん、お早うございます」

「うん、お早う、よく眠ったみたいだね」

そう言いながら宏一は腕をもみほぐしている。

「はい、ぐっすり寝ちゃいました。あの・・・、ずっと抱いてい

てくれたんですか?」

「そうだよ、あんまり由美ちゃんの寝顔が可愛いんで、起こすの

が可愛そうでね」

「わぁ、うれしい。でも、今度からはちゃんと起こして下さいね」

そう言うと、由美はバスルームに入っていった。

 宏一はベッドから降りると身体をほぐした。昨日は激しく愛し

た後に、じっと由美を抱いていたので身体のあちこちが硬直して

いる。軽く筋肉をのばしていると由美が戻ってきた。

そのまま朝のキスをせがんでくる。由美の口からミントの香りが

してくる。そのままベッドに誘おうとする由美を離し、

「僕も歯を磨いてくるよ」

そう言ってバスルームに向かった。

 バスルームから戻ってくると、由美がベッドで待っていた。宏

一が由美の横に入ると、由美の方からキスをしてきて、

「私、うれしいんです。やっと、信じられる人を見つけたって言

うか、安心できるって言うか、とにかくうれしいんです。一生懸

命宏一さんを愛しますから、私たちを助けて下さい。お願いしま

す」

そう言うと、自分からシックスナインの体制に入った。由美の奉

仕を受けながら目の前で由美の秘口がしぼんだり開いたりしてい

るのを見て、『何だか複雑なことになったな。上手くできるかな』

と考えていた。

しかし、今全てが分かるわけではない。宏一の計画を具体化する

のはいつにしようか考えながら秘口をじっと見つめていた。

 宏一が考え事をしているので、朝にも関わらず肉棒はあまり大

きくならなかった。宏一が何もしてくれないことからも、何か考

え事をしていることは由美にも分かった。そして、何を考えてい

るかもだいたい推測はできた。

だから、由美はペースを落とさずに頭を動かし続けた。宏一が昨

日の約束を後悔しているのではないかと怯えながら。しかし、宏

一の肉棒が次第に膨らみを増し始め、息が秘核にかかるようにな

ると宏一が考えをまとめたことが分かった。腰の辺りから甘い感

覚が広がり始める。

 「由美ちゃん、疲れるだろ、そっとでいいから。今、気持ちよ

くしてあげる」

宏一の声が聞こえた。宏一があまりに秘核の近くで話したので、

秘核がじーんと痺れてくる。由美の動きがゆっくりと、そのかわ

り深いものに変わると、宏一の舌が活動を開始し、下に向いて尖

っている乳房も周りから絞るように揉まれ始めた。

「ん・・・んぁ・・・んう、・・んんっ・・・・んあっ・・・ん

ぐっ」

由美は次第に行為に集中できなくなってきた。何よりもうれしい

のだ。思わず一度口を外すと、手でしごきながら、

「はあっ、宏一さんっ、ステキ、でも、できなくなります」

と息を弾ませて言った。

 すると、宏一は両手を胸から離し、腰をつかんで一気に引き寄

せ、口を秘唇に密着させて、

「ゆ・み・ちゃ・ん・あ・い・し・て・る」

と言った。

「んあーっ、んーんーっ」

由美は驚いて腰を外そうとした。秘核が声の振動で快感を突き上

げたのだ。バイブレーターをあてたようなものである。そのまま

宏一は更に、

「ど・う・な・の・・き・も・ち・い・い・の」

と続けている。

「んんっ、んあっ、ん、んん」

由美は肉棒をしっかり握ったまま、ただ喘ぐしかできなかった。

 宏一が由美を解放すると、由美は宏一の上で方向を変え、上か

ら求めてきた。振動でさんざんかわいがられたので秘核は十分に

充血しており、肉棒が欲しくて仕方がなかった。

「宏一さん、少しだけ、入れさせて下さい」

そう言うと、腰の位置を合わせて入れようとする。しかし、まだ

なれていないのでなかなか上手くできない。

「アアン、上手くできません。早く、欲しいのに」

自分で焦らしているようなものだ。やっと中に納めることができ

たとき、

「はあーっ、いいーっ」

と由美はシーツを握りしめて喘いだ。宏一はそのまま騎乗位で由

美の体を眺めることにした。由美の腰が怪しく動き、乳房が少し

だけ揺れる。しかし、由美の反応は昨夜と少し違っていた。

「はう、あ、んんっ、あ、んっ」

あまり感じていないようだ。

 「どうしたの?」

「何か、ヒリヒリして、腰を動かすと少し痛いんです」

そう言いながらも怪しく腰をくねらせる。

「いっぱいしたから腫れちゃったんだね。昨日は夢中だったから。

おいで、抱いてあげるから。少し休ませないとだめだよ」

そう言って由美を下ろし、横に抱き寄せる。

「ごめんなさい、上手くできなくて、後でもう一回して下さい」

そう謝る由美に、

「大丈夫、由美ちゃんとはいつでもできるから、安心してもう少

しお休み」

と言ってなだめた。堅くそそり立っている肉棒にすまないと思っ

たのか、軽く手で撫でながら、

「後で」

そう言って由美は目を閉じた。由美はそのまま再び眠り、札幌に

着くまで起きなかった。

 

 札幌に着いたとき、二人はまだベッドの上で全裸だった。車内

放送があまり長く何か言っているので由美が目を覚まして驚いた。

「宏一さん、起きて下さい。着きましたよ」

由美はあわてて下着を付け始める。宏一も服を着始めたが、男は

直ぐに終わるのであまり急がなかった。由美が支度を終わったと

きは既に列車は停車しており、大部分の乗客は降りた後だった。

あわて手荷物をまとめると、忘れ物はないか一応見回して部屋を

出た。

ほとんど最後の乗客として降りると、ホームは既に閑散とし

ていた。

「へエー、ここが札幌ですか。何か、実感がわきませんね。でも

ホームだけじゃなくて全部に屋根が付いてるんですね。少し暗い

かしら。結構熱いですね、 さすがに京都よりは涼しいけど」

などと結構珍しそうに周りを眺めて出口に向かう。

改めて宏一はびっくりした。さっきまで肉棒を握りしめて腰を振

って喘いでいたとは思えない無邪気さだ。今の由美は確かに普通

の高校一年生だった。



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