ウォーター

第二百五十八部

 
「もう一回したら、宏一さんも終われそうですか?」
由美はまだ少し息を弾ませながらも、宏一に聞いてきた。
「うん、たぶんね。今も敏感になってて由美ちゃんの中が気持ち良いんだ。でも、由美ちゃんはもう疲れたろう?大丈夫。このままでも良いよ」
「ああん、嫌です。宏一さんも気持ち良くなって下さい・・・」
そう言うと由美は疲れている身体にむち打って腰を前後に揺すり始めた。
「あん、あん、あん、あん、どうですか?」
由美は宏一に気持ち良いかどうか聞いているのだ。けなげで可愛い由美の気持ちに嬉しくなった宏一は、抱きしめていた由美の少し身体を離すと、改めて由美を眺めた。
「どうですか?・・・あん、あん、あん、あん・・」
制服が大きくはだけているしフロントホックのブラジャーは外れているので、プリーツスカートの上の上半身はほとんど全て見えている。そしてスカートに包まれている下半身はクイクイと動いているのがよく分かった。もちろん、肉棒は再び肉壁に扱かれ始めているが、まだあまり締まっていないので快感のレベルは高くない。
それでも宏一は満足だった。今の由美は宏一が満足することだけを考えていてくれる。それで疲れている身体に鞭打って肉棒を扱いてくれているのだ。その気持ちが嬉しかった。
「うん、気持ち良いよ。それに、とっても綺麗だ」
「宏一さんももっと気持ち良くなって下さい。もう一回出して下さい、私の中に。お願いです」
「いいの?」
宏一が聞くと、由美は即座に答えた。
「はい、出して下さい。あん、あん、あん」
そう言って腰を更にクイクイと動かし始めた。
「それじゃぁね、こうしてあげるから由美ちゃんは自分でおっぱいを揉みなさい」
そう言うと宏一は自分に跨っている由美の細い腰を両手で掴んでグイグイと自分の腰に押し付け始めた。
「ああっ、ああっ、良いっ、突き抜けちゃうぅっ、ああっ、ああっ」
由美は更に深く肉棒に突かれ、声を上げると自分で乳房を揉み始めた。もちろん両手の指で乳首を挟んでいる由美のやり方でだ。由美が自分でする時はいつもこうするのだ。
「ああんっ、ああっ、恥ずかしいけど気持ち良いっ」
由美は宏一の視線を上半身に浴びながら乳房を自分で揉む喜びに浸っていた。宏一の視線が身体を舐め回しているのがよく分かる。恥ずかしい姿だが、それを宏一が喜んでくれているのだ。『私がこんな格好を見せるのは、世界で宏一さんだけ。宏一さんになら見せられる。宏一さんが喜んでくれてる。もっと喜んで。もっと気持ち良くなって。あぁ、おちんちんが胃の方まで来てる。やっぱり長くて固くて太いっ』由美は大きく乳房を揉み回しながら、肉棒の与える感覚に酔っていた。
一方、宏一は由美が恥ずかしそうに目の前で乳房を揉んで声を上げている姿に満足していた。こんな美しい少女が自分の上に跨がって肉棒で声を上げ、自分を喜ばせようと腰を振りながら、言われた通りに自分で乳房を揉む姿を見せているのだ。こんなことを楽しめる男が何人いるだろうかと思った。
「宏一さんっ、気持ちいいですか?ああン、やっぱり恥ずかしいぃっ」
由美は自分で乳房を揉みまわしながら腰をクイクイと動かして宏一の肉棒を扱いている。宏一の視線は由美の身体にくぎ付けになっていた。
「いいよ、由美ちゃん、いいよっ」
そう言いながら宏一は由美の腰をぐいぐいと押し付けて肉棒を奥深くまで差し込んで由美の中を楽しんでいる。
「ああんっ、そんなに入れたらまたいっちゃいますぅっ」
「だめ、今度はちゃんと我慢しなさい」
「あああぁぁ、そんなこと、ああぁんっ、深くて、ああっ、先っぽが固いっ」
由美は腰を前後に動かしながら大胆に乳房を揉み回して声を上げている。細い腰が宏一の腰の上でゆらゆらと動きながら肉棒を扱かれるのはとても気持ち良かった。特に今の由美は乱れた制服姿だ。美しい由美の身体が制服の中で乳房を揉み回されてうごめく姿は強烈に嫌らしかった。宏一の肉棒は由美の中で最大限に怒張して肉壁に擦られている。
「由美ちゃんの中が気持ち良いからだよ。がんばって」
「宏一さん、がんばります。だから、あうぅっ、早く、早くぅっ」
由美はだんだん頂上が近づいてきたことを悟ると、腰の動きを少しだけ緩くした。しかし、宏一は更にグイグイと由美の腰を掴んで肉棒を押し込んでくる。
「んああぁぁぁっ、だめぇ、そんなにされたら本当にいっちゃいそうっ」
「もう少しだよ、がんばって、由美ちゃん、綺麗だよ」
「あああぁぁ、おちんちんが凄すぎて我慢できないぃぃ、あああぁっ、はうぅっ、んああぁぁ、もう、もうだめぇぇ」
「もう少し、もう少しだよ」
「んああぁぁ、だめですぅ、いっちゃいそうっ。最後は宏一さんが、してぇっ」
宏一もだいぶ良くなってきた。そろそろフィニッシュだ。宏一は目の前で揉まれている乳房に再び吸い付き、乳房も揉み回し始めた。由美は一瞬でその動きを受け入れ、グッと仰け反って乳房を突き出しながら腰を更に押し付けてきた。そして喜びの声を上げる。
「んあああぁぁっ、いっちゃう、いっちゃういっちゃうぅっ」
宏一に全てを差し出している由美の中に宏一は再び思いきり精を放った。肉棒の先端がグッと開いて肉棒が震え、ドクドクドクッと二度目とは思えないくらいの量が注がれる。先端が強く肉壁を擦ったので由美も堪らずに絶頂した。
「んーっ、はうぅっ・・・はうぅっ・・・・はうぅっ・・・・はうっ、ううっ、ううっ」
由美は再び宏一の上で身体を何度も激しく細い身体を震わせた。由美は絶頂に歯を食いしばりながら、身体の中で肉棒から精を注がれている幸せに酔っていた。『宏一さんが終わってくれた・・・気持ち良くなってくれた』そう思うだけで幸せになれる。身体はぐったりと疲れていたが、幸福感はそれ以上だった。
そのまま二人はしばらく密着したまま最高の余韻に浸っていた。由美は身体の全てを満たし尽くされた幸せに浸り、宏一は由美が全てを受け入れてくれた幸福感に酔っていた。由美の中で肉棒がだんだん小さくなり、やがてじわじわと精が由美の液体と一緒に沁みだしてくる。宏一に乳房を吸われたままじっと動かなかった由美も、やがてゆっくりと身体を離すと、
「もう一度シャワーを浴びてきます」
と言って乱れた服装のまま浴室に行った。
宏一は夢中で由美に挿入して由美の身体を貪ってしまったことに気が付くと、由美に嫌われないだろうかと不安になった。しかし、由美は今度は短時間で身支度を調えて戻ってくると、立ち上がって自然に抱きしめた宏一に恥ずかしそうにキスをして、
「宏一さん・・・あんなにたくさん・・・足がべどべとになってました・・・・」
と小さな声で囁いた。その様子は後悔している様子は全くない。更に由美は宏一の胸に頭を押し付けて続けた。
「私、やっぱり宏一さんが好きです・・・・・・本当はもっとたくさん・・・帰りたくない・・・・・・」
と言った。宏一が嬉しくなってもう一度キスをすると、丁寧に舌を絡めてきた。
「由美ちゃん、好きになっても良いの?」
「はい、宏一さん、好き・・・」
「俺も大好きだよ。知ってるよね?」
「はい・・・」
そのまま二人はもう一度キスを楽しんだ。やがて由美は名残惜しそうに唇を離すと、
「今日はこれで帰ります」
と言った。
「うん、またね」
「それで・・・あの・・・・・土曜日・・・・宏一さんは時間、ありますか?」
「もちろん、由美ちゃんが最優先だからね」
「良かったら・・・・どこかで泊まれませんか?遠くで無くて良いんです。近くでも。あの・・・・父も母もいないから・・・・・」
「え?いいの?」
「はい・・・母は来週まで検査入院だし、父はゴルフ接待と出張なんです。急にこんなこと言って、変ですか?」
「そんなこと無いよ。嬉しいよ。久しぶりだよね?」
「はい・・・・」
「どこか行きたいところはある?」
「近くが良いです。宏一さんとデートしたい・・・」
「うん、分かった。何時頃会えるの?」
「病院に行ってからだから・・・・・2時頃・・・・」
「分かった、連絡する」
「待ってます。きっとですよ」
「うん、分かった。必ず連絡するよ」
「あぁ、宏一さん、離れたくない」
由美はそう言って更にキスをしてから部屋を出て行った。宏一は由美の出て行ったドアを眺めながら、本当にこれで良かったのかどうか考えてみたが、自分でもよく分からなかった。ただ、なんとなくこれから良い方向に向かいそうな気がしていた。
由美は帰る途中で、一度シャワーを浴びてから宏一に後ろから挿入された時のことを思い出していた。あの瞬間、自分の中で今までずっと自分を引き留めていたものがなくなったと気が付いた。
宏一が自分を騙していたことがずっと引っかかっていたのだが、もう今、そんなことはどうでも良くなっていた。どう考えてみても、やはり自分は宏一が好きなのだ。宏一が善人だろうと悪人だろうと、そう言う理性的な理屈では無い。とにかく宏一が好きなのだ。それがよく分かった。そして、今初めて心の中で完全に整理が付いたと思った。
それに、今は宏一のお金が無ければ母の入院代も賄えないのも事実だ。父親も本当に仕事以外では飲みに出ることもゴルフに出ることも無くなっていたので、これ以上のお金は出てこないことはよく分かっていた。そのことも今までずっと由美の心を苦しめていたのだが、今はもう、宏一を好きになることがお金で身体を売っているのでは無いかという迷いからも解き放たれていた。宏一がお金を出してくれているのはあくまでも結果だ。いずれ返せば良い。それよりも前に、自分は宏一が好きなのだと思えた。
やっと心が自由になった由美は、本当に久しぶりに宏一とのこと楽しみに思うことができた。宏一とデートができる、そう思うだけで心も身体も熱くなる。今は全てをかなぐり捨てて宏一に抱かれたいと心から思った。
宏一はその日に更に由美と打ち合わせをした。すると、由美は今までのように遠くに出かけると行き帰りに時間がかかるから、都内で過ごしたいという。そして、普通の高校生のデートのように一緒に歩いたりお茶を飲んだりしたいというのだ。夕食と泊まるところは宏一に任せるそうなので、宏一は手早く手配を済ませた。
そして金曜日、宏一は仕事と早めに切り上げると、総務部長に誘われて夕食に出かけることになっていた。支度をしながらさりげなく友絵に聞いてみた。
「友絵さん、どうして総務部長に誘われたんだろう?何のことだか知ってる?」
「それは・・・・よく分かりません」
「そうなんだ・・・・」
不安そうな宏一の様子が気になった友絵は、口調を変えると改めて言った。
「あの・・・・なんか・・・・仕事の担当が変わるみたいなので、そのことかも知れないけど・・・私もよく知らないんです・・・・・」
その言い方には何かまだ後を引く感じが残っている。
「どうしたの?それって、もしかして友絵さんが最近悩んでいることと関係があるの?」
宏一にいきなり核心を突かれて友絵は迷ったが、それでもなんとか平静を装った。
「いいえ、そんなことは・・・・・。でも・・・・・」
どうもはっきりしないが、友絵自身が迷っているのなら待つしか無い。
「話してくれるまで待つよ」
その言葉は友絵の心に優しく響いた。
「はい・・・ありがとうございます・・・・・」
友絵は、何も聞かずにじっと待っていてくれるという宏一の気持ちが嬉しかった。こういう宏一だからこそ、肌を合わせて甘えることができるのだと思った。
会社を定時で出た宏一は、メールをチェックした。すると、松埜から連絡が入っており、また一緒に食事をしたいという。宏一は来週なら時間を作れると返事をしておいた。しかし、なんとなく松野と自分とは感覚が違う気がすると思った。松野は宏一よりも年上だが、まるで甘えてくるような感じがする。しかし、自分には松野を抱いたという実感が無かった。宏一は、この認識のずれをなんとかしなければいけないと思った。
秘書に連絡しておいた串揚げの店に着いて名前を告げると、直ぐに個室に通された。宏一は店に電話して人数を告げて予約しただけなので、どうやら秘書の方で個室を手配したらしい。その店は。個室に小さな揚げ物のの設備が付いており、客のお好みで目の前で串を揚げられるようになっている。ただ、宏一は今まで個室には入ったことが無かった。仕事がらみで二人だけの個室というのはどうも落ち着かないが、こうなってはもう逃げられない。どんな話をされるのか分からないが、毒を食らわば皿までの心境だ。
やがて総務部長が現れた。
「少し遅れたかな?済まん」
「いいえ、そんなことはありません」
「それじゃ、まず注文しよう。どうすれば良い?」
「はい、ここは揚げ物の店ですが、全然脂っこくないのと、季節の野菜を上手に出してくれるのが特徴です。どれも一手間かかっていてちょっとずつ食べるのが楽しいですよ」
そう言うと総務部長は二人にビールを頼んでコースの松を注文した。コースなので最初に少し八寸が出て、それから小さな刺身へと進んだ。
「実は、今日来てもらったのは協力のお願いというか、ま、そんなもんなんだ」
「仕事の話でしたら、会社で済ませれば良いのに、わざわざ食事に誘っていただいたのは仕事の話だけでは無いと言うことですよね?」
「さすがに若いのに鋭いな、ま、追々話していくよ」
「この仕事を任せていただいたのは総務部長のおかげですから、できる限りのことはさせていただきます。それは信じていただいて結構です」
「そう固くなるなよ。いきなり堅い話じゃビールが不味いだろう?」
「いいえ、気になる話は先にしておいたほうが気持ちが落ち着きます」
「そうか、それじゃぁ仕事の話からするかな」
そう言うと、総務部長はビールグラスを横に置いて話し始めた。
「実は、今回のシステム開発だが、担当役員から外れることになったんだ」
「そうなんですか」
宏一は少し驚いた。今まで宏一を応援していてくれたからこそ自由に仕事ができたのに、担当を外れてしまえば周りからいろいろ言われて宏一が自由に仕事ができなくなる恐れがあった。
「それで、三谷君には今までと同じように自由に仕事ができるように引き継ぎをしているところだ。たぶん、問題ないだろう」
「それは助かりますが・・・・」
「元々最初に使っていたシステムが弱すぎたからきちんとお金をかけて将来性のあるシステムに移行することになっていたんだが、ここに来て問題が起きたんだ」
「システム上の問題ですか?それはまた、どういう???」
「うん、実は横領が発覚したんだ」
宏一はドキッとした。木下部長のやっていたことが会社にばれたのは由美から聞いて知っていたが、ここでその話が出てくるとは思わなかったのだ。


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