ウォーター

第二百六十一部

 
「宏一さん、アアゥッ、だめです、本当にだめっ」
由美はとうとう立ち上がろうとした。しかし、宏一はその由美をベッドに押し倒すと、由美の身体をベッドの中央にずらし、その上に被さった。もう宏一のしたいことは明らかだ。
「ああっ、今はまだだめですぅ」
由美は抗ったが、宏一に両手を抑えられて枕の上に押し付けられ、身動きできなくなった。
「いやっ、だめですっ、離して下さいっ」
宏一がキスしようとしても由美は首を横に振って受けようとしない。本気で嫌がっているのではないにしても、今このタイミングで始めたくはなかった。由美自身、始めてしまったら止まらないことが良くわかっているからだ。そして、食事も放り出してセックスに夢中になってしまう自分が怖かったし、可愛くないと思っていた。
「一回だけ、良いだろ?由美ちゃん」
「だめです、今したら絶対止まらなくなります」
宏一が聞いても由美は首を横に振ったまま嫌がった。しかし、そのシチュエーションが宏一を更にその気にさせてしまった。宏一は由美の両手を抑えたまま、更に由美の首筋を何度も舐め上げる。
「ああぁぁぁ、いやぁぁぁ、だめですぅ、あああんっ、だめぇぇ」
由美は身動きできないまま感じさせられ、だんだん抵抗する力が抜けてきた。それでも宏一が由美の両手を離し、制服の膨らみを再び撫で回し始めると、なんとか宏一を止めようともがいた。
「ああぁぁぁ、だめ、いや、止めて下さい。ああぁん、だめぇ、あああぁぁ」
胸を撫で回されるだけでとても気持ち良い。由美はそれでも身体を左右に捻ってなんとか逃れようとしたが、身体はどんどん熱くなって腕に力が入らなくなってくる。ただ、由美は嫌がりながらも心の隅で『こんな女の子って可愛いかな?宏一さんが私に夢中になってる。このまま嫌がってるのが良いのかな?』とこっそり思っていた。
一方宏一は、形だけ嫌がっている由美を更に感じさせて抵抗をなくそうと制服に手をかけた。
「ちょっとだけおっぱいを可愛がるね」
そう言ってリボンを外し、制服のジッパーを下げる。しかし、そこで初めて由美ははっきりと嫌がった。本気では無いとは言え、一応嫌がっている女の子を無理矢理するなど宏一らしくない。優しくないのだ。それは由美にとって受け入れ難いことだった。
「いやあぁぁっ、絶対いやぁっ」
由美は今までよりもはっきりと嫌がって逃げだそうとしたが、同時に宏一の目の前には真っ白な肌と濃いブルーのブラジャーが広がった。そこで再び宏一は由美の両手を掴んで枕の上に上げて逃げ出せなくした。
「由美ちゃん、可愛いよ」
そう言ってブラジャーの周りの真っ白な肌に唇を這わせていく。
「あああっ、それはだめぇっ、宏一さんっ、しないでっ、許してっ、ああっ」
由美は一気に強烈な焦らしに追い込まれた。感じる下地ができていたからか、少し可愛がられただけで一気に焦れったくなる。両手を枕に押し付けられているので全く上半身が動かせない。そして宏一の唇と舌がブラジャーの上と周りの肌を容赦なく愛していく。由美は嫌がっているが、両足をこすり合わせ始めたことが十分に感じている明確な証拠だ。偶然とは言え、軽く嫌がる由美がだんだん感じていく様子が可愛くて仕方の無い宏一は、更に由美を可愛がることでこの少女を燃え上がらせることに熱中した。
「んあっ、ああっ、はうっ、あう、だめ、だめ、ああっ、んあっ、はうっ・・・」
直ぐに由美の口から感じている声が出始めた。押し付けている腕の力も完全に抜けて愛撫を受け入れている。宏一は由美が感じていることに安心すると更に由美をゆっくりと追い込んでいく。丁寧に薄い布地の上から唇を這わせると、由美のブラジャーの中心にぽつっとはっきり突起が現れてきた。
「由美ちゃん、ごめんね。由美ちゃんが可愛すぎて、好きすぎて、どうしても止まらないんだよ。由美ちゃん、大好きだよ」
「宏一さん、だめですぅ、ああぁぁぁ、そんなに丁寧にしないでください。ああぁぁぁ、これ以上されたら、ああぁぁン、我慢できなくなりますぅ」
「俺はもう我慢できないよ。由美ちゃんは我慢できるの?」
「そんなのずるいですぅ、ああぁぁぁ、ちゃんと食事に行ってから、ああぁぁぁ、それからにしましょう。お願いです。すぐに食事に行って、ああぁっ、もう、あうぅっ」
由美は喘ぎながらも、きちんと食事をしてからベッドで夢中になることにこだわった。
「俺もそう思うんだけど、どうしても止まらないんだ。ごめんね、由美ちゃん、大好きだよ」
「あああぁぁぁぁ、そんな、ずるいです。ああぁぁ、もうだめですぅぅぅ、ああぁぁん、でも今はいやぁぁぁ」
由美は宏一の唇が乳房の周りを這い回り、どんどん乳房の感覚を鋭くしていくのを感じながら気力を振り絞って最後の抵抗を試みていた。しかし、宏一は由美の手を離さずに更に容赦なく乳房を可愛がっていく。
「ああぁぁぁ、身体が、ああぁぁぁぁ、身体が熱くなって、もうこれ以上、ああぁぁぁ」
確かに宏一の愛撫は丁寧で優しくて気持ち良かった。同時に強烈に焦れったかった。ただ、由美にしてみれば、どうせするなら一気に全裸にされて思い切り激しく愛された方が夢中になれた。しかし宏一はブラジャーを外そうともせずに由美の身体をじわじわと焦がしていく。由美は自分からおねだりしてしまいそうな不安と戦いながら宏一の愛撫を受け入れなくてはいけなかった。
「いやぁぁぁ、あああぁぁ、んんっ、ンあぁぁっ、許して、あああぁっ、もう我慢なんで無理ですぅっ」
由美はもうどうしようも無いと思った。ここまで焦らされたら抵抗などできない。今はもう宏一を抱きしめて夢中になりたい。
「由美ちゃん、もう止まらないんだ。良いだろ?食事はなんとでもなるよ。だから、ね?」
宏一に焦らされながら愛された由美は、もう我慢の限界を超えてしまった。これ以上は抵抗しても無駄だと思ったのだ。実際には抵抗と言うほどではなかったのだが、それでも由美は必死に抵抗したつもりだった。しかし、宏一が大好きでもっともっと愛されたいという気持ちはとても強い。由美は抵抗を止めた、と言うか諦めた。
「ああぁぁ、宏一さん、もう我慢なんてできません」
「我慢しなくたっていいよ。だから、優しくしてあげるね?」
「ああぁぁぁ、宏一さん、もう抵抗しません。だから、だから早く・・・」
危うくおねだりしそうになった由美は言葉を飲み込んで言葉を切った。宏一はそれに気が付かず、由美が抵抗を止めたことに安心していつもの言葉を言わせることにした。宏一にとってはそれが二人の約束であり、由美が宏一を愛している明確な証明だと思っているからだ。
「由美ちゃん、何か言いたいことがあるんじゃ無いの?」
宏一は由美の気持ちなど知らずに、上半身全体を優しく撫でながらそう言った。おねだりを要求しているのは明らかだった。しかし、由美ははっきり言った。
「おねだりはしません」
愛撫に喘ぎながらもはっきりとそう言った由美の言葉には明確な意思が感じられた。胸を可愛がっていた宏一は思わす顔を上げて聞き返した。由美の気持ちが変わったのかと驚いた。恥ずかしいおねだりの言葉を由美が口にするのは二人だけの秘密の約束だと思っていたからだ。
「え?どうして?」
いつも由美がおねだりをしてくれるのに、今日ははっきりと拒否したので宏一は不思議に思った。実は今日の由美は最初からおねだりはしないと決めていたのだ。いつも焦らされると自分からおねだりをしてしまい、一気に夢中になってしまう自分を由美は少し後悔しているし恥じてもいた。あまり夢中になって何度もおねだりばかりすると、どんどん激しく愛されるようになってしまう。
宏一が好きなのは恥ずかしがりながら受け入れていく可愛い女の子だと直感していた由美は、おねだりばかりする女の子だと宏一に嫌われてしまうのでは無いかと思っていたのだ。だから今日はおねだりは絶対にしないと決めていた。だから今日は、どれだけ焦らされようと、我慢の限界に来ようと、おねだりはしないつもりなのだ。
「おねだりはしません。宏一さんのしたいようにして下さい」
由美は喘ぎながらも横を向いてそう言った。
「それじゃ、このまま焦らしても良いね?」
「そんな・・・・・・・。はい・・・・」
由美が仕方なく同意すると、宏一は再び由美の胸を可愛がり始めた。
「こうされてもおねだりしない?」
宏一はブラジャーの上に現れた突起の周りを優しく唇でさわさわと愛撫した。由美の乳房が一気に焦れったくなった。
「んんんんんっ、んあぁぁぁんっ、んんっ、しませんっ」
由美はぎゅっと足を擦り合わせて耐えた。こうされると由美にとっては耐えられないほどの焦らしの筈なのだが、それでも由美はおねだりをしようとしなかった。
「これでも?」
宏一はそっと唇でブラジャーの中心の突起を舐めた。
「んーっ、しませんっ」
焦らしてもおねだりしてくれない由美に、宏一は更に先に進むことにした。どうしてもおねだりさせたかったのだ。もう食事に行くことなど完全に忘れていた。
「それじゃ、こうしてあげる」
そう言うと宏一は抑えていた由美の両手を離すと、フロントホックのブラジャーをパチッと外した。もう由美は抵抗しない。宏一の目の前に綺麗に半球形に盛り上がった乳房が現れた。先端の乳首はまっすぐ上を向いているが、既にぷっくり乳首の根元が膨らんで先端が尖っている。
由美はブラジャーを脱がされたこと自体はいやでは無かったし少し安心もしたが、更に焦らされると思うと本当に我慢できるのか不安になった。しかし、宏一の前では恥ずかしがる可愛い女の子で居たいという想いが強い。夢中になって激しく受け入れると自分でも制御が効かなくなり、恥ずかしいことでも平気でできてしまうの自分がちょっと怖かったのだ。そして、今も宏一は軽く嫌がっている自分の身体を愛することに夢中になっていることから、宏一はこういう女の子が好きなのだと確信した。
「さぁ、もっと焦れったくなってごらん?」
宏一はそう言うと、由美の乳房の裾野から円を描くように唇と舌でねっとりと可愛がり始めた。いつもより徹底的に焦らすつもりなのは直ぐに分かった。
「ああぁぁぁ、んあぁぁんっ、あああああ、だめ、ああぁんっ、こういちさんっ、あああぁぁん、はうぅぅぅん、あうぅぅん・・・・」
由美は宏一に強く焦らされ、あまりの切なさに涙が浮かんできたが、それでもおねだりをしようとはしなかった。それが由美としての今の宏一への想いを伝えることだと思っていた。さっきから由美の足は何度も強く擦り合わされていたが、既に自分でも股間がヌルヌルしてきたのは実感している。きっともうパンツにも付いているだろう。直ぐにそれを宏一に見せなければいけないと思うと、早くおねだりした方が恥ずかしいパンツを見せずに済むとも思うが、それでも由美は我慢した。
「ああぁぁん、あう、あうっ、そんなに、ああぁぁん、こういちさん、ああぁぁぁ、焦れったいですぅ、ああぁぁぁぁ、我慢できません。だから、だから早く・・・・」
由美は『お願いですから・・・』という言葉が出そうで何度も言葉を飲み込んだ。そして、如何に今まで宏一におねだりを繰り返して気持ち良くなることに慣れていたのか実感していた。身体が宏一を激しく求めている。正直に言えば、もう一気に乳房を揉み上げられて宏一に貫かれたくて仕方が無い。あの宏一の肉棒で深々と貫かれて声を上げたくて仕方が無い。それでも無理矢理我慢しているので、もう、ほんの少し舌で舐められるだけで乳房は猛烈に感じており暴走寸前だ。
「んんっ、んぁぁっ、んーっ、ああんっ、ああぁっ」
「とっても可愛いよ。由美ちゃん、最高だ。嬉しいよ」
宏一は乳房を何度も何度も丁寧に可愛がりながら、由美が自分のすることを全て受け入れようとしていることはなんとなく分かってきた。だから、お礼のつもりで舌の先でそっと乳首を横に押し倒した。それは、我慢に我慢を重ねてきた由美の身体には刺激が強すぎた。
「ああううぅっ」
そっと優しく舌で倒しただけなのに由美の身体はグッと大きく仰け反り、更に突き出された乳首を宏一の舌がそっと撫で回すと、由美は更にグッと大きくブリッジを作ってそのまま硬直した。
「ああぁ、ああぁぁぅっ」
そしてビクッと震えた。
「はぁっ。はぁっ、はぁっ、はぁっ、いきなり、はぁっ、はぁっ・・・」
潤んだ目で宏一を見つめる由美自身も驚いていた。今、小さかったが確かに頂を越えたのだ。
「由美ちゃん、・・・・いっちゃったの?」
宏一も驚いて由美の顔をのぞき込んだ。由美は目に涙を浮かべながらも微笑んでいる。それは、宏一のしたいことをおねだりせずにきっちり受け止めたという満足感に溢れていた。
「はい・・・・・ちょっとだけ・・・・・・」
「あぁ、由美ちゃん、ありがとう。ごめんね、そんなになるまで我慢させて」
宏一は由美の身体が暴走していってしまうまで我慢を続けてくれた由美に申し訳ないと思った。そして、心から可愛いと思った。
「素敵でした・・・・・ちゃんと私、我慢できた・・・・・」
由美はまだ息を弾ませながらも嬉しかった。おねだり無しに宏一のすることを全て受け入れられたのだ。それに、乳首を少し舐め回されただけで軽くいってしまったことに驚いていた。『でも、あれだけ焦らされたら誰だって我慢なんてできないと思う。でも、私は我慢できた・・・・』そう思うと、いってしまったことよりも我慢できたことの方がずっと嬉しいと思った。
達成感に嬉しくなった由美が宏一を見つめると、宏一は我慢できなくなった。制服をはだけて乳房を露出した少女が軽く息を弾ませながら大きな目でじっと見つめているのだ。宏一は何も言わずに思わず両手でぷくっとまっすぐ上を向いてとがっている乳房を揉み寄せた。
「はあぁうぅーっ、あああぁぁんっ、いきなりぃっ」
いったばかりでまだ敏感になっている乳房を一気に揉まれた由美は、一瞬だけ戸惑ったが直ぐに再び仰け反って喜びの声を上げた。
「あああぁぁぁ、こんな素敵なこと、あああん、だめぇ、素敵すぎますぅ」
「おっぱいはいっぱい我慢したから気持ち良くなってるだろ?ほうら、こんなに揉んで欲しがってるよ」
宏一は弾力のある固い乳房を揉み寄せながらツンと尖った乳首を指でころころと可愛がり、さらに舌でたっぷりと転がして由美を喜ばせた。由美は大胆に足を擦り合わせながら顎を突き出して仰け反り、宏一に最大限乳房を差し出している。
「あああぁぁん、こんなことされたら我慢なんてできなくなりますぅ。全部して欲しくなりますぅ」
由美は甘えた声を上げながら身体を軽く捻って乳房の全てを愛されようとしている。しかし、まだ全てを満足させる段階では無い。そろそろ次に移る頃合いなのだ。

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