ウォーター

第二百七十部

 
やがて抱き寄せた由美に全て注ぎ終わった宏一が由美を抱き直して髪を優しく撫でていると、由美がやっと反応した。
「宏一・・・さん・・・」
「由美ちゃん、凄かったよ。最高だった。今までで一番凄かったよ」
「私・・・・少し気を失ってたみたい・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
意識を取り戻した由美は息を弾ませ始めた。
「あんなに凄いの、初めてだよ」
「私もです、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・なんか、最後の方は覚えてなくて・・・・」
「由美ちゃん、とっても可愛かったよ」
「私、何か凄いこと言ってませんでしたか?」
「いや?特に何も・・???」
「そうですか?・・・なんか、私の声が少しだけ記憶に残ってて・・・・」
「何か覚えてる?」
「なんか・・・止めちゃ嫌とか・・・・」
「そうだね、そう言ってたね」
「おねだりしないって決めてたのに・・・・・・夢中になってて全然そんなこと覚えてなくて・・・・」
由美は残念そうだったが、宏一がまだぐったりしている由美に優しくキスをすると安心したように舌を絡めてきた。
「宏一さん、ごめんなさい・・動けないんです。身体がものすごく重いって言うか、力が入らないって言うか・・・・手も動かせなくて・・・・・」
「そうだよね、あれだけ激しく動いたんだもの」
「そうなんですか?」
「うん、凄かったよ。由美ちゃんの腰がくねくね動いて、いっぱいおちんちんをしごいてくれたよ。すごくエッチで可愛かった」
「そんな・・・・・・・」
由美は恥ずかしそうに宏一の肩に頭を乗せて甘えてきた。宏一に乳房に吸い付かれて揉まれながらいったので、上体を全く動かしていなかった由美には激しく動いたという記憶はなかった。しかし、激しく肉棒を扱いていた腰は由美の体力を奪ってしまったようだ。由美は快感と疲れの余韻の中で宏一の肉棒が小さくなっていくのを感じていた。
「ねぇ、俺は最高に気持ち良かったけど、由美ちゃんはどうだった?」
「気持ち良かった・・・・・んだと思います。あの、本当に夢中で覚えてないんです。でも、なんか凄い感覚が身体中を突き抜けていって・・・・気が付いたら怠くて動けなくなってて・・・」
「それじゃ、少し休もうか」
「はい」
宏一は由美の身体を持ち上げたが、本人に全く力が入らないのでかなり重かった。それでもなんとか持ち上げて肉棒が抜けた途端、由美の中から二人の液体の混じったものがびしゃっと飛び出して宏一の茂みを濡らした。そして更にふらふらと立ち上がった由美の太股を残りが伝わって流れ落ちていく。それはかなりの量だったのであっという間に足元まで流れ落ちて行った。由美はすぐに気が付いたが、どうしようもない。
「あ・・・・・宏一さん・・・・・」
「なんだい?」
「ごめんなさい。シャワーを浴びなきゃ・・・」
「そうだね。でも、由美ちゃんのせいじゃないよ。俺だっていっぱい出したんだから」
「はい・・・・なんか・・・・いっぱい出たの・・・分かったから・・・」
「そうなんだ」
「なんか温かいのが出てる気がしました・・・・嬉しかった・・・・」
由美はそのまま宏一にお姫様抱っこされてバスルームに入り、そのまま宏一に支えてもらいながら二人でシャワーを浴び、キスを楽しんだ。まだぼうっとしていて夢の中にいるような不思議な感覚だった。もちろん、流れ出たものは最初に洗い流した。
宏一はゆっくりと時間をかけて由美の細い身体を撫で回して身体のラインを楽しみながら残滓を洗い流していく。それはきれいに洗うためと、由美の疲れをとるための二つの目的があったからだ。最初ぼうっとしていた由美も、宏一に優しく身体を撫でられながらキスをするのが嬉しかったらしく、しばらく二人はシャワーの中で濃厚な時間を楽しんだ。
やがて宏一がシャワーを頭から浴びながら由美の耳元で囁いた。
「どう?これで汗は流れたかな?」
と言うと、由美はシャワーのお湯を頭から浴びながらも宏一の首に手を巻き付けてキスをねだり、
「汗は流れたけど、ああん、そんなに丁寧に撫で回されたらまた火が付いちゃいますぅ」
と甘えている。
「そうだね。火が付くなら部屋に戻らなきゃ。そろそろきれいになったかな?」
「でも・・・・もう少し・・・・・」
「どうしたの?まだシャワーを浴びたいの?」
「だって・・・・・まだ出てきてるかも・・・・・・宏一さんのが・・・あんなにいっぱい出したから・・・・・」
由美はまだ秘口から流れ出ているかも知れないと思っていた。意外に全て出切るまでは時間がかかるものなのだ。
「それじゃ、きちんと洗わないとね」
そう言うと宏一は抱きついている由美のお尻の方から股間にシャワーヘットを押し当てた。
「きゃんっ、きゃっ、あっ、だめっ、やんっ」
由美はシャワーの刺激に、宏一の首にしがみついて悶えながら宏一に身体を擦りつけてきた。
「さぁ、これだけ洗えば大丈夫だろう」
宏一はそう言うとシャワーを出て由美の身体の水滴を拭き取り、裸の上にガウンを羽織った。やっとしっかりしてきた由美は念のためにバスタオルをぴったりと身体に巻いて、万が一残滓が流れ出てきても大丈夫なようにして部屋に戻った。
「由美ちゃん、喉渇いてない?」
宏一は食べかけの夕食のテーブルに載っているジュースを指さして言った。
「はい、それと・・・・残ってるのも食べて良いですか?」
「もちろん」
宏一がそう言って椅子に座ると、由美もバスタオル姿のまま椅子に座って食べかけのステーキ重の箸を取った。
「冷たくなっちゃったね」
「ううん、とっても美味しいですよ」
そう言いながら由美はパクパクと楽しそうにステーキ重を食べている。やはり食べ盛りだけにおなかが減っていたのだ。そして先程は全然手を付けなかったスープやサラダまで次々に食べていく。先程の食事ではあまり楽しそうにしていなかったが、今度は夕食を楽しんでいるようだ。
「それだけじゃ足りないでしょ?サンドイッチもあるからね」
「はい」
宏一は少しクラブサンドを食べてからワインを飲みながらおつまみのチーズをつまんでいるが、由美の食欲に食べ盛りの15歳なんだと改めて実感していた。
由美は窓の外を見ながら言った。
「だいぶ飛行機も飛ばなくなりましたね」
「そうだね、もう時間も時間だから」
「空港って、飛行機が飛ばないと何も見えないんですね」
「そうだね。真っ暗だ。もっと街中のホテルのほうが良かった?」
「ううん、ホテルはどこでも・・・ううん、旅行してるみたいでここも素敵だし、食事も美味しいから」
「このクラブサンドも美味しいよ」
「はい、いただきまぁす」
由美はサラダとスープを平らげてからクラブサンドにパクついた。
「宏一さん、聞いても良いですか?どうしてクラブサンドって言うんですか?クラブってカニですよね?カニが入ってるかなぁ?と思ったけど入ってないみたいだし」
「そうか、それじゃ教えてあげるけど、その前に一つお願いがあるんだ」
「はい」
「身体に巻いているバスタオルをおっぱいの下にしてくれる?」
「・・・・・・・・・」
由美は黙り込んでじっと宏一を見つめた。由美のクリッとした目で見つめられた宏一は由美が怒ったのかと思って慌てて付け足した。
「ごめん、いやだったら良いんだ。ごめんね」
すると由美は一度立ち上がり、後ろを向いてバスタオルをほどいてから巻き直して胸の下にすると、再び席に着いた。宏一の言ったとおり乳房の下でバスタオルを巻いたので乳房がきれいに見えている。ただ、表情は硬い。
「ごめん、怒った?」
「怒ってません」
「でも、嫌がったでしょ?」
「嫌がってもいません。ただ・・ちょっと・・・・」
「なんだい、教えて」
「食べるのに集中していたから、ちょっと・・・・」
「ちょっと?」
「ううん、宏一さんは男の人だから・・・・・気持ちがあっちの方になかったから気持ちを切り替えるのに時間がかかっただけです。本当に怒ってませんよ。これでいいですか?」
「もちろん。とってもきれいだよ」
テーブルの前に座っている由美は乳房の下でバスタオルを巻いているので乳房は剥き出しだ。きれいに半球形に膨らんだ乳房の上に乳首がツンツンにとがっている。その姿で食事をしているのは、確かに綺麗だし可愛いしエッチだが、どうも食事の雰囲気とはマッチしないようだ。
「私の裸を見ながらワインを飲むのは楽しいですか?」
由美はそう聞いてきた。やはり少し声が冷たい。
「うん、確かに綺麗だから楽しいけど、由美ちゃんは楽しんでるようには見えないね」
「だって、私は胸を裸にされただけだから」
明らかに由美は嫌がっているようだ。確かに、由美にしてみれば恥ずかしいだけで何もいいことはないのだから当たり前だ。
「ごめんよ。どうも食事の雰囲気とは違うみたいだね」
その言葉に、由美は少しいじめすぎたかもしれないと思ったらしい。由美にしてみれば、さっきはすぐ隣のソファで全裸だったのだから、本当はどうでもいいと言えばそうなのだ。だから話題を変えることにした。
「もう、宏一さんがしろって言うからしたんですよ、もう。それで、クラブサンドはどうなんですか?」
「あぁ、クラブサンドね。あれはね、ゴルフクラブとかで出した一種のクラブ特製サンドイッチってことなんだ。ゴルフクラブって紳士の集まるところだろ?特にアメリカなんかは完全に紳士の社交場って雰囲気で、完全にランク分けされてるからね。そんなゴルフクラブの出すサンドイッチってことで、ちょっと高級な特徴のあるサンドイッチっていう意味なんだよ」
「そうなんですか・・・・・高級なサンドイッチのことか・・・」
「おっぱいを見せた割にがっかりするような答えだった?」
「もう、宏一さん」
由美は大きな目でじっと睨んだ。しかし怒っているというよりは呆れている感じだ。
「はい、ごめんなさい。いやなら元に戻していいよ。怒らせちゃったね」
「いえ、怒ってないです」
「そう?だって、なんか声が冷たいしさ・・・」
「ううん、本当に怒ってないですから。でもちょっと・・・・こんな格好で食べたことがないからなんか落ち着かなくて・・・・それだけ」
「でも、おっぱいは可愛いよ。やっぱりきれいだね」
「もうっ」
「でもさ、おっぱいは女性の象徴だし、お隣の国では戦争の後くらいまで長男を産んだ女性は外に出るときにおっぱいを出す服を着ていたくらいだからさ」
「そうですか」
その声は完全に人ごとだ。どうも取り付く島もないようで、宏一は言い訳の泥沼に嵌まったことに気が付いた。それでも、やはり目の前の由美は綺麗だった。形のよい小ぶりの乳房の上に少し大きめだが周りは小さい乳首が可愛らしい。こんな女の子の身体をたっぷりと楽しめる自分は本当に幸せだと思った。
その由美は確かに怒ってはいなかったが、どちらかというと呆れたという感じだった。そして『男の人って、本当に女の子の裸を見るのが好きなんだな』と改めて思った。今までも直前まで全裸で宏一の上に載っていたのに、それでもまだ食事になっても裸を見たいという感覚が分からない。これだけはどれだけ考えても由美には理解不能だ。由美にとっては裸を見せるのはただ恥ずかしいだけだし、成り行きならわかるし躊躇いは無いが、由美自身は敢えて宏一の裸をみたいとは思わない。それでも、宏一が喜ぶのなら仕方ないと思うし、宏一が喜ぶのなら自分も嬉しいと思うことはできた。
それに、由美は今が本当の二人だけの時間なんだと感じていた。だからこんな姿を見せることもできるのだ。
もう11時を回っているのでさすがに一枝もこれ以上はかけてこないだろうし、これからは純粋に二人だけの時間だ。明日はどれだけ一緒にいられるのかわからないが、昼食を食べるくらいまでは一緒にいたいと思っていた。そこで由美は宏一に聞いてみることにした。
「それで宏一さん、明日の予定はあるんですか?」
「どうして?」
「ううん、いつまで一緒にいられるかなぁって思って・・・」
「特に予定はないけど、由美ちゃんは?」
「午後には母のところに着替えを持って行かないといけないから・・・・」
「そうか・・・それじゃぁ、お昼は一緒に食べられる?」
「はい」
由美はにっこりと笑った。本当に嬉しそうだ。そんな由美を見ていると宏一はまたその気になってきた。力を使い果たした肉棒にも、再び力が漲り始めた。
「どうしたんですか?」
「ううん、なんでもないよ」
「でも、ちょっと怖い顔になったから・・・・」
「そうじゃないんだ。また由美ちゃんとベッドにいきたくなっただけさ」
「そうなんだ。それならいいです」
「あれ?怒らないの?」
「どうして怒るんですか?」
「だって、呆れてない?さっき、あんなにしたのにさ」
「そんなことないです。私だって・・・・・」
「え?由美ちゃんも?」
「・・・・はい・・・・・あの、はしたないですか?」
「そんなことないよ。由美ちゃんも同じ気持ちでいてくれて嬉しいよ」
「でも、宏一さん、疲れてないですか?さっきはあんなに・・・その・・・出したから・・・・男の人って、出すと疲れるんでしょ?」
由美はさっき、太股がベトベトになったことを思い出していた。丁寧に洗い流したのでもう流れ出てくることはないとは思うが、それでも少しだけ気にはなっている。

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