ウォーター

第二百八十一部

 
「わかったよ」
宏一は一度容赦なく肉棒を抜くと、ソファで背もたれをつかんでお尻を突き出している由美の横にどっかりと座っで肉棒をそそりあげた。
「おいで」
宏一の言葉が終わらないうちに由美が乗ってくる。そして自分から肉棒をあてがうと一気に奥深くまで飲み込んだ。
「はうぅぅっ」
由美は更に宏一の肩に両手を置いて上体を支えると、うねうねと腰を動かし始めた。絞まり始めている肉壁が宏一と由美に素晴らしい快感を与える。
「ああああああ、ああんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」
由美はいきなりハイペースで腰を使い、思う存分楽しみ始めた。宏一の肉棒がズリズリと扱かれていく。更に宏一が、
「さぁ、おっぱいを見せて・・・・」
と言い終わらないうちに由美は自分からTシャツを首まで大きく捲り上げるとフロントホックのブラを外して宏一の目の前に乳房を曝け出した。腰の動きが小さくなり、由美はTシャツを捲り上げて乳房を差し出したまま宏一を恥ずかしそうに見つめる。可愛らしい半球形の乳房がぷるんと現れ、ツンツンにとがった乳首がまっすぐ宏一を見つめている。乳首の根元は膨れ上がって更に乳首を高くしている。
「ああんっ、早く、早くおっぱいをして、お願いですぅ」
うねうねと動く腰が由美の望みを表している。もう待てないのだ。
「こうかな?」
宏一が一気に乳房を両手で揉み上げると、由美は高い声を上げて仰け反った。
「はぁぁぁぅぅぅっ、いいっ」
由美が声を上げた瞬間に由美の中がきゅっと締まって肉壁が更に強く締め付けてきた。更に由美は乳房に与えられた喜びを味わうようにカクカクと腰を前後に細かく動かし、最高の快感を貪っていく。
「ああぁっ、いいっ、いいっ、このままぁっ、やめちゃいやぁっ、このままぁっ、このまま最後までしてくださいっ、今度は最後までしてぇっ」
由美は最後の瞬間に自分で揉みたくないのだ。今度は最後まで宏一に乳房を揉んでもらっていきたかった。由美が自分で乳房を揉み上げていく姿は壮絶に綺麗だが、由美にしてみれば当然宏一に全部してもらった方がうれしい。先ほどは由美が恥ずかしいのを我慢して乳房を揉み上げていく姿を見せてくれたのだから、今度は望みを叶えてやらなくてはいけない。宏一は由美が一番喜ぶように右の乳房に大きく吸い付くと、左の乳房を揉みながら由美の腰をぐいぐいと引き寄せ始めた。
「ああぁぁっ、いいっ、いいっ、ああっ、最高っ、いかせてぇっ」
由美はくねくねと腰を動かしながら一気に駆け上がっていく。もう宏一が由美の腰を引き寄せる必要が無いほど由美の肉壁は深くしっかり締まって肉棒を擦り上げていった。それに今は夢中なので両足を交互に使ってはいない。あれは疲れるし、まだ慣れていないから直ぐにはできないのだ。それでも由美は最高の快感をたっぷりと与えられ、完全に夢中になっている。
「ああっ、ああっ、いいっ、いーっ、このまま、いきますっ、いっちゃいますぅっ」
「いいよ、とっても気持ちいいよ。頑張って、思い切りいきなさい」
宏一は一瞬だけ乳房を口から出してそう言うと直ぐにまた吸い付いた。プリプリの少しだけ大きめの乳首が乗った硬い乳房は口で可愛がるのも可愛らしくて夢中になってしまう。特に捲り上げたTシャツから突き出した乳房はまた可愛い。
「ああぁぁぁ、良すぎるぅぅ、あああん、全部素敵ぃーっ」
由美はそのまま躊躇うこと無く頂上に駆け上がった。形の良い真っ白の乳房を突き出したまま大きく仰け反って喜びの声を上げる。
「ああっ、いく、いく、いっちゃう、いっちゃういっちゃうっ」
宏一は口の中の右の乳首を強く舌で転がしながら左の乳首を指で挟んで強く揉み立てた。
「ああああ、はうぅっ、はうっ、はうっ、はうぅぅぅぅっ」
由美は一気に絶頂した。頭の中が真っ白になり、身体の奥深くの肉棒だけが意識に残った。宏一の腕の中で由美は何度も身体を震わせ、最高の瞬間をたっぷりと記憶に焼き付けた。由美がいってしまっても、そのまましばらく宏一は由美の乳房を口と手で可愛がり続けていた。しかし、散々焦れてから挿入された由美と、たっぷりと放った後の宏一とではハンデがありすぎ、宏一が出すには更に由美を激しく愛さなくてはいけない。宏一は放出を諦めた。
「あん・・宏一さん・・・ごめんなさい・・何も感じません・・・・・」
由美はそう言うと乳房を宏一の手と口からそっと離した。宏一は目の前の由美の身体をじっと見つめている。
「素敵でした・・・・・・。もう、そんなに見ちゃいや・・・・」
由美はそう言うと、
「宏一さん、また私だけ・・・・ごめんなさい・・・でももう動けません・・・抜いてください・・・」
と言って宏一に持ち上げてもらって肉棒を抜いた。そして後ろを向いてブラジャーとTシャツを直し、パンツを穿いた。そして肉棒をそそり上げたままの宏一のそばに来ると、跪いて肉棒を握りしめて言った。
「お口でしましょうか?」
そういう由美はとても可愛らしい。宏一はこのまま由美の口に出そうかとも思ったが、ふと時間を見るとチェックアウトの時間になっている。
「うん、ありがと。でも、また今度してね。もう時間だから支度しなきゃ」
「はい・・・」
由美は少し名残惜しそうだったが、素直に立ち上がると荷物をまとめ始めた。その姿を見ていると、ほんの今、自分の上で乳房を突き出しながら腰を振って絶頂を極めた少女の姿とはとても思えない清楚さだ。その視線に気づいた由美が振り返った。
「宏一さん、どうしましたか?」
「ううん、ほんの今、おっぱいを自分からむき出しにしていっちゃったとは思えない普通の格好だなぁって思ってさ」
「だって、あの格好は・・・・・」
由美は夢中になって宏一に馬乗りになって乳房を自分から突き出したことを思い出し、恥ずかしそうにうつむいた。
「やっぱり全部脱がせて方が良かった?」
「そんなことはありません。とっても嬉しかったし、あの・・・気持ち良かったです」
「でも、裸になった方がもっと気持ち良かっただろ?脱がせた方が良かったかな?」
宏一に言われて由美は思い返した。もちろん裸になればもっと夢中になれたとは思うが、やはり最高なあのやり方でしてもらったのだから十分だ。
「もう、脱がす話はやめましょう。また火曜日に・・・・・。それより宏一さん、少しお腹が空きました」
「そうだね、それじゃ、ブランチを兼ねてもう少し何か食べようか?」
「はい」
二人は荷物を持ってチェックアウトすると、そのままホテルの週末ブランチブッフェが始まる時間だったので、二人は見晴らしの良い席に座ることができた。由美はローストビーフや寿司のほか多彩なメニューに大喜びで、肉に魚にサラダにと、山のように皿に盛ってきた.
宏一もビーフストロガノフをメインにいろいろと取って、由美と一緒に食べ始めた。
「ちょっと朝は少なかったね。ごめん」
「そんなことないです。あの時はそんなに空いてなかったから」
「そうだね。朝食の後の運動量がすごかったからね」
宏一がそう言うと由美は普通に頷いた後で気が付いて顔を赤くした。
「もう、いつもそんなことばっかり言うんだから・・・・」
「でも、お腹が減ってることを差し引いてもこのビーフストロガノフは結構おいしいよ」
「宏一さんは、どうしてそれを選んだんですか?」
「ビーフストロガノフ?それは、煮込み料理は家とホテルじゃ全然違うからだよ」
「材料がですか?」
「そう、ホテルのはたくさん作るからいろいろなものを入れてるんだ。家じゃこういうのはできないよ。例えば、骨をオーブンで焼いてから野菜と一緒にもう一度オーブンに入れて、それからスープを取るとかね。それに、ホテルの料理はおいしくないとお客が来ないから手間をかけるだろ?一番違いが出るのがスープだよ。高い肉を入れるとかなら家庭でもある程度できるけど、時間をかけてスープをとるのはレストランならではさ。効率重視の家庭料理とは全然違うよ。だから、ホテルの煮込み料理は肉や野菜の具も美味しいけど、スープを味わうべきだと思うな」
「そうか。知らなかった」
「ホテルの煮込み料理は目につきやすい高い具材を使うけど、実際は具材よりもスープの方に手間がかかってることの方が多いんだ。その手間のかかった味を具材で出しているかのように見せることで高いお金を取っても誰もが納得する味にしてるんだ」
「そうなんですか。今度からスープを味わうことにしますね」
「うん、そうだね。俺が味わうのは・・・・目の前に由美ちゃんがいれば何でもいいけどね」
「もう、そんなこと・・・・・・」
由美の耳がポッと赤くなった。
ちょうど昼前の時間だったので、二人はそのまま遅い朝食を少し時間をかけて楽しんだ。
「あの、ほかのお肉も取ってきていいですか?」
由美は最初に取ってきた料理を簡単に片付けると宏一に聞いた。
「もちろん、これはバフェなんだから好きなものを取ってくればいいさ」
宏一は食べ盛りの由美ほどたくさんは食べないので取りには行かなかったが、由美は戻ってくると、
「宏一さんのも取ってきていいですか?」
と言って取りに行ってくれた。宏一はそれならば、とビールのグラスを頼んでもう少しのんびり楽しむことにした。
由美の自分用に取ってきた皿には、ちゃんとビーフストロガノフやシーフードグラタン、それにポークシチューまで乗っている。どうやら宏一の言うことを確かめるつもりのようだ。
由美は宏一にはサラダやバーニャカウダ、それとお寿司を少し取ってきてくれた。
「ありがとう。嬉しいよ」
「はい」
由美は嬉しそうに言うと、今度は丁寧に味わいながら食べ始めた。
「確かにビーフストロガノフっておいしいですね。なんか・・・・味が複雑って言うか・・・・ちょっと言えないくらいいろんな味がする・・・・」
「複雑な味に感じるのは、丁寧に野菜からスープを取っているからだよ。上手に取った野菜のスープは肉でも魚でも味を引き立てるんだ」
「これ、野菜の味なんですか?」
「正確に言うと、野菜の味がベースの肉の味、だね」
「きっと何時間も煮込んだんですね」
「ううん、知り合いのコックさんに聞いたんだけど、野菜は最適な煮込み時間があるみたいだよ。煮込んだ後のスープに更に何かを入れたりスープ自体を煮詰めたりはするみたいだけどね。時間さえかければいいということじゃ無いみたいなんだ。だけど、ずっと煮込むことを前提にスープを取ることもあるらしいけどね。どんなスープを取るかって問題らしいんだ。だから結構難しいんだよ」
「そうなんですか・・・やっぱりプロは違うってことですね。私だったら時間をかければ美味しくなるってことくらいしか思いつかないもの」
「そう、だからレストランの料理は美味しいんだよ」
「確かに、このポークシチューはとっても美味しい。お肉も美味しいけど、それだけじゃないみたい」
由美は宏一にいろいろ教えてもらいながらの食事が大好きだった。こうしていると、余計なことを忘れるし、二人だけの時間を満喫していると実感できるからだ。
結局、二人がレストランを出たのはお昼を回った頃だった。時間を考えるとモノレールで浜松町まで戻るのが一番なのだが、由美は宏一に連れられて京急で品川まで来た。
「由美ちゃん、軽くお茶でもしていく?」
聞かれた由美は、ちょっと考えてから寂しそうにいった。
「一緒にいると、もっと一緒にいたくなるからこのまま帰ります。また火曜日に。いいですか?」
「うん・・・もちろんいいけど・・・・・」
「それじゃ、ここで、また火曜日に」
そう言うと由美は軽く宏一にくっついてから素早く帰って行った。由美にはこれからすることがあるのだから仕方ない。それでも宏一は、由美と濃厚な時間を過ごすことができて良かった。
見送った宏一は少し考えた。由美にはすることがあるが、宏一には特にすることがあるわけでは無い。宏一は品川駅に隣接する施設で喫茶店に入ると、アイスコーヒーを飲みながらのんびりとメールチェックをしたり、ネットを見たりして時間を潰した。
すると、洋恵と舞から連絡が来ていた。洋恵は後で行くといっているだけだが、舞は水曜日に会いたいと言っている。洋恵が日曜日の午後に来るのはこのところ定番になっているので問題は無いが、舞の意図が良くわからなかった。この前行きずりという感じで関係を持ったが、どちらかというと恋愛とかなんとかそういう雰囲気では無く、相談みたいな感じだったからだ。そうは言っても放っておく訳にもいかない。だから宏一は、とりあえず舞にもOKの返事を出しておいた。
洋恵が来ることが確定したので駅で洋恵の好きなケーキを買って部屋に戻ることにしたが、洋恵についてもこの前のことを思い出した。あのときの洋恵は、たぶん彼氏と電話で話していた。その会話の内容から、宏一に抱かれる直前に彼氏と一緒にいたことも推測できた。
そしてそのときの洋恵は、身体に火がつくのが早いことから日曜の午後に彼と過ごした後と言うのが宏一に抱かれに来る理由なのだろうとは思った。ただ、なぜ洋恵が彼と一緒にいた後に宏一に抱かれに来るのかは謎のままだ。宏一は、まさか洋恵が彼氏に抱かれて中途半端に火がついた身体を慰めに来るとは気がついていなかったのだ。
宏一自身はさっきまで由美を抱いていたので身体も気持ちも満足していたが、洋恵が来るのなら抱くことは想像できた。ただ、宏一にとっても洋恵とのセックスは恋愛と言うよりは甘えてくる子をあやすようなもので、洋恵が満足するまで可愛がるだけの事だった。
だから宏一は特に何も考えること無く、部屋に戻るとのんびりと寝っ転がって洋恵を待っていた。疲れが出たのか、そのまま洋恵がチャイムを押すまでぐっすりと寝てしまった。
ピンポーン。チャイムが鳴ったことで目を覚ました宏一が慌ててドアを開けると、洋恵が飛び込むように部屋に入ってきた。
「洋恵ちゃん、さぁ、どうぞ。どうしたのかな?」
軽く洋恵を抱き留めながら宏一が聞くと、洋恵は何も言わずに宏一にくっついてくる。
「ん?なあに?」
「ううん、何でも無い。入ってもいい?」
「もちろん。洋恵ちゃんの好きなケーキも買ってきたよ」
洋恵は慣れた調子で部屋に入ると、いつものようにちゃぶ台の前にぺたんと座った。宏一が用意していたケーキと紅茶を出すと、嬉しそうに食べ始めた。



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