ウォーター

第三部


 翌日、帰り支度をしてチラッと部長の方を見ると、忙しそうに
書類の整理をしている姿が目に入った。今日からあんたの娘に世
話になるぜ、と心の中で挨拶すると会社を定時で退社した。私鉄
を乗り継ぎ、少し歩いてとあるビルの前に立つ。
 バブルの頃に流行ったウィークリーマンションだ。エレベーター
で四階に上がり、宏一が借りている部屋の鍵を開けて中に入った。
宏一の借りている部屋よりは一回り以上小さいが、机とベッドは
そろっている。

 ベッドをセミダブルに交換してもらうのも、とりあえず三ヶ月
と、この手の部屋にしては長期の申し込みをした客に快く応じて
くれた。そして、机に座って勉強している由美がいた。
 「こんばんは、来てくれてありがとう」
そう明るく答えるとベッドの上に座って由美を見た。
「こんばんは」
そう答えると由美は再び机に向かった。
「暑かったでしょう、この冷蔵庫に飲み物が入っているから好き
なときに飲んでいいんだよ」
 先日とはすでに口調も完全に変わっていた。

「これ、確認してね」
そう言うと新しい通帳を一冊机の上に出した。父の借金返済用の
通帳だった。由美が手にとって確認すると、木下由美様、と言う
名義の通帳の最初の欄に三万円入金されているのが分かった。
 由美は無言で通帳を閉じた。これから週に二回もこの人に体を
売るんだわ、当分の間、と悲壮な思いで心の中でつぶやいた。妹
だ何だと言っても宏一が由美の体を目的にしていることは分かっ
ていた。

 しかし、人形のようになって、絶対思い通りに何かならないわ、
そう心に決めていた。しかし、宏一には余裕があった。今すぐに
由美をベッドに押し倒しても抵抗されないであろう事は分かって
いたが、それではせっかくのチャンスが無駄になる。じっくり時
間をかけて開発してやる、そう思うと、宏一は当たり障りのない
話から始めた。

 簡単な自己紹介と現在の仕事(と言っても架空の仕事だが)、
休日の過ごし方、趣味など、そして、所々で由美に質問した。由
美は、最初は堅くなっていたが、巧みな宏一の話術に少しずつ引
き込まれていった。
「ところで、さっきは何の勉強をしていたの?」
宏一が尋ねると、机の上の本を片付けながら、
「古文なんです。歴史的な名作なんで、しっかり勉強しようと思
うんですが、なかなか意味がつかめなくて・・・、中学の時は好
きだったんですけど、高校になってからは一気に難しくなって・
・・」
と少し残念そうに答える。
 「勉強を続けてていいよ」
と最初に言ってから、
「古典は、最初は無理せずに現代訳本や漫画なんかで全体のあら
すじを覚えるとずっと理解しやすいよ。動詞の活用が分からなく
ても意味が分かっていれば推測しやすいし」
そうアドバイスしてやると、初めて笑みを浮かべて、
「そうですね、無理せずに漫画でも買ってみます」
そう少し笑みを浮かべて言った。

しかし、イスに座っている由美の後ろから顔を少し近づけるとさ
すがに少し緊張した様子が伺えた。
「どこが分からないの」
と聞く顔の位置は明らかに親密な関係の男女の位置だった。由美
は緊張を悟られまいとして、
「この文なんですけど」
と顔を少し離すようにして答えた。

 こんな事を何回か繰り返すうちに約束の時間になった。6時か
ら8時までの約束なのだ。週に二回、これから由美と二人だけの
時間を過ごし、その度に宏一は一回に三万円を振り込んだ通帳を
由美に見せる事になっている。そして由美は六時より前に来て勉
強をしていること。これが宏一が出した条件である。
 由美はてっきり嫌らしいことを強要されるものだと思っていた
が、すんなり時間が過ぎたので意外だった。もしかしたら、本当
に妹の代わりにしようと思っているのかも・・・と少し安心して
家路についた。
宏一は、一人になった部屋で通帳を手にして、カードと印鑑は俺
が持っているんだ、いくら入金したって変わらないさ、これから
たっぷり楽しませてもらうさ、とつぶやいた。

 毎週火曜日と木曜日に二人で過ごす時間が始まった。宏一は、
まず警戒心を解き、由美が心を開くように心がけた。コンビニで
シュークリームなどのお菓子を買って行くことさえした。そして、
なるべく由美の近くで由美の体に触る機会をうかがった。
 由美は、そうとも知らずに少しずつ心を開いていった。親にも
内緒でこんな時間を過ごしていることに気が引けたが、父を助け
ているのだという自負がそれをうち負かしていた。一人の男性と
一緒にいる事に対するスリルもあった。

 元来、人を疑うことを知らない性格である。それに、由美は処
女ではなかった。昨年、同級生の男子を好きになり、その彼氏の
家に遊びに行ったときに求められ、許してしまったのだ。由美に
とっては初恋であり、彼氏の言うことを大切にしたかった。
 丁度母が父の言葉を良く聞くように、女は男の言うことを尊重
するものだと思っていたのだ。彼の部屋で抱きしめられ、唇を与
えた後、ベットへと誘われ、いやがってはいたが、本気で激しく
抵抗したわけではなく、結局許してしまったのだ。

 男の方も焦っていたため、愛撫もあまりなく、感じる前に裸に
されてすぐに貫かれた。あまりの痛さに歩くのが辛かったが、彼
のことは嫌いではなかったので、こんなものかと思ってもいた。
しかし、次に会った時も、その次も体を求められ、次第に心がさ
めていった。
 結局、二度ばかり男を迎え入れたが、快感などはなく、自分で
無理に造り出した自己満足しか得られなかった。そんな由美だか
ら、宏一のような大人と二人で過ごすことは由美に新鮮な魅力を
与えていた。

 いつものように、部屋に入ると由美が勉強していた。
「こんばんは、外は暑いから、さっそくクーラー入れちゃいました」
と明るく由美が挨拶した。
「涼しくしておいてくれたんだね、ありがとう。今日は何をして
いるの?」
宏一も明るく言葉を返すと、
「化学なんです。本当はとりたくなかったんだけど、選択科目の
編成の都合で仕方ないんです。気体の状態方程式って言うのを習っ
たんですけど、気体の状態ってところから良くわからなくて」
とかわいらしい唇からぺろっと舌を出した。
「気体は、圧縮しても膨張しても気体のままだから状態が変わる
訳じゃないものね、確かに不思議な名前だよね。よし、今日はそ
れを教えてあげる」
宏一がそう言うと、

「わあっ、ありがとうございます。宏一さんって何でも知ってる
んですね、さすがエリートなんですね」
と手放しで喜ぶ。この日の宏一は、いつものように後ろに立つと、
さらに顔を由美の後ろからのぞき込むように近づけ、じっくりセー
ラー服の中を覗いた。

 由美のセーラー服は、センタージッパーのかわいらしいデザイ
ンの服で、胸元は洋恵の程開いていないが大きな襟が無い分だけ
胸元にハート型やストレートのスリットでアクセントを付けてあっ
た。
今は、スリットから覗けるかわいい膨らみは宏一の目を釘付けに
していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 そろそろ始めるか、そう決心すると、ふざける調子で右手を由

美の脇から入れた。由美は偶然右手が入ったのだろうぐらいにし
か考えず、すぐにどけてくれるものだと思っていたが、そのまま
由美の腹の前にある机に手をついてそしらぬ顔で教え続けた。右
手がうまく動かせないので、どうしても机に向かって被さる感じ
で字を書かなければならない。

そうすると宏一の手が胸に当たるのだ。その内に、宏一は左手も
同じように脇から差し入れて、両手で由美を挟み込むようにして
しまった。由美は、内心で、こんなに胸が当たって、小さいのが
分かってしまったかしら、と恥ずかしくなったが、宏一の口調は
真剣に教えているので自分も勉強に集中しようとした。

 しかし、宏一が、由美を挟んでいる両手の間隔を少し狭めたの
で、両手が胸の膨らみに接触するようになってしまった。そして、
軽い接触を繰り返しているうちに自分の胸から新しい感覚が沸き
上がってきた。少し接触しただけでもくすぐったいような気持ち
いいような感じになるのだ。

 「宏一さん、手をどけてくれませんか。少しくすぐったくて」
そう恥ずかしそうに由美が言うと、由美の肩越しに胸元からかわ
いらしい膨らみをのぞきながら、
「ごめんね、由美ちゃん感じちゃったのかな。でも、恥ずかしが
ることはないよ。高校生なら感じたって当然だよね。ところで
由美ちゃんて経験はあるの?」
と言いながら吐息がうなじにかかるようにする。

 突然大胆な質問をされて驚いたが、うそをつくような性格では
なかったのでおずおずと、
「えっ、あの、いちどだけ・・・」
と首筋がくすぐったそうにしながら小さな声で答えた。
「そうか、じゃあ、もう少しだけ優しくしてあげる」
そう言うと、両手で胸の膨らみを包み込むようにして制服の上か
ら軽く愛撫を始めた。

「だめです、こんなこと、恥ずかしい」
由美は本心からいやがってはいないようだ。
「大丈夫だよ、さあ、勉強を続けよう。水素を圧縮すると体積が
小さくなるよね、だけど、狭くなった分だけ、狭いところにたく
さんの分子が詰め込まれるから、壁に衝突する分子の数も増える
んだ。だから、壁を押す力が強くなる。壁を押す力って言うのは
圧力のことだよ」
宏一の手は、教えている内容とは関係なく由美の乳房の膨らみを
撫でている。

 次第に、由美は勉強に集中できなくなってきた。どうしても胸
の感覚が注意力より勝ってしまうのだ。自分でも乳房が堅くなっ
ているのが分かる。

宏一の説明も由美は上の空で聞いていた。今の胸の感覚はくすぐっ
たいと言うよりは気持ちいいと言った方がぴったりくる。どうし
ていいのか困ってしまったが、宏一に尋ねるわけにも行かず、少
しずつ息が早くなってくるのをどうしようもなかった。

宏一はそんな由美の変化を心から楽しんでいた。今、由美は自分
のすることを受け入れて、感じているのだ。少し両手に力を込め
るとかわいい口を「あ」と、ちょっと開けて喘ぐ。とうとう服の
上から触っても乳首が分かるくらいに堅くしこってきた。

乳房は小さめだが、乳首は小豆くらいの大きさがあるようだ。着
実に由美の体が自分の計画通りに変わって行くのを見て、宏一は
愛撫の調子を微妙に変えながら、これからは開発するペースを上
げてもいいな、と思った。

 結局、その日は制服の上から胸を触るだけに留めた。由美は、
少し言葉少なに支度をすると部屋を出た。帰り道、空き始めた電
車の中で、やっぱり私の体が目当てなのかしら、とさびしく思っ
たが、不思議とあまりいやではなかった。むしろ、自分一人で感
じていることが恥ずかしく、自分が淫乱な女のように思えた。
 
 土曜日、洋恵は約束の時間よりも少し早く宏一の部屋に入った。
部屋に入ると宏一の腕の中に飛び込み、キスをねだった。この二
週間というもの、宏一は洋恵をじらしつづけた。
愛撫はいつもどおりしていたが、快感の予感に洋恵がおねだりを
すると、
「洋恵ちゃんが部屋に来てからゆっくりね」
と洋恵の体を満足させることはなかった。洋恵が、もう少しだけ、
と恥ずかしがりながら頼み込んでも、部屋に来たらいっぱいして
あげるから、と軽い愛撫だけで我慢させていたのだ。

こたつ机に二人で座って、紅茶とケーキを勧めると、すぐに食べ
終え、
「先生、そっちに行ってもいい?」
といいながら宏一の右側から体をすり寄せてくる。少し引き寄せ
ると、自分で横抱きに抱かれる体制で腕の中に入ってきた。ゆっ
くりとキスをしていると、すぐに右手でセーラー服の裾を持ち上
げて左手で宏一の右手をつかみ、自分の服の中に導く。

 軽く腹の辺りを撫でているだけで感じ始めた洋恵は、手をもっ
と奥に入れて欲しいと宏一の手を押し込もうとする。ブラジャー
を撫で始めると始めて安心したように、体を伸ばしてゆっくりと
感じながら
「はっ、はっ、はっ、はっ」
と息を乱してくる。すっかりその気になっている洋恵を見て、
「じゃあ、服を脱いでもいいね」
と言ってリボンを解き始めると、
「ああん、そんなのは、だめぇ」
と胸元を押さえる。もっとおねだりしたいのだが、いきなり服を
脱がされても抵抗しないような女の子には思われたくなかった。

しかし、この程度は抵抗されるのを見越していた宏一は、乳房が
ブラジャーの中で十分に堅く膨らむのを待って、自分の膝に覆い
被さるように洋恵を四つ這いにした。両手が使えなくなったので、
「ああん、こんなの、いやぁん」
と声ではいやがっていたが、宏一が積極的に愛撫し始めると、
「はあっ、はあっ、ああん、はっ、はっ」
と息を荒げて歓迎するようになった。
堅くしこった乳房を下から支えてやるように持ち上げたり、軽く
握ったり、乳首のあたりを摘んだりしてやると
「あっ、先生、こんなに、いいっ、ああっ、だめ、からだが、支
えられなくなる」
と肘をつこうとする。
「それならこっちだ」
肘をついて尻を突き出した格好の洋恵の足を少し広げると、右手
で尻から秘部の愛撫を始めた。

「アアン、そんな、後ろからするなんて、恥ずかしい、はあっ、
ううっ」
「こっちも出来るんだよ」
今度は左手でブラジャーを撫で回す。
「はっ、ああっ、いいっ、先生っ、恥ずかしい、こんなに、は
あっ、もっと、ねぇ」
と幼く乱れていく。宏一が、服のボタンを外し、ブラジャーのバッ
クストラップを外してももはや抗議の声は聞こえなかった。服が
広がり、ブラジャーが垂れ下がった格好で再び愛撫を再開すると、
「もっと、先生、強く、して」
ともどかしい声でおねだりする。
「どうして欲しいか、ちゃんと言わないとわからないよ。何をどう
して欲しいの?はっきり言ってごらん」

弱く周りだけの愛撫をしている乳房が不満なのだろうとは予想し
ていたが、あくまで宏一は恥ずかしい言葉を求めた。何を言わせ
たいのか洋恵には十分わかっていた。しかし、なかなか言えなかっ
た。
「先生っ、もっと、ねぇ、分かっているくせにぃ、はあっ、だ
めっ、我慢できない、はやく」
と遠回しにおねだりを続けていたが、あくまで宏一の愛撫が変わ
らないことが分かってくると
「お願い、先生っ、もうっ、ああっ、洋恵の、おっぱいを、お願
い、はやく、揉んで」
とうとう恥ずかしい言葉を口にした。宏一が右の堅い乳房をゆっ
くり握ってやると、
「はうっ」
と息を吐き出し、ついで左も、また右も、と揉んでやると、
「ああっ、ああっ、いいっ、先生、下も、して」
と腰を動かして催促する。よし、ここらでいいだろう、そう考え
るとそのまま洋恵を仰向けにして膝の上に抱きかかえる。
「ああん、先生ぃ」
と恥ずかしいおねだりを無視されて、愛撫を途中で中断された洋
恵は、無念さを口に出しながら今度は宏一の首に手を回してくる。

「約束通り我慢してたの?」
そう宏一が尋ねると、
「先生がそうしなさいって言ったくせに」
と二週間、オナニーを我慢していたことを正直に告げた。
普段、洋恵はそんなにオナニーをする方ではなかった。せいぜい
週に一回程度だ。しかし、改めて我慢しなさいと言われ、家庭教
師の時間にはじらされ続け、洋恵の体は待ちきれなくなっていた。
正直言って、リボンを解かれたときに抵抗したことすら後悔して
いたのだ。
 上半身を全て脱がされ、スカートに手をかけられても火照った
体は抵抗を忘れていた。
 するりと脱がされるとパンツ一枚の洋恵が腕の中で待っていた。
今まで想像していたよりは腰のカーブがはっきりしていたが、腰
から足にかけての体つきは明らかに幼児体型も残していた。
宏一が両手で抱き上げると、少し体を堅くして、
「お膝の上がいい」
といやいやをしたが、ベッドの上に横たえるとあきらめたのか、
胸を手で隠してじっと宏一を見ている。

素早く宏一もパンツ一枚になると、洋恵の上に覆い被さりキスを
始めた。唇から、顎、首筋、胸元と下がって行くと、だんだん反
応が激しくなる。胸を覆い隠した手を両側に開くようにどけると
「先生、怖い、恥ずかしい、見ないで」
と小さな声で哀願する。しかし、半球形に盛り上がった乳房と頂
上の突起は素晴らしい弾力で体を動かしてもほとんど揺れない。

胸の谷間から裾野を回って少しずつ唇が頂上に近づいていくと、
期待に声が大きくなってくる。頂上の一歩手前でわざとじらして
やると、体をねじって唇に乳首を入れようとする。唇を離して、
洋恵が、
「いやっ」
という瞬間に両手で乳房を包み込み、一気に揉んでいく。
「あっ、あーっ」
一瞬の時間差に不意をつかれて激しく体を反らせ、
「アアン、ああー」
といきなり訪れた今までの最高の悦楽にされるがままに感じ続け
る。さらに乳首を唇で挟んだり、口の中で転がしてやると体を左
右に振って手と口から逃れようとするかのように激しく動く。

 胸から腹、そしてへそと愛撫を下ろしていくと白のパンツがす
ぐ近くに見えた。
 まず、パンツの外側から弱く愛撫し、洋恵の秘芯を敏感にさせ
るとそっと手をパンツの中に入れた。今まで快感をむさぼってい
た洋恵はあわててパンツを押さえると抵抗を始めたが、
「ちょっと、それは、だめ、待って、先生、あっ、あーっ、まっ、
ああーん」

指がまだ薄い茂みの奥にある泉の入り口に達すると抵抗できなく
なったのか、宏一に
「先生、そっと、優しくして、そっと、ああっ、いいっ、すごい」
とからだの反応に驚いている。
 宏一が、左手と口で両方の乳房を愛撫し、右手で秘芯をゆっく
り掻き上げるようにすると
「そんな、三カ所も、同時に、出来るなんて、先生、すごい、き
もちいいっ」
と快感の波の中で喜びを伝え続ける。

さあ、今日のメインイベントだ。
 宏一がパンツを脱がし始めると一応いやがって手でパンツを押
さえていたが、少し力を入れると簡単にパンツを脱がすことが出
来た。
両手で茂みを隠しているので、いったん胸に戻り、両方の乳房を
揉んだりくわえたりしながら両手がシーツがわりの毛布の上に移
るのを待って、再び下降を再開する。
へその下あたりで宏一の魂胆に気がついた洋恵は、
「何をするの、いや、それだけは、いや、待って、きたない」
と宏一の頭を横にずらそうとする。しかし、一気に下にさがって
両足を抱え込むようにして頭を下げ、体を洋恵の両足の間に滑り
込ませる。
この体制では洋恵は足を閉じることが出来ない。
「いやっ、いやっ、先生、きたない、だめ、待って」
と抵抗を続けるが、宏一の舌が敏感な芽をとらえた瞬間、
「あーっ」と体をのけぞらせ、
「だめ、力が入らない、だめ、ああっ」
と一気に抵抗が無くなる。
両手で大きく足を開き、ゆっくりと楽しみながら舌を這わせてい
くと、最初まだ幼い秘芯は開きかけでほとんど閉じていたが、さ
らにゆっくりと舌を入れると少しずつ開いてゆく。
「アアン、せんせっ、あっああっ、いいっ、気持ち、いいっ」
洋恵は秘芯から湧き上がる快感に全身を貫かれた。宏一が手を伸
ばして両手で乳房を揉み、舌で秘芯を舐め上げ始めると
「ああっ、あ、アアン、いいっ、せんせっ、こんなに、いいなん
てっ、すごいっ、気持ちいいっ」
と全身を波打たせて悶え続ける。今まで、こんなに感じたことは
なかった。宏一がゆっくり鑑賞しようと少し口を離すと、中断さ
れるものと思って、
「いやっ」
と言うと両手で宏一の頭を抱え込み、自分の秘唇に押しつける。

宏一は、観賞するのは後回しにしてゆっくり舐めあげたり、細か
く小刻みに秘芯を刺激して洋恵の要求に応えた。初めて痺れるよ
うな快感を思う存分味わった洋恵は
「はあっ、はあっ、いいっ、先生、もっと優しく、すごいっ、い
いっ」
と体をくねらせて悶え続けた。
 十分近く洋恵の体をたっぷり味わった宏一は、一度体を離すと、
ベッドに座ってタバコに火を付けた。洋恵の体は、まだ細かくふ
るえていた。ぽつりと、
「やみつきになりそう」
と言った。

 激しく体を動かしたので、二人はベッドの上に上体を起こし、
並んで冷たいものを飲んでいた。先に宏一が飲み終えて、洋恵を
引き寄せたので洋恵はうれしそうに宏一に体を寄せてくる。
「どうだった?痛かったりしなかったかい」宏一が聞くと、
「少し痺れているみたいだけど、大丈夫」と答えた。
「少し激しすぎたのかな。もっとゆっくりとじらした方が良かっ
た?」
そう聞くと、はにかみながら、
「ばかぁ、わかってるくせにぃ、先生の好きにして」と答えた。
そんな洋恵がたまらなく愛しくなり、自分に寄りかからせるとい
つものように両脇から手を入れてかわいい乳房を手の中に納めた。
「洋恵ちゃんのおっぱいは僕の手に丁度いいんだよ。とってもか
わいいよ」
そう言いながらゆっくりと回すように揉み上げる。胸から湧き上
がる快感に、再び体をもじもじさせながら、
「だめよ、またして欲しくなっちゃう」
と言いながら、飲み物をベッドサイドに置くと、第二ラウンドを
始めた。

宏一は、先ほど観賞し損なった洋恵の秘部をじっくりと観賞する
ことにした。
 両手で洋恵の両足を大きく広げて再び体を両足の間に入れ、今
度はゆっくりと眺めると、最初に舌で確かめたときに開きかけだっ
た秘唇は半分程度開いており、軽く舌を差し入れるとさらにゆっ
くりと開いていった。
 秘核はまだカバーからほんの少ししか出ておらず、全体にきれ
いなピンク色をしていた。
唇だけの愛撫にしばらくは我慢していたが、乳房が再び快感を要
求し始めると、
「ねえ、上も、上もして」
と宏一の両手を胸に引き寄せる。
 しかし、せっかく引き寄せた両手は乳房の裾野をゆっくりと愛
撫するだけで肝心なところを触ってくれない。

「ああ、先生、もっと、はあっ、ちゃんとして、ねぇ、またじら
すぅ、んんっ、上も上手にして、あっ、ああっ、ねえっ」
とだんだんじれてくるが、宏一の舌の動きはあくまでも変わらな
い。
「もう、早くぅ、ねぇっおっぱいを揉んでっ」
そう言ったとたんに両手が乳房全体に覆い被さり、優しく揉み回
す。
「はあっ、ああーっ、やっぱり、これがいいっ、すごい」
と再び洋恵は快楽のうねりに飲み込まれていく。宏一が舐めあげ
るストロークを少しずつ小さくして行くと、自分の腰を小さく動
かして満足を得ようとする。
「アアン、いや、腰が、動いて、止まらないっ、恥ずかしいっ」
と言うが、だんだん腰の動きが大きくなってくる。教え概のある
体だ、そう満足して最後は舌の動きを止めてしまう。それでも腰
は動き続け、
「アアン、いいっ、先生、先生」
とよがり声を上げ続ける。最後に口全体で秘唇に吸い付き、舌で
秘核を転がしてやると大きくのけぞって、
「あーっ」
と声を上げ、次いでぐったりとなった。
「さあ、今度は洋恵ちゃんがしてくれる番だよ」
そう言うと洋恵の隣に横になり、洋恵を起こすと、だるそうに体
を動かしてくる。
「パンツの中に手を入れてごらん」
そう言うとおそるおそる手を入れてくる。宏一の肉棒に触るとはっ
と驚いて手を引っ込めるが、再度催促されると肉棒をこわごわ握っ
た。

 洋恵は驚いた。太い、こんなものが女の人の中に入るなんて信
じられない、私なんかには無理だわ、壊れちゃう。洋恵が目を丸
くしているので、
「これが男の人なんだよ。そのまま外に引っぱり出してごらん」
洋恵が外に出そうとするが、堅くなったモノはトランクスのスリッ
トよりも大きくなっており、引っかかって出てこない。ようやく
トランクスを上にずらして外に出すと、洋恵は改めて大きさに驚
いた。

 握った手の指はようやく重なる程度で長さも手のひらよりはは
み出してしまう。ただ、握りしめているだけの洋恵に、
「お口の中に入れてくれると、僕はとっても気持ちいいんだよ。
さあ、練習してごらん」
と宏一が要求すると
「こんな大きいなんて、口に入るかしら・・」
と言いながらも口を被せてくる。
ようやく半分ほど口の中に入れると洋恵の口には一杯になり、ぐ
ふっ、げほっ、と咽せてしまう。それでも宏一が、
「気持ちいいよ」
と言うとけなげに口に納めようとして、最後には涙まで流してい
る。
「ありがとう、とっても気持ちよかったよ」
そう言って再び体を横たえ、口と左手で乳房をかわいがり、右手
で秘唇を刺激すると、正直な体は更に喜びを示し始めた。

 さあ、今日の仕上げた。そう気合いを入れた宏一は、両足を少
し広げると「体を楽にしてね、指を入れてみるからね」と告げた。
洋恵は宏一の肉棒を見たばかりだったので、指なら大丈夫かな、
と覚悟を決めた。少し入り口を探した後、中指をずいっと入れて
ゆくと、
「いたたたっ、痛い、先生、いたーい」
と痛がったが、進入を止めると、
「今は大丈夫、でも、何か、変よ、これって、気持ちいい、あ
あっ、感じるの、指が入ってる。ああ、そうっと、先生、気持ち
いい」
と次第に喜びを表現し始めた。そこでゆっくりと抜き差しをして
やると、
「はあっ、ううっ、はあっ、ううんっ、はーっ、ああーん、気持
ちいいの、先生、気持ちいいの、ゆびがいいっ」
と体を反らせてブリッジを作る。

 幼い体から半球状に突き出した二つの乳房と体のラインを見な
がら、芸術作品でも観賞しているような気になって宏一は右手の
指の動きを大きくしていった。
 洋恵の息が収まったのは、6時を回ってからだった。時間に気
がつくとあわてて洋恵は身支度をし、最後に甘いキスをして帰っ
ていった。
さすがに宏一も疲れていた。これから洋恵を満足させながら由美
を開発するとなると、かなり体力がいるな、しかしせっかくのチャ
ンスだ、由美には金もかかっている。今、諦めるわけにはいかな
いのだ。そう考えると夕食を食べに街に出かけていった。

 火曜日は由美の番だった。宏一の体は一晩寝れば完全に元通り
になって由美との時間を心待ちにするようになった。このところ、
火曜日と木曜日が由美、水曜日と金曜日が洋恵で何もないのは休
日を除くと月曜だけだった。しかし、今まで由美は、宏一にとっ
ては精神的な満足でしかなかったので、どちらかというと、見て
楽しむ、と言う要素が強かった。しかし、今日からは、もう一歩
進んだ関係が始まるのだ。

 会社を出た宏一は、近くの喫茶店で軽く夕食を済ませると由美
の待つマンションへ向かった。途中、コンビニで由美の好きなエ
クレアとシュークリームを買い、部屋に入ると、由美は机の上に
色々な本を広げて真剣に勉強していた。しばらく由美の勉強を横
で眺めながら話す機会を伺っていたが、やがて、
「一生懸命勉強しているね、テストが近いの?」
と聞いた。由美は、
「えっ、そうなんです。実力テストがあるんです」
と答えたが、実はテストは先週に終わっていた。宏一に触られる
と、自分でも制御できなくなってしまうような気がして声をかけ
られないようにしていたのだ。

 しかし、一度話し始めると、宏一の話に引き込まれ、気がつい
たときには宏一が自分のすぐ後ろに立っていた。
「一生懸命勉強したから疲れたろ。少しペンを置いて休んだら」
そう宏一が言ってエクレアと缶入りの紅茶を出す。由美が食べ始
めると、左手を肩の上に置き、右手でうなじを愛撫し始める。

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