ウォーター

第三百九部

 
「あん・・・・出さないの?・・・・」
甘くけだるい感覚のまま洋恵は宏一に身体を擦りつけながら甘えていた。洋恵も宏一が上になって最後まですると思っていたのだ。
「ちょっといっぱいしたから疲れたでしょ?」
宏一はそう言い訳して洋恵をしばらく抱き寄せていた。洋恵はまだ疼いている身体を宏一に預けたまま、次にどんなことが始まるのか密かに心を躍らせている。
もちろん宏一とて、良くなったままの肉棒を放っておくつもりなどない。しかし、そのまま欲望のままに洋恵の中に押し込んで放出するよりも洋恵に欲しがらせてから出したかったのだ。
そこで宏一はいったん仕切り直すことにした。
「洋恵ちゃん、喉が渇いたでしょ?ジュースを持ってくるよ」
そう言うと宏一は起き上がり、少しいぶかって見上げている洋恵を残して冷蔵庫からオレンジジュースを洋恵にとりわけ、自分にはアイスコーヒーを持ってきた。全裸のままなので宏一の肉棒は猛々しくそそり立ったままだ。
「さぁ、どうぞ」
宏一はそう言うと洋恵をベッドから起こし、肉棒に視線がチラチラと張り付いているのを知った上で洋恵にジュースを差し出した。
「酸っぱくて美味しい・・・・・」
洋恵はそう言いながらベッドに腰掛けるとコクコクとジュースを飲んだ。さっき宏一の精を飲んだ後なので酸味がとても美味しく感じられる。宏一は自分の分をさっさT飲むと、まだオレンジジュースを飲んでいる洋恵の隣に座り、脇から手を回して洋恵の乳房を手の中に収めた。
「ん、飲んでるのにぃ」
洋恵はそう言ったが、特に嫌がったりはせず、そのまま宏一が乳房を可愛がるのを受け入れた。
「くすぐったい?」
宏一は手の中で固い乳房が弾む感覚を楽しんでいた。
「・・・きもちいい・・・・・」
洋恵は小さな声でそう言うと、ジュースを飲み終えた。その洋恵の左手を肉棒に導くと、自然に洋恵はそっと扱き始めた。
「お腹は減ってない?」
「・・・うん・・・だいじょうぶ・・・・」
その言い方には少し引っかかるものがあった。
「洋恵ちゃんは食べ盛りだから直ぐにお腹が減るでしょ?何かコンビニで買ってこようか?」
「ううん、いい・・・」
「だって、何か食べたいんじゃないの?」
「ううん・・・・・・、センセは?」
「どうしようかなぁ?俺も何か食べようかな?」
「でも・・・・・」
洋恵は左手で宏一の肉棒を扱きながら、スイッチの入ったままの身体を持て余していた。
「それじゃ、ちょっと買ってこようか?洋恵ちゃんも一緒に行かない?」
そう言われると洋恵は困ってしまった。正直に言えば買い物になど出たくはない。このまま直ぐにでも宏一に可愛がって欲しいのだ。しかし、1人で部屋でぽつんと待つなど耐えられない。洋恵は渋々コクンと頷いた。
「それじゃ、帰ってから直ぐに可愛がってあげるから下着は無しで行こうか?」
宏一の言葉に洋恵は驚いた。そんなこと考えたこともなかったからだ。
「さぁ、それじゃ、さっさと行ってこよう」
宏一はそう言うと立ち上がり、さっさと支度を始めた。洋恵も渋々と起き上がると下着に手を伸ばした。
「ブラジャーは無しでも良いでしょ?」
「・・・・・・・・パンツは穿いても良い?」
洋恵は仕方なくそう言った。
「うん、いいよ。さぁ、行こう」
結局洋恵はパンツを穿いただけで裸の上半身に制服を着ると、宏一と部屋を出ることになった。もちろん洋恵は凄く落ち着かない。ブラジャーを付けていないだけだが、まるで裸で街に出るような気持ちだった。
宏一はそんな洋恵の腰に手を回し、引き寄せながらゆっくりと部屋を出てエレベーターに乗った。幸い他に誰も居ないので、エレベーターの中で洋恵を抱きしめてキスをした。抱きしめて撫で回す洋恵の背中にブラジャーの布地の感触がないのが新鮮だ。洋恵は短い間だったが、それでも熱心に舌を絡めてきた。
エレベーターを出てロビーから外に出ると、洋恵はぴったりと宏一にくっついてきた。少し猫背になっている。胸を突き出すと制服の上に乳首が目立つかも知れないからだ。それでも洋恵は心の中で『センセとデートだ』とウキウキしていた。今まで洋恵は宏一と外に出たのは九州への船旅だけだから、街で2人で歩いたことは一度もない。今まで宏一と過ごしたのは部屋の中だけだったから、それが洋恵の心に小さく引っかかっていて、香奈の指摘にも反論できない一因だった。しかし、これでそれが解消されたのだ。時間の長さなど関係なかった。2人で外を歩いて買い物をすること自体に意味があるのだ。
「洋恵ちゃんは何が食べたいの?」
「サンドイッチ・・・・・」
「そんなもんで良いの?」
「だって・・・・・・」
洋恵の意識は食べ物になど向いていないので、正直に言えば宏一と一緒に居られるなら何でも良かった。それでも、洋恵にしてみるとこれが宏一と初めて外に出るデートだから、宏一に腰を引き寄せられて歩きながら、洋恵はちょっと幸せな気持ちになっていた。
だから近くのコンビニに着くと洋恵の表情は明るかった。デリコーナーで宏一と何を食べるか小声で話しているのが恋人っぽくてとても嬉しい。
「センセは何を食べるの?」
「カレーかなぁ・・・・でも」
そう言うと宏一は洋恵の耳元で、
「でもカレーだとキスがカレー味になっちゃうからダメかな?」
と囁いた。それを聞いた洋恵は耳元まで赤くなった。
「カレーでも良いよ・・・・・」
そう言うと下を向いてしまった。
「洋恵ちゃんは何を食べたいの?」
「これ・・・・・」
洋恵は焼きうどんを指さした。これなら食べ応えもあるし、宏一がちょっかいを出してきても服を汚すことはたぶん無い。そこで2人はカレーと焼きうどんを手に取ると、デザートにシュークリームとロールケーキも買ってコンビニを出た。
帰り道、洋恵はずっと宏一にくっついていた。短いデートだが、洋恵にとってはとても幸せな時間なのだ。宏一は洋恵の腰に回した手をちょっと持ち上げて脇から差し込むと、少しだけ乳房を軽く揉んだ。
「きゃんっ」
ブラを付けていないので不意に揉まれた乳房は洋恵の想像以上に快感を生み出し、洋恵は小さな声を上げた。
「感じたの?」
宏一が耳元で囁くと、
「ばか・・・・・・お部屋に戻りたい・・・」
とまた赤くなった。それでも洋恵は脇をぎゅっと締めて宏一の手が胸の近くから動かないようにして歩き続けた。乳房の脇に当たっている宏一の手の指先がほんの少し動くだけで気持ち良く、それが洋恵の心を幸せにしていく。洋恵はこのままもう少し一緒に歩きたいという気持ちと、早く部屋に戻ってしたいという二つの気持ちがどんどん強くなっていくことに戸惑いながらも幸せだった。
そして洋恵の複雑な気持ちにケリを付けるかのように二人は宏一の部屋に戻った。先に部屋に入った洋恵は靴を脱ぐと素早くベッドの横に行って宏一を待った。玄関で抱きしめられたらそのまま始めてしまいそうだったのだ。
しかし、宏一は洋恵のそんな気持ちに気づいていながら、わざとちゃぶ台に買ってきたものとジュースを並べ、洋恵を横に座らせた。
「さぁ、お腹、減ったでしょ?食べようよ」
「・・・・・うん、ありがと・・・・」
洋恵は明らかに不満そうだったが、そう言われては本心など言えるはずもなく、仕方なく橋を取ると焼きうどんを食べ始めた。宏一は洋恵の横に座るとスプーンを左手で持ち、右手は洋恵の制服の脇から膨らみを包み込んでカレーを食べ始めた。
「あん、どうして食べるのに胸に触るの?」
さっさと食べ終わりたい洋恵は少し身体を左右に揺すって嫌がった。
「だって、洋恵ちゃんとの大切な時間でしょ?洋恵ちゃんだって触って欲しいでしょ?」
そう言って宏一は既に固く膨らんで上を向いている乳房を下から軽く揉み上げた。
「ああんっ」
洋恵は思わず焼きうどんを吹き出しそうになった。
「触られたら食べられないぃ、どっちかにしてぇ」
「ダメ、洋恵ちゃんは優しくされながら食べるんだよ」
「センセは触りながら食べると楽しいの?」
「うん、とっても楽しいよ。このカレー、最高だよ。洋恵ちゃんも食べてごらん」
そう言って左手でカレーをすくうと洋恵の口に運んだが、洋恵は小さくいやいやをして食べようとしなかった。うどんならまだしも、カレーをこぼしたり吹き出したら大変なことになる。
宏一に乳房を可愛がられながらなんとか無理に食べている洋恵と違って、洋恵が感じながら食べているのを見ながら食べる宏一はあっという間に食べ終わってしまった。洋恵は不公平だと思ったが、もうこうなってしまえば宏一にされるがままだ。洋恵は乳房を撫でられるだけでなく、時々乳房を揉まれて声を上げたり、宏一とカレー味のキスをしたりしながらどんどん焦れていった。
そして洋恵がやっと焼きうどんを食べ終わったとき、先に食べ終わっていた宏一はシュークリームとロールケーキの包装を開けて並べると、洋恵の後ろに回った。もちろん洋恵には宏一のしたいことなどわかりきっている。
「ああん、もうお腹いっぱいだからぁ、食べるのは後にしたいぃ」
「だあめ、ちゃんと食べなさい。洋恵ちゃんはどっちを食べるの?」
宏一は洋恵の後ろから脇に手を入れ、制服の上から二つの乳房を両手で包み込んだ。
「ああん、こっちぃ」
洋恵はロールケーキを選んだ。シュークリームはクリームをこぼしそうだったからだ。そして、カットされたロールケーキをスプーンですくうと、さっさと食べ始めた。
しかし、これに関しては宏一の方が有利だった。あっという間にシュークリームを食べ終わると、洋恵の両方の乳房をグッと一気に揉み上げた。
「んああぁぁっ」
洋恵はケーキのクリームを口に入れたまま仰け反った。吹き出しはしなかったが、スプーンを持った手は止まってしまう。その洋恵に横を向かせると、宏一はまだシュークリームが残ったままの口で洋恵に濃厚なキスを始めた。宏一と洋恵の舌がゆっくりと絡み合い、お互いの口の中のものが混ざり合った。
不思議なことに、洋恵は全然嫌では無かった。普通なら気持ち悪いことだと思うのに、自分でも宏一の口の中からシュークリームの味が入ってきても嫌では無いどころか熱心に更に舌を絡めてしまう。二人はそのまましばらくキスをしてはお互いのデザートを食べ、更にまたキスをして舌を絡め合った。その間、洋恵は乳房を優しく揉まれながら喘ぎながらも一生懸命に舌を絡めてきた。そして宏一は気が付かなかったが、女の子座りをしたままそうっと膝を擦り合わせていた。既に秘核が反応していたのだ。
宏一は小さく喘ぎながら舌を絡めてくる洋恵の仕草がとても可愛らしく、たちまち肉棒に力が籠もるのを止められなかった。本当はこの後、クリームの付いたままの洋恵の口で肉棒を大きくしてもらおうと思っていたのだが、どうやらその必要は無さそうだ。
宏一はキスをしながら下半身を脱ぎ捨て、洋恵の身体を少し持ち上げると、後ろからスカートの中に手を入れてパンツを膝まで脱がすと、後ろから肉棒をスカートの中に差し込んだ。
「ああっ、ちょ、ちょっとおっ」
洋恵はパンツを半分だけ脱がされて肉棒を宛がわれて慌てた。まだパンツは膝まで脱がされただけで完全に脱いでいないので膝を広げて身体を安定させることができない。
「さぁ、こうして欲しかったんだろう?洋恵ちゃんの大好きなものだよ」
そう言うと宏一は肉棒を洋恵の中に差し込んでいった。
「んああぁぁーーーっ、んーーーーーっ」
洋恵はちゃぶ台に手を突いたまま、いきなり肉棒を挿入されたことで、与えられた快感に思わず仰け反って声を上げた。しかし、宏一は肉棒を半分ほどしか入れてこない。挿入の快感は大きいが、もう少し入れて欲しい洋恵は中途半端な挿入のまま喘いだ。
「いやぁ、ちゃんとパンツを脱がしてぇ、ああん、これじゃいやぁ、ああん、もっとぉ」
そう言って洋恵はお尻をグイグイ宏一に押し付けてきたが、宏一は腰を少し引いているので肉棒はそれ以上入ってこない。
「ほうら、おちんちんが入ったよ。洋恵ちゃん、気持ち良いでしょ?」
「いやぁ、ちゃんと脱がして全部してぇ、ああん、これじゃいやぁ、もっとぉ、ちゃんとぉ」
「それじゃ、どうして欲しいのかちゃんと言ってごらん?」
そう言いながら宏一は軽く肉棒を出し入れする。
「んああぁっ、そんなぁっ、いやぁぁ、ああんっ、いじわるぅっ」
「さぁ、ちゃんと言ってごらん?何をどうしてから何をして欲しいの?」
「そんなの言えない。だから早くぅっ」
既におねだりを徹底的に仕込まれている由美とは違って、洋恵ははっきりとしたおねだりはあまりしたことがない。だからなかなか言おうとしなかった。しかしそれは宏一の想定内だった。
「おねだりしてくれないなら、先ずちゃんとロールケーキを全部食べなさい。そうしたらベッドに行って全部しようね」
宏一の魂胆にやっと気が付いた洋恵は迷ってしまった。既に肉棒を差し込まれているのでこの快感は逃したくないので抜かれたくはない。しかし恥ずかしいおねだりなどしたら香奈の言うとおりの「したいだけ」の子になってしまう。でも全部食べてからベッドに行けば『センセに入れられた』事になる。仕方なく洋恵は震える手でロールケーキの残りにスプーンを入れた。
「ちゃんと上手に食べられるかな?」
宏一はそう言うと、乳房をグッと揉み上げてから手を離した。
「あうぅっ、・・いやぁっ」
洋恵は一瞬だけ乳房を揉まれて直ぐに手を離されたので嫌がった。そこで宏一は再び乳房を再び両手で包み込めるように乳房の直ぐ下に手を当てた。
「何が嫌なのかな?それとも洋恵ちゃんはおっぱいをブルブルしたいのかな?」
そう言いながらゆっくりと両手で乳房を優しく包んでいく。
「さぁ、おっぱいをブルブルして気持ち良くなってごらん?でも、ちゃんと食べないとダメだよ」
宏一が耳元で囁いた。しかし、しろと言われてブルブルなどできるはずがない。あれはどうしようもなくなったときに宏一の両手をぎゅっと押さえ付けて思い切り左右にブルブルするから気持ち良くなれるのだ。今のようにスプーンを持ってロールケーキを食べながらでは無理なのだ。

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