ウォーター

第三百四十二部

 
その日、実は由美はかなり疲れていた。入院している母親の着替えを届けて主治医の話を聞いてから病院の事務作業でお金を払い、買い物を済ませて更に家に戻って洗濯をしてから明日戻ってくる父のために食事の準備をしてから宏一のところに来たのだ。遅くなったのはそのためだった。
だから由美は寝ている間、全く目を覚まさなかった。実は宏一が一度起きて由美を抱き返したのだが、それさえ全く気が付かなかった。そして目を覚ましたときは7時を回っていた。
由美は寝ぼけ眼で時計を見たが、ゆっくりと時刻を理解した途端、慌ててて飛び起きた。最初は自分の居る場所さえよく分かっていなかったが、宏一に抱かれて眠ったことだけは覚えていたので2,3秒で状況を理解すると、慌ててシャワーに飛び込んだ。少し熱いシャワーを首から下だけ浴びてエアコンで冷えた身体を温めると、素っ裸のまま部屋に戻って手早く下着を身につける。
「あ、由美ちゃん、起きたんだ」
宏一が眠そうにベッドから声を掛けたが、由美には宏一に甘える時間などなかった。
「宏一さん、帰ります」
「もう・・・・あ、7時なんだ・・・そうか・・そろそろ帰らないと8時には家に戻れないね」
「はい・・・・・でも、5分だけ」
そう言うと由美はベッドから状態だけ起こした宏一の隣に座り、ゆっくりとキスをしてきた。『可愛い』と思うと宏一は自然に由美を抱きしめてベッドに押し倒した。由美は何も言わずに服を着たまま宏一の下になった。
「もうすぐ出なきゃいけないんです」
「わかってるよ」
二人はそのまま再びキスをしたが、そのねっとりと舌を絡め合うキスは、言葉と気持ちが全く逆であることを確認するものだった。
「宏一さん・・・・・ン・・・・できますか?」
由美は項を舐められながら宏一に聞いた。
「いいの?」
「このままパンツだけ脱いで・・・それなら・・・」
「うん、わかった」
宏一は由美のパンツだけ脱がせると、朝の現象を起こして力強くそそり立っている肉棒を由美の入り口に当て、そのまま押し込んでいった。
「んっ、んんっ」
まだ由美の中は少しだけねっとりとしているだけで潤いが全然少ない。だから宏一は由美がいたがらないように、ゆっくりと時間を掛けて入って行く。しかし、由美は早く全部欲しがり、自分から腰を何度も突き上げた。
「だめ、もっとゆっくり入れないと痛いよ」
「大丈夫です。ああん、もっと早く、ああんっ、あんっ、大丈夫だから入れて下さい」
由美は宏一の下になってスカートを穿いたままの姿で大きく足を開くと、グイッと腰を突き上げてきた。
「あうっ、ああっ、あっ、あっ、あっ、宏一さん・・・・んんっ」
由美は宏一をほぼ根元まで飲み込むと、やっと満足したらしく静かになった。やがてじわじわと肉棒の周りに潤いが分泌されてきた。宏一は肉壁全体が均一に濡れるのではないことに気が付いた。
「あ・・あ、あ、あぁ・・・あぁぁぁぁぁ・・・素敵です。起きて直ぐにこんなことして貰えるなんて・・・ああぁぁぁ、ああぁぁ、声が勝手に出ちゃいますぅ」
「服が皺にならないように、そっとしようね」
「そんなこと・・・・ああぁぁぁぁ、嬉しい・・・あああぁ、でも、ああん、あん、あん、ああぁぁ、動いても良いですぅ」
「それなら、俺がすると凄くシワシワになるから、由美ちゃんが好きなように動いてごらん」
「そんな皺になってもいい、直ぐに家に帰るから。あ、あ、あぁぁ、それに・・女の子にそんなこと言うなんて」
「由美ちゃんだからだよ。もう恥ずかしくないだろ?」
「恥ずかしいですぅ、女の子から積極的にするなんてぇ」
「でも、由美ちゃんの身体はそう思ってないみたいだよ。ほら、こんなに濡れてきた。あっという間だね」
そう言って宏一は肉棒をコツンと行き止まりに当てた。
「あうっ、だめですぅ、そんなことしたら、あああああぁぁ、凄い、先っぽから根元まで凄く固い、鉄みたい・・・・あああぁぁぁ、カチカチですぅ」
いつの間にか由美の足は宏一の腰を挟み込むように絡み付き、ゆっくりと細い腰が上下を始めている。
「こんな由美ちゃんの姿、クラスの男の子が見たらびっくりするよ」
「宏一さんだから良いんです。だからクラスの男子にだって見たければ見せちゃいますぅ」
「そんな強がり言って。こうしても?」
更に宏一が軽く突き上げた。
「んああぁっ、そうですぅっ、私は宏一さんとこんなことしてるからぁっ、ああっ、あんっ、あんっ、あんっ」
「クラスの男の子にも見せちゃうの?」
「そうですぅっ、ああっ、あんっ、ああっ、今は宏一さんとしてますぅっ。男子はどうでも良いですぅっ」
由美はもう夢中になってきた。宏一の愛情と肉棒に支配され、頂上に向かって登り始めたのだ。もう由美の腰の動きに躊躇いは無い。クイクイと良いペースで肉棒を味わっている。
「あんっ、あんっ、素敵、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」
由美は腰を突き上げて楽しんでいたが、それでも物足りないのか宏一に言った。
「あんっ、あんっ、上に、上になっても良いですか?」
「うん、いいよ」
宏一が素早く上下を入れ替えると、由美は膝立ちで秘部をグイグイと擦りつけながら宏一に上からキスをねだってきた。二人は舌を絡め合いながら結合部が生み出す快感に酔いしれる。しかし、だんだん由美はキスどころでは無くなってきた。
「んんんっ、んああぁぁぁ、あああっ、いいっ、ああっ、いいですぅっ」
宏一が服を着たままの胸を両手で包み込んで揉み始めた。
「ああんっ、ああっ、ボタンを外して、ブラもっ」
「いいの?」
「フロントホックだからっ、だから直ぐに戻るからっ、だからっ、ああっ、ああっ、してぇっ、おっぱいを揉んでぇ」
宏一が手早く黄色のブラウスの胸のボタンを外し、オレンジのブラのフロントホックを外すと可愛らしい半球形の乳房が露出した。それを宏一の両手が包み込んで揉み上げ始める。もちろん指で乳首を挟んでいる。
「ンあぁぁーーっ、ああっ、ああっ、素敵ぃっ、ああっ、ああっ、いっちゃいますぅっ」
「いいよ」
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、いっちゃういっちゃうぅーーっ」
由美は宏一の上で身体をガクンガクンと震わせて絶頂した。そのまま宏一の上に倒れてくる。宏一がその細い身体を抱きしめると、由美が喘ぎながら更に言った。
「宏一さんが、はぁ、はぁ、上になってして下さい。もう一度、して」
「うん」
再び上下を入れ替えると、宏一は膝立ちで由美を見下ろしながら胸がはだけたブラウスの中から突き出した可愛らしい乳房を揉み回しながら腰を使って由美を喜ばせていく。
「ああんっ、あんっ、ああっ、ああっ、いっちゃいそうっ、まだいやぁっ、ああっ、まだぁっ、ああんっ、なんとかしてぇっ」
由美は力強く出没する肉棒に、一気に駆け上がっていった。そして、時間はないといっていたのに直ぐにいくのを嫌がった。それは、これが終わると直ぐに宏一と離れなければならないと分かっていたからだ。宏一は出没を止めて言った。
「それじゃ由美ちゃん、自分で好きなようにしてごらん?」
膝立ちで動くのを止めた宏一は由美に優しく言った。両足を上げて宏一の肉棒に夢中になっていた由美は、急に動くのを止められてはじっとしていることなどできない。
「ああん、そんな、私だけなんて、いや、ああ、ああぁぁ、あああ、そんな、ああぁぁ、ああん」
由美は宏一をじっと見つめながらも自然に腰が動くのを止められなかった。男が膝立ちで挿入している時に両足を上げて肉棒を受け入れた状態で女の子から出没を作り出すのは意外に難しいが、由美の腰はクイクイと上手に動いて出没状態を作っていく。宏一は股間で肉棒を由美の腰が飲み込んだり吐き出したりする様をワクワクしながらじっと見つめて楽しみ、驚いていた。
「由美ちゃんの身体は、いつの間にかこんな事もできるようになったんだね」
「あぁ、宏一さん、そんなに恥ずかしい所、見ないで下さい。ああぁぁ、ああん、身体が止まりません。ああぁ、ああぁ、ああ、見ちゃいや」
「だめ、由美ちゃんのエッチな姿をいっぱい見るよ。由美ちゃんの秘密の姿をね」
「そんなこと、ああぁぁ、それなら、ちゃんとしますから、だからおっぱいも、可愛がって」
由美はそう言うとクイクイと腰を動かしながら宏一の両手を乳房に導いた。開いたブラウスから突き出した乳房はとても可愛らしく、ツンツンに尖った乳首のおかげで感度が上がっているので宏一が軽く乳首を可愛がるだけで由美が反応するのが堪らない。
ブラウス姿で乳房を突き出して軽く声を上げながらクイクイと腰を動かして肉棒を楽しむ由美の姿は、清楚な少女が恥ずかしがりながらセックスを楽しむ姿そのものだった。全裸になって激しく求める少女の姿も素晴らしいが、こうやって日常の服装を乱して可愛らしく乱れていく少女の姿も堪らなく可愛い。
宏一は由美の乳房を揉みながら乳首を重点的に可愛がって由美の願いを叶えてやった。
「ああぁ、素敵、素敵ですぅ、ああぁ、ああん、あん、こんな私、いやらしくないですか?エッチだって思いませんか?」
由美は軽く喘ぎながら大きな目でじっと宏一を見つめ、それでいて腰はクイクイと動き続けている。可憐で可愛らしい上半身と肉棒を貪る下半身はまるで別人のようだ。由美はこんなに自分から肉棒を楽しんで幻滅されないか心配なのだ。
「可愛いよ由美ちゃん、最高だ。こんな格好の由美ちゃんが感じていくのを見られるなんて堪らないよ。俺が動いた方が良い?」
「今宏一さんにされたらあっという間にいっちゃいます。ああぁ、これが良いです。あん、このまま、宏一さん、ああんっ、恥ずかしいけど嬉しいですぅ」
由美の気持ちを表すかのように、肉壁がだんだん締まってきた。しかし、ぎゅっと締め付けても由美の腰の動きは変わらない。
「由美ちゃん、大好きだよ」
「私も、大好き。一番好きです。ああ、ああん、だめ、もうすぐいっちゃいそう」
「うん、いってごらん?いいんだよ」
「ああぁ、まだいきたくないけど、ああぁ、いかないと、ああぁ、宏一さん、もっと触って、いっぱい触ってぇ、ああぁ、頑張りますからぁ」
由美の腰の動きが速くなった。最後のスパートに入ったのだ。宏一が乳房を可愛がる強さも少し強くなった。宏一をじっと見つめる由美の表情が快感で歪んだり真顔になったりをくり返す。
「ああ、宏一さん、いっちゃいますぅ、ああ、あああ、ああんっ、いっちゃういっちゃうぅーーっ」
由美がいくときに、宏一は持ち上がっている由美の膝を掴んで自分からグイッと肉棒を突き出し、限界まで肉棒を押し込んだ。
「ああぁぁーーーーーっ」
由美が高く澄んだ声を上げ絶頂を極めた瞬間、宏一が股間を見つめると、肉棒を飲み込んでいる秘口がぎゅっと締まるのが見えた。いく瞬間に締め付けがきつくなるのを感じたことは多いが、締め付けるのを見るのは久しぶりだ。
「んんんーーーーーーーーーっ・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はっぁ」
由美の絶頂はそれほど高くなかったが、本人はたっぷりと楽しんだと見えて満足そうに微笑みながら息を弾ませていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、ちょっとおそく、なっちゃいました。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「うん、素敵だったよ」
宏一はそっとそそり立ったままの肉棒を引き抜いて服を着始めると、由美も起き上がって最初にブラジャーを止め、それからブラウスのボタンを留めた。そして、ベッドに置いたままのパンツを取ると、ベッドに座り直して穿いた。ほんの2分前まで乳房を揉まれて肉棒を貪っていた少女が、あっという間に清楚な少女の姿に戻る。
「由美ちゃん、そうやってる由美ちゃんを見ると、また脱がしたくなるよ」
宏一は由美を眺めながら、こうやってやるのも良いものだと思った。もちろん制服では何度もいろいろなことをしているが、意外に普段着のままでたっぷりと可愛がることは今まで殆どなかったのだ。宏一は新しい楽しみ方を見つけたと喜んだ。
「私も、脱がせて欲しい・・・・・。でも、今日はこれで帰ります。だから・・・」
由美はそう言うと、目に涙を浮かべて宏一にキスをして帰って行った。
由美が帰って少しの間、宏一は肉欲の饗宴の後のベッドを見つめてぼうっとしていた。それほど由美が帰ったことが寂しかったのだ。しかし、そればかりは仕方がない。いずれまた二人で夜を過ごすこともあるだろうと思って気持ちを切り替えた。部屋はクリーニングサービスがやってくれるので宏一は軽く片付けただけで部屋を出た。そして、このまま秋葉原にでも出て、ウィンドウショッピングを楽しもうかと思った。しかし、何かが引っかかっている。宏一は秋葉原に向かう電車の中で考え込んだ。
『あ、洋恵ちゃんだ』突然思い出した。今日は日曜日だが、洋恵がいつもの午後ではなく午前中にやってくるのだ。宏一は慌てて反対方向の電車に乗り換え、部屋に戻るとシャワーを浴びた。すると10時頃に洋恵がやってきた。
「さぁ、どうぞ」
「こんにちは」
洋恵は大人しく入ってくると、いつものようにベッドの横にあるちゃぶ台の前に座った。
「珍しいね。日曜日の朝に来るなんてさ。嬉しいけど」
最後の言葉に洋恵はニコッと笑った。
「うん、後で出かけるから・・・・・」
洋恵は何となく言葉を濁した。実は、洋恵は午後からデートなのだ。この前のゴタゴタの後、香奈が紹介してくれた高校生の新しい彼との2回目のデートだ。しかし先週の日曜日もそうだったが、デートが終わったときにはとても宏一のところに来れるような時間ではなかった。
もちろんそれは楽しかったからだが、それでもやはり洋恵にとって宏一に甘えるのはとても大切な時間で、正直心も身体も宏一の部屋に行きたくてうずうずしていた。だから今日は午後からデートで出かけることになったので、遅くなっても良いようにと思って先に来たのだ。更に正直に言えば、宏一の部屋でたっぷり甘えて心も身体も満たされてからデートに行けば、ギラギラした欲望が見え隠れする高校生とのデートでも優しく可愛く振る舞えると思った。

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