ウォーター

第三百五十八部

 
「どうする?」
「・・・・・・・・・・・・」
「やめておく?それならそれでもいいよ?」
宏一が優しく聞くと、結衣は小さく首を振った。
「だいじょうぶなの?」
「いやがってもいい?」
結衣が小さな声で聞いてきた。
「もちろんいいけど・・・・・・それでもしたいの?」
結衣はコクンと頷いた。
「それじゃ、もう一度してもいい?」
宏一が聞くと、結衣はしばらく考え込んでいたが、やがて小さな声で言った。
「本当に嫌がってもいい?」
「うん、慣れるまで何度でもすればいいんだから。結衣ちゃんの気持ちと身体の問題だからね。本当に嫌なら立ち上がればいいし、そうでなければ何回でもするよ」
宏一の言葉に不安と安心で複雑な気持ちの結衣は、何も言わなかった。しかし、もう一度宏一の両手がTシャツの上から乳房を包むと、両手で宏一の手を掴んで身体を縮めて嫌がりながらも、無理に宏一の手を押し下げようとはしなくなった。
「んっ・・・やっ・・んんん・・・いや・・・んんっ・・・・・」
「だいじょうぶ?我慢できる?」
宏一が結衣の耳元で囁いたが、結衣は嫌がりながらも宏一の手を抑えていた手の力が抜けていった。
「少し慣れるまでこのまま続けるからね」
宏一の言葉に結衣は少し落ち着いた。実は、結衣には宏一が無理にしないだろうと言うことは分かっていた。それよりも心配だったのは、嫌がって中断されることだった。中断され、もしかして宏一にはっきりと拒絶の言葉をぶつければ全てが終わってしまう。結衣はそれを心配していたのだ。
結衣がまだ少し嫌がっていたが、宏一は心配ないと安心して結衣の膨らみをそっと撫で始めた。洋恵のよりはずいぶん小さいし、由美よりも膨らみは小さいが、きっと綺麗な乳房なのだろうと思った。それに、結衣はボリュームアップのブラは付けていなかった。もし防御を考えるならカップの厚いボリュームアップタイプの方が良いのに、Tシャツの上から感じるのはかなり薄い感じの布地だ。その時になって宏一は、結衣はブラジャーでは無くキャミソールを着けているのかも知れないと思った。Tシャツの布地が厚めなのと、直ぐに勉強が始まったので今までTシャツの背中を確認できなかったが、ブラジャーの触り心地とは少し違う気がした。
宏一は優しく膨らみを撫で回している。もう結衣はいやがったりしなかったが、その代わり反応もしなかった。しかし結衣の表情は考え込んでいるような複雑な表情で、なんとも言えない感覚に戸惑っているのは明らかだった。
「どう?まだいや?」
宏一が聞くと、結衣は小さく首を振った。正直に言えば全然気持ち良くないのだ。恥ずかしいばかりで触られていることに違和感が強い。それでも結衣は宏一を信じて宏一のしたいようにさせていた。
「もう少しこのままするからね。どうして結衣ちゃんがそんなに経験したいと思うのか分からないけど、して欲しいなら結衣ちゃんにはいい経験をして欲しいから。だから、ちゃんと感じて欲しいんだ。必ず気持ち良くしてあげる。だからもう少しこのままだよ」
宏一が結衣の耳元で囁くと、結衣は安心したように身体の力を少しずつ抜いていった。宏一が結衣は受け入れてくれたことを確認すると、更に話しかけた。
「ねぇ、もう少しお話をしてもいいかな?」
宏一が聞くと、結衣が緊張するのがよく分かった。何を聞かれるのか心配なのだ。それはそうだろう。いきなり経験させて欲しいなどと言う中学生がそんなにいるはずは無い。しかし結衣はその事情を聞かれたくないのだ。
「安心して。話したくないことは言わなくて良いし、俺も聞こうと思わない。それでいいだろ?」
宏一の言葉は結衣の耳に優しく響いた。そして結衣はそれが大人の心遣いだと思った。結衣には大人の余裕というか、相手への配慮だと思えたのだ。それが全然心に余裕の無い自分には嬉しかった。
「ねぇ、結衣ちゃんのおっぱいが硬くなったの、自分で分かる?」
結衣は宏一の質問に安心した。事情を聞かれたのでは無かったからだ。結衣は小さく首を振った。
「ほら、自分でおっぱいを見てごらん?Tシャツの上からでも分かるだろ?」
宏一がそう言って両手を離した。結衣がゆっくりと自分の胸を見下ろした。
「ね?」
宏一が聞くと結衣は小さく頷いた。確かにいつもより突き出している。結衣の反応はかなりゆっくりした感じで、さっきまでの緊張感は無くなっている。
「もう少し続けるよ」
そう言って宏一が再びTシャツの上から結衣の膨らみを包むと、結衣は静かにそれを受け止めて目をつぶった。宏一は撫でている手の感覚に集中して、結衣の乳首が硬くなっているのか確かめようとした。しかし、まだ触感からは結衣の乳首がどこにあるのか分からない。しかし宏一は落胆したりはしなかった。その分だけ楽しみが増えたという物だ。全く何の経験も無い少女を最初から可愛がるのは一枝依頼だが、一枝の場合は興味が完全に先行していて殆ど怖がったりしなかったし、積極的に宏一を受け入れた。それに比べて結衣はもっと最初からと言う感じだ。
「結衣ちゃん、今日は俺、何時までいてもいいの?」
宏一が膨らみを撫でながら聞くと、結衣は小さな声で答えた。
「5時・・・・・」
「5時だね。分かった」
「でも・・・・・・・もっといて・・・」
「え?」
「宏一さんが良いのなら・・・・・・・」
「お父さんやお母さんは?」
「今日は遅くなるって・・・・・・だから・・・・・」
「いいの?」
結衣ははっきりと頷いた。
「それじゃ、時間は決めないでおこうか?」
結衣は再び頷いた。
「分かった。どこまで進めるかわかんないけど、いっぱいしようね?」
結衣はまた頷いた。
宏一は、こんな事は初めてだったが、やはり男である以上嬉しいし、楽しくなった。この目の前の少女の全てを明らかにできるのだ。目の前の少女の全裸を想像して肉棒に力が入ってしまう。
しかし、結衣は宏一とは違って不安が大きかった。一応、気持ちの上で覚悟はしたつもりだったが、正直に言えば、何を覚悟すればいいのかもよく分かっていないのだ。とにかく恥ずかしいだろうと思ったし、たぶん痛いだろうとは思ったが、それが全然具体的に想像できない。はっきり言えば、裸になる必要があるのかどうかも分からないからだ。ただ、宏一なら無理はしないと分かっているだけだ。もしかしたら全然気持ち良くないかも知れないし、痛いだけならせっかくの体験が悲しい思い出になってしまう。
結衣自身は表向き、余りこの手の話題に積極的ではないので情報は限られているが、経験した子の話を聞く限り、なんだかんだと言ってはいるが、結局はどんなふうにどうしたと詳細まできっちり覚えていてしっかりと記憶に残っている。それだけ強烈な印象で大切な思い出だと言うことだ。
宏一に胸を撫でられ続けている結衣は身体が怠くなってきてトロンとした目つきになったまま、どうしてこんなに身体が熱いのだろうと思っていた。
「結衣ちゃん」
宏一が結衣の耳元で囁くと、結衣はその宏一の息が項に掛かってピクッとした。
「どう?だいじょうぶ?」
宏一の声がとてもくすぐったい。それでも結衣は自分の身体がこうなることは知識として知っていたので、微かに頷くだけだった。
「少し触り方を変えるよ」
宏一の声に結衣がゆっくりと頷くと、宏一の愛撫が指先で乳首の辺りを集中的に可愛がり始めた。もちろん最初はゆっくりとした動きなので服の上から触られる感覚としては嫌がるほどでは無いのだが、何となく変な感じが強くなった。結衣自身、なんと表現して良いのか分からないが、もし無理やり知っている言葉で表現すれば『痒い』に近い感覚だ。
結衣はなんとなく不安になってきた。
「これで・・・・いいの?」
小さな声で囁くように結衣が聞いてきた。小鳥が囀るような小さな声だ。
「だいじょうぶ。このまま続けるよ。怠いかもしれないけど、それは身体が正常に反応している証拠だからね」
結衣は乳首の感覚がこれで良いのかどうか確かめたかったが、さすがにそれは聞けない。
「もう少ししてもだいじょうぶかな?」
今度の結衣は頷かなかった。しかし、宏一は時間が限られているので、嫌がらないのなら続けるべきだと思った。
「それじゃ、Tシャツの中に手を入れるよ」
そう言って宏一がTシャツを捲り上げようとした途端、結衣は両手でぎゅっと抑えた。
「どうしてそんなことする必要があるの?」
結衣は、Tシャツの中に手を入れられるのが宏一の性的興味からでは無いかと思ったのだ。宏一は静かに結衣の耳元で囁いた。
「結衣ちゃんはおっぱいを触られる『必要がある』のかどうか分からないんだろう?経験するだけならあそこに入れれば良いだけだからね。そうだろ?」
宏一にズバリ指摘され、結衣は何も言えずにじっとしていた。
「それはね、結衣ちゃん自身が今経験していることがその証拠だよ。女の子は性的な刺激を受けると身体が怠くなって熱くなるんだ。すると、あそこに液体が出てきて、入れられても痛くないように身体が準備をするんだ。この準備無しにいきなりすると、身体の中の敏感な部分が擦れて切れたりしてとっても痛いんだ。もともと小さな所に大きな物を入れるんだから慣れない内は痛くなり易いんだ。『上手にして』って言う希望だからこうしてるんだよ。わかる?」
宏一に丁寧に諭されて結衣は納得するしか無かった。もちろん、結衣だってそれくらいは知っていた。そして、コックリと頷いた。宏一の手が再び動き出し、Tシャツの裾を捲り上げられて宏一の手が入ってくるのを感じながら結衣はまだ少し嫌がっていた。しかし、宏一の手が肌に直接触れるのを感じながら結衣は、セックスの前にじゃれ合ったり触られたりすることが必要なのだと初めて実感することができた。何となくだが少し気持ち良くなってきたからだ。こればかりはネットの情報だけでは納得できないことだ。
今日の結衣はブラキャミを着ている。それは、初体験するときにも全裸にならなくて良いと思ったからだ。胸を触るだけなら肩紐を下ろせばいいだけだし、下はパンツを脱げば良いからキャミソールを脱ぐ必要は無い。痩せていて身体のラインに自信が無い結衣としては、これは最大限の妥協案なのだ。
「・・・・・っ!」
結衣は宏一の手がブラキャミの上から胸を包み込むと、その感覚に逃げ出したくなった。
「・・・・いや・・・・っ・・・・や・・・・・・」
結衣が宏一の手を押し出そうとすると、宏一の手は何の抵抗もなく乳房から引き剥がされた。ただ、そうなると結衣は逆に申し訳ないような残念な気持ちになる。そして、嫌がってばかりの自分が少し情けなくなった。そして宏一が呆れて止めてしまわないか心配になった。しかし、結衣の心配は不要だった。
「だいじょうぶ。少しずつ慣らしていくからね」
そう言うと、宏一の唇が結衣の項を優しく可愛がり始めた。
ピクンッピクンッと結衣の身体が反応した。結衣は宏一が何をしているのか一瞬で分かった。そして、生まれて初めて『気持ち良い』と思った。結衣が嫌がらなかったので宏一は更に唇で結衣の耳元から項を可愛がり続けた。
「どう?くすぐったい?」
宏一の言葉が結衣の耳元で聞こえるが、心に直接響くような感覚だった。結衣は微かに頷いた。
「嫌じゃない?」
「・・・・・・だいじょうぶ・・・・っ!」
「それなら、もう少しこのままだよ」
結衣は項を可愛がられながら『これが始まったって事なんだ』と思った。そして宏一の唇が項をツツーッと撫であげると、最初は首をすくめるような仕草をしていたが、何度か繰り返す内に首を伸ばして愛撫を最大限受け止めようとし始めた。もちろん声を上げたりはしない。どちらかと言うと戸惑いながらという感じだが、それでも項を唇で可愛がられる感覚に結衣は夢中になっていた。
「良い子だ。その調子だよ」
宏一の言葉が聞こえると、下に降りたままだった宏一の手が再び上がってきて、そっと乳房を包んできた。結衣はもう嫌がらなかった。ただ、少しだけ嫌がったが、それは本気では無く恥ずかしさによる躊躇いだった。
宏一はブラキャミのカップがとても薄いことに満足した。つまり、今触っている膨らみの曲線は余り補正されていないと言うことだ。由美のような美しいラインとまでは行かないが、充分に可愛らしい膨らみなのがよく分かる。それに、Tシャツの布地が無い分だけ乳首の位置がはっきりと分かった。結衣の乳首はまだ固くなっておらず、先端は周囲よりも明らかに柔らかい。殆ど抵抗感が無いほど簡単に凹むほど柔らかく可憐だ。宏一はそっと乳首の辺りを撫でながら、この柔らかい乳首が硬くしこるまで可愛がるのが楽しみになった。
「ん・・・・ん・・・・んん・・・・・・」
結衣の小さな口から微かな吐息が漏れ始めた。結衣が乳房と乳首を撫でられて感じているのだ。息も少し荒くなってきたようだ。宏一はたっぷりと乳房を可愛がり、少しずつ結衣の身体に快感を植え付けていく。
「どう?きもちいい?」
宏一が耳元で囁くと、結衣が口を少し開けて軽く喘ぎながら微かに頷いた。しかし、まだ秘核が疼くほどでは無いらしく、宏一が見下ろしても足は全く動いていない。
「Tシャツを脱がしてもいい?」
宏一が囁くと、結衣は嫌がらなかった。実は結衣はほんのさっきまで服を脱ぐ必要があるとは思っていなかった。しかし、こうやって宏一に肌を触られると、初めて肌を触られるという事が気持ち良いのだと知った。だから、Tシャツを脱いでも良いのではないかと思い始めた。
宏一がTシャツを脱がそうとすると、結衣はそれでも少し嫌がったが、宏一が頭からすっぽりとTシャツを脱がすと、大人しく手で胸を隠しただけで何も言わなかった。結衣のブラキャミは紫色の生地に可愛らしいレースが付いたものだった。結衣の肌の白さが際立っている。
宏一はもう少しこのまま結衣を可愛がるつもりだった。未経験の子はベッドに入るのをかなり怖がる。上に乗りかかられれば逃れようが無いからだ。だからベッドはもう少し快感を教え込んでからにするつもりだった。


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