ウォーター

第三百六十二部

 
「その前に、せっかくのお鮨だから美味しく食べようね。それから教えて上げる」
「何を・・・・・・・」
「言葉で言っても、きっとなかなか納得できないと思うんだ。だいじょうぶ。きちんと教えて上げるからね」
宏一の言い方が、余りに朗らかだったので結衣は何となく宏一の言うことを聞いてみようと思った。それだけ結衣の心の中では宏一は近い存在になっていたのだ。
食べ終わると、結衣がお茶を入れてくれた。宏一はお茶を飲みながら、部屋を見渡している。二人がいるダイニングはリビングに隣接しており、仕切りは仕舞ってあるので広いリビングがよく見える。
「ねぇ、あっちのリビングに行っても良い?」
「はい」
「結衣ちゃんもおいで」
宏一はそう言うと、結衣を誘ってリビングの豪華なソファに座った。そして結衣を右隣に座らせ、右手を結衣の後ろから肩へと回した。結衣は静かにされるがままになっている。
「しばらくここに居ても良い?」
「お鮨屋さんが来るのは夕方だから・・・・・・」
結衣はそう言って静かに宏一に肩を引き寄せられた。その結衣の方に回した手をそっと脇から入れていくと、結衣はそっと脇の力を抜いて宏一の手がキャミソールのブラへと回っていくのを許した。
「結衣ちゃん、こうされるの、嫌じゃ無い?だいじょうぶ?」
宏一が聞いたが、結衣は微かに頷いたようだがよく分からなかった。ただ、宏一の手が膨らみを撫で回すのは受け入れている。そのまま宏一は結衣をそっと引き寄せ、左手も脇から入れて両方の乳房を可愛がり始めた。
結衣はここでするのかと思ったが、そうは言っても部屋に行けばベッドへと誘われるのは明らかなので、部屋に戻ろうとも言えない。だから結衣はしばらくこのまま宏一の好きにさせることにした。それに、今はもうさっきほどこうされるのが嫌では無い。
結衣がそんなことを思っていると、宏一の口が耳元に来て息が項に掛かり始めた。
「それじゃ、少しこうして居ようか?」
そう言って唇で項を可愛がり始めた。結衣の身体になんとも言えないあの感覚が沸き上がり始める。結衣は項の感覚に戸惑った。まただんだん身体が怠くなってくる。やはり一度聞いてみることにした。
「ここで?」
「ううん、少しここで可愛がったら部屋に行こうね」
宏一は、このまま部屋に戻ると結衣がベッドを怖がると思ったのだ。だから結衣をしばらく可愛がって、充分その気にさせてから部屋に戻ろうと思っていた。結衣はその言葉を受け入れた。
だんだん結衣の身体が怠くなって、ぐったりと宏一に身体を預けてくる。ぐったりしてくるのは警戒心が薄れて安心している証拠だ。すると、宏一は両方の肩紐をそっと下ろしていった。結衣は手で胸を押さえたが、嫌がりはしなかった。すると、キャミソールのブラカップがめくれて結衣の三角の乳房が現れてくる。乳首が見てくると結衣の手のガードが少し強くなった。
「このまま少し触るね」
宏一は乳首が露出した所で肩紐を下ろすのを止めると、両手を乳房の下側に当てて指先でそっと乳首を可愛がる。結衣の小さな乳首が敏感に宏一の刺激に反応した。
「ん・・・・・・・んん・・・・んん・・ん・・ん・・・んん」
結衣の小さな口から吐息が漏れ始めた。宏一はキャミソールのブラから顔を出している可憐な乳首を優しく可愛がっていく。
「気持ち良い?」
宏一が聞いたが、結衣は吐息と共に微かに頷くだけで何も言わなかった。宏一は結衣の乳首が痛くならないように、そっと触っているだけで、転がしたりは一切していない。それでも結衣には充分な刺激だった。すると、ほんの少しだが乳首の先端が盛り上がってきた。
「ほら、見てごらん。ちょっとだけ飛び出してきたよ」
宏一に言われて自分の乳首を見た結衣は、下を向いたまま顔を真っ赤にした。
「これで良いんだよ。女の子の身体はこうなるものなんだから」
宏一はそう言ったが、結衣にとっては宏一に身体の変化を見られたことが恥ずかしくて仕方が無い。それでも嫌がりはしなかった。キャミソールの肩紐を下ろされて乳首を露出したまま恥ずかしがりながら可愛がられている少女の姿はとても美しい。結衣は少し秘核がむずむずする感覚を不思議に思ったが、怠いのと気持ち良いので嫌がる気持ちは起きなかった。
そしてさらに結衣の身体の力が抜けてくると、宏一はソファの上で結衣を横抱きにした。
「この方が楽だろう?」
そう言って先程部屋でしたように、結衣を膝の上に横たえて乳首を口で可愛がりながらパンツの中へと手を入れていく。
「んん・・・んあ・・・んぁぁん・・・・そこは・・・・・ここでなんて・・・・」
結衣は小さな声で言ったが、もう宏一の手を抑えたりはしなかった。そして宏一の手の指先が茂みへと届くと、クッと身体を縮めた。
「だいじょうぶ。そっとするから」
宏一の指先はゆっくりと秘裂の入り口から中へと割れ目を割って入っていく。結衣はじっとしたままそれを受け入れていたが、宏一の指先が秘核の先端に微かに触れた途端、声を上げた。
「んああぁっ」
結衣は自分の声に驚いて手で口を塞いだ。宏一の指が探り当てた結衣の秘裂の入り口は少しじっとりとしていたが、濡れているというわけではない。温かく湿っているという程度だ。
「だいじょうぶ。声が出ても良いんだから」
そう言いながら宏一はゆっくりと指先をクイクイと動かし始めた。
「ンあっ、ああっ、んんっ、ンあっ、いや、声がっ」
結衣は手で口を押さえたまま、何とか声を止めようとしているようだ。
「二人だけなんだからだいじょうぶ」
「んんっ、ああっ、んんっ、んーっ、んんんん」
結衣は恥ずかしがりながら吐息とも声とも言えない音を出していた。身体が勝手に反応するのだ。結衣にとって身体が他人の意思に反応して勝手に声を出すなど信じられない。
「んあ、んああっ、やっぱりやっ、んああぁっ、やぁっ」
とうとう我慢できなくなった結衣は、宏一の膝の上から逃げだそうと身体を起こし、身体を捻って横に這っていった。
当然宏一の目の前には四つん這いの結衣の姿があった。宏一は今まで結衣を支えていた左手で結衣の乳房を優しく包んだ。
「んあぁっ、そんなっ、んんんっ」
四つん這いで両手が使えない瞬間に突然乳房を包まれた感覚に結衣は驚いたが、それでも這い出すのを止めなかった。すると今度は宏一の目の前に結衣の細い腰が来た。宏一は左手を結衣の股間に差し込み、右手はお尻から差し込んだ。
「あああぁぁっ、それもだめぇっ、んああぁぁんっ、声がぁっ、んああぁっ、ああっ」
結衣は前と後ろから宏一の手を差し込まれたまま宏一の横に逃げ出した。宏一はそのまま両手を結衣の股間に差し込んだまま、身体を捻って結衣を追いかける。自然にソファから立ち上がって結衣を斜め後ろから触る形になった。結衣は身体を起こさないとこのままさらに触られると思ってソファの背もたれを掴んで起き上がった。
自然に結衣はソファの背もたれを掴んだまま、後ろ向きで宏一の愛撫を受けることになった。それでもまだ宏一は前と後ろから触っている。
「ああぁぁぁぁ、だめぇ、そんなに触ったら、ああぁぁぁ、声がぁぁ」
結衣はそう言ったが、宏一の手を掴もうとはしなかったし、止めて欲しいとも言わなかった。実は宏一に与えられる快感に耐えるのに精一杯で、それ以外を考える余裕がなかっただけなのだが、宏一は結衣が秘部への愛撫を受け入れて感じている結衣が可愛らしく、愛撫を止めることなど考えられなかった。
そして宏一はさらに結衣を感じさせようと前から触っている左手をパンツの中へと差し込んできた。
「ああっ、それはっ、それはぁっ、ああっ」
結衣は驚いてクッとお尻を引いた。それは宏一に向かってお尻を突き出す格好になったのだが、それを予期していた宏一は右手をパンツのお尻から差し込んでいく。前と後ろと同時に手を入れられた結衣に逃げ場はなかった。
「ああぁぁぁ、同時にするのはダメ、ああああああっ、それは許してっ」
結衣はそう言ったが、その時には前から差し込まれた左手は小さな茂みの中の秘裂へと達し、後ろから差し込まれた右手は秘口を通り越して秘核の下の小さな平らな部分へと届いていた。
「ああああああぁぁぁぁぁ」
結衣の諦めとも絶望とも言える声が部屋の中に響くと、結衣には壮絶な快感が襲ってきた。後ろから差し込んだ右手は秘核の奥の秘唇に包まれている平らな部分に届いているが、そこも湿ってはいるが濡れていると言うほどではない。敏感な部分なのでそっと触らないと直ぐに痛くなるので宏一はゆっくりと触ることにした。もう少し濡れてくれば平らな部分を撫で回すくらいはできるだろうが、まだこの程度の濡れ方では本気で可愛がるのは無理だ。こればかりは何度も触って刺激に慣れて濡れるようになってもらうしかない。
「んあぁぁっ、あああっ、ああっ、ああぁぁぁ、んんんんんっ、んあぁぁっ、んああああんっ、んんんんーーっ」
何とか声を堪えなければと思うが、結衣は声を止められなかった。とにかく先ず変な声を止めたいのだが、どうしようもなく声が漏れ出てしまう。前から差し込まれた左手も、後ろから差し込まれた右手も秘核の前と後ろから敏感な部分を丁寧に可愛がっているので、結衣は壮絶な快感に背もたれを掴んで抑えきれない声を漏らすことしかできなかった。
「痛かったら必ず言うんだよ。良いね?」
「んああぁぁぁ、んんんんんんっ、ああんんんぁぁぁ、んんんんーーーっ」
結衣は可愛らしい声を漏らしながらも宏一に秘部を触られる快感に包まれていた。自分でも触ったことくらいはあるが、こんなにじっくりと触ったことなど無いし、第一、両手でしたことなど無いのだ。結衣は宏一に与えられる快感に夢中になりながらも、頭の隅でどうして宏一はこんなに女の子の敏感な部分に触るのが上手なのだろうと思った。
すると、結衣のパンツの前から差し込まれていた宏一の左手が抜かれると、キャミソールの左の肩紐をそっと下ろし始めた。結衣は声を出しならがもそれには直ぐ気が付いたが、後ろから触られている快感が強くて嫌がることができない。そして宏一の左手は優雅に動いてソファに掴まっている結衣の左手をそっと肩紐から抜き去り、左の乳房を露出させた。
結衣は嫌がらなかった。そして宏一の左手が乳房全体を包み込んで優しく揉み回すのを受け入れた。
「んああぁぁぁぁ、それまでぇ、んんんんんん」
「これも気持ち良いかな?」
宏一が聞いても結衣は答えなかった。しかし、軽く仰け反って乳房を揉まれている仕草が答を表している。宏一はそのまま左手で今度は結衣の右の肩紐を下ろして両方の乳房を露出させた。
「ああぁぁ、いやぁぁ、そんなに全部したらだめよぉ」
結衣はそう言ったが、実は前から見られているわけではないことでちょっとだけ安心していた。これならいくら触られても宏一に乳房を見られているわけではないからだ。宏一は右手をパンツの後ろから差し込んで秘部を刺激しながらも、ゆっくりと結衣の左右の三角の乳房を左手で揉み回して結衣に新しい世界を教え込んでいった。
やがて結衣の反応が少し鈍くなってきた。感じなくなったと言うよりも疲れたのだ。宏一がそっと両手をパンツから抜くと、結衣はぐったりとソファに崩れ落ちた。
「ちょっと感じすぎて疲れたかな?それじゃ、部屋に行こうか?」
宏一はそう言うと、ぐったりとしている結衣をお姫様抱っこで軽々と抱え上げると、リビングから2階の結衣の部屋に向かった。
結衣は丸出しになっている乳房をキャミソールのカップで押さえて隠したが肩紐は直さなかった。静かに胸を隠したまま息を整えながらも、少し身体を丸くして宏一に抱き上げられる感覚を温かいと思った。恥ずかしいような嬉しいような、それでいて甘えているような、独特の感覚だ。
やがて部屋に戻った宏一は、結衣をベッドにそっと寝かせた。
「少し休んだ方が良いね」
その宏一の言葉がとても自然で優しく感じる。結衣はさっきまでベッドに寝ることがとても怖かったのに、と思いながらも、ベッドに横たわることが心地よいと思った。
宏一はベッドの横に跪いて結衣の方を眺めながら、優しく髪を撫でながら言った。
「少しこのままで居ようか。疲れただろう?」
結衣は髪を撫でられながら、小さく頷いた。さっきまでの恥ずかしくて気持ちの良い時間が嘘のような穏やかさだ。結衣はふと、このままずっと宏一に髪を撫でられていたらどんなに気持ちが楽になるだろうと思った。しかし、宏一に教えてもらうのが今ではそんなに嫌では無いし、少しだけ楽しみでもある。
結衣は余り女の子のグループに参加しないのだが、一度だけ経験した女の子の報告会に出た時、余りに雑に脱がされて触られたので途中で女の子が怒って喧嘩になったという話を聞いた。もちろん、それから直ぐにその子は再開したのだが、痛いばかりで気持ち良いどころか歩くのも大変だったと言っていた。だからこそ宏一にはもの凄く警戒したのだが、今までの所は、どちらかと言うと結衣が迷ったり戸惑ったりしているばかりで宏一には何の落ち度もない。それくらい宏一は結衣に優しく接してくれている。だから結衣は宏一に頼んで正解だったと思った。
洋恵のことが気になると言えばその通りだが、それを言ったら本当の恋人ができるまで待たなくてはいけない。結衣には待つつもりなど無いのだ。
結衣はベッドに横たわったまま、横を向いてベッドサイドの宏一を見た。
「どうしたの?眠くなった?少し寝る?」
「宏一さんはそこにいるの?」
「だって、結衣ちゃんの隣に行ったら、また結衣ちゃんは疲れちゃうよ」
「・・・・・だいじょうぶ・・・・・・」
結衣にしてみれば、宏一にそこにいられても気持ちが落ち着かない。じっと見られながら寝るなどあり得ない。時間だってもったいない。
「・・・・・・・こっちに来て・・・・」
結衣はポツリとそう言った。ベッドに誘っていると言うよりも甘えたいと言う感覚に近い。
「いいの?」
結衣はコックリと頷いた。そこで宏一は結衣の隣に寝て結衣を軽く抱き寄せた。しかし、まだ宏一は服を一枚も脱いでいない。それが却って結衣を安心させたようだ。結衣は躊躇うことなく宏一に身体を寄せてきた。
「汗臭くない?」
「だいじょうぶ」
もちろん結衣にも宏一が服を脱いでいないことが何を意味するのかくらいは分かっていた。だから本当は宏一にも脱いでもらわなくてはいけないと分かっているが、さすがに自分から言えるはずはなく、また宏一が脱いだらきっともの凄く緊張するだろうと思った。
だから今はまだこのままが良いのだ。
宏一は服を着たままベッドに横たわり、抱き寄せた結衣の髪を左手で優しく撫でている。結衣もじっとしたままそれを受け入れている。ただ、右手が開いているので右手では軽く結衣の項を可愛がっていた。


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