ウォーター

第三百六十三部

 
「右手は何?」
「え?」
「右手でしてること」
「別に、特に意味は無いけど・・・・・・いや?」
「ううん、そうじゃなくて、右手でしてることは、感じさせてるの?」
「うん、感じてくれると嬉しいけど・・・・・直ぐには無理かなって思ってる」
「感じない。それでもするの?」
「うん、スキンシップだからね」
「これがスキンシップ・・・・・」
結衣は宏一の右手がしていることは全く意味が無いように思えた。さっきみたいに気持ち良くなれば良いのだが、今は全然感じない。くすぐったくもない。感じなくてはいけないのかも知れないが、感じないものはどうしようもない。
「スキンシップって、何か意味があるの?」
「そう言われると困るけど、でも、触られることが嫌じゃ無いのなら、それはもう意味があるんじゃないかな?きっと、普通はいやだと思うんだ」
「・・・・・・・・・」
宏一に言われて、結衣はそうなのかも知れないと思った。確かに、普通なら項を触られるだけで嫌だからだ。電車の中で誰かの手や荷物が触れただけでもいやな気になる。結衣自身、こうやって誰かに抱かれてベッドに横たわるのは小学生の時以来だ。大人としては初めてで、女としてベッドにいる自分が不思議な気がする。でも、何となく抱かれて安心するという意味が何となく分かったような気がした。
「何か・・・・・他のことをしてみて」
「いいの?」
宏一の撫でている頭が小さく動いた。
「おっぱいに触っても良い?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
少し考えたが、結衣は頷いた。結衣が同意したことで、宏一は結衣を仰向けにした。少し結衣が緊張しているのが分かる。そっとキャミソールの肩紐を左右同時に下ろしていくと、可愛らしい乳房が現れてきた。結衣は横を向いて我慢している感じだ。
「恥ずかしい?」
結衣はコックリと頷いた。さっきのように愛撫のために見えても仕方が無いというのではなく、完全に見られているのだ。じっと見られるのはとても恥ずかしい。
「見ないで」
もちろん結衣にもそれが無理なことは分かっていたが、見られるために乳房を晒すのはやはり我慢できそうにない。
「うん」
宏一はそう言うと、両手の指先で結衣の乳房を可愛がり始めた。結衣の乳房は横になっても三角に綺麗に尖っている。その頂点の周りを丁寧に指でなぞっていく。結衣の乳首は少し赤みが強い。色素が少ない証拠だ。
乳首の直ぐ近くを丁寧に可愛がっていると、少しずつ結衣が反応してきた。
「変な感じ」
「それでいいんだよ。だって」
そう言うと宏一はちょっとだけ乳首を舐めた。
「あっ」
「ほらね」
「・・・・・・・・・・」
結衣の顔が赤くなった。でも、こうされると少し嬉しいのも確かだ。乳首で感じると言うことが女の証のような気がするからだ。宏一は時々乳首を触ったり、ちょっとだけ舐めたりして結衣を飽きさせることがなかった。
「おっぱいで感じるようになったね。朝は全然感じなかっただろ?」
「・・・・・・」
結衣は宏一に指摘されてちょっと自尊心を損ねた。そんなことをこういう時に言うものだろうか?と思ったのだ。宏一にしてみれば、感じるようになった進歩を確認したいのだろうが、結衣としては分かってはいてもわざわざ言葉にして欲しくはない。
ただ、丁寧に愛撫を受けているとだんだん感じるようになってきたのは確かだった。時々宏一が口の中に乳首を入れると身体の中に気持ち良さが広がる。結衣の口が『あ』という感じで自然に吐息が漏れる。
「ん・・・・・あ・・・・・あぁ・・・・・・ん・・・んんん・・・・んんんっ」
結衣はベッドで自分がこうして居るのが不思議な気がしたが、嬉しさも感じていた。最初乳首を触られて吐息が漏れた時は恥ずかしいばかりだったが、今は嬉しいと思える。それも不思議で、ちょっと嬉しい。
宏一は丁寧に乳首を可愛がっていたが、結衣が安心して感じるようになると、項に唇を這わせるようになった。
「ほら、これも感じるだろ?」
「んあっ、あああ・・・・んああぁぁ・・・・あああん」
「可愛いよ」
「やぁ、こんなの・・・んんんんっ・・・・・ンあぁぁ・・・・声が・・・・」
結衣は声が勝手に出ることにまだ慣れなかったが、それを宏一がごく自然に受け止めていることで、だんだんそれがこう言うことをしている時の普通の状態なのだと気が付き始めた。気持ちがそれを受け入れたことで、声が少し小さくなった。
「声が出るのはいや?」
「そうじゃないけど・・・・・・・勝手に・・・・」
「恥ずかしい?」
結衣の頭がコックリと動いた。
「結衣ちゃんに一つ良いことを教えて上げる。良いかい、こうやって二人でいる時は、どんなに気持ち良くなっても良いんだよ。どんなに声が出ても良いし、感じたって良いんだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「納得できない?」
「そうじゃなくて・・・・・・・」
「ここまでになるまで、結衣ちゃんにはいっぱいいろんな気持ちが起こっただろ?恥ずかしいとか怖いとか?」
「・・・・・・」
また結衣が頷いた。
「それは、二人がこうなると、女の子はどんどん感じるようにできてるんだ。女の子ってそう言うものなんだよ。だから、そうなる前に、いろんな防御本能が働くようにできてるんだ」
宏一に言われて、結衣は何となく分かったような気になった。ただ、理屈は別として『女の子はそう言うもの』という部分には納得できた。
そう言う会話をしている間にも、宏一の指先は結衣の乳首ギリギリを可愛がり続けており、結衣の身体にはどんどん新しい感覚、焦れったさが溜まっていた。会話に集中していた時はまだ良いのだが、会話が切れるとその感覚が強くなる。
「もう一回お口でするね」
そう言って宏一が結衣の小さな乳首を口に入れた途端、結衣の身体に大きな衝撃が走った。
「はうぅっ」
結衣の身体がグッと仰け反った。今までは快感を感じても、それに抵抗していたのでこんなに仰け反ることはなかったが、会話で気持ちの防御がなくなっていたので快感がそのまま身体を走り抜けたのだ。
「んああぁぁぁ、ああぁぁぁぁぁ」
結衣は仰け反ったまま声を上げながら『こうしてもらうの、とっても気持ち良い』と思った。
「もうすこしするね」
結衣が喜んだので、宏一はさらに丁寧に左右の乳首を口で可愛がった。乳首と乳房を可愛がられるのは何度目かになるが、今までで一番気持ち良かった。結衣はやっと心も許したのだ。
「ああぁ・・・・ああん・・・あん・・・・・・あん、あんあん、ああぁぁぁ」
結衣は声を上げながら、自然に足を擦り合わせ始めた。自然にそうなってしまうのだ。宏一は乳首をそっと可愛がりながら、やっと結衣の身体が宏一の望むようになってきたことに喜んだ。
たっぷりと可愛がられた結衣は、次に軽く息を弾ませながら宏一に項を舐められた。
「結衣ちゃん、感じてくれて嬉しいよ」
宏一が耳元で囁くと、結衣は微かにコックリと頷いた。結衣も嬉しいのだ。結衣の気持ちが乗ってきたことが分かった宏一は、いよいよそれでは下半身に取りかかることにする。
「それじゃ、次はこっちだね」
宏一はそう言うと身体を下げて結衣の腰へと移動した。
「え、なにするの?」
「ちょっと恥ずかしいと思うけど我慢してね。今度はパンツを脱がすから」
「えっ、ちょっと、えっ、あっ、待って」
結衣は驚いたが、宏一の両手はパンツを左右から下げていく。
「あっ、それはっ、それはだめっ、あっ、やっ、ああんっ」
結衣は嫌がったが、怠くなって感じていた身体には力が上手く入らず、膝までパンツを下げられてしまった。
「やっ、やっ、いやぁっ」
結衣は秘部を手で隠して嫌がったが、膝まで下げられたパンツはゆっくりと宏一に脱がされてしまった。結衣はこんなにも簡単にパンツを脱がされたこと自体に驚いた。結衣自身も気が付いていなかったが、さっきリビングで前と後ろからパンツの中を散々触られたので結衣の身体自身が既に宏一に慣れており、激しく嫌がることが無かったのだ。
「どうして・・・・・」
結衣はこんなにも簡単にパンツを脱いだ自分に驚いたが、恥ずかしいだけで宏一を拒絶する気持ちは無かった。
パンツを脱がしてしまった宏一は、再び結衣にキスをして髪を優しく撫で始めた。
「どうして簡単に脱がすことができたの?」
結衣が項に愛撫を受けながら言った。
「ん?」
「私、もっともっと嫌がるはずなのに・・・・、どうしてこんなに簡単に脱がせられるの?」
「結衣ちゃんの身体が俺を受け入れてるからだよ」
「そうなの?」
「うん、もっと嫌がるはずだった?」
「・・・・・・・・・」
結衣はコックリと頷いた。きっとパンツを脱がされる時は真剣に抵抗すると思っていたのだ。
「それじゃ、今から嫌がる?」
「・・・・・・・」
結衣は小さく首を振った。
「それじゃ、優しく感じさせて上げる」
そう言うと宏一は左手で結衣の髪を撫でながら右手を結衣の秘裂へと伸ばしていき、そっと秘裂を割った。
「あ・・・・・んんんん・・・・んんあぁぁぁ」
結衣の口から小さな声が漏れ始めた。
「気持ち良い?」
「・・・・・・・・」
結衣は小さくコクンと頷いた。
「こうやって気持ち良いって確認することが感じるようになるポイントなんだよ。もともと快感て言う感覚は脳の中にしか無いから、頭で気持ち良いって思わないと気持ち良くならないんだ。だから、気持ち良いって思うとだんだんそれが身体の中に染み込んでいくんだ」
結衣は髪を撫でられながら宏一に秘裂の中をゆっくりと探られて軽く喘いでいる。宏一の話は理解できるが、今はそれよりも気持ち良さと安心感の方が重要だった。
やがて宏一の指先が秘核を通り越して平らな部分へと進んできた。宏一の指は結衣の秘裂のかなり奥まで進んできたのだ。しっかりと秘唇に挟まれている指の締め付け感が結衣がバージンであるなによりの証拠だ。
「んんん・・・・んんんっ・・あぁぁぁ・・・んんんっ」
結衣は余り声を上げたくないらしいが、漏れ出る声を抑えている様子が堪らなく可愛らしい。
「ここをもう少し触るね。ここを触るとだんだん濡れてくるんだよ。経験するには大切なことだからね」
宏一の言うことは分かっていたし、濡れないといたいと言うことも分かっていたが、自分が濡れるという感覚は結衣にはまだ分からない。それでも結衣は宏一に指で可愛がられるが嬉しいと思った。
宏一の指先に少しずつ潤いを感じてきた。やっと結衣が濡れてきたのだ。しかし、まだまだ濡れ方が弱い。このままもっと時間をかけても良いのだが、宏一は思いきってもっと大胆なことをすることにした。きっと今の結衣なら受け入れてくれると思ったのだ。
「結衣ちゃん、今度はもう少し刺激的なこと、してみるね」
「え・・・んんん・・・・・なにするの?」
「お口で可愛がって上げる。知ってるでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・」
もちろん結衣だってそれくらいは知識として知っていた。しかし、それはとても自分では受け入れられるようなことでは無い。正直に言えば、そんなことをまでして気持ち良くなりたいという心理が理解できなかった。だから当然嫌悪感が強いが、ほんの少しだけ宏一が言うなら受け入れても良いかもしれないという気持ちもあった。だから直ぐには嫌がらなかった。
「それじゃ、そっとするからね」
そう言うと宏一は身体を起こして再び結衣の下半身に移動した。キャミソールの裾から小さな茂みが見えている。結衣は直ぐに手で隠したが、宏一は気にしなかった。
「どうするの・・???」
結衣の声には明らかに不安が混じっていた。もちろん、両足はぴったりと揃えてあり、茂みは手で隠している。
「うん、先ずはね・・・」
そう言うと宏一は結衣の両膝に手をかけた。
「膝を曲げてごらん」
そう言って両足を揃えたまま持ち上げて膝を曲げた。結衣は意味が分からず、自分でも少し膝を曲げたが、宏一はその膝をどんどん曲げていき、さらに膝を結衣の胸の方まで引き上げていく。詰まり結衣はベッドに寝たまま膝を抱えてしゃがんだような姿勢になった。
「なに?え?」
結衣はまだ宏一の意図が分からず、どうして良いのか分からなかった。結衣が知っているのは、口で秘部を可愛がる時には両足を開かなければいけないと言うことくらいなので、両足をぴったりと閉じて膝を曲げているだけの姿勢なら恥ずかしい所を口で可愛がることなどできないと思っていたのだ。


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