ウォーター

第三百六十八部

 
「いくよ」
宏一が声を掛けたが、結衣は何も言わなかった。宏一は結衣の細い腰を掴むと、宛がった肉棒に向かってグイッと腰を押し込んだ。
「ぅぁあぁぁーーーーっ」
結衣の声がひときわ高く響いた。しかし、肉棒の先端は結衣の秘口を押し広げている。ただ、まだ肉門を越してはいない。宏一はさらに力を入れた。さすがに締め付けが強くないと言ってもバージンだ。抵抗感は強い。
「うーーーーーーーーーっ」
結衣は痛みに耐えているだけで精一杯だ。
「・・・まだ?」
「もう少し」
宏一はさらに押し込んだ。すると、先端がズズッと中に入った。
「うああぁっ・・・・まだなの?」
「先っぽが入ったよ。少しこのままにするよ」
「入れて。全部入れて」
「いいの?」
「だいじょうぶだから、早く入れて」
結衣は痛いことよりも早く終わることが最優先なのだ。宏一はズズッズズッと肉棒を押し込んでいった。
「うっ・・・・・ううっ・・・・・・・ううっ・・・・・・」
結衣はもう声を上げる元気も無いようで、ただひたすら肉棒を受け入れるのが終わるのを待っている。
結衣の中は濡れていると言うよりもねっとりしている感覚だ。ただ、締め付けていると言うよりもグニグニした感じで、由美のようにザラザラした感覚は無いし、洋恵のようなブツブツが当たっている感覚も無い。それに、宏一が驚いたのは結衣の中に肉棒の殆どが入ってしまったことだった。さすがに全部は入らなかったが、宏一の長大な肉棒は殆どが結衣の中に飲み込まれてしまった。
「どう?」
「い・・・いたい・・・・・」
「このまま抜くともっと痛いからこのまましばらく動かないよ」
「動かないで・・・じっとしていて」
「うん、動かないよ」
「そのまま・・・・うっ・・・・・・・いたい・・・・」
「まだ中がそんなに濡れてないから痛いだろ?」
「いいの・・・・そのまま・・・・・うう・・・・う・・・・つっ・・・・」
結衣は生まれて初めて肉棒を受け入れた感覚に驚いていた。痛いのはもちろんだが、それよりも身体の中心まで肉棒が入ってきたことの方がもっと驚きだった。余りの痛さに身体の中が破れて肉棒が内臓まで入ってきたのでは無いかと思ったほどだったが、じっとしていると少しずつ痛みが落ち着いてくる。
「どう?」
「うん、ちゃんと入っているよ」
「濡れてきた?」
「まだ・・・だね・・・・でも、おちんちんの裏側の方が少し濡れてきたかな。もう少し待っていれば全体が濡れてくるから。痛いの、だいじょうぶ?」
「だいじょうぶ・・・・・少しだけ落ち着いてきたから」
「まだ痛い?」
「痛いけどだいじょうぶ」
結衣は四つん這いの姿勢のまま、破瓜の傷みがやっと過ぎ去ろうとしていることに安堵した。とにかく身体の中に入った肉棒の感覚が凄い。凄いとしか言い様がないのだ。男を受け入れるというのはこう言うことかと思った。身体の中に巨大な棒を打ち込まれた感覚は言葉で表現することなど無理だ。
「少し濡れてきたよ」
「動いてみて」
「いいの?」
「動きたいでしょ?」
結衣は知識からそう言っただけだが、宏一はそれが結衣の優しさだと思った。
「うん、それじゃ動くよ」
そう言うと宏一はゆっくりと肉棒を引き抜くと再度押し込み始めた。
「ううううううううううっ、んあぁっ・・・ううううっ」
結衣は再び痛みが強くなったことで必死に耐えたが、それでも最初ほどでは無かった。そして、これなら我慢できると自分に言い聞かせた。
宏一はゆっくりと肉棒を出し入れしながら、バージンの肉壁を堪能し始めた。出没で得られる快感は由美や洋恵ほどでは無いが、なんと言っても結衣の初めての男になって結衣にセックスを教え込んでいるのだ。その精神的満足感は何物にも代えがたい。結衣の様子もさっきほど痛がっていないようだ。宏一は結衣の肉壁をたっぷりと堪能し始めた。
出没が始まると、結衣の肉壁はゆっくりと濡れ始めた。だんだん出没が楽になってくる。結衣の反応も落ち着いてきた。
「ううっ・・・ううっ・・・うっ・・・うっ・・・・」
結衣が感じていたのは痛みと言うよりも熱いという感覚だった。痛みはもちろんあるが、何とか我慢できるレベルだ。結衣は、これでやっとロストできたという満足感で必死に耐えていた。
しかし、宏一は出没しながら肉棒の感覚に戸惑っていた。バージンを貫いたのに、さほど肉棒から得られる快感が強くない。激しく出没すれば出せるかも知れないが、既に一度結衣の口に出しているので、まだまだ余裕がある感じだ。このままだと結衣に痛い思いをさせるだけのような気がして、続けるべきかどうか迷っていた。
「痛い?」
「だ、だいじょうぶ・・・・続けて・・・・」
結衣は身体の中をゆっくりと肉棒が出入りする感覚に、このまま宏一が終わってくれるものだと信じているようだった。
ふと宏一が結衣の腰を見下ろすと、四つん這いになっている結衣の腰から出入りしている肉棒が赤くなっている。肉棒を抜いてみると、結衣の膝の辺りのシーツも赤くなっていた。
「結衣ちゃん、血が出てるよ」
「そう・・・・・やっぱり・・・・」
「一度抜くよ」
そう言って宏一が肉棒を抜き去ると、結衣はゆっくりとベッドに崩れ落ちた。見ると出血して太ももを血が流れ落ちた跡が見えた。
「少し休もうね。まだして欲しければ後でしてあげるから」
「いっぱい血が出てる?」
「ううん、それほどでも無いけど、膝まで少し流れ落ちたみたい。シーツが汚れちゃったよ」
「それは良いの。後で換えるから」
結衣は俯せになったまま言った。
「仰向けになれる?」
「・・・・・うん・・・・・」
結衣はそう言ったが、力が入らないのか、宏一の手を借りてゆっくりと仰向けになった。しかし、身体を捻ると痛みが走った。
「ううっ・・」
「痛い?」
「誰でも経験することでしょ?」
結衣はそう言って無理に微笑んだが、仰向けになるとぐったりとして身動きしなかった。
「少しこのままで居ても良い?」
「このまま少し休もう。痛みが治まってきたら起き上がれると思うよ」
結衣は小さく頷いた。
宏一は結衣の横に寝ると、結衣の身体を捻らない程度にそっと抱き寄せた。宏一にそっと頭の横を撫でられていると、結衣は静かに泣き始めた。宏一は何も言わずにそっと髪を撫でている。
結衣はやっとロストできたことに安心していたが、こんなに痛いものだとは思っていなかったので、この後どうなるのだろうと思っていた。女の子によって違うらしいが、ロストすると歩き方が変になるというのは聞いていた。さっきは身体を捻っただけで一瞬だが凄い痛みが走ったのだ。あんなのが突然襲ってきたら歩けなくなってしまう。明日は日曜日なので家にいればいいが、月曜までにどれだけ回復するのか不安だった。それと同時に、ロストできたことで本当に抱いて欲しい人に抱いてもらったときにも痛くなるのだろうかと思った。そして、それなら今のうちにもっとしてもらわないといけないかも知れないと思った。
一方の宏一は、結衣がここまで急いでロストしたがる理由が分からずにいた。ただ、その理由は宏一では無く、他にあるのだろうと言うことだけは何となく分かっていた。
「少し休んだら、もう一度して」
突然結衣がポツンと言った。
「え?まだするの?」
「いい?」
「良いけど・・・・痛いんだろ?」
「うん・・・でも、最初だから仕方ないし・・・・・・」
「結衣ちゃんがして欲しいなら・・・」
「今度は前からして・・・・・・良い?」
「うん、わかった」
宏一は結衣がお代わりを欲しがるのを聞いて、思い切って聞いてみることにした。
「ねぇ、結衣ちゃん、どうしてそんなに急ぐの?」
「・・・・・・・・」
「指一本からいきなりじゃ、もの凄く痛かっただろう?どうして?」
「宏一さんはどうしたかったの?」
「指一本に慣れてから、二本にして、それから指を三本とか・・・それからにした方が良かったんじゃ無いかって思ったから」
「でも、それじゃ時間が掛かるでしょ?」
「それはそうだけど、なるべく痛くないようにって思って・・・・・」
「女の子はそんなこと思わない。痛いなら痛いものだって思ってるから。何回もエッチするのが楽しいなら別だけど・・・」
その結衣の言葉には、まるで宏一は単にロストするだけの相手に過ぎないという意味が入っているような気がした。確かに、結衣は宏一を好きになることは無いと言っていたが。宏一はそれでもいいと受け入れたし、それでも少しは好きになって欲しいと思ったし、なによりそんな結衣に同意したのだから文句など言える筋合いでは無いのだが、何となく寂しかった。そして、ふと洋恵を抱いた時を思い出した。
結衣は余り詳しいことを話す気は無かった。話しても宏一には関係ないのだから意味は無いし、言い訳するようで嫌だったのだ。ただ、本当は宏一のことが好きになり始めているような気がした。しかし、それは今の結衣にとって余計なことなので無視することにした。
それでも結衣はしばらくの間、何も言わずにじっと宏一に軽く抱かれていた。そして心が決まると、小さな声で囁いた。
「もう一度して」
「もう?まだ痛いだろ?」
「いいの。じっとしてれば痛くないから」
もちろん、結衣にだってじっと動かなければさほど痛くはないが、肉棒を出し入れすれば痛くなることくらい予想は付いていた。しかし、本人はそれでもいいのだ。
「それじゃ、おっぱいからしても良い?」
結衣はコクンと頷いた。そこで宏一は身体を起こしてもう一度結衣の全身を見渡した。スリムで足の長い結衣は、まるでモデルのようだ。胸の膨らみはツンと三角に尖っていて乳首が小さいので子供のようだが、僅かに腰のラインは少しだけ大人っぽい。宏一は丁寧に乳房の周りに指で愛撫を施し始めた。結衣の表情に安堵したような小さな微笑みが浮かんだ。
「くすぐったい?」
結衣はコクンと頷いて少し微笑んだ。
宏一はさらに丁寧に乳房の周りから乳首の近くへと指を這わせていく。次第に結衣の表情が喜びや戸惑いを浮かべ、愛撫に反応していることが分かった。そして充分に愛撫を施してから乳首をそっと摘まむと、結衣が小さく仰け反った。
「気持ち良い?」
結衣がコクンと頷いて愛撫を楽しんでいるのが分かった。宏一がさらに可愛らしい乳房を可愛がると、やがて結衣は小さな声で言った。
「だいじょうぶ。入れて」
結衣は愛撫を楽しむより、早く済ませたいという雰囲気だ。それならと宏一が結衣の上になり、足を開くと結衣は素直にゆっくり足を開いた。ただ、足を開くのがまだ少し怖いらしく、何となく足を閉じ気味にしている。しかし、本人が挿入を望んでいるのだから宏一はもう迷わなかった。結衣の上に被さりながら、肉棒を結衣の入り口に充てる。
「いくよ」
そう言うと宏一は肉棒の先端に一気に力を込めた。すると、ググッと独特の感覚で肉棒は結衣の中に入っていった。
「ううーーーっ」
結衣は痛がったが、もうその時には宏一の肉棒がしっかり結衣の中に刺さっていた。
「我慢できる?」
宏一が結衣を見下ろしながら聞くと、苦痛に耐えながらも結衣は何とか無理に微笑んで見せた。
「・・・・・して」
結衣が小さな声で言うと、宏一は結衣の上に被さり、結衣の頭を抱きしめながらゆっくりと出没を始めた。
「ううっ・・んっ・・・うっ・・・うう・・・うう・・・」
結衣の声の様子から、明らかに痛がっているのが分かる。しかし宏一は結衣の頭を抱きしめながら腰を使った。すると、結衣は我慢しようとしたからか、両手両足で宏一に抱きついてきた。結衣の長い手足が宏一に絡み付くのは独特の感覚で、あちこちから抱きしめられているような感じがする。
「うっ・・・うっ・・・うっ・・・・・うっ・・・・」
「だいじょうぶ?」
宏一が聞くと、結衣は返事をする代わりに宏一に抱きしめられた頭をコクコクと動かした。「結衣ちゃん、ごめんね。痛いよね。ごめんね」
「ううっ・・・うっ・・・いいの・・・このまま・・・うっ・・・・いいの」
宏一は結衣を貫きながら、女の子によってロストには大きな個人差があるという話を思い出していた。余り出血も痛みもない子だっているだろうに、結衣は可愛そうなくらい痛がっていた。
しかし、少しすると結衣は余り痛みを訴えなくなった。そして宏一は何とか終わりそうになった。


トップ アイコン
トップ


ウォーター