ウォーター

第三百九十部

 
「いいの?」
宏一がそう言って再び舌を絡め、更に今度はそうっと制服の上から膨らみを優しく撫で回し始めた。その愛撫はとても優しく、殆ど力を入れていない。結衣はキスをしながらその愛撫を受け止め、『優しくして貰えば怖くない』と思い込んだ。もちろん、こうされること自体結衣にとっては嬉しいし安心できることで、結衣自身が望んだことでもある。
すると、少しずつ結衣の小さな膨らみは宏一の愛撫に反応し始めた。痒いような感覚と同時に小さな快感が湧き上がり始めたのだ。結衣に不安はあったが、ちょっと安心した。
「ん・・・」
結衣の身体が反応すると、宏一の愛撫は結衣が感じやすいところをそうっと探して更に的確に愛撫を与えていった。
すると、結衣の心の中に別の変化が起こった。感じることを怖いと思ったのだ。実は、それが内心で一番恐れていたことだった。日曜日に本屋の休憩室で最初に抱かれた時、結衣は最初、はっきりと快感を感じた。胸を探られて気持ち良いと思ったし、何より嬉しかったのだ。そして、その時は彼の気持ちがはっきりと自分に向いていると思ったし、それを受け入れられる自分が嬉しかった。だから慌ただしくパンツを下ろされて服を着たまま後ろから受け入れた時も場所が場所だけに性急なのは仕方ないと思ったから痛いのは我慢したし、だからこそきちんと彼女として受け入れて貰うために彼のアルバイトが終わる時間を待って彼の部屋に付いていったのだ。
しかし、部屋に付いた彼は結衣をまるで物のように扱った。直ぐにベッドで裸にされてじっくりと身体中を見られ、そして口で軽く奉仕を求めてから一気に挿入された。結衣はまだ濡れていなかったので痛かったが、彼はそんなことはお構いなしに動き続けた。結衣が痛いと言っても、嫌だと言っても聞かなかった。
そして決定的だったのは彼の携帯が鳴った時だった。相手は彼女らしかった。そして彼は『ちょっとやることがあって、少し遅れるけど待っていてくれれば直ぐに行くから』と言ったのだ。そして再び結衣の身体を求めた。結衣は彼女にしてくれるかどうか何度も聞いたが、彼は答えずに結衣の上に被さって逃げ出せなくすると、そのまま中に二度放った。その時、結衣は彼女にしてもらえないことに気が付いたが、もう遅かった。彼女になれないのに挿入され、勝手に放出する彼に心から恐怖を味わった。
今まで自分が信じていたものは幻想だったと気が付いたのだ。無理やり挿入されたのも悲しかったが、何より自分の愚かさが悲しかった。そして二度放って満足した彼は、泣いている結衣に口で肉棒を始末させると、抱いて欲しければいつでも応じるからいつでも来いと言った。その言葉に、結衣の心は凍り付いた。実はそぶりにも出さなかったが、その時の結衣は大きくは無いが確かに快感を得ていたのだ。こんな状態で感じてしまった自分にあり得ないと思った。結衣の心の中で何かが完全に壊れた。彼の部屋から家まで帰ったのはよく覚えていなかった。ただ、玄関で母親に会うと、直ぐに風呂を沸かしてくれたしシャワーもたっぷりと浴びた。それから母親はゆっくりと結衣の話を聞いてくれた。
その記憶は母親以外、もちろん宏一にも知られたくなかった。だからとても慎重になっていたし、怖くもあったが、やっと少し普段の生活では安心できるようになったのだ。しかし、今また感じ始めた途端、結衣の中にあの記憶が蘇ってきた。
結衣の手が愛撫している宏一の手を抑えた。それは少女にしてはとても強い力だった。
「どうしたの?怖いの?」
宏一が聞くと、結衣は小さく頷いた。すると、宏一は胸を愛撫していた手で再び髪を撫で始めた。
「急ぐことなんて無いよ。ゆっくりで良いんだから。今は辛いかも知れないけど、人間には忘れるって言う機能が備わっているんだ。どんなに嬉しいことも悲しいことも少しずつ忘れていく物だよ。忘れたくなくても忘れるんだ。だから、急がないで良いんだよ」
宏一の言葉は結衣の心に優しく響いた。そして、結衣自身、一番何とかしたいと思っていたので、このまま宏一が言うように時間の流れに任せる気は無かった。結衣は怖くなった原因を考えてみた。そして、一つの結論を出した。
ゆっくりと結衣は宏一の膝の上から身体を起こした。
「どうしたの?」
「ううん、膝の上に寝て優しくして貰うんじゃなくて、このままでして」
結衣は、上から宏一に被さられて愛撫されると上にも下にも逃げ場がないだけに怖さがぶり返すのだと思った。だから、一番最初に宏一にされたように、椅子に座ったままでして貰おうと思ったのだ。もちろん今はソファだが、こうすればいつでも逃げ出せるので心に余裕ができる。
「うん、いいよ。こうかな?」
そう言うと宏一は結衣の横に座り、結衣の脇から両手を入れて可愛らしい膨らみを撫で始めた。
「横に居て良い?後ろに立った方が良い?」
「ううん、このまま・・・・・」
結衣は、この方がずっと安心できることに気が付いた。今はまだ緊張もしているし、怖くもあるが、それでも少し嬉しい気持ちも出てきた。宏一の指先が最初は遠慮がちに胸に触れるか触れないかの弱い愛撫だったが、結衣がじっとしていると、次第に制服の上から結衣の乳首を的確に愛撫してくる。
「ん・・・・・ん・・・・ん」
「こわい?」
結衣は小さく首を振った。
「くすぐったい?」
宏一が耳元で囁くと、結衣はちょっとだけ頷いた。
「気持ち良い?」
今度ははっきりと頷いた。
「よかった。感じてくれて嬉しいよ」
宏一が結衣の耳元で囁くと、その吐息が耳元を刺激して結衣はゾクッとして首をすくめた。その結衣の項を宏一は唇で優しく愛撫していく。
「んんんん・・・・・んぁ・・・」
くすぐったいのか気持ち良いのか良く分から無かったが、結衣にとってはどうでも良かった。結衣は宏一の優しい世界に引き込まれていくような感覚に、うっとりとして愛撫を受け続けた。
宏一は結衣が感じ始めたことを確信すると、結衣の制服のジッパーに手を掛けた。嫌がるかと思ったが、結衣はじっとしている。
「怖かったら言ってね」
そう言って宏一はそっとジッパーを下ろしていく。結衣はじっと恥ずかしさと怖さに耐えていた。宏一が制服を開くと、結衣の下着が見えてきた。
『うわ、すごい』宏一は驚いた。薄いキャミソールなのだが、薄い紫色とピンクの布が二重になっていて、虹のように見える。
「凄く綺麗だね。結衣ちゃんに似合ってる」
宏一がそう言うと、結衣の表情にほんの少しだけ笑みがこぼれた。これが母親と選んだ下着なのだ。結衣はちょっと大人っぽいと思ったが、母親の強い推薦で選んだ物だった。
キャミソールの上から宏一の指が這い回り始めると、結衣は制服の上からの愛撫とは全然違うことに驚いた。宏一と最初にした時も同じように触られたが、今回はずっと快感が強い。指先の位置がはっきりと分かる。
「ん・・・・・・ん・・・・んんんん・・・・・ん」
結衣はそっと横を向いてじっとしたまま感じ続けた。そして『こうされれば全然怖くない』と思った。
宏一はキャミソールの中で固く尖っている可愛らしい三角の乳房を可愛がりながら、結衣の乳房に引きつけられていた。前回はブラキャミでカップがしっかりしていたので乳房の形は良く分からなかったが、今回はカップのサポートが弱いので乳房の形がとても良く分かる。結衣の乳房は裾野が先ずぷくっと丸く膨れ上がってから先端に向かってツンと尖っているが乳首そのものは小さくて可愛らしい。裸の時よりも、こうやって触っている時の方が形が良く分かるのは新しい発見だった。形をしっかりと確かめたので次に進むことにする。
宏一がそっと制服を脱がしていくと、結衣は素直に手を抜いて脱がされるのに協力した。更に宏一は虹色のキャミソールの肩紐をそっと下ろしていく。結衣は少し驚いたようだったが、静かにそれを受け入れた。
「こわい?」
宏一が聞くと、結衣は静かに首を振った。もうバージンではないと言う気持ちがはっきりと表れている。もちろん恥ずかしい気持ちはあるが、宏一を相手に怖いとは思わなかった。
宏一が肩紐を下ろしていくと、結衣の三角の乳首が現れた。そして宏一が乳房を剥き出しにすると、結衣は静かに肩紐から手を抜いて両手で乳房をそっと隠した。
宏一は一瞬、結衣が嫌がっているのかと思ったが、宏一が結衣の手をそっと下げると素直に手を下ろして乳房を晒した。
宏一の両手がそっと可愛らしい乳房を包み込み、人差し指でまだ平らな乳首を優しく可愛がり始める。
「んっ・・・んんん・・・・んん・・んんん・・・・んんん」
結衣の口から吐息が漏れ始めた。今度はかなり感じているらしい。
「気持ち良い?」
結衣はコックリと頷いた。結衣は身体がどんどん熱くなるのを感じた。そして、秘部が反応し始めて小さく両足を擦り合わせ始めた。
「このままもう少し可愛がるからね」
宏一はそう言うと、スッとのびた綺麗な項も唇と舌で可愛がり始めた。
「んぁ・・・んんああ・・・・あ・・・んんぁぁぁ・・・・・んん」
結衣の口から喘ぎ声が漏れ始めた。感じるのを楽しんでいる証拠だ。しかし、まだ乳首はそれほど尖ってはおらず、ほんの少し先端が飛び出してきたくらいだ。宏一はその乳首の初々しい反応を可愛いと思った。
「ほら、見てごらん、乳首が少し尖ってきたよ」
宏一の声に結衣は自分の乳首を見下ろし、確かに乳首が少しだけ飛び出してきたことを見つけて目を見張った。
「結衣ちゃんのおっぱいが喜んでいるんだよ」
宏一にそう言われても結衣の気持ちは複雑だった。本当なら喜ぶべきなのだろうが、結衣にしてみれば当然の反応だと思いたかったからだ。ただ、宏一に項を舐められて乳首をそっと可愛がられていると秘核が強く疼いて足が勝手に擦り合わされるのが恥ずかしかった。宏一は結衣の身体が十分に準備を整えたと思ったところで声を掛けた。
「どうする?ベッドに行こうか?それとももう少しここに居る?」
結衣は静かに頷いた。ベッドに行っても良いというサインだ。
「それじゃ、そっと立ち上がって。立てる?」
宏一が手を抜いて言うと、結衣は胸を隠して立ち上がった。そして二人はリビングから隣接するベッドルームに移った。
宏一はベッドに座ると、目の前に結衣を立たせた。結衣はそっと胸を隠したままだ。宏一は先ず、制服のプリーツスカートのホックを外してジッパーを下げ、スカートを落とした。結衣は何も言わずにじっとしている。これで下着姿になった。結衣のキャミソールは短めで、パンツがはっきりと見えた。
「脱がすよ」
そう言うと宏一は結衣の腰を引き寄せてパンツに手を掛け、そのまま顔を近づけていく。結衣は少し驚いて身体を引こうとしたが、思い留まったらしく、それ以上は嫌がらなかった。宏一はそっと目の前の結衣のパンツに顔をスリスリし始めた。
「あ」
結衣は宏一が予想外のことをしたので、胸を両手で隠したまま何もできなかった。ただ、今まで乳首を散々可愛がられて敏感になっていた秘部は、それだけで微かに快感を結衣に与えた。じっと立ったままの姿勢で感じているのは恥ずかしかった。
結衣は由美よりずっと細身なので腰の幅も狭い。その分腰のくびれも小さいが、まるでモデル体型のようで美しかった。
結衣のパンツにスリスリして満足した宏一は、今度はパンツに手を掛けたが結衣はじっとしていた。もうベッドは目の前なので、結衣もこれから何をするかくらいは覚悟ができている。そのまま宏一は静かにパンツを下ろしていく。結衣はじっとしたままそれを受け入れた。
パンツを下ろすと、結衣の小さな茂みが現れた。先週も見たが、今度はじっくりと時間を掛けて見ている。もちろん結衣はとても恥ずかしいが、嫌がりはしなかった。結衣の茂みは本当に少なくて面積も小さい。洋恵の茂みとは毛の太さも濃さも面積もまるで違い同い年とは思えなくらいだ。もっとも、由美や洋恵は既に15歳になってかなり経っているが結衣はまだ15歳になったばかりだ。
結衣の茂みは薄くて少ないので、パンツを下ろせば秘唇がよく見えた。宏一は膝の上までパンツを下ろすと、再び結衣の腰を引き寄せて顔を近づけていった。
「あ、や・・・」
結衣はそう言ったが腰を引こうとはしなかった。
「んんっ」
宏一の口が茂みに触れると結衣の口から吐息が漏れた。
「だいじょうぶ?」
宏一は一度口を離し結衣を見上げてそう言うと、結衣は少し横を向いただけだ。宏一は再び口を付けていった。
「そんなこと・・・・んんっ」
結衣は小さく嫌がったが、腰が少し左右に揺れただけだった。ただ、宏一が舌を秘唇へと伸ばしていくと、はっきりと反応した。
「ああっ、それはっ、んああっ」
結衣は片手で胸を隠したまま、もう片方の手で宏一の頭をどかそうとした。ただ、結衣自身、宏一が優しく愛してくれていることは理解していたし、自分が驚いているだけで嫌がっているわけでは無いことも自覚していた。だから強くは嫌がらなかったし、宏一の頭が動かなくてもじっと耐えていた。
「んふっ、んんんっ、やっ、んあっ、んんっ」
宏一の舌が敏感な部分の直ぐ近くをねっとりと刺激していく。結衣は何か変な声が出てしまいそうで声も出せずに居た。ただ、愛されているという実感ははっきりと感じていた。
やがて宏一が顔を離すと結衣を見上げた。
「びっくりした?」
結衣は上気した顔ではっきりと頷いた。
「それじゃ、ベッドに入ろうか」
宏一はそう言うと、パンツを膝の下まで下ろした。結衣が素直にパンツから足を抜くと、宏一はその結衣をそっとベッドに横たえた。
「だいじょうぶ?こわくない?」
宏一の声がとても優しく聞こえる。結衣は静かに自分がベッドに横になっていることが不思議だった。実はさっきまで『嫌がったらどうしよう?』と心配していたのだ。そして、今、宏一にされたことで自分がベッドに入る気になっていることに気が付いた。そして宏一がベッドに入りやすいようにしてくれたのだと気が付いた。
結衣は胸を隠したまま宏一に言った。
「宏一さん、明日までずっと一緒に居てね」
「もちろんだよ」
「ずっとよ。離さないで」
「うん、ずっと一緒に居るよ。結衣ちゃんが嫌がっても離さないから」
「嫌がったら・・・・・・ううん、でも、一緒に居てね」
「うん、安心して良いよ」

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