ウォーター

第三百九十一部

 
「月曜日も来てくれる?」
「うん、行くよ」
「その時も優しくしてくれる?」
「うん、いっぱいしてあげる」
「その次も?」
「うん、安心して良いよ。どうしたの結衣ちゃん、寂しいの?今日は甘えんぼだね」
「よく分かんない。でも、一緒に居たいと思って・・・」
「うん、わかった。いっぱい甘えてね」
「宏一さん・・・・・・・好きになっても良い?」
「うん、好きになるとかならないとかって言うのは理屈じゃないから、自分では気持ちを決められないでしょ?怖がらなくてだいじょうぶ。俺だって結衣ちゃんのことは好きだよ。本当に。だから気持ちを込めて優しくしてるんだ。それは分かるよね?」
「わかる・・・・」
「一対一の恋人関係とは違うかも知れないけど、絶対確実に結衣ちゃんのことを好きだよ」
そう言われて結衣は、確かに恋人関係とは違うと思った。恋人が友人関係の先にあるものなら、宏一の関係はどちらかと言うと遠い親戚とかに近いのかも知れないと感じた。
「ねぇ・・・・・・して」
結衣はそれだけ言うと目を閉じた。宏一は胸を押さえている結衣の両手をそっと持ち上げると枕の方に持ち上げた。
「良いかい、これからおっぱいを可愛がるからね。手は上げたままにしておいて。その方がおっぱいが綺麗に見えるし、感じやすいんだ」
結衣はコックリと頷いた。
宏一は両手の指先で結衣の乳房を可愛がり始めた。最初はもちろん裾野の方からだ。結衣は静かに宏一の指差乳房の周りを回る感覚を受け止めている。ただ、まだ経験が少ないからか、結衣は乳房の裾野への愛撫には殆ど反応しなかった。指先をゆっくりと乳首に近づけていっても余り反応しない。ただ、乳首だけははっきりと反応した。
「んぁ、んんっ、んあ、んーっ、んんんんん、んぁぁぁ」
宏一は裾野の方から焦らしていくいつもの方法は結衣には余り使えないのかも知れないと思った。だから、今は先ず乳首を優しく可愛がる方が良いだろうと思った。
宏一が優しく乳首を可愛がり続けると、結衣は両手を挙げたまま少しずつ両足を擦り合わせ始めた。
「そのまま感じていてごらん。とっても綺麗だよ」
宏一の言葉に結衣は少し安心したようだ。
「明日まではずっと二人だけだからね。結衣ちゃん、好きだよ」
宏一がそう言ってキスをすると、結衣は宏一の頭を抱きしめてきた。もちろん結衣はこうなるまでの経緯から、宏一が所謂恋人とは違うことを理解していた。好きで付き合うことになったわけではないからだ。しかし、不思議なことに宏一の『好きだよ』という言葉はうそっぽく聞こえなかった。ちゃんと心に響いたのだ。そして、結衣もその言葉の生み出す世界に入っていこうと思った。その言葉を結衣は待っていたのかも知れなかった。宏一の舌が入ってくると、結衣は丁寧に舌を絡めてきた。宏一はキスをしながらも結衣の乳首を優しく刺激し続けた。
「可愛いよ。時間はたっぷりあるからね。いっぱい感じてごらん」
宏一が項で囁いて再びキスを再開すると、結衣は少しずつ大胆に舌を絡め始めた。そして、自分でも予想外だったが、キスをしながら静かに泣き始めた。
自分でもなぜ泣いているのか分からなかった。しかし結衣は泣き続けた。そして、泣いている間も宏一は優しくキスを続けていた。結衣は泣きながら、少しずつ気持ちが楽になっていくのを感じていた。
「怖かった?」
宏一が唇を一瞬離して聞くと、結衣はキスをしながら微かに頷いた。
「悲しかった?」
結衣は再び頷いた。
「後悔してる?」
また頷いた。
「だいじょうぶ。今日からそれは全部記憶の中に埋もれていくからね。今日、全部忘れさせてあげる」
宏一がそう言うと、結衣は宏一の首をしっかりと抱きしめてきた。そして、二人でねっとりと舌を絡め合い、たっぷりと満足するまでずっとキスを続けた。その時の結衣は、まだこの宏一を続けた後、宏一を受け入れることができるのか?ちゃんとできるのか?に不安はあったが、それでも宏一に任せる気になった。上手くできなくても宏一なら上手にフォローしてくれると信じられたからだ。そして、キスをするのがこんなにも気持ち良いものなのかと驚いた。そして自分を理解して送り出してくれた母親に感謝した。
やがて二人がたっぷりと満足すると、宏一は再び結衣の両手を再び上に上げた。
「もう一度おっぱいを可愛がるよ」
もう結衣に不安はなかった。静かに乳房を宏一の前に晒して愛される準備を整えた。今度の宏一は指先で乳首をそっと可愛がるだけではなく、口も使って可愛がっていく。
「んあ・・ああ・・・・んんんん・・・・んあぁぁ・・・んんん・・・」
結衣の反応は宏一の口での愛撫に反応してだんだん濃いものになってきた。
「ほら、見てごらん?結衣ちゃんの乳首が飛び出してきたよ」
宏一そう言うと、結衣は一瞬自分の乳首を見て直ぐに横を向いた。確かに乳頭がはっきりと飛び出してきた。しかし、乳首そのものが小さいので飛び出したと言ってもほんの3ミリほどだ。
「どう?痛くない?」
宏一が聞くと、結衣はパチッと目を開けて宏一を見つめ、少し微笑みながら頷いた。
「それじゃ、いっぱいしてもいい?」
宏一の言葉に結衣は少し嬉しそうに目を細めた。そこで宏一は今度はねっとりと乳首を舐めながら両方の乳房を優しく揉み回し始めた。
「んあ、ああぁぁ、んんんぁぁぁぁん、ああ、あああぁん」
結衣は身体を少しくねらせながら喜びの声を上げ始めた。もちろん両足は絶えることなく擦り合わされている。しかし、そっちはまだ先だ。宏一はツンと尖った乳房を両手で揉み回し、乳首をそっと摘まんだり、乳房全体を舐め回したりしながら、結衣が痛がらないように最大限の愛撫を与えていった。
結衣は宏一に愛されながら、どうして宏一が挿入しようとしないのか不思議だった。そして、他の人に入れられたから躊躇っているのかも知れないと思ったり、宏一に黙って彼の所に行ったのが気に入らなかったのかと少し心配した。しかし、自分がそう思っていると言うことは、宏一を受け入れる気持ちになっているのだと改めて気が付いた。そして、そう言う気持ちになったことがちょっと嬉しくなって心が温まった。そしてもう少し待ってみることにした。それほど宏一に乳房を愛されるのは気持ち良かったのだ。そして、そう言う気持ちになれた自分に安心した。
宏一は結衣の乳房を愛しながら、虹色に見えるキャミソールが本当に結衣の美しさを引き立てていると思った。今まで由美や他の女の子の下着が綺麗だと思ったことは何度もあるが、これほど下着が身体を引き立てるものだとは気が付かなかった。だから単にキャミソールを脱がして身体を剥き出しにするだけでなく、わざと乳房の半分をキャミソールに隠して乳房を揉んでみたり、思い切り引き下ろしてみたりした。結衣はその宏一の反応に気が付いていた。そして、思い切ってこの下着にして良かったと思った。
そして宏一と結衣が乳房に十分満足すると、宏一は結衣の股間にやっと手を伸ばしていった。もちろん結衣はそれを静かに受け入れ、心の中では少し安心しようとした。しかし、傷ついた部分に触られるのだ。身体が自然に防御しようとして宏一の手を思わず抑えてしまう。
宏一が結衣を見つめると、結衣は静かに意思の力で手を離した。
「最初はそっとするからね」
そう言って宏一はぴったりと閉じた足の間に指を差し込んでいく。最初は触るだけだとは分かっていても、それでもやはり不安はあった。しかし、宏一は最初から秘唇の中には差し込まず、そっと外側から触ってきた。そして秘唇の間をそっと分けるように指を入れていく。でも、ほんの少しだ。結衣はぴったりと足を閉じていても両足の間にかなり空間ができるが、その空間は由美よりもずっと広い。宏一はその空間を上手に使って優しく愛撫を始めた。
「あ・・・・・・」
結衣の口が少し開いて結衣が上を向くと、宏一はその唇に再びキスをしていった。
「んんんっ・・んんんぁ・・んぁぁぁ・・んんんん」
結衣は敏感になっていた部分をそっと刺激されたことでやっと安心できた。『これなら感じられる』と思うと、自然に感度が高くなっていく。結衣は目をつぶってキスをしながら宏一の指が秘唇と秘核の近くを可愛がられる快感にそっと埋もれていった。
「んんんぁぁ・・んんんぁぁぁ、んあっ」
結衣は宏一の指がそっと秘核に触ると、はっきりと声を上げた。
「痛くない?」
宏一が聞くと、結衣は目を開けて微笑んだ。正直に言えば、もっと触って貰ってもだいじょうぶだと思った。しかし、今は優しい宏一の愛撫が嬉しい。そして、怖がっている自分をまるでバージンのようだと思って心の中で笑ってしまった。
「どうしたの?」
結衣が微笑んだように見えたので宏一が聞いても結衣はニッコリ笑ってそのまま何も言わなかった。そして更にキスをしながら秘部を可愛がられる喜びを楽しんだ。宏一の指は少しずつ結衣の可愛らしい秘核の近くへと進んでいき、時々少しだけ秘核に触れる。それがとても気持ち良かった。
しかし、だんだん宏一の刺激は強くなっていき、それに合わせて結衣の身体もしっかりと反応していく。結衣はだんだん身体が快感に溺れていくことに戸惑い始めた。またあの記憶が蘇ってきたのだ。感じたくないのに無理やり感じさせられた辛い記憶だ。結衣はそれを更に強い刺激で消そうとした。
「んんんん・・・・入れて」
しかし、宏一は応じようとしなかった。
「まだだよ。もう少し待った方が良いよ」
そう言われては結衣は返事のしようが無い。
「怖くなった?」
キスを止めた宏一が聞くと、結衣はコクンと頷いた。見ると涙目になっている。
「まだそれほど濡れてないみたいなんだ。もう少しだけ待ってね。だいじょうぶ?待てる?」
宏一の言葉に結衣は救われた気がした。今入れれば、きっと痛みと快感が同時に押し寄せてきて、またあの時と同じになってしまう。それを宏一は心配してくれている。そう思うと、宏一の言葉通りにもう少し待つ勇気が出てきた。結衣はコックリと頷いた。
「良い子だ」
宏一はもう一度優しいキスをしてくれた。そして宏一は右手の指を結衣の股間に差し込んで優しく掻き回しながら、ツンと真上を向いて尖っている乳首を口と左手で可愛がり始めた。
「もう少しだよ。頑張って」
そう言うと両方の乳首を可愛がっていく。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・んんんん・・・んああぁぁぁ・・・んんんんーー・・あああぁぁぁっ」
結衣の身体は宏一の予想通りに反応し、一気に快感のレベルが上がった。もう、じっと静かに感じていることなど不可能だ。結衣の身体は自然に快感に耐えようと悶え始めた。
「良い子だ。上手だよ」
宏一は乳首と秘核を上手に刺激して結衣を更に高みへと導いていく。
「んんんぁぁぁぁ、やぁぁぁ、声が、変な声がぁぁぁぁ」
「良いんだよ。それが感じている証拠なんだ。安心して感じてごらん」
宏一に言われて結衣は意外だった。宏一に最初に抱かれた時はここまで快感は強くなかったし、部屋で彼を受け入れてもこんな風にはならなかった。挿入されたわけでもないのに、今の快感は未体験の領域だ。しかし、同時に結衣はあの辛い記憶が上書きされていくのだと気が付いて嬉しくなった。
「んぁぁぁぁぁ、あああぁぁん、んんんんんぁぁぁぁ、ああ、声が止まらないの。声がぁ」
「それが正解だよ。このまま感じていてごらん」
「んああぁぁぁぁ、ああぁぁん、やぁ、あああぁぁぁ」
結衣は少し嫌がったようだが、実は本心では喜んでいた。そして、これが本当の愛の世界だと気が付いた。少し涙が流れたが、それが辛い記憶によるものなのか、新しい喜びを知って嬉しくなったからのか分からなかった。いつの間にか宏一の指は結衣の秘唇の中にずっぽりと入り、ゆっくりと全体を掻き回している。結衣の秘唇は小さめなので指の半分で全体を掻き回せてしまう。
やがて宏一が乳首から離れて結衣を顔を見下ろすと、結衣は上気した顔で少し驚いたような表情を見せていた。よく見ると涙の流れた跡が見えた。
「だいじょうぶ?」
結衣は笑顔でコクンと頷いた。その表情は宏一への信頼がはっきりと現れている。
「それじゃあね、もっとしてもいい?」
宏一の問いに、結衣は宏一の首を引き寄せてキスで答えた。
すると、宏一は身体を起こして結衣の下半身に移動した。そして結衣の足を開こうとした。しかし、結衣の足は開かなかった。宏一が結衣を見ると、結衣はなんと答えて良いのか分からない感じだ。
「ご、ごめんなさい。あの・・・・・・」
結衣自身もどうして足を開こうとしないのか分からなかった。あの日、彼は裸にした結衣の秘部を舐めようとも見ようともしなかった。だから秘部を舐められたのは宏一だけだ。それは結衣自身が一番よく分かっていた。それでも結衣の足は開かない。宏一は、辛い記憶の場所を見られたくないのかも知れないと思った。
「だいじょうぶ」
宏一はそう言うと、両足を閉じたままの結衣の秘部の上からそっと舌を差し込んでいった。舌の先が秘唇を僅かにこじ開けて秘核に触れた。
「あっ・・ああっ」
結衣は驚いた。最初に宏一に舐められた時とは明らかに違う頭に響く快感が走り抜けたのだ。宏一の舌は結衣の秘唇の奥の秘核に少しだけ届き、ゆっくりと蠢いていく。
「んああっ、ああっ・・・あうっ・・・んあっ・・・ああっ・・・・」
結衣が声を上げ始めた。宏一がそっと足を開いていくと、今度は両足がゆっくりと開き始めた。それは結衣にとっても驚きだったが、同時に嬉しかった。足が開くと更に宏一の舌が奥へと進んでいく。
「んあ、ああぁぁぁぁ、ああぁ、ああんっ、んんんあぁぁぁ」
結衣は止めようと思っても止まらない声が出ることに驚いていて、足が開いていくことには気が回らなかった。だから、いつの間にか結衣の足はM字にまで大きく開いてしまった。気が付くと少し開いた秘唇が宏一の目の前に曝け出されている。
「結衣ちゃんの身体が許してくれたんだね。嬉しいよ。後は結衣ちゃんの気持ちだけかな?」
宏一の言葉に、結衣は初めて身体の力を抜いた。自分でも気が付かないうちに身体中に力が入っていたのだ。結衣は自分の気持ちをはっきりと伝えるかのように、両足を全開にして宏一に秘部を晒した。宏一の視線が秘部に集中する。結衣はその視線をはっきりと感じた。


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