ウォーター

第四百七部

 
「んあっ、あっ、あっ、そんなに、んあっ、あっ、すごいっ、ああっ、んあぁっ」
結衣は今までになく力強く肉棒が出没し、どんどん快感が高まっていく感覚に驚きながらも宏一にしっかりとしがみついてこれから起こることに心を弾ませていた。身体の中を巨大な肉棒がズイッズイッと出入りする感覚は宏一に初めて教えられたのだ。こんなに素敵なことがあるとは知らなかった。余りの快感に宏一を見つめることさえ上手くできない。宏一が舌を絡めてきても、とても返す余裕はなかった。
「あっ、ああっ、んあっ、んんっ、んーっ、こんなのぉっ」
結衣はいきそうになっている身体を拒絶するかのように首を左右に振っても声を上げた。
「いきたくなったらいってもいいよ」
「私だけはいやっ、一緒にっ」
「我慢できる?」
「するからっ、んんっ、んあぁっ、ああっ、んあっ」
結衣は身体の中で吹き上がる快感に必死に耐えながら宏一にしがみついていたが、だんだん我慢できなくなってくるのがよく分かった。
「よくなってきたよ。もうすぐだよ」
「ああっ、はやく、はやくぅっ」
「もう少しだよ。もう少しで出すからね」
しかし結衣には宏一の声がとても冷静に聞こえた。ズイッズイッと肉棒が出入りする度に結衣は快感に仰け反っているのに宏一はまだ冷静なのだ。
「ああっ、早く、早く出してっ」
「もう少しだよ」
「んあっ、そんなぁっ、ああっ、んんっ、んぁぁっ、ああっ、だめぇっ」
結衣は自分の方が先にいってしまうと思った。とにかく猛烈に気持ち良い。
「んあっ、んんっ、んーーっ、もうだめぇっ、ぎゅって抱いてぇっ」
結衣はとうとう限界を越えた。宏一にしがみついたまま背中を丸くして秘口を少しでも宏一へと向けて肉棒を奥まで迎え入れる。そこに宏一の肉棒が深々と押し込まれた。
「んああーーーーーっ、んうぅっ・・・んあっ・・・・・うっ」
宏一は結衣の痙攣が治まるまで動きを止めて絶頂とたっぷりと味わわせた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ごめんなさい・・・・我慢できなかった・・・はぁ、はぁ、はぁ、激しいのが、こんなにすごいなんて、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
結衣は宏一が出すまで持たなかったことに少し驚いていた。自分の身体はこんなにも敏感だったのだろうか?と思った。宏一に抱かれるまではこんなに感じると言うことさえ全く知らなかったのだ。結衣は息を弾ませながら股間の肉棒を何となく感じていた。そして気が付いた。まだ宏一は終わっていないのだ。
「宏一さん?まだ・・・・するの?」
結衣はいった後の一時的な無感覚の後、だんだんまたしっかりと感じるようになった巨大な肉棒の固さと長さに少し怖くなった。これ以上は身体が持たない。
しかし、宏一はこのままでは終われない。身体を起こして膝立ちになり、結衣の身体を見下ろしながら結衣の乳房を可愛がり、そのまま腰を使い始めた。
「あっ、待って、ンあっ、ああっ、んんんんんーーっ、ンあっ、ンあっ、待って、あっ、あっ、ンあっ、こんなにはげしくされたら、んあっ、ああっ、ああっ、だめ」
「何がだめなのかな?激しくして欲しいっていったのは結衣ちゃんだよ」
宏一はズイッズイッと肉棒を大胆に出し入れしながら言った。
「ンあっ、ああっ、んんっ、ンあっ、言ったけど、ンあっ、ああっ、言ったけどぉっ」
「だったらもっと我慢しなさい。もっと感じなさいっ」
「んあぁぁ、ああっ、こんなの、我慢なんて、んあっ、ああっ、そんな事っ」
「我慢できないなら止めた方が良い?」
「やっ、ちゃんとして、んんっ、我慢するっ、ンあぁっ、ああっ、でもぉっ」
結衣の奥が再び締まってきた。それは二人共更に強い快感を与えられると言うことだ。
「んあっ、だめぇっ、ああっ、いっちゃいそうっ、宏一さん、何とかして、んんんっ、我慢できない、んんっ、おねがいっ」
結衣がそう言うので、宏一は少しペースを落とした。すると、その直後は良かったのだが、直ぐにまた結衣は同じだけ感じてくる。
「ンあっ、ああっ、だめっ、やっぱりだめぇっ、ああっ、んーっ、持たないーっ」
「それじゃ、思いっきりいかせて上げるね」
「抱いて、抱いて」
結衣は両手を伸ばして宏一を欲しがった。宏一が結衣の上に被さると両手と両足で思い切り絡み付いて秘口を密着させてくる。その幼い秘口に宏一は思いきり腰を使った。
「んあぁぁぁぁぁぁっ、すごいっ」
結衣は思いきり宏一にしがみついたまま、グッと首だけ仰け反って絶頂した。しかし、宏一は今一歩だった。膝立ちになると、ぐったりした結衣の身体を見下ろしながら最後のスパートで腰を使いながら小さな乳房を揉み回す。
「ああっ、だめっ、今はだめっ、ああっ、ああっ、そんなぁっ、やぁっ、やぁっ」
結衣は嫌がったが、直ぐにまた感じ始めた。
「ああっ、またぁっ、うそぉっ、ああっ、ああっ、許してぇっ、いやぁぁっ」
「さあ、出すよぉっ」
「んあっ、ああっ、ああっ、ああっ、あうぅっ、はうぅぅーーっ」
宏一は結衣が二度目を極めると同時に結衣の中に放った。そして結衣の小さな乳房を揉み絞る。
「ううっ、うっ」
「はうぅっ、はうぅぅっ」
結衣は乳房をぎゅっと揉み絞られたまま仰け反って絶頂した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
結衣は頭の中が真っ白になったまま両足を全開にした状態で放心していた。とにかくすごい絶頂だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、こんなこと・・・・あん、はぁ、はぁ・・・あん」
結衣はこれほど激しいのは初めてだったので、半分放心状態だった。そして『こんな風にされたら、誰だって夢中になっちゃうのは当たり前か。やみつきになりそう』と思った。身も心も満たされているのがよく分かった。やがて宏一が結衣の中で小さくなっていく肉棒を抜き去ると、結衣の中から精が流れ出してきた。
「いっぱい出しちゃったよ」
宏一の言葉に、結衣は股間に何となく違和感を感じて『私の中から流れ出してるんだ。これが・・・あれか・・・』と大の字になったまま思った。
やがて結衣はゆっくりと起き上がると、着替えを持ってシャワーを浴びに行った。裸のまま歩いて行く結衣の姿を見ながら、宏一は性の饗宴が終わったことを理解した。宏一は身支度を調えてチェックアウトの電話を掛けた。
しばらく結衣が戻ってきた。今度は明るい色合いのタータンチェックのブラウスに白いミニスカート姿だ。
「車が車で十分ほどかかるって。電話するから待ってて欲しいって。お勘定は終わってるから良いって言われたよ」
「お勘定はお母さんがしてあるから・・・・」
そう結衣はいったが、どこかシャワーに行く前と雰囲気が違う。何となくだが、よそよそしい気がする。
「どうしたの?」
「ううん、何でも無い」
そうは言ったが、結衣は何となく宏一と距離を置こうとしているようだ。宏一は結衣に近づいて軽く抱きしめてみた。すると、結衣は拒絶はしなかったが少し嫌がるそぶりを見せた。
「どうしたの?」
そう言って抱きしめた結衣の首筋を軽く唇で愛撫する。
「あ、ちょっと・・・もう、支度したから・・・・」
結衣は首をすくめて宏一から離れるとリビングに行った。ソファに座りたいらしい。しかし、その前に宏一は結衣を再び抱きしめた。
「いやなの?」
「そうじゃなくて・・・もう、帰らないと」
結衣はそう言ったが、明らかに嫌がっている感じだ。宏一は理由が分からずに再度結衣を抱きしめた。
「嫌なの?嫌いになった?」
「そうじゃなくて・・・・・・・」
結衣は仕方なく、という感じで宏一の首に手を回してきたが、キスをしようとはしなかった。宏一は結衣の仕草が残念で寂しい気がした。だからスカートの中に手を入れてお尻を軽く撫で回す。
「だめ、もう帰るんだから」
今度の結衣ははっきりと拒絶した。しかし宏一はその結衣の変化が受け入れられない。同時に肉棒が再びムクムクと力を持ち始めた。宏一は結衣をしっかりと抱きしめて首筋を舐め回した。
「ああん、もうだめ、帰りましょう?ああ、ちょっと宏一さん」
「結衣ちゃん、まだ車が来るまでちょっとあるよ。準備は終わったんだろう?」
「終わったけど、あ、だめ、もうだめ」
結衣は宏一を軽く突き放した。しかし宏一はその結衣を後ろ向きにするとミニスカートの中に手を入れてパンツを下ろしてしまった。
「あっ、ちょっと、もうだめ、帰るのに」
結衣は足下までパンツを下ろされたので、フラつく身体を支えようとしたら足がパンツから抜けてしまった。
「あっ、宏一さん」
「そのままソファに上がって背もたれに手を突いて」
「いや、もうしない。だめ」
結衣はそう言ったが、宏一に軽く押されただけでソファに膝を突いて上がってしまった。その結衣に宏一の肉棒が突き刺さった。
「んあぁぁっ、や、やぁっ、んんんああぁ」
「こうしていよう。これ以上しないから、ね?こうして繋がっていようよ」
「そ・・そんな・・・んあぁっ・・・だめ、もう・・だめ・・・や、や・・」
結衣はソファに上がって貫かれたまま、動くことができなかった。そして、早く車が来て欲しいと思った。結衣の中では先ほどシャワーを浴びて着替えた時に、宏一とのセックスは終わってしまったのだ。もう結衣自身は家に帰ることと、帰ってからのことを考え始めていた。それを宏一が無理やり引き戻したのだ。
「結衣ちゃん、ありがとう。楽しかったよ」
「そんな・・・入れたまま・・・・言わないで・・・・抜いて・・・さっきあんなに出したのに・・・・また入れるなんて」
結衣はもう宏一の肉棒を受け入れるのは終わったと思っていた。その分、さっき思い切りしたのだから。しかし、宏一の肉棒は固くて太く、じわじわと結衣の肉壁が反応し始める。『あぁっ、いや、もう感じたくない。ここで感じるのは嫌』結衣は心の中でそう思ったが、身体は受け入れ慣れた肉棒に正直に反応していく。
「んぁ・・・んんんん・・・・・こんな・・・・こんなこと・・・んあぁぁぁ」
「結衣ちゃん、だんだん結衣ちゃんの中が狭くなってきたよ。おちんちんを喜んでるんだね。嬉しいよ。気持ち良いんだ。ありがとう」
「そんなことは・・・・身体が・・・・んんーーーっ、身体がぁっ」
結衣はもう一度気持ちを切り替えて夢中にならなければいけないのかと恐れた。今の服装はそんなことをするようにはなっていない。乳房を出すだけでも簡単ではない。何より、心がセックスに引き戻されていくのが悲しかった。
「おねがい、抜いて。んんん、終わりにして、帰りましょう」
結衣は半分絶望しながらも再度宏一に懇願した。もう身体ははっきりと感じており、宏一が肉棒を出し入れし始めたらきっと夢中になってしまうと思った。
「もうすぐ車が来るから、それまで、良いだろう?」
「ンあぁぁぁ、宏一さん、もう、もういやぁ」
結衣がそう言った所で電話が鳴った。車の準備ができたのだ。
「ありがとう。結衣ちゃん」
宏一が肉棒を抜くと、結衣はそのままソファに崩れ落ちた。そして、ゆっくりと身体を起こすとパンツを穿いて身支度を調えに行き、直ぐに戻ってくると荷物を持って外に出た。
昨日の昼過ぎにこの建物に入ってからほぼ一日外に出なかったことになる。結衣は怠い身体を抱えながらも、景色が新鮮に見える気がした。
そのまま二人は車で駅まで送って貰い、外に出た。
「結衣ちゃん、お腹空いただろう?何か食べようか?」
「いらない」
「だって、朝ご飯食べなかったし・・・・絶対お腹空いてるから食べた方が良いよ」
「いらない」
結衣はそう言って知らん顔をする。
「それじゃ、駅弁かサンドイッチでも買ってから乗ろうか?」
「私は自分で買う」
結衣はとにかく冷たかった。実は結衣自身、どうしてこんなに自分が冷たいのか分からなかった。正直に言えば、最後に宏一に貫かれた時も、あのまま受け入れてもう一度いくことを覚悟したし、それはそれで心の中では受け入れていた。だから入れられたことを怒っているわけでもない。ただ、とにかく今は宏一と話したくないのだ。
結局二人はそのまま特急のグリーン車で東京まで帰る間、全然話をしなかった。宏一は何度か話をしようとしたのだが、結衣が無視したのだ。
そして東京に着く時、宏一が聞いた。
「結衣ちゃん、明日、行けば良いんだよね?」
「その時はお母さんが連絡するから。それじゃ、帰ります」
そう言うと結衣は一人で帰っていった。宏一は引き留めることができなかった。
宏一はそのまま帰宅したが、途中で洋恵から連絡が来ていたことに気が付いた。時間的には特急に乗っていたはずだが、結衣に気を取られていて気が付かなかったようだ。見るとこれから部屋に来るという。
宏一が部屋の近くのコンビニの前を通ると、中に洋恵がいるのが見えた。洋恵も気が付いたようで、ささっと出てきて宏一の横に並んだ。今日の洋恵はプリントTシャツとミニスカート姿だ。
「洋恵ちゃん、こんにちは」
「どこかに行ってきたの?」
「うん、友達と熱海に遊びに行ってきたんだ」
「そう・・・・」
洋恵は何かを言いたそうだったが、何も言わなかった。そして二人は部屋に着いた。
「さぁ、どうぞ」
「はい」
洋恵は手慣れた感じで部屋に入ると、いつものようにちゃぶ台の前に座った。
「今日はどうしたの?」
宏一はオレンジジュースを準備して洋恵の前に差し出した。
「別に・・・・・・」
「そう、それなら良いけど」
宏一はそう言いながら、いつものように洋恵の後ろに座って、洋恵を軽く引き寄せる。
「だめ、まだぁ」
洋恵は宏一の手が脇に入るのを少し嫌がったが、宏一に寄りかかって宏一の息が項に掛かると手の力を抜いて宏一の両手を受け入れた。しかし、まだ胸には触らせず、お腹の前に宏一の重ねて置いて、その上に自分の手を重ねて置いた。宏一は洋恵の様子から、きっと何か言いたいことがあると思った。


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