ウォーター

第四百八部

 
「どうしたの?」
「・・・・・・・」
「この時間から来てるって事は、今日は友達と遊んできたんじゃないのかな?」
宏一はデートの後ではないのかと臭わせた。
「してきたけど・・・・・」
洋恵は余計なことと言わんばかりに素っ気なく答えた。
「どうしたの?誰かと喧嘩でもした?」
「ううん、そうじゃないけど・・・・・」
「言ってごらん?」
宏一が丁寧に聞いてくれたので、やっと洋恵は話し始めた。
「ねぇ、センセ、男の人って、バージンの子が好きなの?」
「どうして?」
洋恵がポツポツと話したのは、今日の洋恵のデートの出来事だった。最初、待ち合わせの場所に洋恵が着いた時、洋恵の彼と知り合いの女の子が一緒だった。この子は香奈と彼の間を取り持ってくれた子で、彼の同級生だった。そして、その子が洋恵を誘ってトイレに行く振りをしてそっと洋恵に教えてくれた。彼が目を付けた子が居て、その子がバージンかどうか教えて欲しいと聞いてきたらしい。もちろんその子は答えなかったが、洋恵に彼を引き留めるかどうか考えた方が良いと忠告したのだ。洋恵にとってはショックな話で、何か失敗をしたのか思い返してみたが分からない。結局、高校生が使うような安いホテルに誘われたのだが、今日は感じなくて盛り上がらず、軽く触る程度から先に進まずに途中で二人共諦めてしまったのだ。
「ねぇ、センセ、教えて?」
洋恵は甘えるように首筋に宏一の息をたっぷりと受け止めながら少し身体をずらして宏一の肩に頭を乗せた。
「洋恵ちゃんの彼って、洋恵ちゃんのことが好きなの?洋恵ちゃんは好きなんでしょ?」
「うん、それはそうだけど・・・・紹介された彼だから、好きになってきちんと告ってカップルになったのとは・・・・違うかな・・」
洋恵はちょっと寂しそうに言うと、宏一の手の上に乗せていた自分の手をどけた。
「それで洋恵ちゃんは寂しくなっちゃったんだね」
宏一はまだ手を動かさなかった。
「寂しくなったって言うか・・・考えたって言うか・・・・」
「洋恵ちゃんは、どうして彼が目を付けた子がバージンかどうか気にしたと思うの?」
「だって、バージンなら初体験だから・・・・」
「それはそうだけど、洋恵ちゃんだって初体験が凄く大変だって知ってるよね?」
「うん」
「洋恵ちゃんの時だって、船の中だったけど、そうだったもんね」
「うん」
「あの時、洋恵ちゃんは結構わがまま言ってたけど、それでも一生懸命にがんばったよね」
「がんばったなんて・・・そうだけど・・・・」
「もしかしたらだけど、バージンの初体験て大変だけど、そう言う一途さって言うか、一生懸命さって言うか、そう言う気持ちに惹かれるんじゃないかな?」
「私じゃだめって事?」
「それはわかんないよ。洋恵ちゃんの接し方なんて知らないからね」
「うん・・・・なんとなくわかった・・・・ありがと」
洋恵は宏一に言われて何となく核心を突かれたような気がした。彼と付き合っていても、どうも夢中になれないのは洋恵自身が感じていたからだ。宏一のことを考えているわけではない。それくらい洋恵にも分別はあった。しかし、何かずれているような食い違っているような感じがして、なかなか洋恵自身が夢中になれないのだ。それは彼に脱がされてからも同じだった。
でも洋恵は嬉しかった。宏一は真摯に答えてくれたし、適格なアドバイスをくれたと思う。無理に優しい言葉を掛けてくれるよりずっと心に響く。悩みに相談に乗ってくれてアドバイスをくれる宏一は洋恵にとって本当に宝物だった。本当に自分にとって大切だと思うのだ。だから洋恵はお腹に重なったままの宏一の手をそっと胸に当て、身体の力を抜いて宏一に寄りかかった。もう、後は優しくされて安心したかったのだ。
「いいの?」
洋恵は返事の代わりに胸に当てた宏一の手の上を抑えた。すると、宏一の手がゆっくりと動き始めた。Tシャツの上からいつものように乳房の下側を丁寧に撫でてくる。最初の頃洋恵は『どうして下側ばっかり触るんだろう?』と思っていたのだが、今では乳房の下側を撫でられると直ぐに感じるようになっていた。洋恵にとっても、下側から撫で上げられて乳首を可愛がられるのは身体が慣れていて安心して感じられるのだ。そして、洋恵の身体は本人の期待を裏切らない反応を見せていた。
宏一はお気に入りの乳房の下側のカーブを楽しみながら撫でていると洋恵の乳房が硬くパンパンに張ってきた。洋恵の乳房の膨らみ方は本当に素晴らしいと思う。できればいつまでも撫でていたいくらいだ。そこで宏一は次の段階に入った。
「感じてきたの?」
宏一の息が心地よく項に掛かる。洋恵はコックリと頷いてから少しくすぐったそうに首をすくめた。
「だめだよ、洋恵ちゃんの首筋は敏感なんだから、隠しちゃだめ」
「敏感なのに隠しちゃだめなの?」
「そうだよ。だって、こうできないだろ?」
宏一はそう言うと洋恵の首筋に吸い付いて大きく舐め上げた。
「ふあぁぁぁーーーっ」
洋恵の身体の入りかけだったスイッチが完全にバチンと入った。
「じっとしてて良いからね」
宏一は更に項を舐め回しながら服の中で敏感になってきた乳房を細心の注意を払って愛撫していく。乳房が敏感になってもそのまま撫でていると、洋恵は宏一の両手を自分の胸に押し付けながら自分で身体を左右に激しく『ブンブン』振って強制的に揉まれている状態を作り出して勝手に感じてしまうからだ。だからここから先の宏一の愛撫は今まで以上に丁寧だった。
案の定、洋恵は一度脇をぎゅっと締めて宏一の手を抱きしめようとした。そのままブンブンする準備のつもりなのだ。しかし、宏一は素早く手を乳房から離してしまったので、洋恵はブンブンできなかった。
「だめだよ。じっとしてなきゃ」
宏一に指摘されて洋恵は恥ずかしくて耳まで真っ赤になった。我慢できなくなっていることを指摘されたのと同じだからだ。
「センセ・・・・」
「なあに?」
「焦らされるのは嫌」
「どうして欲しいの?」
そう言われると洋恵は言えない。洋恵には恥ずかしいおねだりを仕込んでいないのだ。
「早く・・・」
そう言うのが精一杯だった。洋恵はパンパンに張って焦れったくなった乳房を持て余しながら早く宏一が先に進んでくれることを願った。
「それじゃ洋恵ちゃん、両手をここに置いて・・・」
宏一は洋恵の両手をちゃぶ台に突かせた。これで宏一の両手を抱きしめてブンブンしようとすれば直ぐに分かってしまうので事実上できなくなった。それから宏一は洋恵のTシャツを捲り上げると、背中のブラジャーのホックに手を掛けた。洋恵のブラジャーは乳房がパンパンに張っているので肌に食い込んでいる。それだけ乳房が硬く張っていると言うことだ。それを、洋恵にショックを与えないようにそっと摘まんでゆっくりと引き寄せてからホックをそっと外した。
「うっ」
本当にそっと外したのだが、それでも洋恵の身体は小さくピクッと震えた。そしてそのまま洋恵はじっとしていた。ブラジャーを外されれば、やることは決まっているからだ。洋恵は期待しながらじっと待った。
「動かないで。じっとしていられる?」
宏一は更に念を押した。洋恵は小さくコクンと頷いた。
宏一の両手が背中からブラジャーの下に滑り込み、ゆっくりと布地の下を乳房の下側へと進んでいく。洋恵の乳房はギリギリまで敏感になっているので、本人が気合いを入れて我慢しないと身体は暴走してしまう。だから宏一は洋恵に予想外の刺激を与えないようにゆっくりと乳房の下まで両手を進め、そっと乳房全体を包み込める位置まで持って行った。
そして先ず、乳房の下の膨らみはじめの位置から乳房に触ると、ゆっくりと乳首に向かって上に包み込んでいく。洋恵のパンパンに張った肌が宏一の手に包まれていく。
「くぅぅぅぅーーーーっ」
洋恵は必死に耐えていた。ここで少しでも身体を左右に捻れば素晴らしい快感が爆発する。それを我慢するのは並大抵ではなかった。しかし、洋恵は宏一の言いつけを守って必死に耐えた。
宏一の手は乳房を包んでいるだけだが、それでもどんどん気持ち良くなってくる。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ、うぅぅぅぅ」
乳房の下半分が完全に宏一の手に包み込まれた。すると、ゆっくりと両手が乳房を揉み絞っていく。
「あああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ」
洋恵は必死に快感に耐えた。気持ち良かった。
「うぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「まだだよ。ほうら」
宏一の指先が揉み絞った先端の小さくて敏感な乳首へと届き、そっと乳首を指先で可愛がり始めた。
「ああぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ」
洋恵はどうしようも無いと言う感じで宏一の腕の中で仰け反り、そして直ぐに身体を縮め、そしてまた仰け反った。その間も宏一の指先は洋恵の乳首を丁寧に可愛がり、そして乳房をゆっくり揉んでから再び乳首を可愛がった。
余りの気持ち良さに、洋恵はこのままいってしまうのでは無いかと思った。しかし、いく時の強烈な快感とは違って、ゆっくりと可愛がられる快感はどうしようもないほど気持ち良いと同時に焦れったい。その焦れったさはどんどん秘核に溜まっていった。
宏一は洋恵の乳房の弾力をたっぷりと楽しんだ。裾野の方はゴム毬のように固いのに先端近くだけはとても柔らかい。その弾力の変化が洋恵の乳房の最大の魅力だ。洋恵の表情を見ているだけで、洋恵が快感に流されていくのがよく分かる。これほどの快感を楽しめるようになるには同級生カップルのように手探りでセックスするのでは到底無理だ。洋恵のように最初から丁寧にたっぷりと時間と手間を掛けて開発された少女だけなのだ。ゆっくり揉まれているのに頭の中が痺れて悶えずにはいられないほどの快感はまだ結衣ではたどり着けない領域だ。
洋恵は正座していたが、そのままの格好で両足が動き始めた。秘核が強く反応して勝手に膝が動いてしまうのだ。乳房ももっと可愛がって欲しいが、秘核だって堪らなくなっている。
「センセ・・・・おねがい」
「ん?どうしたの?」
「し・・・・下も・・・・・」
「どうして欲しいの?」
「優しくして」
「どんな風に?」
「いつもみたいに・・・して」
「我慢できないのかな?」
宏一がそう言いながら項を唇で可愛がると、洋恵は首筋を伸ばして宏一に舐められながら、
「はやくっ」
と言った。そしてそのまま横を向いてキスを求めてきた。しかし、キスをした所で焦れったさは変わらない。
「それじゃぁ、こうしてあげよう」
宏一はそう言うと、乳房を揉んでいた右手を抜き去り、女の子座りしている洋恵のミニスカートを後ろから捲り上げた。そして、そのままお尻からパンツの中に手を入れていく。
「あっ」
洋恵は一瞬で気が付いたが、とても嫌がることなどできなかった。洋恵の両足は少し開いているので、座っていても秘部は少し浮き上がった状態になっている。そこに宏一の手が滑り込んでいった。
「大丈夫だよ。そっと触って上げるからね」
宏一は左手でゴム毬のような乳房を揉みながら、右手を後ろから秘部へと進めていった。もちろん、最初は秘部に触らないようにパンツの中に十分に空間を空けて差し込んでいく。
この姿勢で秘部を可愛がられたことのある洋恵は最早指が秘核に届くのをじっと待ち続けていた。乳房を揉まれて乳首を可愛がれ発生した焦れったさは限界に達している。
宏一の右手の中指が秘唇をそっと割って入った。
「あああっ、いーーーーーーっ」
洋恵の身体がぴょんと持ち上がった。しかし、宏一の右手はパンツに包まれて位置を固定されているので身体を持ち上げてもパンツの中の指の位置関係は変わらない。そのまま秘核の直ぐ横へと伸びていき、気持ち良い所を優しく撫で回す。
「あああぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁ」
洋恵はお尻を突き出したまま首だけで仰け反った。
「ちゃんと言うことを聞いたから気持ちいいだろう?」
宏一が項を舐めながらそう言うと、洋恵はそのまま何度も頷いた。洋恵はこのまましばらく優しくして欲しかった。しかし、宏一は洋恵が喜んだことを確認すると、右手を入れたまま、持ち上がったお尻からスカートに左手を差し込んでパンツを脱がしていった。洋恵は膝までパンツを下ろされると、満たされない身体を持て余すように素直に膝を抜いた。
「このままもう少し気持ち良くなってごらん」
そう言うと、剥き出しになった洋恵の秘部を右手で丁寧に可愛がり、秘唇や秘核、そして秘口まで指を這わせていく。そして左手では乳房の愛撫を軽く再開した。
「ああん、それは、ああぁ、それはぁ、あああっ、そこを触っちゃだめぇ、欲しくなっちゃうからぁ、ああんっ、だめだってばぁ、ああっ、両方されたらぁ」
洋恵は秘核を可愛がられるのを嫌がりながら喜んだ。本当にその通りなのだ。何度も宏一に徹底的に抱かれている洋恵にすれば、この愛撫はまだセックスの内に入らない。それだけ宏一の肉棒を受け入れた時はまるで違うと言うことなのだが、洋恵にしてみればまだ甘えているような感覚なのだ。だから宏一の指が硬く締まった秘口を突いたり、ひと関節だけ入れたりして洋恵を焦らすと、洋恵の身体は挿入の感覚を欲しがり始める。
「ああん、だめぇ、あああぁぁ、そんなに入れちゃだめだってぁ、あああん、欲しくなってきたぁ」
「何が欲しくなってきたのかな?」
「センセがいつもしてくれることぉ、ああぁぁぁぁぁ、だめぇ、我慢するのはいやぁ」
「洋恵ちゃん、我慢するつもりだったのかな?」
宏一はそう言うと、膝立ちになって洋恵の後ろに立ち、素早くベルトを外して肉棒を取り出すとしゃがみ込んで洋恵の秘口に宛がった。


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