ウォーター

第四百十八部

 
「首筋でこんなに感じるなら要らないと思うけどな」
「だめ、ちゃんと確認して」
「それじゃ、向こうで舞さんがどれくらい使ってたか、きちんと確認するね」
宏一が茶目っ気たっぷりに言うと、舞はちょっとはにかんで答えた。
「ばか」
舞はそう言ったが、宏一がバイブのスイッチを入れて舞の耳元で音を聞かせると音だけで明らかに反応し始めた。そのまま宏一は耳元と項を軽くバイブで刺激する。舞は出張先のホテルでは、こうやって宏一にバイブを使われる日が来るのを心待ちにしていたので、どうしても反応してしまうのだ。
「んっ」
「ほら、もう反応してる」
「そんなこと・・・・・宏一さんがじょうずだから・・・・」
舞は言い訳をするように顔を軽く背けた。
「そうなの?それじゃ、どこに使って欲しいの?教えて」
宏一がバイブを当てたところに唇を這わせると、舞は小さく震えた。
「あ、んっ、んんんっ」
「ほら、やっぱり感じてる」
「そんなこと・・・・でも、ちょっとだけそうかも・・・」
「それじゃあね、順番に確かめてみるね」
宏一はバイブのスイッチを入れたまま、そっと首筋や項、そして胸の方を優しく撫でていった。
「ン・・・んぁ・・・だめ、暗くして」
「それじゃぁ舞さんがよく見えないよ」
「お願い、今日は夢中になりたいの。ね?良いでしょ?」
舞がそう言うので宏一は部屋の照明を落とした。オレンジの光の中に部屋着で横たわる舞の姿が浮かび上がる。宏一は舞の首の周りや耳元、そして項をじっくりとバイブで可愛がり、そのまま何度もキスをした。舞はその度にねっとりと舌を絡めて気持ちを盛り上げていく。更に宏一が舞の手を股間に導くと、舞の指は宏一の肉棒に絡み付き、じゃれつくように扱き始めた。肉棒が大きくなるのを舞も楽しんでいるようだ。
そしていよいよ宏一はバイブを胸の方へと移した。もちろん最初はゆっくりと乳首の近くを刺激するだけだ。
「ちゃんと感じたら、ご褒美に脱がせてあげる」
「感じたら脱がすの?逆じゃ無いの?」
舞は微笑みながら言った。舞の表情には喜びがにじみ出ている。舞にしてみれば、手の中にある肉棒が猛々しくなれば宏一の方が入れたくなるはずなので、自分の感じ方が足りないときには更に感じさせるために脱がすのでは無いかと思ったのだ。
「そうなの?逆が良いの?それじゃぁ、そうしてあげる」
そう言うと宏一は舞の部屋着の上からバイブを使い始めた。
「どう?布があると感じ方が弱いかな?」
「そんなこと・・・・わかんない」
舞は甘えて言った。
「そう、それじゃ、こっちを少し強くすれば良いかな?」
宏一は三段階の強度を一つ上げた。
「あっ」
「これくらいが良いみたいだね」
「ああぁぁ、宏一さんとこうしてるなんて、本当に待ってたの。この日が来るのを。本当に待ってたの」
「うれしいな。それじゃ、舞さんに思いっきり喜んで貰わないとね。ここを、こうして欲しかったの?」
「ああぁ、そんなこと言えない」
「俺にこうして欲しくて、こっそりこれを使ってたんだよね」
宏一はそう言ってバイブを乳首の周りで円を描くように可愛がった。
「ああん、そんなこと言えるわけ、ない。ああぁぁ、何か変な感じになってきた・・・・」
「変な感じ、なんだね。まだ感じてないものね」
「そういうわけじゃないけど、んん・・・・・ちょっと・・・・んんん」
舞は感じ始めたのが嬉しいようだ。しかし、まだ感じる程度はかなり弱く、感じると言うより宏一とこうしているのが嬉しいのだ。それに舞は部屋着の下にブラジャーとパンツを着けている。それでバイブの刺激が少し弱くなっているのも確かだ。もちろん最初は部屋着の下には何も付けないことも考えたが、舞の年ともなれば、余りにも露骨なのも考えてしまう。
「もう少し感じないと脱がせてあげない」
「それならもっと感じさせて」
「うん、それじゃ、一度こっちに行くね」
宏一はバイブを舞の秘丘へと移し、部屋着の上から秘核の近くへと刺激を移していく。
「ああぁ、それは・・・・・・恥ずかしい」
宏一は舞の『恥ずかしい』という言葉に少しがっかりした。本当は感じて欲しかったのだ。しかしそんなことはおくびにも出さずに、バイブを部屋着の上から股間に差し込んだ。
「ほうら、こうすると少しずつ身体が反応してくるからね」
「うん」
宏一はバイブを股間に差し込んだまま、舞と再びねっとりとキスを楽しんだ。すると、舞の身体が少しずつ反応してくる。
「ン・・・ン・・・・宏一さん、感じてきたかも・・・でも、もう少しなら」
「だめ、感じなかったら脱がすんだからね。感じた舞さんは脱がせてあげない」
「ああん、いやあ、ちゃんと脱がせて」
「だって逆が良いんだろ?だったら感じたら脱がさないんだよ」
「だめよ、ちゃんと・・・・・もっと・・・・・」
舞は手の中の肉棒をニギニギしたが、既に固く大きくなっているのに宏一は冷静だ。
「それなら、舞さんがきちんとおねだりしてくれたら脱がせてあげるね」
「おねだりなんて、そんなの悪趣味よ」
「どうかな?」
そう言うと宏一はバイブを最強に上げ、部屋着の上から舞の乳首のギリギリを可愛がり始めた。
「んんんっ、ンあっ、ちょっとぉっ、ああん、それはいやあ」
「何が嫌なの?」
「んああんっ、だってそれはぁっ、んんんっ、だって、ああっ、そこはぁっ」
舞はギリギリで感じられずに、身体をくねらせて嫌がり始めた。耐える姿勢に入ったのだ。これこそ宏一の狙っていたことだった。
「そうだよ。感じられそうなのに感じられないだろ?ほうら、どうするのかな?」
「おねだりなんて嫌、そんな子供みたいなのはぁ、ああん、だからそれはぁ」
「そうなんだ。嫌なんだ」
「そんな冷静に言わないで。んんんっ、あああぁ、離れちゃいやぁ」
「それじゃ、ちょっとだけ」
宏一は少しだけバイブを舞の乳首の上に当てた。
「ああああっ・・・ああん、んあっ、・・ああん」
舞は一瞬だけ喜びを与えられ、直ぐに快感を奪われたので更に焦れ始めた。
「さぁ、どうすればもっとしてあげられるんだっけ?」
宏一はそう言いながらバイブで舞の乳首の近くを撫で回し続ける。舞は知らん顔をして少し横を向いている。しかし、その表情はじっと感じるのに耐えているようだ。宏一はゆっくりとバイブを乳首に近づけては遠ざけ、舞の期待にギリギリで応えなかった。少しずつ舞の表情が変わっていく。
「まだ感じないんでしょ?それなら、もう少しだけ・・・こう・・・どうかな?」
宏一はバイブを乳首の直ぐ隣に当てた。
「んんっ・・・・ん・・・んあ・・・・・・・」
舞は感じそうで感じないギリギリを攻められ、焦れったくなってきた。身体が反応してきたのだ。実は舞は鹿児島でも一人でこっそり何度かバイブを使っていた。はじめは寂しさと宏一が恋しくてベッドの中でそっと使ったのだが、使い始めるとまた使いたくなる。宏一ならこうやってバイブを使うだろうと思うと、恥ずかしそうに感じる自分が可愛らしいと思った。しかし、バイブを使いすぎると宏一に挿入された時に感じなくなるかも知れないとも思い、先週からは一切使っていなかった。しかし、身体は覚えていたのだ。舞は感じ始めたことは嬉しかったが、バイブにしか反応しなかったらどうしようと思ったし、我慢できなくなったら変なことを口走って宏一に嫌われないかと心配した。
「ちょっと感じてくれたね」
そう言うと宏一はバイブを舞の項に少し当てた。
「ああんっ、んああぁぁぁ、あああぁぁ」
「こっちはかなり感じるんだね」
「だって、直接当たってるから」
「そうか、項は部屋着の上からじゃ無いからか。それじゃ、おっぱいも部屋着無しで可愛がろうか」
そう言うと宏一は舞の部屋着の止め紐を解いた。
「さぁ、今度はおっぱいが感じるかな?」
宏一が部屋着をはだけると、舞の乳房が現れた。横になっているのでほとんど膨らみは分からない。平らな乳房にちょこんと小さな乳首が乗っているだけだ。しかし、宏一にはそれがとても可愛らしく思えた。
「どうかな?」
宏一が乳首ギリギリをバイブで刺激していく。感じそうで感じないギリギリの感覚に次第に舞は意識を奪われていった。
「ああん、するならちゃんとして」
舞は宏一の肉棒を握り締めたまま、ベッドの上で悶え始めた。焦れったくてどうしようもないのだ。少しでも感じるように乳首をバイブに近づけようとする。
「何をちゃんとするの?言ってごらん?」
「そんなこと言われたら、言いたくても言えない」
「もう舞さんは感じてるんだから、おねだりしないと脱がせてあげないよ。だからこのまま。舞さんが決めたんだからね」
舞は手の中にある肉棒をゴシゴシと扱いて宏一が我慢できなくなるようにと願いながら悶えている。
「ああぁぁん、宏一さんはまだしたくないの?」
「目の前で舞さんが悶えてるんだもの。もっともっと焦れったくて我慢できなくなるようにしてあげたいな」
「そんな、んああぁっ、そこっ、意地悪っ」
「そうさ、舞さんが我慢できなくなるように、思いっきり意地悪するよ」
宏一はあくまで舞におねだりをさせたいのだ。舞はそれが分かると、なるべく恥ずかしくないようにおねだりすることを考え始めた。
「なんて言えば良いの?」
「考えてごらん?」
「あああ、こんなのおっ、あああん、はやくぅ」
「ちゃんと言わないとだめ」
舞は観念した。もう早く先に進みたいのだ。
「服を脱がせて」
「うん、わかった。良い子だ」
「ああん、こんな事言わせるなんて」
宏一の勝ち誇ったような言葉に舞はほんの少し呆れたが、実はこうされたいという想いもあったことに気が付いた。宏一は舞の部屋着をそっと脱がせた。しかしブラジャーとパンツはまだだ。
「全部脱がさないの?」
「だって舞さんは服を脱がせてって言ったでしょ?下着は服じゃないし、裸にしてって言ってないよ。だから、こう」
宏一はそう言うとブラジャーの上からバイブを使い始めた。
「んあっ」
舞はそれだけで胸を突き上げて悶えた。薄い部屋着が無くなっただけではっきりと刺激が強くなったのだ。
「ほうら、部屋着がなくなっただけでこんなに感じるだろう?直接したら、どれくらい感じるのかな?きっと、すごく気持ち良くなるよ」
「そんなこと言わないで、んんんんっ」
舞は大の字になって悶え始めた。それでも、これ以上のおねだりはしない。
「それじゃあね、舞さん、こっちをしてあげるからね。そうすれば、きっとはっきりとおねだりしたくなるよ」
そう言うと宏一は、いよいよ秘部に取りかかった。先ずはパンツの上にバイブを当てると、秘部に向かってゆっくりと下がっていく。
「まだ感じないよね。でも、だんだん近づいて・・・ほら、もうすぐ感じるかな?」
「・・・・・・・・・」
「言わないんだね。でも、そろそろかな?」
バイブはいよいよ秘丘から秘唇へと近づいていった。ジーッと言う音だけが静かな部屋に響く。その時、舞の様子が変わった。
「ちょっと待って」
「どうしたの?」
「あの・・・・そこからは・・・・お願い・・・・」
「なあに?そこから、お願い?何を」
「だから・・・・それ以上は・・・・・だから、お願い」
「何を?」
「そんなに強いのでされたら・・・・」
「弱い方が良いの?」
「ちょっと、怖い」
「そう、でも、舞さんは感じるかどうかを確認して欲しいんでしょ?だったら確認しなきゃ」
「それはそうだけど・・・・・」
「それじゃあね、弱くするけど、代わりに下着も脱がすよ。それなら舞さんもおねだりしなくて良いでしょ?」
「うん・・・・」
舞は取り敢えずおねだりをしなくて良くなったことに安心した。
「それじゃ、ブラジャーも脱がすね」
そう言うと宏一は、静かに横たわっている舞を全裸にした。舞は両手で自然に胸を隠しているが、特に恥ずかしがっている様子はない。


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