ウォーター

第四百三十二部

 
その香奈は、宏一の指を入れた時の快感が治まると、仰け反っていた姿勢を縮めてきた。
「ああぁぁぁぁ、そんなに中を弄らないで」
香奈は上体を丸くして宏一の腕の中にすっぽり入ろうとした。
「痛い?」
「だ、大丈夫だけど、あああぁぁ、そんなにされたら、ああんっ、宏一さん、そんなにしたら」
香奈は宏一の指を受け入れたまま、膝の上で宏一にしがみついてきた。
「あんまり強くしないほうが良い?少し休もうか」
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?」
「なんか・・・・じょうずにできない・・・・・」
香奈は宏一の腕の中で恋のヒロインを上手く演じられないことを悔やんだ。宏一の膝の上で丸くなったまま、優しく髪や身体を撫でて貰う。それはとても安心できるし、気持ち良いのだが、香奈は宏一の期待を裏切ったのでは無いかと不安になった。
「何を飲みたい?」
「冷たいのが良い」
「分かった。それじゃ、ベッドで待っててね」
そう言うと宏一は、香奈をお姫様抱っこで抱き上げると、ベッドにそっと寝かせ、自分はキッチンに飲み物を取りに行った。
宏一は急いで少しのお湯を沸かしてポットに入れると、氷をいっぱい入れたグラスに注いでアイスティーを作って香奈に持ってきた。自分にはグリーンティーの酎ハイだ。
「さぁ、どうぞ」
宏一は香奈を起こしてアイスティーを渡すと、自分は全裸になって香奈の横に並んで酎ハイを飲み始めた。
「ちょっと強引だった?ごめんね」
「大丈夫。私の方が、何か調子が狂っちゃって・・・・・・」
「嫌じゃ無かった?」
「うん。嫌じゃ無い。これ・・おいしい・・・」
「良かった。直ぐに作れるからたくさん飲んでね」
「うん・・・・・・」
香奈は何か言いたそうだが何も言わずにアイスティーを飲んだ。たぶん、経験が少ないことがバレてしまっただろうと思った。しかし、それはこうなることを望んだ時に納得して決めたことだった。それでも、やはり恥ずかしいという気持ちは拭えなかった。もちろん、宏一は当然気が付いていたが、緊張している香奈をどうやってリラックスさせるかが問題だ。しかし、あれこれ考えていても仕方が無い。宏一は心を決めた。正攻法でいくしか無い。飲み終わった飲み物を軽く片付けると、宏一は香奈を抱いた。
香奈は大人しく宏一の腕の中に入ってきた。
「緊張してる?」
「うん、ちょっと・・・・・」
香奈は素直に答えた。
「おいで」
宏一は香奈を優しく抱きしめると、キスから始めた。
「怖いかも知れないけど、直ぐに気持ち良くなるからね」
「やっぱりバレてた?」
「うん、指を入れた時に気が付いたよ。この前はそんなに奥まで入れなかったし、香奈ちゃんが感じてくれたからそれ以上しなかったから分からなかったけど、あんまり経験が無いんだね」
「そうなの」
「最初からそう言えば良かったのに」
「言えるはず無いでしょ?」
「そうかも知れないね。香奈ちゃんは色々いっぱい抱え込んでるから」
「そう・・・・ね」
「香奈ちゃんが喜んでくれるように頑張るよ」
「頑張らなくなって・・・・・宏一さんの好きにして良いのよ」
「うん、そうさせて貰うよ」
その言葉に香奈はまた少し緊張したみたいだったが、既に全裸になっているのだし、これ以上繕ってみても仕方が無い。宏一になら全部バレても良いと思ったからここにこうして居るのだ。
宏一は香奈をそっと仰向けにすると、両手を枕の上に上げた。
「こうするとおっぱいが綺麗な形になるんだ。香奈ちゃんのおっぱいはとっても綺麗だから、最高になるよ」
「う・・・・ん・・・・手を上げたままなの?」
「そう、おっぱいを可愛がる時は下ろさないでね」
「うん」
そう言うと宏一は香奈の乳房を可愛がり始めた。定番の裾野から乳首に向かって丁寧に撫で上げる奴だ。経験の少ない香奈のために、少しだけ指先で強めに撫で上げ始めた。
「あん・・・ん・・・なんか・・・あん・・・くすぐったい」
「それで良いんだよ。だんだん気持ち良くなるからね」
宏一は丁寧にロケット型の乳房を可愛がり始めた。乳首までの高さがあるので、最後に両手で揉み上げた時のことを考えると宏一もワクワクしてくる。
「あ・・あ・・あ・・・なんか・・・ああぁぁ・・・変になってきた・・・」
「それで良いんだよ」
「こんな風にされるの、初めて」
「これがおっぱいを一番感じやすくするんだ。ほうら、だんだん敏感になってくるよ」
「くっ・・・こんな・・・・こと・・・されるなんて・・・・うっ・・・・」
香奈は少しずつ感じ始めた。宏一をじっと見つめて何かを訴えるような感じだ。
「良い子だ。感じてくれて嬉しいよ」
「うっ・・・・こうしてると、感じやすくなるの?」
「そうだよ。ほうら、この辺りを可愛がると・・・・」
宏一は乳首ギリギリで円を描くように指を這わせた。香奈は思わず身体を捻って指に乳首を押し付けようとした。
「だあめ、もう少し待たないと」
「宏一さん、敏感になってきたみたい。触ってみて」
「まだだよ」
「だって、んっ・・・・んぁぁぁぁぁぁ・・・・・いやぁ、変な声が出るから」
「もっと変な声にならないと触ってあげない」
「そんなのいやぁ、ああぁぁん、ねぇ、もう大丈夫だからぁ」
「まだだよ。ほうら、こうすると焦れったくなるだろう?」
宏一は裾野から一気に乳首の近くまで撫で上げた。
「ああん、いじわるぅ」
香奈はそう言いながら、頭の隅で『きっとこうやって洋恵もされたんだ。こう言うことだったんだ』と思った。宏一の愛撫は更に続く。
「香奈ちゃん、乳首を見てごらん?」
宏一の言葉に、香奈は乳首を見下ろした。
「焦れったいけど、まだあんまり感じてないから乳首は飛び出してないだろう?」
「そんなのどうでもいいからぁ、ああんっ、ああっ・・・あああぁぁぁぁ」
「よおく見ておくんだよ。良いね?」
「そんなの見なくたって良いから」
香奈は自分の乳首くらい、毎晩お風呂で見ていると思った。
「ダメ、見なさい。ほうら」
そう言うと、宏一は指での愛撫を止めて口で香奈の乳房を可愛がり始めた。
「あああっ、こんなの見せないで」
香奈は乳房を口で可愛がられる様子に目を見開いた。恥ずかしさと快感が一気に増幅される。もちろん宏一の口は乳首には絶対触れずに裾野から乳首ギリギリを行ったり来たりしている。
「んんんんんっ、こんなのいやぁ」
香奈は軽く身体を捻って逃げだそうとした。十分に焦れったくなっている証拠だ。宏一の口が乳首ギリギリを愛撫すると、明らかに香奈の声が変わる。
「んんんんんんーーーーっ、まだするのぉ?」
「もう少しだよ」
「ああぁん、なんか、もう、頭が変になるぅっ」
香奈が限界に来たことで宏一もいよいよ仕上げに掛かることにした。
「香奈ちゃん、よくおっぱいを見てるんだよ。良いね?」
宏一が念を押すと、香奈は視線を乳房に注いだ。
「ほうら、気持ち良くなってごらん?」
そう言うと、宏一は乳房を両手でグッと揉み絞った。
「ああっ、そ、そんなにしたらぁ」
香奈は沸き上がってきた感覚に声を上げた。しかし、もちろん洋恵や由美ほど開発されていない分、快感は穏やかだ。
「痛い?」
「そんなことないけど、ああああぁぁ、こんなの、されたら」
「それじゃ、乳首を可愛がるよ」
そう言うと宏一は両手の指先で香奈の綺麗な乳首を転がし始めた。
「んあっ、あっ、あっ、あっ、んあっ、はぁっ、ああっ」
香奈の乳首はゆっくりと頭をもたげて尖り始めた。
「ほうら、乳首がだんだん尖っていくでしょ?見てる?」
「そんなの見なくたって良いっ、んああぁっ、ああっ、あうぅっ、やぁぁ」
「だあめ、感じなさい。ほうら、どんどん尖ってきたよ」
「ンあぁ、こんな事、女の子に見せるなんて、ああぁぁぁ」
香奈は宏一に乳首を可愛がられながら、洋恵が宏一から離れられない理由が何となく分かったような気がした。もちろん気持ち良い。すごく気持ち良い。こんなに自分の乳房が感じるとは思っていなかった。しかし、宏一にしかこの喜びを与えられないとしたら、自分が宏一から離れられなくなるような気がして少し怖くなった。
香奈は今まで二人の経験があるが、どちらも香奈に遠慮してしまって上手く香奈を貫くことができなかった。確かに入れたし、破瓜の傷みもあったし、中で果てたのだが、香奈自身何か違うという思いが残った。どちらかと言うと経験したくて選んだ彼なので、2回しても遠慮から上手くいかないとわかると香奈から離れていった。しかし、宏一はぜんぜん違う。まだ入れられてもいないのだ。香奈は乳房を可愛がられて悶えながら、今日の夜のことはたぶん、ずっと忘れないだろうと思った。
更に宏一は指で可愛がり尽くすと、いよいよ口に入れて可愛がり始めた。
「ほうら、お口だって気持ち良いよ」
「ああああっ、口までするなんてぇ、ああぁぁ、そんなに一度にしないで、あああっ、これっ」
「なんだい?言ってごらん?」
「言えないっ、ンあっ、ああっ、良いっ」
香奈は言えないと言いながら良いと言ってしまって更に恥ずかしくなった。
「ちゃんと気持ち良いって言うんだよ。それが感じるコツだよ。口で言うと、もっと感じるようになるんだ。言ってごらん?ほうら」
「そうやって女の子を仕付けるなんて」
「違うよ。開発するって言うんだ。女の子の身体を感じるようにきちんと開発するんだよ」
「しないとどうなるの?んんんん、ああぁぁ」
「してもあんまり感じないままだよ。それって、とっても残念なことだろう?女の子なら、やっぱり思いっきり感じたいよね?」
「それはそうだけど、ああぁぁん、こんな事しながら教えるなんて」
「こうやって教えるものだよ。香奈ちゃんはもっともっと気持ち良くなるんだよ」
宏一は左右の乳首を交互に口と指で可愛がりながら、香奈の乳房を楽しんでいた。プリプリした乳首の感覚が舐めていてとても気持ち良い。それに乳房自体に高さがあるので両手で揉みながら指で可愛がるのがとても楽しい。
「ほうら、香奈ちゃんの乳首がこんなに尖っちゃったよ」
宏一が言うので香奈が改めて見ると、自分の乳首が今までに見たことが無いほど尖って突き出しているのが見えた。
「す、すごい」
香奈は目を見開いて驚いた。こんなになったことは無かったのだ。時々乳房が張った時に尖っていたことはあったが、これほど根元から飛び出しているのは見たことが無かった。
「どうやら香奈ちゃんのおっぱいは感じやすくなったみたいだね」
「そ、そうなの?」
「うん、こうすると、ほら?」
「んあっ、これ、すごい」
「おっぱいも硬くなってるし、十分感じるおっぱいだよ」
「固くなったの?」
「うん、寝てるとわかりにくいかな?ほら、起きてごらん?」
そう言うと宏一は香奈をそっと起こした。
「ほら、いつもより突き出してるだろ?」
宏一に言われて自分の乳房を見下ろした香奈は納得した。今まで確かに時々乳房が硬くなったことはあったが、そう言うシチュエーションでこうなるとは思っていなかったし、これほどとは想像もしなかったのだ。確かに上から見下ろすと長く前に突き出しているのが見える。
「いやらしい・・・・・」
「そうだよ。香奈ちゃんの身体は今、とっても嫌らしくなってるんだ。感じててもこんな風にならない女の子も居るんだから、香奈ちゃんの身体はとってもラッキーなんだよ」
宏一は再び香奈をそっと寝かせると、更に少し乳房を可愛がった。香奈は宏一に乳房を可愛がられながら身体がだんだん敏感になってきたのを感じていた。ただ、さっきまでは感じることに不安があったが、今は感じることに少し喜びがある。そして、宏一に身体を任せて安心している自分に気が付いていた。宏一は香奈の髪を撫でたり軽くキスをしたり、乳房と乳首を可愛がりながら香奈に話しかけた。
「乳首とかは痛くない?」
「だいじょうぶ・・・・・」
「どうしたの?」
「もう少ししても・・・・いいよ」
「うん、してあげる。だけど、そっとするのは同じだよ」
「もう少しなら強くしてもいいよ」
「駄目だよ」
「どうして?」
「女の子のおっぱいや乳首は本人が思ってる以上に繊細なんだ。もちろん、強く触ればその分感じるけど、だんだん強くしないと感じにくくなるんだよ。だから、学生のうちはそっとするようにしないと、すぐにもっと強くもっと強くってなっちゃうよ」
「鈍感になるんだ」
「そう、せっかく繊細なおっぱいなんだから、鈍感にするなんてもったいないよ。一度鈍感になったら戻らないよ」
「わかった」




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