ウォーター

第四百五十四部

 
「あの、それと・・・」
「はい・・・どうしましたか?」
「ここで皆さんに休憩していただくことなんですけど・・・・」
「はい、どうしましたか?」
「初めてここで休憩していただくことの意味が分かりました。今後はもっと来ていただいて良いと思います。それだけです」
「ありがとう。みんな喜びますよ」
「それと、その時の昼食なんですけど、もっときちんと経理処理するほうが良いと思います。どう考えてもあれは昼食付きの会議です。三谷さんのポケットマネーで出すなんて変だと思うんです」
「ごめんなさい。どうしても、経費処理すると後でいろいろなことを言われそうな気がして面倒になっちゃって。出も、水野さんがそう言ってくれるのなら考えてみますね。ありがとうございます」
「お礼なんて・・・・ちゃんとビシッと処理しますね」
そう言うとさとみは微笑んだ。
「それに、交際費だってあるのにぜんぜん手付かずだし」
「え?交際費があるの?この部署に?」
「はい、ありますよ。知らなかったんですか?」
少し雰囲気が和らいできたのでさとみの口調も砕けてきた。
「うん、ぜんぜん知らなかった。だって、ここは派遣の俺一人の部署で、お金を使う部署だから。接待されることはあってもすることなんて無いと思うし。第一、俺は社員じゃ無いし」
「私はその辺りのことは分かりませんが、間違いなくあります」
「どれくらい?」
「半期で80万円」
「すごいね。営業並みの交際費だ。因みにいつからあるの?」
「それはちょっと調べてみないと・・・・待って下さい。出してみます」
さとみはそう言って少しキーボードを叩くと言った。
「最初からですね。この部署ができた時からです」
「知らなかった・・・・・・」
「ただ、交際費と言っても、総務の交際費の中にここが使う枠が設定されていて、営業みたいな独自の枠では無いです」
「と言うことは、ここで交際費を使う時には総務部長の決裁が必要ってことかな?」
宏一はやっぱりだと思った。そんな簡単に交際費がつかえるはずがない。最も今まで使いたいとも思わなかったから使わなかったのだが。
「いいえ、最近、承認経路に変更があって、部長決裁無しでも良くなってます」
「最近?」
「はい、そうです。私が来るちょっと前に変更になってます。聞いてないんですか?」
「ぜんぜん」
「私が調べてみましょうか?」
「水野さん、調べられるの?」
「はい、私が元いた職場ですから。知り合いに聞いてみますね」
「ありがとう。助かるよ。もっとも、正社員でも無い俺が会社の経費を使うなんてちょっと信じられないから、たぶん総務の交際費の一部を待避させる形でここの部署名で確保してるんじゃ無いかと思うけど、念のため、ね。お願いします」
「はい、でも、総務の経費の一部とは言え、総務部が使おうと思ってもできないと思うんですが・・・・。起伝が三谷さんだから。まぁ、調べてみれば分かると思うので」
「お願いします」
「はい」
宏一は余り気にしなかった。どのみちこの会社はネットワークの更新が終われば宏一の仕事は終わるのだ。きっと何か宏一とは関係の無い次元の話なのだろうと思った。
さとみは昨日のことがあってから何か気持ちに変化が起こったと見えて、積極的に仕事をするようになった。今日も伝票の摺り合わせで工事業者に伝票一式を持って出かけていった。もともと友絵がしていた仕事で宏一が引き継いでいたのだが、さとみから申し出てくれたのだ。
その日はさとみの頑張りもあり、宏一は時間通りにウィークリーマンションに到着した。すると由美が嬉しそうに勉強道具をしまいながら立ち上がった。
「宏一さん、会いたかったです」
「忙しかったの?」
「はい、でもがんばりました」
由美はニッコリと笑うと宏一の腕に飛び込んできた。そのまま二人は抱き合ってキスを楽しんだ。宏一は由美の身体を抱きしめながら結衣とは違う完璧な身体のラインを実感していた。由美は嬉しそうに舌を絡めながら宏一がどのように愛してくれるのかドキドキしながら次にされることを待っている。すると宏一は、由美をベッドではなく勉強机の椅子に座らせた。
「お勉強を教えてくれるんですか?」
由美がそう言った途端、宏一は由美の項に吸い付いた。そのまま唇と舌で細い項を可愛がる。
「ああんっ、いきなりはだめですぅ」
由美が戸惑った声を上げるが、その声には明らかに喜びが混じっていた。そのまま宏一は由美の脇から手を入れて、可愛らしい膨らみを制服の上から撫で回し始めた。
「ああん、そんなに急にしたらぁ」
「だめなの?いや?」
「いやじゃ無いです。でも、ああん、そんなに上手にされたら直ぐに・・・・」
「なあに?」
「ああぁぁ、感じちゃって恥ずかしいですぅ」
「もう感じてるの?」
「そんな風に言わないで下さい」
由美の声は明らかに上擦ってきていた。由美のひたむきな愛情が宏一の世界を一気に由美のものに変えていく。
「由美ちゃん、会いたかったよ」
宏一が由美の項に唇を埋めて首筋を舐めていくと、由美は上擦った声で喜んだ。
「ああん、嬉しいですぅ」
由美の身体が一気に熱くなっていく。宏一に会えない間は母親の看病で忙しいので、由美は今まで宏一に優しく抱かれることを楽しみにしながら頑張ってきたのだ。その心に溜めてきた想いが一気に吹き出す。宏一がキスを求めると、由美は飛びつくように舌を絡めてきた。そのまま二人はキスをゆっくりと楽しみながら机の方へと移動していく。由美は直ぐにベッドに入れて貰えないことを悟ったが、もう少し宏一の前で可愛らしい女の子で居られることを喜んだ。
宏一は由美を椅子に座らせると由美の両手を机の上に置いて脇を開けさせた。
「勉強を教えてくれるんですか?」
「勉強したい?」
「・・・・それは・・・・・・宏一さんにお任せします・・・・」
由美は早く可愛がって欲しい気持ちを我慢してそう答えた。しかし、もし勉強するならなるべく短い時間にして欲しいと思った。
「それじゃ、任せてくれるね?」
そう言うと宏一は由美の脇に手を入れて制服の上から優しく可愛らしい膨らみを撫で始めた。
「あ、でもそれをされたら・・・・・・」
「なんだい?言ってごらん?」
「言えません」
「そう、それじゃ、早く言えるようになると良いね」
「そんなこと・・・・」
由美はそう言ったが、どうやら直ぐに可愛がってもらえるだろうことを心の中で喜んだ。
宏一は制服の中の小ぶりな膨らみの形を確認しながら、やはり結衣とはまるで違う形の整った乳房だと思っていた。そして、由美を早く裸にして悶えさせたいと思った。しかし、それには由美をたっぷりと焦らして宏一の望むおねだりをさせてからだ。
「由美ちゃん、今日は数学の授業はあった?」
「え?数学ですか?ありました」
「それじゃ、いつもみたいに数学の時間に想像してた?」
「そんなこと・・・・しません」
由美はいきなり失礼なことを聞かれてちょっとむかっとした。由美だっていつもそんなことを考えているわけでは無い。どちらかと言うと、宏一が無理やり由美に考えるように仕向けている感さえある。それなのに、まるで由美がいつも想像しているように言われればいくら宏一が好きな由美でも心は萎えてしまう。
由美の言い方がちょっと怒った感じだったので、宏一は失敗に気が付いた。
「ごめんね。由美ちゃんにいつも俺のこと思い出していて欲しかっただけなんだ。ごめん」
「そんなこと後から言ってもだめです」
由美はそう言ったが、宏一が反省したのと、子供みたいな考えに内心ではちょっとクスッとした。こういう所はまるで小さな子供が親から一秒でも離れたがらないように宏一のような大人でも常に自分を求めていてくれるのだと思うと心から愛しいと思ってしまう。
「ごめんよ。由美ちゃん、機嫌を直して」
宏一はそう言いながら由美の項に顔を埋めた。
「あん、機嫌が悪くなんてありません。ああん、いきなりするんですか」
「ごめんよ」
「分かりました、ああぁん、分かりましたからぁ」
宏一に優しく撫でられている胸の膨らみと項のダブル攻撃で由美の身体は急速に感じ始めた。
「勉強するんじゃ無いんですかぁ?あああぁぁん、そんなにされたらできません。ああぁぁ、だめですぅ」
由美は少し嫌がりながらも、宏一の与える世界に引き込まれ、意識に霞が掛かっていく。『だめ、このままじゃ直ぐにあの事しか考えられなくなる』と思ったが、自分でもどうにもならない。もう乳房全体が焦れったくなり始めていた。
「宏一さん・・・あの・・・・・このまま優しくして下さい」
「おねだりはしてくれないの?」
「きょうは・・・しません・・・・」
「してくれないのか・・・・残念だよ・・・・」
「でも、きっと・・・宏一さんも喜んでくれると思うから・・・・」
由美はそう言ったが、特に根拠があるわけでは無かった。ただ、可愛らしい女の子のまま愛されたかっただけなのだ。それでも宏一はさっきの埋め合わせの意味もあると思って由美の提案を受け入れることにした。
宏一は知らなかったが、女の子はどんな時でも愛情を取引の道具に使ったりはしない。由美がおねだりをしなかったのは純粋に可愛らしい女の子で居たいと思っただけで、さっきの宏一の失敗を使うつもりなど無かったのだが、宏一はそこを誤解していた。
宏一が由美の首筋をゆっくりと唇でなぞっていくと、由美の身体に快感が走り抜けていく。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
宏一はそのまま由美の制服に手を掛けてリボンを外すとジッパーを下ろしていった。もちろん由美は無言でじっとしている。宏一が制服を左右に開くと、薄いブルーのブラジャーに包まれた可愛らしい膨らみが宏一を待っていた。まだカップの中心には何も突起は見えていない。宏一は軽く由美の身体を引いて、少し仰向け気味にして自分は項に唇を這わせ、由美の首を支える形にした。こうすれば間近で由美の乳房を可愛がれる。
「さぁ、先ずは感じる準備だよ」
「いや・・いや・・・焦らさないで下さい・・・んんん・・・焦らされるのはいやですぅ」
「だめ、焦らしちゃう。いっぱいね」
「いや・・・・・ああぁぁぁぁ・・・・そんなに上手に・・・いや・・・」
宏一の両手の中で乳房を撫でられながら由美は優しく撫で回される喜びに満たされていった。しかし、撫で回される喜びはいつまで経っても変わらない。由美の身体が更に先を求めても同じなのだ。だんだん由美の中で焦れったさが溜まってくる。
「ああぁぁぁ、焦れったくなってきましたぁ、いつまでこのままなんですか」
「おねだりしたくなってきた?」
「それは・・・・今日はしません・・・・・でも・・・・」
由美は早くもおねだりしたくなってきた。今まで散々おねだりして気持ち良くして貰ってきたので、身体の方がおねだりしたがるのだ。由美はおねだりを少しでも我慢しようとしたが、気を抜くと直ぐにおねだりしてしまいそうだった。
宏一は優雅に軽く仰け反った姿勢で乳房を突き出して喘いでいる美少女の乳房を撫で回しながら、由美が感じすぎないように少しずつ愛撫をゆっくりにしていく。
「ああん、そんなにしないで・・・・・あぁぁぁ・・・いやですぅ」
由美はブラジャーのカップを撫でられながらきちんと愛してもらえないもどかしさに熱い息を吐きながらいやいやをした。
「今日は由美ちゃんをいっぱい可愛がってあげるからね」
宏一は愛撫を指先だけに変えて更に由美を焦らし始めた。
「そんな言い方・・・期待しちゃいますぅ・・でも・・・あああ・・・指先だけはいやですぅ」
「可愛いよ。もっともっと焦れったくなってごらん?」
「なってます。すごく焦れったいです・・・・早く・・・許して下さい」
由美は思わず言ってしまってから後悔した。やはりおねだりしたいのだ。
「おねだりする気になったかな?」
「そんな・・・あああ・・・指先はいやぁ」
宏一はそんな由美に更に指先を乳首の直ぐ近くで遊ばせ、ギリギリの感覚で由美を追い込んでいく。
「そ・・・そこ・・・・・あああ・・・・我慢できません」
由美は指先が決して乳首の上を撫でることが無いのが分かっていてもギリギリを可愛がられると期待してしまう自分の身体を改めて思い知らされることになった。どうせどれだけ我慢しても結局はおねだりするまでこの焦らしは続くのだ。それならさっさとおねだりして思い切り可愛がって貰った方が良い、と考えてしまう。もう、おねだりしたくて仕方ない。
そこで宏一は更に愛撫を一歩進めることにした。
「由美ちゃん、ブラジャーを外しても良い?」
その意外な申し出に由美は即座に頷いてしまった。おねだりしていないのに宏一の方からブラを外してくれるというのだ。カップの中で乳房は焦れったくて堪らなくなっている。しかし、由美は宏一がブラのフロントホックを外す瞬間に『失敗した』と思った。このままブラを外して思い切り揉んでくれるならまだしも、ブラを外して素肌の上を指先で焦らされたら猛烈な焦れったさに耐えなくてはいけなくなる。



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