ウォーター

第四百八十部

 
「んんん・・・」
宏一の指先が乳首の近くを通ると、明らかに結衣の反応が強くなる。結衣の感覚ははっきりと開発されている。宏一は指先を乳房の上で這わせながら、乳首に近づけたり遠ざけたりを繰り返しながら、結衣の反応を楽しんだ。
「んん・・・ん・・・・んんんんっ・・・・ん・・・ん・・」
結衣は、宏一が焦らして楽しんでいることは分かっていた。しかし、自分からおねだりするのは抵抗が強い。特に結衣のような性格の子は尚更だった。結衣はおねだりをじっと我慢していたが、だんだん我慢できなくなってくると、何とかしなければと思い始めた。
「宏一さん・・・・」
結衣はそれだけ言うのが精一杯だった。本当はもっと言いたいことが会ったが、声が裏返ってしまいそうなのだ。
「どうしたの?」
宏一が問い返しても結衣は何も言わなかった。と言うか言えなかった。
「もっと可愛がって欲しい?」
「・・・・・・・・・・・」
結局、結衣ははっきりと言えずに更に焦らされることになった。そこで宏一は、更に焦らし方のフェーズを上げていった。指をだんだん乳首の近くで遊ばせるようにしたのだ。その効果は直ぐに現れた。宏一の指がゆっくりと乳首に近づくと結衣の身体は乳首を転がされる期待に身体を固くする。しかし、宏一の指は乳首には触らずに離れていく。
「んんんんん・・・・・・・はぁぁ」
宏一の指先の動きは絶妙だった。乳房の上を這い回りながら乳首に近づいていき、結衣が今度こそはと期待するとゆっくりと離れていくが、また急に近づいたりする。そして結衣が盛り上がってくる感覚を必死に無視して期待しないと、更に乳首ギリギリを動き回り、結衣が期待するまで焦らし続けるのだった。
「んんんーーっ・・・・はぁぁぁん・・・・・んんんっ、んんっ、んーっ・・・はあぁぁぁ・・・あああぁぁ、こんなこと」
結衣は宏一に遊ばれているような気になったが、あくまでも宏一は優しく愛撫してくるし、いつの間にか結衣は背中から宏一に寄りかかって首筋を伸ばして宏一に舌で可愛がられるように首を擦り付けてくる。
宏一は結衣の身体が愛される喜びをしっかりと刻みつけているからこそ、ここまで焦れるのだと喜んだ。最初の頃は、焦らしても全く感じないだけだったからだ。
「結衣ちゃんの身体、感じやすくなったね。嬉しいよ」
「こんなこと・・・・・んんんっ・・・・はぁぁぁぁ」
結衣は『いや』という言葉を飲み込んだ。嫌がればこの愛撫は変わるだろうが、こうやって焦らされるだけでも気持ち良いのだ。ただ、気持ち良いだけではなく『もっと』と言いたくなるだけだ。だから結衣は更に宏一のギリギリの愛撫を受けながら焦らされて燃え上がっていった。
「どうして・・・・・・こんなこと・・・んんんんーーっ、んはぁぁぁぁ」
結衣はどうにかそれだけは聞くことができた。
「こうすると、結衣ちゃんのおっぱいと乳首はもっともっと敏感になっていくんだよ」
そう言うと、宏一の指先がちょんと乳首に僅かに触れた。
「あっ」
しかし、それだけだった。宏一の優しい声と息が結衣の項を再び優しく愛撫し始めた。
「はぁぁっ、でも・・・んんんんーーーーっ・・・・はあぁぁぁぁぁん」
結衣は首を伸ばして仰け反った。そこを宏一がパクッと細い首筋に吸い付いてレロレロと一気に舐め回していく。
「んあああぁぁぁぁぁぁ」
「気持ち良いだろ?」
「そんな・・・んんんんんーーーーっ、はあぁぁああん」
宏一の指先が乳首に触りそうで触らない。何度我慢しても、どうしても触ってもらえないことに、とうとう結衣は降参することにした。下手に女の子を焦らすだけだと怒ったりするが、宏一の愛撫は結衣を虜にしている。結衣は宏一の与える世界から出るつもりはなかった。
「我慢できないの」
結衣は小さな声ではっきりとそう言った。宏一はその言葉を聞くと心の底から嬉しくなった。最初ぜんぜん感じなかった結衣が、とうとうこんな言葉を言うようになったのだ。
「それじゃ、どうすれば良いの?言ってごらん」
宏一の言葉は優しかったが、どうにもならないくらい焦れてしまった結衣には過酷な言葉だ。普通なら簡単に無視できる言葉が、今は無視できない。
「それは・・・・・んんんんーーーっ・・・・んんーーーーっ・・・んああぁぁぁん」
言いそうで言わない。結衣は本当にギリギリで耐えているのだ。
「言えるようになるまで、もう少しこうして居たほうが良い?」
「そんな・・・・・それはいや・・・・・・んんんんんーーんんんーーーっ」
宏一は結衣が熱い息を吐きながら焦れている様子に心から満足していた。男の喜びは女の子を焦らして焦らして我慢できなくしておいてから、女の子の感覚の全てを使って喜びの中に放り込み、普段の姿からは想像できない女の子が夢中になって快感を貪る秘密の姿を楽しむことだ。それは結衣だけで無く、由美や洋恵でも全く変わらない。だから由美だって最初大人しい女の子だったが、少しずつおねだりができるようになったし、ベッドの上では普段の姿からは想像できないほど激しく快感を貪る。そして洋恵も最初は甘えるばかりだったのが、今では自分から宏一の上に跨がって腰を打ち付け、乳房を揉まれながら激しく絶頂するのが大好きになった。
しかし由美も洋恵も、その制服姿を見ただけでは、宏一に貫かれて二人が夢中になって絶頂を貪る姿など想像できる男子はいないはずだ。由美や洋恵の同級生でもあの姿を想像できるはずなど無いほど制服姿とは全く違う姿で夢中になって乱れるのだ。ただ、二人共男に抱かれている女が持つ妖艶な色気は清楚な姿の陰に見え隠れしてはいるが。
そして今、結衣が二人の後を追いかけてその道を歩み始めたのだ。しかし、まだ結衣はこれだけ焦れていても乳房と秘核の連携は弱いらしく、焦れている間に両足を強く擦り合わせながら声を上げたりしない。特に洋恵なら両足を擦り合わせて焦れったいのを少しでも誤魔化そうとするところだ。
宏一がそんなことを考えている間に、結衣は完全に限界に来た。しかし結衣ははっきりとして欲しいことを言えない。
「んんああぁぁんん、んんああぁぁぁぁ、ああぁぁぁんっ」
結衣の声にとうとう悲しさが混じってきた。宏一は、これはいけないと思って焦らすのを中断した。
「どうしても言えないんだね」
結衣ははっきりと頷いた。
「分かった。それじゃ、優しくしてあげる」
宏一はそう言うと、自分に寄りかかっている結衣の上半身をグッと引きつけた。
「背筋を伸ばして」
宏一が言うと、結衣は思いきり背筋を伸ばした。
「良い子だ」
そう言うと、宏一はゆっくりと指先を結衣の乳首へと近づけていった。
「んん、んん、んあ、あっ、ああぁっ、んーーっ」
指が乳首に触れるか触れないかで既に結衣は感じ始めていた。そのまま宏一の指先は再びそっと乳首にちょんと触れた。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
結衣の身体が更にピンと伸びると、結衣自身も驚くほどはっきりと声が出た。しかし、宏一の指先はまだほんの少し触れたままだ。そのまましばらく指先をキープする。
「んんあぁぁぁぁん、んんんんああぁぁんっ、んああぁぁん」
結衣の声が変わってきた。
「どうしたの?きもちいい?」
「んああぁんん、んんああぁぁぁぁん、あああん」
結衣は身体を左右に捻った。少しでも指先をはっきりと乳首に触れさせたいのだ。
「どうなの?」
宏一が愛撫を止めて耳元で囁くと、結衣はとうとう言った。
「も、もうすこしっ」
「こうかな?」
宏一は結衣のおねだりに満足すると、ゆっくりと指先を乳首に密着させていく。結衣の乳房に一気に快感が湧き上がった。
「んんんんんんぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「良い声だ」
宏一は結衣の声を楽しんだ。しかし、結衣にとっては堪えたくても堪えられない、どうしようもなく出てしまう声なのだ。声を止めようと思うのに、どうしても止まらない。結衣は、いつの間にか自分の身体がこんなにも開発されていたのかと驚いた。
最初に自分の部屋で宏一に指で可愛がって貰ったとき、それどころか、最初にこの宿のこの部屋で裸になったときでさえ、結衣の記憶ではこんなに声は出さなかったはずだし、声はいつでも止めることができた。それなのに、今日は声を止めようとどれだけ努力してもどうしても止められない。
宏一の指先は少しずつ乳首を転がし始めていた。だから結衣にすればどんどん快感が強くなっていくので、何とか止めたと思った声も直ぐにまた出てしまう。
「可愛い声だね」
「ああああぁぁぁぁぁ、聞かないで、ああぁぁぁぁぁぁぁ、お願い、聞かないで」
結衣はゆっくりと身体を左右に捻りながら、宏一の与える最高の愛撫をたっぷりと受け入れていった。宏一は同時に結衣の細い首筋をパクッと吸い付いて、口全体で舌も使いながら舐め回していく。
「んああぁぁぁん、んああぁぁん、んあああぁぁ」
結衣は変な声が出ることに戸惑ったが、どうしようもできない。身体を左右に少し捻ることはできるが、しっかりと後ろから抱きしめられて乳房を可愛がられているのでそれ以上は何もできない。ただ感じることしかできないのだ。
宏一はたっぷり結衣の声と仕草に満足するまで徹底的に結衣の乳首を可愛がった。結衣は途中から時間の感覚が無くなり、とにかく気持ち良いことしか分からなくなっていた。
やがて結衣の乳首の反応に満足した宏一は、結衣をそっとベッドに横たえた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
結衣は激しく息を弾ませながら、ぼうっとしている。ただ、ベッドに横になって安心したのは確かだった。宏一は結衣の浴衣を脱がせて裸にしたが、結衣は何も反応しなかった。
宏一は、自分も浴衣を脱ぎながら結衣を見下ろしていた。潤んだ瞳で息を弾ませながら宏一を見つめている結衣は本当に可愛らしい。
宏一は結衣の上に被さると、ねっとりとキスを楽しみ始めた。結衣も熱心に舌を絡めてくる。疲れているからというのもあるのだろうが、ゆっくりと小さな舌を差し出して宏一の舌に絡めてくるやり方は、今までで一番嫌らしい舌の絡め方だ。
宏一はキスのあとに結衣の項を舐めながら耳元で囁いた。
「さぁ、もう一度おっぱいだよ。今度は全部してあげるからね」
そう言うと、結衣の小さな膨らみをゆっくりと揉み寄せたり乳首を指先でコロコロと転がしたりし始めた。既に敏感になっていた結衣の身体は、本人の想像以上に反応した。
「あああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ、こんなことまで、あああぁぁぁぁぁ、だめ、もうそんなにしたら、あああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ」
結衣は大きなうねりに身体を仰け反らせ、乳房を突き上げながら宏一に乳房を徹底的に可愛がられていく。
「こんなにしないで、ああぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ、こんなのーーーっ」
結衣は気持ち良いのと息苦しいのと、そして嬉しいのとでベッドの上で仰け反りながら声を上げていた。今では全裸姿で宏一の視線を浴びながら仰け反っている自分に恥ずかしさはあるものの違和感はない。そして頭の隅で『こんなに声を出して、可愛らしく見えてるかな?』と思った。
宏一は徹底的に結衣の乳房と乳首を可愛がっていく。結衣は夢中になって声を上げながらも、頭の隅の冷静な自分が声を冷静に評価していた。『女の子ってこんな声を出すのね。私の声って意外に高いんだ』と思った。結衣は乳首を宏一の口の中で転がされるときに一番高い声を上げて仰け反った。宏一に優しくされているという安心感が乳房が小さいというコンプレックスを吹き飛ばす。結衣は頭の芯まで響く快感に夢中になって声を上げ、仰け反り、身体を捻って宏一の与える喜びを身体に覚え込ませていった。
結衣はいつの間にか両足を擦り合わせていた。今まで余り意識したことは無かったが、宏一に乳房を愛されていると強烈に疼くようになってきたのだ。宏一が乳房を解放して下半身に移ったとき、両足を擦り合わせていたのを見られたと思った。
「口でするの?」
結衣は宏一に足を大きく開かれながら、少し不安になって聞いた。
「そうだよ。だいぶおまんこも敏感になってきたみたいだからね」
そう言うと宏一は結衣の足をM字に開いて秘部を口の直ぐ近くで開いた。
「ふうぅっ、どう?」
「はぁっ、熱いっ」
「やっぱり今日は身体が敏感になってるね」
「今日だけ?」
「人によって違うと思うけど、身体が敏感になるのと感じやすくなるのは女の子の気持ち次第だと思うんだ」
「どういうこと?」
「愛されて気持ち良いって言う感覚はとても恥ずかしいものだから心が本当にリラックスしてないと現れてこないって事。体調や気持ちの微妙な違いだってあるだろうし、毎回微妙に違うものなんだよ」
宏一の声の域と振動を秘核で直接受け止めた結衣はたちまち我慢できなくなってきた。
「どう?感じてる?」
「もう、我慢できない」
その声が余りに冷静だったので、宏一は結衣が本当に我慢できなくなっていることが信じられなかった。
「え?」
「がまん、できないの」
結衣は秘核で宏一の声を受け止めながら静かに言った。実は、本当に結衣の秘核は爆発しそうなほど焦れったくなっていた。全力で我慢していたからこそ、結衣の声は冷静に聞こえたのだ。
「結衣ちゃんのクリトリス、ツンて尖ってるよ」
「そんなの良いから、早く」
「我慢できない?」
結衣はコクンと頷いた。
「それじゃ、そっとするね」
そう言うと宏一は舌先を伸ばして秘核の下の平らな部分へと伸ばしていった。
「熱いっ」
結衣は舌が触れる前、舌が近づいただけで体温を感じた。そしてその直後に舌先が触れると、腰がピクンッと跳ね上がった。
「えっ????」
最初本人にもどうしてだか分からなかった。しかし、舌先が触れるともう一度同じ事が繰り返された。
「あっ」



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