ウォーター

第四百八十七部

 
「・・・・・違うんです・・・んんんんんん・・・・そんなことは・・・」
「だから?」
「忘れて下さい。さっきのことは、だから・・・・・」
「忘れます。分かってます。こんな事はもう二度と無いって。だから忘れます。これからのことも」
「これからって、そんな・・・・・」
「そうでしょ?さっきのことだって、こうしているのだって、結衣ちゃんには内緒なんですから」
「そんなことは・・・・・」
奈緒子はきちんと断り切れないもどかしい気持ちと、この状況を密かに喜んでいる気持ちの両方をはっきりと感じた。
「大丈夫。もう少しだけ」
「三谷さん・・・・・私が拒まないからって、・・・卑怯です」
「そうかも知れませんけど、奈緒子さんだって卑怯ですよ。そうでしょ?」
宏一の言いたいことは良く分かっていた。奈緒子だって宏一の愛撫を受け入れたのだから、それを全部宏一のせいにはできないのだ。
「そんな・・・・んんんんっ・・・・そこは・・・・」
「肩が感じるんですか?こう?」
宏一は歯を奈緒子の肩に当てて横になぞった。
「ああぁっ」
奈緒子は初めてはっきりと声を上げた。そして、きつく閉めていた脇の力が抜けたのを感じた宏一が両手を脇へと滑り込ませた。慌てて胸を押さえたが奈緒子の小さめの乳房の下半分が包まれた。
「んんっ」
奈緒子が身体をよじった。乳房は結衣よりは大きいがもちろん柔らかく、小柄な奈緒子に似合う形の良い乳房だった。奈緒子は乳房を包まれた瞬間、自分が宏一を受け入れたことを知った。そして嫌がる気持ちがスゥーッと消えていった。『受け入れてしまった』と言う気持ちは諦めと同時に安心に満ちていた。。
「・・・・・・・・・・・・・」
「奈緒子さん」
宏一は奈緒子の乳房を包んだ手を動かさなかった。数秒間、二人は全く動きを止めていた。
「三谷さん・・・・・」
「なんですか?」
「本当に忘れてくれますか?」
奈緒子はそう言いながら、自分が既にその気になっていることに気が付いた。
「分かってます。もう、こんな事は無いんだって」
「本当に?」
「はい、奈緒子さんだってそう思うでしょ?」
「私を、どうするつもり?」
「それは奈緒子さん次第です」
「そんな卑怯な・・・・・・」
「そうです。俺も、奈緒子さんも、二人共卑怯なんですよ。でも、今はこうしていたい」
「・・・・・・・・・」
奈緒子は包まれた乳房からどんどん快感が湧き上がってくるのを感じた。このままでは声を上げてしまいそうだ。
「お願い・・・・手を・・・・」
『どけて』と言えればどんなに良かったかと思う。しかし、今の自分はそれを望んでいない。先ほど経験した宏一の優しい愛撫が欲しいのだ。いや、愛撫が欲しいと言うよりは優しさに包まれたいのだ。しかし同時に奈緒子には結衣に申し訳ない気持ちも沸き上がってきた。それは、自分の気持ちが宏一を受け入れると決めたから湧き上がってきたものだった。
「やっぱりだめ・・・・・んんん・・・・あぁぁぁぁ」
奈緒子は気持ちの上で最後の抵抗を試みた。自分がどんなに欲しくても結衣の相手を取るわけにはいかないと思い直した。
「結衣が・・・んああぁぁぁ、三谷さんは結衣の・・・あああぁぁぁ、これ以上は・・・・分かって・・・・」
宏一はねっとりと奈緒子の首筋から肩に掛けてそっと歯を当ててなぞっていく。
「んはあぁぁぁぁぁんっ、それはだめぇ」
首筋の弱いところを的確に愛撫され、奈緒子は母親と女の狭間で身悶えていた。気持ち良い、夢中になりたい、しかしそれでは結衣に申し訳ない、そう思うとどちらの決断のできないのだ。
「結衣ちゃんは、俺と奈緒子さんがこうなることを望んでいるんじゃありませんか?」
「そうかも知れないけど、これはだめ、んんんんんっ、お願い、許して」
「そうならこのまま二人が一つになっても良いんじゃないですか?」
「そんなこと、三谷さんは女の子の気持ちを分かっていません。結衣はそう望んでいても、本心は望んでいないんです。だから・・・・・・あああぁぁぁぁ」
「それなら、それは結衣ちゃんの気持ちの問題ですよね?第一、そうなったとして結衣ちゃんが奈緒子さんを嫌いになることはあり得ないし、奈緒子さんだって同じでしょ?」
「それはそうですけどっ・・・・・でもっ・・・・」
「さっきのベッドでのあと、奈緒子さんはどう思いましたか?」
「それはっ・・・・」
「心から後悔しましたか?嫌だったのに無理やりされたって思ったんですか?」
「そんなことは・・・・・・」
「それなら、それが奈緒子さんの気持ちなんじゃありませんか?」
宏一に核心を突かれて、奈緒子はこれ以上言い訳ができなくなった。しかし、ここは議論の場ではない。奈緒子は胸を包んでいる宏一の両手を思い切って押し下げると、立ち上がった。ただ、宏一には背中を向けて外を向いてだ。真正面から宏一を押しのけて浴槽を出る気は無かったのだ。
「それなら試してみましょう」
宏一も一緒に立ち上がると、奈緒子の腰を後ろから押さえてプリッとした可愛らしいお尻の隙間に力強くそそり立ったものを差し込んでいった。もちろん挿入ではない。隙間に差し込んでいっただけだ。足を閉じた時にできる三角形の隙間は結衣ほど広くはない。だから肉棒の反り上がる力で秘核を下から刺激する事になった。
「んんんんんんんーーーーーーーーーっ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ」
奈緒子は露天風呂の外に向かいながら、必死に浴槽の縁を掴んで全力で耐えた。足を閉じているので肉棒の先端は秘唇をほんの少ししか割っておらず、秘核に微かに触れただけだったが、その快感は凄まじいものがあった。
「さぁ、奈緒子さん、どうしますか?」
奈緒子はもうどうしようも無いと思った。今の奈緒子の浴槽内の位置からだと、横にずれて宏一の横から出るためには一度足を開かなければいけないが、足を開けば肉棒が更に秘核に強く当たる。宏一の肉棒は上向きに力強くそそり立っており、上向きに押し上げる圧力が強いので更に強く感じてしまうのは明らかだった。そして、いけないと思いながらも太く力強い肉棒を足で挟んで感じている自分をはっきりと感じていた。頭の中では自分の持つ結衣への想いや結衣の気持ち、籍を抜いたときの悲しい気持ちや自分の気持ちが渦巻いていた。そして、このまま立ち止まっていては先に進めないという気持ちが強くなってきた。
「三谷さん・・・・・」
「どうしましたか?」
「本当に忘れてくれますか?」
「はい、約束しますよ。今日のことは無かったことにします」
「信じて良いですか?」
「はい」
「・・・・・・・・・・・」
今まで自分を縛っていた気持ちから抜け出してみよう。奈緒子は心を決めた。
「こんな・・・一回だけの関係なんて・・・・・ああぁぁ、三谷さん・・・・私を・・・・結衣と同じにして・・・・」
奈緒子はそう言うと、両足をぎゅっと閉じて我慢していた膝を擦り合わせた。途端に奈緒子の身体に大きな喜びが湧き上がった。
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
頭の芯まで痺れるような強くて深い喜びだった。両足をしっかり閉じたことで肉棒の先端が秘核に強く当たったらしい。このままではこれだけでいってしまいそうだ。奈緒子は両手をしっかりと広げて浴槽を掴むと、両足を広げてお尻を軽く突き出し、迎え入れる体勢を作った。
奈緒子が覚悟を決めた事で、宏一も覚悟を決めた。項を舐めていた顔を上げると、奈緒子の首をこちらに向けさせ、奈緒子に後ろからキスをしにいく。もはや奈緒子は全く拒まず、熱い息をしながら振り返ってキスに応じてきた。後ろからのキスにしては奈緒子は濃厚に応じてきた。宏一は奈緒子の前に回した乳房を優しく揉み解しながらたっぷりと舌を絡めていく。そのまま二人は時間が止まったかのように身動きせずに舌を絡め合った。
「奈緒子さん」
お互いに満足した事を確信した宏一は奈緒子の背中にぴったりとくっつくと、肉棒を少し引いた。
「今は奈緒子さんを真剣に愛します。いいですよね?」
奈緒子は筋肉質の宏一の身体を背中に感じながら、静かに足を開いてお尻を持ち上げ、秘口を宏一に開放した。
宏一の肉棒がゆっくりと引かれて奈緒子の入り口に当たると、奈緒子の身体がグッと硬くなった。
「入りますよ」
そう言うと宏一は肉棒をゆっくりと押し込んでいった。奈緒子の秘口がパクッと押し開かれ、肉棒の先端が肉門へと進んでいく。
「ああっ、そんなにっ」
奈緒子は肉門の違和感に慌てて宏一に振り返ろうとしたが、肉棒は更に肉門をググッとこじ開けて入ってきた。
「んあああぁぁっ、おっきいぃっ」
奈緒子は声を上げて肉棒の大きさに驚いた。無理やり大きく押し広げられる感覚は久しぶりだった。更に肉棒は奥へと進んでいく。その感覚に奈緒子は再び驚いた。
「んああぁぁぁっ、か、固いっ、それに長いぃっ」
すごい固さだ。それに長い。男性経験は多い方かも知れないと思っているが、それにしても宏一のはすごかった。こんなものを15才の結衣が受け入れたとは信じられない。胃が無理やり押し上げられる感覚は奈緒子の想像を遙かに超えていた。
「んんんぁぁぁぁぁぁぁぁ」
奈緒子は必死に浴槽の縁を掴んで挿入の感覚に耐えた。
「大丈夫ですか?」
宏一は奈緒子の耳元で囁くと、ゆっくりと奈緒子を後ろから抱きしめながら奈緒子の乳房を優しく揉み回し始めた。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
奈緒子の長い声が外へと流れていった。奈緒子は結衣と違ってアルトの声だが澄んだ綺麗な声だ。森の中に吸い込まれていくのが景色に似合っている。
「感じてるんですね。嬉しいです。奈緒子さん、もっと感じて下さい。大好きですよ、奈緒子さん」
宏一の声が耳元で優しく響いたが、奈緒子は感じているなどというものではなかった。宏一は全く腰を動かしていないが、奈緒子は動かしたくて仕方が無い。男が動かないのに女の方が腰を振るなど女としてのプライドが許さない。しかし、どうしても腰が勝手に動こうとするのだ。一年以上全く経験が無かったし、久しぶりのセックスがこんな凄いものだとは思ってもみなかった。身体がどんどん欲しがる。じっとしているのが辛い。このままだと自分から腰を振って声を上げて喜びそうだ。
「お願い、動いて、我慢できない」
奈緒子は恥を捨てておねだりした。しかし、宏一の言葉は冷静だった。
「まだですよ、奈緒子さん。ゆっくり感じて欲しいんです。最高になりましょう。奈緒子さんの中、とっても気持ち良いですよ」
事実、奈緒子の中は奥に行くほど締まっていくタイプで、先端はしっかりと包まれて肉壁が絡み付き始めている。その動きは既に感じている奈緒子の方の快感を強くした。
「そんな、あああぁぁぁぁ、だめ、我慢できない」
「好きなように動いて良いですよ」
「女にさせるなんて、んんあああぁぁぁぁ、だめぇぇぇ、あああぁぁぁ」
奈緒子はとうとう我慢できずに腰を動かし始めた。奈緒子は単に前後に動くだけではなく、両足を交互に使って擦り上げるようにクネクネと動きながら肉棒を扱き始めた。途端にとろけるような喜びが身体中に吹き上がる。
「こんなにすごいなんてぇぇぇ、あああぁぁぁぁ、これはだめぇぇぇ」
奈緒子は必死に腰を止めようとするが、次々に喜びが湧き上がってじっとしていられない。奈緒子は『こんなに感じるなんて、こんなに感じる身体だったなんて』と自分でも驚いていた。
「ああぁぁ、気持ち良い。奈緒子さん、素敵です」
「んんんああぁ、奥まで入ってるぅ」
「痛くないですか?」
「そんなこと、あああぁぁ、すごい、こんなに固くて長くて、あああぁぁぁ」
奈緒子は夢中になっていくのを止められなかった。気持ち良いのと、嬉しいのと、安心したのと、そしてほんの少しの後悔が奈緒子をどんどん高めていく。奈緒子は夢中になっていく自分をもう止めようとしなかった。乳房を優しく揉まれながら腰を小刻みに振って肉壁の動きで肉棒を扱いていく。しかし、扱いても扱いても宏一の肉棒は固くしっかりと奈緒子の身体の中心を貫いたままだった。奈緒子は絶頂の予兆を感じた。
「ああっ、ああっ、このままじゃいっちゃいそう」
「一回このままいって下さい。それからゆっくりやり直しましょう」
宏一の言葉に、奈緒子は若い男の精力を感じた。『こんなに凄いのに、私の方が先にいくなんて』と驚きながらも嬉しくなった。奈緒子はそのまま一気に駆け上がっていった。
「んんんんーーーっ、ああっ、いきそう、ああっ、いく・・・ああああぁぁぁぁっ」
小柄な奈緒子はグッと仰け反り、そのまま身体を硬直させた。宏一が後ろから抱きしめていたので身体は安定している。それでも一瞬、上下の感覚が無くなった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、こんなにすごいなんて・・・、はぁっ、はぁっ」
奈緒子は浴槽の縁を握り締めたまま息を弾ませた。宏一はゆっくりと肉棒を抜くと、奈緒子の身体の向きを変えて正面から抱きしめ、そのままねっとりとキスをした。奈緒子が絶頂の余韻に包まれながらも手を宏一の首に巻き付けてしばらくキスに応じると、宏一は奈緒子を抱きしめて小柄な身体を愛撫した。奈緒子のプロポーションは素晴らしかった。小柄な身体に似合った小ぶりだが形の良い乳房、くびれた腰、小さめだが美しい腰のライン、全てが極上の大人の女だった。やがて宏一は後ろに下がって浴槽のステップに座った。
「さぁ、前から来て下さい」
宏一の肉棒は湯の中から先端が顔を出している。奈緒子は引き寄せられるように宏一に跨がってきた。奈緒子はキスをしながら自分で入り口を合わせると、ゆっくりと中に入れていく。




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