ウォーター

第四百八十八部

 
「んんっ」
今度はいった後なのでスムースに入った。奈緒子が肉棒を収めると、宏一は奈緒子を抱きしめたまま身体を持ち上げ、浴槽の縁に腰を下ろした。
「この方が動きやすいでしょ」
そう言うと再び二人はねっとりとキスを楽しんだ。その間、奈緒子の腰はゆっくりと前後に動いて肉棒の長さを確かめるようにゆっくりと出没を楽しんでいる。今度も宏一は一切動かずに奈緒子の好きにさせていた。奈緒子は自分が肉棒を楽しむと同時に、宏一にも満足して欲しくて腰を前後に動かしていた。
しかし、腰を前後に動かすたびに快感が押し寄せてきて、奈緒子はどんどん二度目の高みに上がっていく。奈緒子はこのままではまた勝手にいってしまうと思って腰を止めた。すると、自分を抱きしめていた宏一の手が腰に回ってグイッグイッと引き寄せ始めた。どうやら自分が疲れて止めたと思い、代わりに宏一が自分の腰を引き寄せ始めたらしい。
「ああっ、そんなっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、またいっちゃう」
奈緒子は慌ててキスを止めると宏一の首に回していた手を伸ばして少し宏一から距離を取り、少しでも出没の快感が弱くなるようにした。しかし宏一は容赦無く奈緒子の腰を引き寄せて出没していく。
「ああっ、だめ、またいっちゃう、だめ、待って、ああっ、ああっ」
奈緒子は宏一を見つめて首を振って待つようにおねだりした。その仕草がとても可愛らしいと思った宏一は、目の前の全く垂れていない形の良い右の乳房に吸い付くと、もう一方を左手で揉みながら右手で奈緒子の腰をグイグイと引きつける。奈緒子には強い快感が与えられた。それはとても我慢できるものではなかった。奈緒子はもう無理だと思うと思いきり仰け反って乳房を突き出し、宏一の口の中で乳首が転がされる感覚を身体に刻みつけながら絶頂へと駆け上がった。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
奈緒子は堪らずに二度目を極めた。最後に少しでも我慢しようとしたが無理だった。そしてこんなに簡単に絶頂を二度も極めた事に驚いていた。
もともと奈緒子は自分の中で男が果てる事の方が、自分が絶頂を極めるよりいつも多かった。だから、自分の方が簡単に二度も終わってしまった事などほとんど無かった。もちろん、今回は久しぶりなので身体が敏感になっているという事はあるだろうが、それにしても宏一の肉棒とテクニックは凄いと思った。そして、こんな宏一に最初から開発されている結衣が、今後宏一以外の男に抱かれても大丈夫だろうか、と少し心配になった。そして結衣が宏一に抱かれるのはこれで最後にしなければ結衣の身体に宏一が焼き付いてしまって、この後だれに抱かれても宏一を思い出す事になるのではないかと思った。
一方、宏一の方はちょうど良くなってきたところで奈緒子が果ててしまったので、中途半端で取り残された格好になった。だから貫かれたままぐったりと宏一に寄りかかっている奈緒子を持ち上げて肉棒を抜くと、そのままお姫様抱っこで浴槽を出た。
「あっちの大きい方にいきましょう」
宏一が言うと、奈緒子は緊張した。ここと違って大きな半露天風呂はガラス戸を挟んでリビングに接しており、その向こうは寝室だ。半露天風呂からガラス戸を通して寝室の向こう側の寝室の襖が見えるのだ。もし、結衣が目を覚まして寝室の襖を開ければ見えてしまう。
「結衣が起きて来たら・・・・・三谷さん・・・・・」
「結衣ちゃんはぐっすり寝ていますよ。疲れてましたから。大丈夫」
「はい・・・・・・・」
奈緒子は宏一に抱っこで運ばれながら、完全に宏一に任せきっている自分を感じていた。
「それに、宏一って呼んでくれませんか?」
「・・・・・・・・・・・」
「どうかしましたか?」
「はい・・・・・・今だけ、ですよ」
「分かってます。お願いします」
「宏一さん・・・・・ですね」
奈緒子は抱かれたままの会話にうっとりと酔いしれながら、半露天風呂に運ばれていった。
宏一は奈緒子を抱いたまま浴槽に入ると、抱っこしたまま静かに湯に入った。
「奈緒子さん、素敵でしたよ」
「そんな、恥ずかしい事言わないで」
そのまま二人はキスを楽しんだ。宏一の右手は横抱きにした奈緒子のお椀型の乳房を優しく可愛がっている。奈緒子は以前にクラブで働いていた時、恋愛関係ではない男に抱かれた事も無いわけではなかったが、その時と今は全く違っていることに気が付いていた。その原因はもう自分で分かっている。宏一の事が最初から心にあったし、既に心を許しているからだ。今までは結衣の事があったので押し殺していただけだったし、結衣に言われたとは言えベッドでの愛撫で大切にエスコートされたことで自分の気持ちが前面に出ただけなのだ。
「こんなに優しくされたら・・・・忘れられなくなっちゃいます」
奈緒子がポツンと言うと、宏一が優しく言った。
「奈緒子さんはそんな人じゃないですよ。きっと、俺がどれだけ誘っても、もう会ってくれないだろう事は分かってます」
「そんな事・・・・・・・分かりません」
「大丈夫。その点は安心してますから」
「やっぱり・・・・・・結衣のほうが良いですか?」
「え?」
「結衣みたいに若い子が良いのかなって・・・・」
「そんな事は絶対無いですよ。奈緒子さんはとっても魅力的だし、可愛いし、言ったはずです。俺がどれだけ会ってくれって言っても、って」
「宏一さん・・・・・・」
「奈緒子さん」
再びねっとりとしたキスをお互いに楽しんだ。奈緒子は舌をゆっくりと絡めながら、どんどん宏一が身体に染み込んでいく気がした。それがぜんぜん嫌では無く、嬉しい。しかし、理性が危険信号を灯しているのは分かっていた。宏一の手が乳房を離れて下へと降りていく。奈緒子は自然に軽く足を開いて宏一の手を受け入れた。宏一の指先が奈緒子の敏感な部分を優しく可愛がり始めた。
「こんな事・・・・・結衣にもしてるんですか?」
「それは俺と結衣ちゃんのプライバシーですから。それに、何をしてるかなんていちいち覚えてないし」
その言葉に奈緒子の理性は『ウソばっかり』と再び赤信号を点した。宏一の愛し方はしっかりと女性の反応を見ながら組み立てられているのは明らかだからで、決して行き当たりばったりの我が儘な愛し方ではない。その証拠にきちんと奈緒子が感じている事を確認してスパートを掛けている。
しかし、宏一の刺激は優しく奈緒子の身体を包んでいく。それに合わせて次第に奈緒子の脳裏の赤信号は小さくなっていく。奈緒子は今、女として宏一の向こうに結衣を見ていた。そして次第に奈緒子の表情に快感が現れてくる。『こんなに上手に女の身体を扱うなんて』と思った。普通の男はどこか身勝手な部分があり 、強く乳房を揉んだり必要以上に秘部を掻き回してきたり、乱暴にする事が男らしいと思っているのか激しく出没したりするものだが、宏一はあくまで女の身体を最高にする事を第一に考えているようで、宏一に抱かれていると全てを任せても良いと安心するし、どんどん女自分でを実感する。
「どうしました?感じてきましたか?」
『そんなに冷静に言わないで』と思った。しかし感じているのは事実だ。秘部に差し込まれた宏一の指先は秘唇に挟まれながらも秘核を的確に刺激してくる。そしてゆっくり秘核を押し倒すと敏感な平らな部分を優しく掻き回す。奈緒子は結衣が宏一に抱かれたがる理由が分かったと思った。そして、もし自分が少女の時に宏一に出会っていたら、きっとのめり込んでいっただろうと思った。
宏一は秘部から指を1度抜くと、その指で乳首を可愛がってきた。
「あんっ」
奈緒子の口から声が出てしまった。慌てて口を押さえる。ガラス戸の向こうはリビングで、その向こうに結衣が寝ているのだ。
「おっぱいが気持ち良いですか?」
宏一が耳元で囁きねっとりと耳と首筋を舐めてくる。
「乳首が敏感なんですね」
「そうなの・・・・お願い・・・・・もう一度だけ・・・・・」
「どうして欲しいですか?」
「さっきみたいに・・・・して・・・」
奈緒子が小さな声で囁くと、宏一は再び奈緒子を持ち上げて対面座位で貫いてきた。奈緒子は微妙に秘口の位置を調整する事で三度スムーズに肉棒を収めていった。
「んんんんんーーーーーーーーーーっ」
再び巨大で固い肉棒が奈緒子の中に入ってきた。今度は少し時間を空けたので挿入感がさっきよりずっと強い。奈緒子は湧き上がる快感に必死で声を堪えた。やはり大きくて固い。奈緒子は若さ故の固さに、顎を仰け反らせて身体を真っ直ぐにして迎え入れた。
「ゆっくりしましょう」
宏一はそう言うと自分からは動かずに奈緒子の乳房をじっくりと可愛がる事にした。綺麗なお椀型の乳房の上に綺麗な乳首が乗っており、僅かに乳房の下側のカーブが大きい。宏一は背を丸めて小柄な奈緒子の乳房を交互に何度もねぶったり舌先でからかったりしながら反対側を優しく揉んできた。
「んんっ、んんんっ、んっ、んんーっ」
奈緒子は必死に声が出るのを抑えなければいけなかった。もともと挿入したあとに乳房を可愛がる男は少ない。しかし、乳房を可愛がると秘核がキュンと反応するのだから本当は両方同時にするのが一番感じるのだ。
「可愛いおっぱいですね。それに、感じやすいし」
そう言いながら宏一は奈緒子の乳房を楽しんでいる。
「そんな事・・・・言わないで。恥ずかしい・・・んんんっ」
奈緒子は冷静に批評されるのが恥ずかしかった。
「ごめんなさい。でも、素晴らしいです」
いつも洋恵や由美の固い乳房を可愛がっている宏一にとって柔らかい乳房は久しぶりだ。だが奈緒子の乳首は感度が良いので、丁寧に感じさせないと直ぐに感覚の最大値に達してそれ以上感じなくなる事は既に確認してある。宏一は、せっかく奈緒子を抱いたのだから最高に感じさせたかった。それは奈緒子に奉仕すると言うより、奈緒子が快感に夢中になる姿を見て見たいという部分が強かった。だから、肉棒をしっかり奥まで入れたまま、ねっとりと乳房と乳首を舐め続けた。
「んんんんんんん、もうそんなにしないで、んんんっ、んーーーっ、んんっ、んんっ」
実は奈緒子は乳首が一番敏感だと思っていた。だから先ほども簡単にいってしまったのだ。もちろん奈緒子本人だって肉棒を出し入れされれば気持ち良いが、条件が整った時に可愛がられる乳首の快感はそれを上回ると思っている。乳房と乳首を可愛がって貰うのが大好きだった。
「んんんんんっ、んーーーっ、んんーーーーっ」
奈緒子は必死に声を堪え続けながら、もし結衣に気づかれて起きてきたらどうしようと思った。しかし、もう身体の奥深くまで太くて固いものが入っており、締め付けも徐々に強くなってきているので奈緒子自身でも自由には動けない。
宏一の舐め方はとても上手で乳首をたっぷりと感じさせてくれる。奈緒子は全く動いていないのにだんだん高まってくるのを抑えきれなかった。
「奈緒子さんがおちんちんに絡み付いてきてますよ。嫌らしくて気持ち良いです」
乳首をねっとりとねぶりながら宏一がそう言ったが、奈緒子は当然だと思ってあまり気にしなかった。
「私には分からないから」
そう返した程度だ。しかし、身体に刺さっている肉棒をしっかりと感じて快感が大きくなっている事は分かっていた。さっきほどではないが、このままでは余り持たないと感じていた。
「奈緒子さん、いきたくなったらおねだりして下さい。それまではこのままですよ」
その宏一の言葉は奈緒子にとって驚きだった。今までの経験から、きっともうすぐ小柄な自分の身体をグイグイ押し付けてさっきみたいにスパートを掛けてくると思っていたからだ。だから、それまで我慢すれば一緒に最高に慣れると思って必死に我慢していたのだ。
それに、奈緒子は今までおねだりなどほとんどした事がなかった。それは、今までの男は奈緒子の身体を楽しむだけ楽しんだら放出へと進んでいたからだ。だから、なんと言っておねだりすれば良いか分からない。奈緒子はどうしても動いてしまう腰を気にしながら宏一に聞いた。
「んんんんんっ、おねだりなんて、したことないから、んんんんんんんんっ」
「いきたくなったら、ですよ。まだまだですね」
「そんな・・・・・・・んんっ、んんっ、んんっ」
乳首を舐められる快感が秘核で増幅されて肉棒を締め付け、乳首と肉壁の一番奥の部分でビンビン感じる。身体の奥深くに固いものが当たっていて猛烈に気持ち良い。しかし、絶頂を極める時の突き抜けた快感がない。
奈緒子は我慢できずに再び腰を絞り込むようにしてグイッグイッと宏一に押し付けて快感を生み出し始めた。
「我慢できないですか?それなら上に上がりましょう」
宏一は奈緒子を貫いたまま上がって浴槽の縁に腰を下ろした。これで奈緒子はお湯の抵抗が無くなった分、さっきよりも好きなだけ腰を押し付けて肉棒の長さや太さを堪能できる。しかし、奈緒子は自分から三度目を迎えるのは恥ずかしかった。先ほども宏一は全く動いていない。このままでは、まるで自分ばかりが快感を求めているようで、奈緒子の嫌いな独りよがりのセックスになってしまうと思ったのだ。
「宏一さんも、動いて」
奈緒子はそう言いながらも、腰を止める事はできなかった。奈緒子の腰はうねうねと動いて宏一の肉棒を味わっており、残された時間は短いのだ。
「またいっちゃうのかな?こうして欲しい?」
宏一は奈緒子の乳首を優しく摘まんだ。
「んんーーーーーーーーーっ、だめっ」
奈緒子は微かな声で鋭く言うと、宏一を見つめながら首を左右に何度も振って与えられた快感を拒もうとした。
「いきたくないの?」
宏一は乳首を可愛がっている手を引いた。すると奈緒子はギリギリで放り出された。自然に奈緒子の腰は大きなストロークで乳房から得られなくなった分を補おうとする。宏一に見られるのを気にした奈緒子は意思の力で抑え込もうとしたが、どうしても止まらない。ウネウネと動く腰を宏一が見つめる。
「いや、見ないで、見ないで」
奈緒子は尚も宏一をじっと見つめながら首を強く左右に振った。丸く大きな目が宏一の脳裏に焼き付く。
「だめです。しっかり見せて貰いますよ」
奈緒子の中が締まってきたことに気が付いていたが、宏一はあくまで奈緒子を最高にすることに拘った。最高になるからこそ、奈緒子が夢中になる姿が見られるのだ。それに、締まってきた肉壁で肉棒を擦られるのは気持ち良いし、奈緒子が感じながらも恥ずかしがっている姿は結衣には無い妖霊な色気がある。



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