ウォーター

第四百九十部

 
一方宏一は奈緒子の肉壁に扱かれながら、このままでは終われないと気が付いていた。じわりと優しく全体を締め付けられている程度では、放出直後の肉棒が放出するのは難しいのだ。しかし声を必死に堪えながら身体を前後に動かして肉棒を扱いている奈緒が可愛らしく、このまま離したくはない。
そこで宏一は体位を変える事にした。挿入したまま奈緒子の腰を掴んでゆっくり横に倒し、両足を左右に開いて正常位へと移っていく。奈緒子は嫌がらずに大きく足を開いて宏一の腰を足の裏で挟んできた。
宏一が小柄な奈緒子を抱きしめてキスをすると、奈緒子が言った。
「このまま、最後までして」
そう言って宏一の首をしっかりと抱きしめてくる。それは、先ほどのように膝立ちにはならずに抱いたままいかせて欲しいと言う事だ。
宏一も覚悟を決めると、小柄な身体をしっかりと抱きしめて出没のペースを上げていく。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ」
奈緒子の堪えきれないと息が僅かに漏れるのを耳元で聞きながら宏一はペースを上げていく。
「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んっ」
奈緒子は高まってくるにつれてしっかりと宏一の首を抱きしめながら腰で宏一を迎えに行く。
「んっ、んっ、んっ、んっ、だめ、いきそう」
奈緒子は必死に快感に耐えながらギリギリまで我慢していた。宏一はそれが嬉しく、出没のペースを上げたり下げたりしながら奈緒子を少しずつ高みへと押し上げていく。奈緒子は次第に限界に近づいてきた。
「んっ、んっ、んっ、んっ、あ、いきそうっ、んっ、んっ、んっ」
奈緒子の声は明らかに限界に来た事を教えていた。
「いきたいですか?」
宏一が囁くと、奈緒子ははっきりと言った。
「おねがい、いかせて」
その妖艶な艶っぽい声に宏一は舞い上がった。とうとう奈緒子におねだりをさせる事に成功したのだ。宏一は奈緒子のおねだりに応えようと一気にペースを上げた。
「んんっ、んーっ、んぁっ、んっ、んっ、んんっ、んっ」
一気に奈緒子の身体に喜びが膨れ上がり、一気に奈緒子を最高の世界へと押し上げていく。
「んんんんんーーーっ、いくっ」
奈緒子は抱きしめていた宏一から逃げ出すように思いきり仰け反った。
「はうぅぅっ」
歯を食いしばっていても抑えきれない小さな声が響くと、奈緒子はぐったりとした。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
奈緒子は宏一を上に乗せたまま喘いだ。ギリギリで我慢した分だけ絶頂が素晴らしい。奈緒子が完全に満足した事を確認した宏一は、一度仕切り直すつもりで肉棒を抜いた。
「奈緒子さん、素敵でしたよ」
そう言って宏一が少しだけ視線を奈緒子から外した瞬間、今までぐったりとして喘いでいた奈緒子はスッと身体を起こすと立ち上がった。
「約束です。忘れて下さいね」
そう言って宏一の目の前で湯をさっと浴びた。余りに予想外だったので宏一は呆気にとられて引き留められなかった。既に奈緒子は完全に立ち去る準備を整えている。もう奈緒子を引き留めるのは無理だと思った。
「奈緒子さん・・・・・・」
唖然とする宏一に奈緒子は言った。
「宏一さん、素敵でした。本当に。でも、これで忘れて下さいね」
そう言うと元の露天風呂に戻ってから脱衣所へと戻っていった。宏一は、どうして奈緒子が居なくなってしまったのだろうと、しばらく呆然としていた。そして、最後の正常位の挿入の時に既に奈緒子は立ち去る気になっていたのだと気が付いた。
宏一はしばらくの間、露天風呂に浸かってから部屋に戻った。既に奈緒子はベッドでぐっすり眠っており、結衣は布団を撥ね除けて寝ている。宏一は結衣の隣に滑り込んで眠ろうとした。すると、結衣が寝返りを打った時に宏一に手が当たった事で結衣が目を覚ました。
「・・・・・宏一さん・・・・・」
「結衣ちゃん、まだ朝には早いよ。もう少し寝ていようね」
宏一がそう言って結衣に布団をかけ直すと、結衣が突然抱きついてきた。
「どうしたの?」
宏一が耳元で囁いても結衣は何も言わずに抱きついてくる。宏一は結衣を落ち着かせようと抱いて髪を優しく撫でたが、結衣は抱きついたまま身体を擦り付けてくる。宏一は、もしかして、奈緒子との事で結衣が怒ったのかも知れないと思った。
「どうしたの?怒ってるの?」
宏一が囁くと、結衣は頭をブンブン振る。どうやら奈緒子に嫉妬しているわけではないらしい。すると結衣は宏一の手を可愛らしい乳房に導き、上から宏一の手を抑えた。宏一が優しく撫で始めると、結衣は自分で布団をしっかりと掛け、二人を覆った。
「こうして欲しいの?」
宏一が聞くと小さく頷く。そのまま宏一が優しく撫で回していると、結衣の身体が柔らかくなっていくのが分かる。更に結衣は浴衣を自分から大きくはだけて、宏一の手が直接乳房に触れるようにした。宏一が小さな膨らみの頂点にある乳首をそっと可愛がると少しずつ息を乱し始めた。
宏一は結衣をそっと仰向けにすると、布団の中に潜って浴衣を大きくはだけて両方の乳房を露わにした。そして左の乳首を口の中で転がしながら右の乳首を可愛がり、更に裾を割ってパンツの上から秘部を可愛がり始めると、自分から足を軽く開いて宏一の手を歓迎した。
どうやら結衣は宏一に愛して欲しいらしい。それが分かれば宏一にできる事は決まっている。宏一は優しくパンツの上から秘部をまさぐっていたが、直ぐにパンツを脱がせてしまった。結衣はしっかりと布団が乱れないように何度もかけ直している。宏一は結衣がしっかりと濡れてくるまで優しく何度も秘部を愛撫し始めた。
宏一は布団の中に潜ったままだと結衣の様子が気になって秘部を可愛がりながら布団から顔を出した。すると結衣がキスをねだってきた。宏一は舌を絡めながら更に秘部をまさぐっていく。すると、キスがねっとりとしてくるに連れて結衣が濡れ始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
抑えている結衣の息が少しずつ弾んできた。
「お口もして欲しい?」
宏一が耳元で囁くと結衣はじっと宏一を見つめたまま何も言わない。しかし、微かに頷いたような気がしたので宏一は再び布団に潜ると、結衣の細くて長い足を大きく開き、小さな秘核に熱い息をかけ始めた。最初結衣はしばらくじっとしていたが、だんだん我慢できなくなってきたのか、腰がクイクイと上下に動き始めた。布団の中に居るとなまめかしく動く可愛らしい秘部が宏一を誘う。
宏一は思わず小さな秘部に口元全体を埋めて顔を左右に振ったり舌を使ったりして可愛がり始めた。
「んんんーーーーーっ」
結衣の吐息とも喘ぎとも突かない可愛らしい声が微かに聞こえた。どうやら布団を口に押し当てているようだ。更に宏一は両手を上に伸ばして浴衣から剥き出しになっている可愛らしい乳房と乳首を優しく可愛がる。
「・・・・・んんっ・・・んっ・・・んっんっ」
結衣が必死に声を堪えているのがよく分かる。さらに結衣の足は自然に宏一の首に巻き付いてきて宏一の頭を秘部に押し付けてくる。宏一は舌全体も使って秘部を大きく舐め始めた。
「んんっんんっんんっんんんっ」
結衣の吐息が早くなる。そしてとうとう結衣は両手も使って宏一の頭を秘部に押し付け始めた。明らかに結衣がいきそうになっていると感じた宏一は、更に敏感な乳首もそっと摘まんでから小さな乳房を揉み寄せた。
「んんんーーーーーーーっ、んうぅぅっ」
とうとう結衣は絶頂を極めた。細い身体がビクンッと震えると、ぐったりとなって動かなくなった。
宏一が布団から出てくると、結衣は潤んだ瞳で宏一を見つめながら息を弾ませている。
「気持ち良かった?」
宏一が耳元で囁くと、結衣は宏一の首に手を回して宏一を自分の上に導いて足を開いた。
「入れて欲しいの?」
宏一が囁くと、結衣はコクンと頷いた。
「入るよ」
宏一はそう言うと、ゆっくりと結衣の中に入っていく。
「んんんーーーっ」
結衣は上半身をグッと仰け反らせて肉棒を受け入れた。さすがに奈緒子に比べると結衣の中はプリプリしているし全体が狭い。宏一はゆっくりと肉棒を奥まで入れ、そして動くのを止めて結衣の中が動き始めるのを待った。
「んん、はぁ、んんんん、はぁ、んんん」
結衣は声を必死に堪えながらも、両手をしっかりと宏一の首に巻き付けて小さな口でキスをねだり、小さな舌を必死に宏一の舌に絡めてくる。まるで何かを取り戻そうとしているかのようだ。結衣の様子から、宏一は結衣がこれほど積極的なのは寂しかったのだろうと気が付いた。
更に結衣は自分から腰を突き上げて出没を作り出し始めた。ズッズッと腰を突き上げる度に肉棒が扱かれ、次第に結衣の中が締まってくる。宏一は結衣の好きにさせておく事にして、細い身体をしっかりと抱きしめながらねっとりとキスを続けた。結衣は両足を胸の脇まで引きつけて秘部をグッグッと突き上げてくる。その動きはまだ幼く、肉棒を扱く感覚で扱いていると言うよりは、力任せに腰を突き上げているような突き上げ方だったが、結衣はたっぷりと感じているらしく抱きしめた身体がどんどん熱くなってくる。
「いきそうになってきた?」
宏一が耳元で囁くと、結衣はコクコクと頷いた。
「いいよ。いかせてあげる」
そう言うと宏一は大きなストロークで結衣を貫き始めた。すると結衣は宏一の腕の中でグッと仰け反り、いく体勢に入る。
更に宏一が出没に緩急を付けると結衣は最初宏一を思いきり抱きしめ、最後は宏一を押しやるようにして逃げだそうとし、そのまま大きく仰け反って硬直し身体をビクンと震わせた。
結衣が言ったので宏一はそっと肉棒を抜き去り、結衣を静かに抱いた。結衣は安心したのか、嬉しそうに宏一の腕の中で息を整えながら、やがて静かになったと思ったら寝息を立て始めた。
結衣が寝たので宏一も静かに目を閉じた。さすがに宏一も疲れている。結衣を抱いている反対側の奈緒子の様子を伺ったが、奈緒子は向こうを向いたまま寝ているようだった。実はこの時、奈緒子は一度目を冷ましていたのだが結衣が宏一を求める事は予想が付いていたし、自分はさっき宏一をしばらく独占していたので当然だと思い、そのまま眠りへと戻ったばかりだった。まだ奈緒子の中では宏一の肉棒の感覚がしっかり残っていた。奈緒子は結衣の事を別にしても、宏一に抱いて貰った事で何かが吹っ切れたような軽い気持ちになっていた。
それからしばらくすると電話があってから朝食が運ばれてきたようだ。その時は奈緒子は既に起きており、軽く挨拶して支度を始めて貰ったので結衣と宏一はずっと眠りの中だった。
「さぁ、そろそろ起きて顔を洗いなさい」
奈緒子が襖を少しだけ開けて二人を起こすと、二人共目を覚ましたようだ。ただ、まだ明らかに寝惚けている。
「さぁ、お二人さん、朝食の支度はもうできたわよ。早く顔を洗ってらっしゃい」
その声に先ず宏一が起き上がり、その横で結衣がゆっくりと身体を起こした。宏一は直ぐにベッドから立ち上がったが、結衣はまだ眠そうにぼうっとしている。その結衣の姿を見て奈緒子はドキッとした。素早く浴衣を直した宏一と違って結衣の浴衣は大きくはだけたままで、可愛らしい乳房も乳首も見えており、さらに浴衣が左右に大きく開いたままなので小さな茂みまで見えている。
「結衣っ、その格好っ」
奈緒子が鋭く言うと、結衣は慌てて浴衣を直した。
「さぁ、まだ寝たいでしょうけど、それは朝食を食べてからにしなさい。早くいらっしゃい」
奈緒子の声に二人共ノロノロと洗面所へと向かった。奈緒子は席に着くと3人分の朝食の干物に火を付けて二人を待った。しかし、二人はなかなか戻ってこない。立ち上がって洗面所の近くまで行くと結衣の熱い吐息と息遣いが聞こえてきたので仕方なく席に戻った。そして5分ほどすると浴衣姿のままの宏一が戻ってきた。
「三谷さん、ちゃんと言いましたよね。結衣にあんまり激しいのは・・・って」
「あの・・・」
宏一は何か言い掛けたが、奈緒子の目を見て諦めた。
「分かってます。だからこれ以上は言いません。さぁ、結衣も直ぐ来るでしょうから先に食べましょうか」
「はい・・・・すみません・・・・」
宏一の言葉に、奈緒子は『もう、謝るくらいならもう少し我慢すれば私から出て行くのに』と思った。
やがて結衣も戻ってきた。やはり浴衣姿だが、さすがに今度はきちんと着ているのでスレンダーな身体が綺麗だ。宏一と奈緒子は既に箸を付けていたが、結衣は気にしないようで宏一の隣に座ると一緒に食べ始めた。朝食はとても美味しかった。簡単だが心配りが行き届いて居るのが良く分かり刺身も付いていて海の幸を朝から楽しめる。
「お二人さん、良く聞いてね。私は食べ終わったら宿の女将としばらく話して挨拶してから先に帰りますからね。二人はお昼に宿の車で駅まで送って貰うようにするから、もう一眠りするなりお好きにどうぞ。でも結衣、5時までには家に帰ってくるんですよ。だから、1時の列車には必ず乗るんですよ」
「はあい」
「なんですか、その返事は」
「奈緒子さん、結衣ちゃんはまだ眠いんです」
「それくらい分かってます。結衣、忘れないでね」
「はい」
「三谷さん、それじゃ結衣をよろしくお願いしますね」
「はい、でも奈緒子さんはもう帰っちゃうんですか?一緒にどこかにいくのかと思ってたのに」
「三谷さん、そんな事言うと結衣が寂しがるでしょ?結衣に付き合ってあげて下さい。でも結衣、こんなのはこれで最後ですからね」
奈緒子が言うと、結衣はコクンと頷いた。
宏一はその意味がよく分からなかったが、既に二人の間で何かが既に決められているようだった。



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