ウォーター

第四百九十一部

 
朝食は特に変わった事も無く、静かに過ぎていった。宏一はご飯をお代わりしたが、奈緒子も結衣も全部は食べきらなかった。朝食が終わると、奈緒子は本当にさっさと支度を終え、荷物を持って出発の支度を終えた。
「それじゃ、結衣、気をつけて帰っていらっしゃい」
「はい」
「三谷さん、どうも伊豆まで来ていただき、ありがとうございました」
「はい、それじゃ奈緒子さん、また明日お会いしましょう」
宏一は明日、また結衣のところに行くものだと思ってそう言ったが、奈緒子はわざとはぐらかした。
「それじゃ、二人共ゆっくりしてきて下さいね」
そう言うと奈緒子は離れを出て行った。
「結衣ちゃん、奈緒子さんは返事をしなかったけど、また明日会えるんだよね?」
宏一は念を押すつもりで結衣に聞いた。しかし、結衣の返事は意外なものだった。
「それは・・・・たぶん、だめかな・・・」
「えっ、どうして?」
宏一は驚いた。奈緒子ともああいう関係になったのだし、これまでと同じかそれ以上に二人に近づけると思っていたのだ。
「いつまでも宏一さんに甘えてちゃだめだって。あんな事の後、しばらくは仕方ないけど、もうそろそろでしょ、って」
「それで、結衣ちゃんもそうだって思ったの?」
「ママがそう言うなら・・・・・そうかなって・・・・。それでもやっぱり会いたいって言ったら、それじゃ伊豆に呼びましょうって。それで良いわねって言われて・・・・ごめんなさい・・・・」
「結衣ちゃんが謝るような事じゃないよ。でも、ちょっと意外でさ・・・」
宏一は結衣とこれからもずっと会えると思っていた。もともと月曜日に結衣に会ったとしても、由美は火曜と木曜だし、洋恵はたいていは日曜日なのでバッティングする事はないからだ。
「ごめんなさい。会いたいけど、でも、ママの言う事を聞いていたくて・・・・、だから・・・・」
「急に伊豆に呼ばれたのはそう言うことだったのか・・・。うん、残念だけど仕方ないね」
「でも、もう二度と会えないってわけじゃないから。時々は宏一さんを呼んでも良いって。それは間違いないの。何度も聞いたから」
結衣は宏一を見てはっきりと言った。実は、宏一を呼んでも、寂しいと思っても、会うのは良いけど、もう抱かれるのは我慢しなさいと言われていたのだが、敢えてそのことは言わなかった。結衣自身、宏一を呼んで抱いて欲しくなると分かっていたからだ。だからその事は、次に宏一を呼ぶまでに何とかするつもりだった。
「だから・・・・・」
そう言うと結衣は二人だけの部屋で宏一の首に手を回してきた。
「甘えたいの?」
宏一が聞くと、結衣ははっきりと頷いて自分からキスをしてきた。そのまま宏一は結衣の小さな舌が差し込まれて自分の舌を追いかけ回すのを楽しんだ。寝ている状態で抱くのと立っているを抱くのとはぜんぜん違う。結衣の細い身体を抱きしめて感触を楽しみ、同時に結衣の帯の下の浴衣をたくし上げてお尻からパンツの中に手を入れた。可愛らしい小さなお尻が宏一の手の中で弾む。結衣はたっぷりキスを楽しんでから唇を離すと宏一を見つめていった。
「もう、直ぐにそんな事するんだから」
「だめ?」
「ううん、さっきの続きがいい・・・」
結衣はそう言うとまた軽くキスをしてきた。実は、先ほど二人で洗面所に入った時に、まだぼうっとしていた結衣の目を覚まそうと宏一はキスをした。すると、結衣はちゃんとキスを返してきたし、だんだん熱心にキスをし始めた。それでスイッチが入ってしまった二人は少しだけ楽しんだのだ。
宏一が浴衣を大きく開いてバナナの皮をむくように浴衣を帯まで大きく開いて降ろし、結衣の上半身を裸にすると小さな膨らみの乳房を口と手で可愛がり始めた。結衣は静かにされるがママに受け入れて喘いでいたが、直ぐに自分から宏一を押しやると『だめ、止まらなくなる。早くいかないとママが待ってる』と言って自分から中断したのだ。奈緒子が待っていても二人がなかなか来なかったのは、そう言うわけだった。そして今は結衣の方から続きをしたいと言っているのだ。
「うん、分かったよ」
宏一がそう言うと、結衣は言った。
「はやくぅ」
珍しく結衣はそんな事を言った。宏一に早く愛して欲しかったのだ。昨夜は宏一が戻ってきた時に目を覚ましたので軽くして貰って二度ほどいったが、本当はもっとして欲しかった。しかし昨夜は疲れていたし、奈緒子もいたのであれ以上は無理だった。だから、奈緒子が去った今、いっぱい可愛がって欲しいと思ってじっと待っていたのだ。正直に言えば、朝食を食べるのだってもどかしいくらいだったが、奈緒子に見透かされないように知らん顔をして食べるのが大変だった。それくらい、洗面所での短い愛撫は結衣の寝起きの身体に火を付けたのだ。
「さっきとおんなじにするのが良い?」
「宏一さんが決めて」
「うん、分かった。それじゃ、あっちへ行こうか」
宏一はそう言うと結衣をお姫様抱っこで抱き上げた。
「またぁ、これはさっきと同じじゃないぃ」
結衣はそう言って甘えながらも宏一の首に手を回してしっかりと抱かれて洗面所へと入っていった。結衣にとっては宏一を独占して甘えられるのなら、どこで何をしても関係なかった。もちろん奈緒子が邪魔なわけではなかったが、それよりも二人きりの時間を満喫できるのが嬉しかった。
宏一は二人分の幅がある大きな洗面台の前に結衣を下ろすと、改めてたっぷりキスをしながら結衣の身体を抱きしめた。結衣もうっとりと舌を絡めながら応じてくる。結衣の長い手が宏一の首に巻き付く。そして結衣がキスに満足した頃、宏一は結衣の浴衣を再び大きくバナナのように剥いて腰まで引き下ろし、上半身を剥き出しにした。
最初、結衣は大人しく宏一の項への愛撫を受けていた。そしてそのまま宏一が下へと降りて乳房を口に入れるまで静かに愛撫を楽しんでいた。宏一は結衣の乳房の膨らみを口の中で確かめながら小さいが形の良い乳首をゆっくりと舌で転がしていた。
しかし、結衣が鏡を視界の端に捉えた時、自分の姿に気が付いて恥ずかしがり始めた。
「んんん、や、んんっ、いや、んんんっ、んんっ」
結衣はキスを続けながらも宏一の首に巻き付けた手を解いて胸を隠して鏡の前から宏一の後ろに隠れようとした。しかし、宏一はそれを許さずに結衣の後ろに回ると結衣をわざと鏡の正面に立たせて後ろから耳元で囁いた。
「結衣ちゃん、鏡に映ってるよ」
「や」
「続きをしたいって言ったのは結衣ちゃんだよ」
そう言うと宏一は鏡の前野結衣の両手を洗面台に突かせると、浴衣のお尻を捲り上げてパンツを下ろして脱がせてしまった。
「あっ、なにするの?」
「じっとしてて」
そう言うと宏一は結衣の小さなお尻の隙間にカチカチになった肉棒を差し込んでいった。
「ああぁぁぁっ」
もう声を我慢する必要の無くなった結衣ははっきりと声を上げた。隙間に差し込まれた肉棒がこんなに固いとは思ってもみなかったのだ。結衣の小さな秘核は棒のように固い感触をはっきりと感じている。一方宏一も驚いていた。結衣の隙間に差し込んだ肉棒で結衣が既に濡れてきていることを感じ取ったのだ。
「結衣ちゃん、もう濡れてきてるんだね。嬉しいよ」
「そんなこと無い、んあぁっ、そんなに固いので突き上げないで」
「だって結衣ちゃんだって濡れてるだろ?おちんちんだって固くなるよ」
「そんなこと無い、んんんっ、ベッドに行きたい」
「それじゃ、結衣ちゃんが濡れてるかどうか確かめてみるね」
そう言うと宏一は結衣のお尻を引き寄せ、結衣の中に肉棒を埋め込んでいった。お尻が小さいので簡単に肉棒は奥まで入る。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ・・・・固いぃーーっ、ああぁぁぁぁ」
結衣は洗面台を握り締めて挿入の快感に耐えなければいけなかった。結衣の中に膨大な快感が湧き上がる。しかし、挿入そのものはスムースだった。
「ほら、結衣ちゃんの中が濡れてるね。どうして?」
宏一は肉棒を半分以上差し込んで動きを止め、鏡の中の結衣に問いかけた。結衣は立ったまま肉棒を入れられるという体験にまだ慣れていないので洗面台に手を突いたまま動けない。立っているだけで精一杯だ。本当は胸を隠したいのだが、両手で身体を支えていないと倒れそうだ。
「ほら、鏡の中の自分を見てごらん」
そう言うと宏一は両手を結衣の前に回して可愛らしい乳房をゆっくりと揉み回し始めた。
「んぁぁっ、んんっ、はぁぁっ、んんっ、や、んんん」
結衣は視線をゆっくりと上げると鏡の中の自分を見た。そこには宏一の手が前に回ってきて乳房を揉まれている自分がいた。ただ鏡の中の自分の印象は『おっぱいが膨らんでる』だった。結衣は胸が平らなのを宏一に見られたくなくて嫌がっていたのだが、鏡の中の自分の乳房は少しだけどはっきり膨らんでいたのだ。安心した結衣は嫌がるのを止めた。今は後ろから差し込まれた固い肉棒の方が重要だった。
宏一は挿入しても直ぐには動かないことの方が多いが、今も動かない宏一の肉棒からじわじわと快感が湧き上がってきて我慢できなくなりそうだ。
「んんっ、んぁっ、う、動かないで」
「動いたらどうなるの?」
「や、動かないで」
「どうして?」
宏一はそう言うと更に少し肉棒を差し込んだ。結衣の中に身体が溶けてしまいそうな快感が湧き上がった。
「んーーーーーーっ」
「気持ち良い?」
宏一はまた動くのを止めて結衣の反応を見る。結衣の肉壁はゆっくりと肉棒に巻き付き始めた。宏一は結衣の乳房を揉むのを止めると、結衣の腰を両手で掴んで更に肉棒を押し込んだ。
「んぁぁーーーーーーーーーーっ」
「感じてる結衣ちゃん、綺麗だよ」
「ああぁぁぁぁぁぁ、言っちゃいやぁ」
「気持ち良いだろ?」
「棒みたいっ、固いぃっ、どうしてぇっ」
結衣は入り口の感覚と、真っ直ぐに身体を突き抜けそうなほどの肉棒の感覚に戸惑いながらも『凄い』と思った。
「朝だからだよ。朝はおちんちんが固くなるんだ」
「ママにもこんな事したの?」
結衣は先ほどの奈緒子の様子がいつもと違っていることに気が付いていた。冷静さを装って吐いたが、明らかに奈緒子はスッキリした表情だったし、どこか嬉しそうだったからだ。
「気になるの?奈緒子さんと一緒に居たのは夜の間だろ?おちんちんが固くなるのは朝、起きてからだよ。それに、こんなに固いのは結衣ちゃんの中に入れて嬉しいからだよ」
宏一はわざと暈かした言い方をしたが、結衣は宏一と奈緒子の間にあったことを確信した。もちろん嫌では無かったが、奈緒子が喜んで嬉しいという感情と同時に宏一を独占したいという気持ちが沸き上がってきたのも確かだった。
「んんっ、んっ、んんんっ、んんっ」
結衣は必死に快感を堪えていた。宏一を今は自分が独占しているという安心感が結衣の快感を増幅していく。そして、とうとうじっとしているのが我慢できなくなってきた。
「お、お願い、動いて、少し動いて」
「今度は動いて欲しくなったんだね。こうかな?」
宏一は結衣の細い腰を掴んでゆっくりと肉棒を一往復させた。
「んあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ」
結衣は仰け反って喜んだ。そして鏡の中の自分をはっきりと意識した。鏡の中の自分は声を上げていたが、明らかにその表情は喜んでいるのを確認したのだ。
しかし、宏一は一往復だけで動くのを止めてしまった。実は、少しずつ巻き付いてくる肉壁の新鮮な感触を楽しみたかったからだ。夜の間に二度出したので今は放出したいという肉欲はそれほど無い。それよりも結衣の姿をたっぷりと楽しみたかった。
「ああぁぁ、止まらないで、んんんぁぁぁん」
「結衣ちゃんの好きなように動いて良いんだよ」
「私から動くのはいや」
結衣は明らかに感じていたが鏡に映る自分を見ながら言った。
「そうかな?」
宏一はそう言うと肉棒を少しだけ左に振った。途端に結衣が反応し、元の位置に戻そうと腰を動かした。
「んああぁああぁぁぁん、いやあ、変な声ぇ」
結衣は腰を動かして身体の中の肉棒を何とか元の位置に戻そうとした。その腰の動きが可愛らしく嫌らしい。
「ほうら、結衣ちゃんの腰だって動きたがってるよ」
「宏一さんがそうさせてるぅっ、んんんっ、んぁぁんっ」
「自分で好きなように動いてごらん」
「こんなところでさせるなんてっ、んあぁっ、ああっ、ああぁぁんっ」
結衣は少しだけだが自分で動き始めた。最初は捻るような動きだったが、次第にそれが前後の動きに集約されていく。宏一は次々に腰を少しだけ左右に振ったり移動したりして結衣に肉棒の位置を修正させ続ける。
「いやぁ、こんな事ぉっ、嫌らしいっ、んんんっ、どうしても嫌らしい動きになるぅっ」
そう言いながらも結衣は肉棒を一定の位置に保とうと腰を動かし続けた。
「いやぁぁ、鏡の前でこんな事見せないで、んんんっ、んんぁぁ」
「可愛いよ、結衣ちゃん、もっと鏡を見てごらん」
そう言いながら宏一は再び両方の乳房を揉み回した。
「んぁぁぁぁんっ、こんなことばっかりぃっ」
結衣は鏡の中で腰を振りながら乳房を揉まれて喘ぐ自分の姿を見ながら『私ってこう言う表情をしてるんだ。おっぱいは小さいけどちょっと可愛い』と思った。
宏一は結衣が喘ぎながら腰を前後させる様子を見ながら『中学生でもこんなに色っぽい声を出すんだ。結衣ちゃんの身体は子供っぽい部分があるけど、鏡の中の結衣ちゃんは完全な大人だな』と思った。
結衣はかなり感じていたが、さすがにこのままではいけそうに無かった。鏡の中の自分が気になって夢中になれないのだ。


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