第四百九十五部

　

「もっとこうして居たいけど、もう疲れて、あぁぁぁ、ごめんなさい」
「そうだね。これじゃ、これ最後にしようか」
「最後はいや、少し寝かせて。それからまた優しくして」
「うん、わかったよ」
「約束よ」
「うん」
宏一は結衣を抱きしめたまま出没を始めた。ゆっくりと速度を上げていく。
「ああぁぁぁぁ、なんか嬉しい、あぁぁぁ」
結衣は宏一の腰に足を絡めて軽く自分も突き上げながら抱きしめられている幸せを感じていた。そしてふと『この感覚から抜け出せるのかな？またすぐにして欲しくなるかも？』と思った。そして『その時はまたこうして貰って、元気になったらまた離れれば良いかな。でも、それじゃいつまで経っても離れられないか。離れられないってこう言うことなのかな』と思った。それでも、こうして抱かれながら肉棒を出し入れされると幸せだと思うし、安心できるし、ずっとこうしていたいと思う。それは確かだった。
「結衣ちゃん、どう？気持ち良い？」
宏一は出没のペースを速めながら聞いた。
「ああぁぁ、ああんっ、んんーーーっ、んんんっ」
結衣は声あげ続けている。明らかに喜びの声だったが、『気持ち良い』とは言わなかった。それでも宏一は結衣の肉壁が徐々に締まってきたことで結衣が感じていることは分かった。それに、結衣はだんだんしっかりと宏一にしがみついてくる。
「いきそう？どう？いきそうになってきた？」
「あああぁぁぁぁ、こ、このまま、んんんんーーーっ」
結衣は一気に駆け上がるつもりらしく、顎を仰け反らせたり頭を左右に振ったりして快感に耐えている。明らかにもうすぐだ。今度は宏一も良くなってきた。まだ放出までは無理だが、このままなら出せそうだ。
「結衣ちゃん、良くなってきたよ。もうすぐだよ」
宏一は結衣が喜ぶかと思ってそう言ったのだが、結衣は声を上げるだけで何も言わなかった。宏一は出没を続けながら、結衣が何も言わなくなったことで少し寂しさを感じながら腰を動かしていた。これ以上の男女の繋がりは無いだろうと思う状況の中で寂しさを感じるとは予想外だったが、結衣の反応が薄いと感じたことで宏一から離れると言った後に先程までの夢中になっていやらしいことを平気で言って絶頂を貪った女の子とは思えなくなっていた。明らかに抱かれて出没されていても別のことに意識を取られているような感じだ。
それでも、結衣はいよいよ絶頂が来る時にはその時を教えてくれた。
「ああっ、いきそう。またいく、ああぁぁっ、んああぁぁぁぁぁっ」
結衣はそう言うと宏一の腕の中で大きく仰け反ってビクンビクンと身体を震わせた。そして、宏一の肉棒が入ったままぐったりとなった。宏一はこれ以上はもう無理だと悟り、肉棒をそっと引き抜いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
結衣はしばらく宏一に髪を撫でられながら息を弾ませていたが、やがて静かに眠りに落ちていった。宏一は起き上がって結衣を見下ろした。スレンダーな細身の少女の全てが眼下にあった。セミロングの乱れた髪、細く尖った顎、そして細く長い首から小さな肩と固いが小さな乳房、そして少しくびれた腰の中心に小さな茂みがあり、そこから長い足が伸びている。どうやら結衣は全裸も気にせずに眠りに落ちたらしかった。
宏一はしばらく結衣の身体を眺めていたが、やがて結衣に薄い布団を掛けると全裸でシャワーを浴びに行った。結衣から離れたことで宏一の意識も自分に向いてきた。そして、浴槽に入る時に少しフラついた。どうやらかなり疲れているらしい。確かに、昨夜の夕食後から睡眠も十分に取らずに結衣、奈緒子、そしてまた結衣と立て続けだった。宏一は軽く汗を流すと、ベッドに戻ってぐったりとドロのように寝ている結衣を抱いたまま少し眠った。
宏一が目を覚ますと、隣に結衣はいなかった。慌てて起き上がったが結衣は寝室にはいない。
宏一は裸に浴衣を着てリビングに行くと、結衣は既に服を着ており、静かに本を読んでいた。昨日とは違うワンピース姿だ。
「結衣ちゃん、いつの間に起きたの？」
「さっき。宏一さん、ぐっすり寝てたから起こさなかった」
「起こしてくれれば良かったのに」
宏一はそう言ったが、結衣は微笑んだだけだった。
「宏一さん、これからどうするの？」
その言い方は、何となく冷たい言い方に聞こえた。まるで、勝手にどこにでもどうぞといわれているような感じだった。それでも宏一は落ち込みそうな気持ちを奮い立たせて明るく言った。
「どうすれば良いのかな？結衣ちゃんは？」
「宏一さん次第。お昼までここに居ても良いし、このままでてからどこかに行っても良いし」
その言葉には宏一と一緒に居たいという気持ちの薄さと同時に微かな優しさを感じた。そこで宏一は聞いてみた。
「さっきは、少し寝てからまたしたいって言ってたけど、覚えてる？」
「もちろん」
「それじゃ、しようか？それでもいい？」
「宏一さんがしたいのなら」
「結衣ちゃんはどうなの？」
「わたしは・・・・・・どっちでも・・・」
やはり結衣の反応は素っ気ない。宏一は昨夜の夢中になって宏一を求める結衣との違いに愕然としたが、こればかりはどうしようもない。実は、結衣はさっき、宏一にはっきりとこれから距離を置くことを宣言したことで宏一に甘えたいという気持ちが冷めていたのだ。それは結衣自身も気が付いていたが、結衣にさえどうすることもできない気持ちの変化だった。
宏一は寂しい気持ちを堪えて結衣を膝の上に乗せた。
結衣は嫌がらずに素直に乗ってきたが、甘えるそぶりは見せない。宏一は変わってしまった結衣の変化にどうすれば良いのか分からなかった。
それでも、右手で優しく髪を撫で、首筋や耳元を愛撫しながらそっと左手で首を支えて軽く横たえると、結衣は目を閉じて静かに宏一に身を任せてきた。
「結衣ちゃん、もう甘えてくれないんだね」
「ごめんなさい。そう言う気持ちにはなれないみたい」
その言葉は素っ気なかったが、素直な言葉に聞こえた。
「脱がすの？良いのよ。宏一さんの好きにしても」
結衣は目をつぶったまま言った。
「うん、結衣ちゃんの身体の反応を見ながらね」
「私の？宏一さんがしたいのなら、裸にしても良いのに。私は甘えたりしないと思うけど」
「うん、でも大切なのは結衣ちゃんと一緒の気持ちで一緒に過ごすことだから、結衣ちゃんがどう感じるかって言うのも大切なんだ」
「がっかりしないでね」
「分かってるよ。結衣ちゃんに悪気は無いし、気持ちに変化が起こってるのも分かったから。あんまり気にしないで。結衣ちゃんが服を着ていようが裸になっていようが、結衣ちゃんの気持ちが一番大切なんだから」
「宏一さんらしい言葉。だからあんなに夢中になったのかも」
その言葉もまた過去形だったが、宏一はそれを無視した。結衣の首筋を優しく宏一の指が這っていく。結衣は嫌がらなかったが、その反応は薄かった。
「このままでもいいの？」
「うん、結衣ちゃんと一緒に居られればね。甘えたくない結衣ちゃんだって、結衣ちゃんの裸の気持ちだろ？こうして一緒に居られるのがやっぱり嬉しいよ」
結衣は、宏一が自分を裸にして乱暴に求めるのでは無いのかと思っていた。自分が昨夜のように宏一を求めないので、力尽くで愛してくるのでは無いかと思っていたのだ。そして、それは結衣にとって受け入れなければいけないと思っていたし、それが自分の責任だとも思っていた。しかし、宏一が直ぐに裸にしようとしないので安心した。
「ねえ、裸にしないのなら、どうするの？」
「結衣ちゃんのことが聞きたいな」
「わたしのこと？」
「うん、結衣ちゃんがどんな子供だったのか、とかね。小学生の時、中学に上がったとき、どんな子だったのか知りたいよ」
「そんなこと知りたいの？」
「うん、教えて」
「本当のママが居た頃は明るい子だったみたい。私はあんまり違うと思わないけど。でも、今のママが来てからは気持ちを表に出さないって言うか、素っ気ない感じになったみたい」
「それは、奈緒子さんが嫌いだから？」
「ううん、嫌いじゃ無い。でも、自分とは関係ない人って言うか、家族とは違うって言うか・・・・そんな感じだった」
「それは仕方ないね」
「そうなの？嫌な子じゃ無いの？」
「そんなこと無いよ。だって、奈緒子さんが家に来たのは結衣ちゃんが決めたわけじゃ無いんだから。俺は当然の反応だと思うよ」
「そう、そう言ってくれてちょっと安心した」
「奈緒子さんだってそう思ってたんじゃないの？」
「わかんないけど、ママはいつも気を遣ってくれて。でもね。そうやって気を遣われるのが重いって言うか、嫌で、いつも冷たくしてた」
「それでも奈緒子さんは優しかった？」
「優しかったって言うか、ちょっと違ってて、あんまり近づきすぎないようにしてたって言うのが正しいと思う」
「毎日一緒にご飯食べてたんだろう？」
「うん、だから素っ気なく食べてお終いって感じ。私が静かな女の子になったのは、毎日そうやってたからだと思う」
「結衣ちゃんも一生懸命だったんだね」
「私が？どうしてそう思うの？」
「だって、結衣ちゃんが懸命に生きていこうとしてるのを感じるから。きっと結衣ちゃんは今と違って奈緒子さんを受け入れたくない気持ちだってあったはずなのに、それを我慢して素っ気ない態度を取ることでお互いの距離を保ってたんだろう？」
「そうかも知れない・・・・・・ねぇ、こんな話、聞いて楽しい？」
「言いたくなければ止めるよ。ごめんね」
「そうじゃなくて、私のこんな話、単純に聞いて楽しいのかなって思っただけ」
「楽しいとかじゃ無いけど、結衣ちゃんの心が感じられて、不謹慎だけどちょっと嬉しいよ」
「嬉しい？どうして？」
「だって、こんな事、結衣ちゃんだって誰にでも言う話じゃ無いだろ？それを聞けたって事は結衣ちゃんが心を開いてるって事だからね」
「そうなんだ・・・・・・そうかも知れない・・・・・・私、宏一さんに心を開いてるんだ。こんなこと、普通は言わないのに。パパに言ったこと無いし」
結衣は自分自身でちょっと意外だった。宏一に指摘されるまで、自分は今宏一に心を閉ざしていると思っていた。しかし、言われてみれば確かにそうだ。こんな話、父親にもしたことは無かったからだ。
「ねぇ、もっと話して。何でも聞いて」
結衣はもっと確かめたくて宏一にそう言った。宏一は左手で支えている結衣の上半身をしっかりと抱き直すと、更に右手で髪を撫でたり項や耳元を愛撫したりしながら話し続けた。結衣は嫌がると言うより勝手にさせているという感じで無反応だ。
「それじゃぁ、もう少し教えて。結衣ちゃんは奈緒子さんのことをずっと嫌いだった？」
「嫌いって言うか、無関心だったって感じ、かな・・・」
「でも、本当は好きになりたかったんじゃ無いの？」
「ママのこと？そんな風には思ってなかったと思うけど」
「そう？今は凄く仲が良いからさ」
「それは、ママが本当に真剣に心配してくれたから、あの後に・・・・」
「そうかも知れないけど、俺にはちょっと意外な感じがしたからさ。いくら奈緒子さんが真剣に結衣ちゃんを怒ったからって言っても、急に奈緒子さんを好きになったりするかなぁ？って思ったから。あの事件は一つのきっかけに過ぎなくて、もともと結衣ちゃんは奈緒子さんを好きになりたかったんじゃ無いかなって思ってさ」
「それは・・・・・・・・・」
結衣は意外なことを指摘されて、改めて考え直してみた。自分の気持ちはどうだったのだろうか？結衣はしばらくの間、黙っていたが、やがて言った。
「そうかも知れない」
「やっぱり」
「ママは私に近づきすぎないようにしながら、本当は凄く心配してくれてたの、分かってたから。なんか、気の毒だなぁって言うのは感じてて、私のこと、そんなに心配しなくても良いのにって思ったこと、あったから」
「それで？」
「でも、お母さんじゃない人のこと、好きになっちゃいけないような気もしてて、わざと距離を作ってたかも知れない」
「その気持ちの裏には、奈緒子さんを好きになりたいって言う気持ちが隠れてたのかも知れないね」
「そう。今、言われるまで気が付かなかった」
結衣は急に宏一と一緒に居ることが楽しくなってきた。さっきまでは宏一に抱かれていたことは過ぎた過去のような気がしていたのに、急にまた宏一とこうして二人だけで居ることが楽しくなってきたのだ。
「ねえ、宏一さん」
「どうしたの？」
「このままでいい？」
「え？どういうこと？」
「・・・あっちに行かなくて良いの？」
結衣は寝室の方を視線で指して言った。
「ベッドに？それは結衣ちゃん次第だよ。行きたくなった？」
「うん、ちょっと・・・・かも・・・・」
「急に、どうしたの？もちろん良いけど、さっきまでは興味なさそうだったのに」
「なんか・・・・宏一さんと話してて、もっと肌の触れ合いって言うか、一緒に居たいって思って」
「うん、わかった」
宏一はそれだけ言うと、結衣を抱いたまま立ち上がって寝室に行った。結衣は自分でもこんな気持ちになるのは不思議だと思いながらも、やっぱり宏一を好きなんだと思った。そして、安心している自分に気が付いた。
宏一は結衣をベッドの横にそっと立たせると、結衣は宏一の首に手を回して軽くキスをねだってきた。キスを終えた宏一に結衣が言った。
「制服の方が良ければ、着替える」
「だって、今日は昨日と違う服だし、昨日は制服じゃなかったよね？」
「だって、ママと旅行だもの。制服なんて着ない」
「それじゃ・・・・」
「宏一さんは制服のほうが良いかなって思ったから持ってきたの」
結衣は宏一のためだけに、使うかどうかも分からない制服を持ってきていたのだ。宏一はその結衣の気持ちが嬉しかった。思わず結衣を抱きしめて結衣の耳元で言った。
「ありがとう。それじゃ、後で着換える時に見せてね。今は良いよ」
「うん、後でね」
宏一は結衣の言葉を耳元で聞くと、結衣のワンピースの背中のジッパーをゆっくりと下ろしていった。もちろん結衣はじっとしている。宏一はジッパーを下ろしてからもう一度結衣にキスをした。結衣は静かにだが、さっきよりは想いのこもったキスを返してきた。
「さぁ、横になってごらん」
宏一はそう言ってゆっくりと結衣をベッドに倒していった。そして結衣がベッドに腰掛けてから横になると、そのままワンピースを引き剥がすように脱がした。ワンピースを下から脱げる子は意外に少ない。お尻が邪魔をするからだ。しかしお尻の小さい結衣は背中の下の腰までジッパーを下ろすと、スムースにワンピースを下から脱がすことができた。ワンピースの下はブラジャーとパンツ姿で、宏一の見慣れたブラキャミは着ていない。
結衣は下着姿にされて胸を隠したまま言った。
「キャミの方が良かった？」
「ううん、そんなことない。これも綺麗だよ」
「お気に入りのワンピースなんだけど、ちょっと暑いから」
結衣はそう言い訳した。宏一は自分の服を素早く脱ぎながら言った。
「大丈夫。もっと涼しくしてあげる」
「嫌らしい言い方しないで」
宏一は裸になって結衣に寄り添うと、素早く結衣の耳元で囁いた。
「大丈夫。もう言わなくて良いようにするから」
「もう、そう言う宏一さんて、凄くいやらしい」
結衣はそう言いながらも、宏一の首に手を回してきた。
「だから・・・」
結衣の誘いに宏一は『この子は中学三年生だけど、もしかしたら由美ちゃんと同じくらい大人だな。やっぱり家庭のこととかで苦労が多いから大人になるのも早いのかな』と思った。
宏一は結衣を抱きしめ、背中に回した手でブラジャーのホックを素早く外した。パチッと音がすると結衣の両手が素早く引き戻されて胸を隠した。分かっていても脱がされるのは恥ずかしいのだ。それに、結衣は今まで宏一の前では虹色のブラキャミだったので、ブラジャーをこうやって外されるのは初めてだ。だから脱がされるプロセスが微妙に違っている。
「恥ずかしい？」
「だって、こんなの初めてだから」
「そうだね」
「女の子を脱がすのは楽しいの？」
「どうして？」
「だって、宏一さん嬉しそうだもの」
「脱がすのが嬉しいって言うより、結衣ちゃんとこうできることの方が嬉しいよ」
「ずるい言い方」
「ごめん。でも、もう一度結衣ちゃんとこうできて嬉しいよ」
「さっきだってできたのに」
「さっきどうしたいか聞かれた時のこと？そうかも知れないけど、その気が無い結衣ちゃんを脱がしても嬉しくないよ。たぶん、悲しいだけだと思う」
「人形みたいだから？」
「そうだね。正確に言うと、今まで脱がした時の結衣ちゃんとの反応の違いを知るのが悲しいから、かな」
「今は？」
宏一は結衣の上になってキスをしそうなほどの唇の距離で言った。
「結衣ちゃんは、自分の気持ちでこうなりたいって言ってくれたから、だから嬉しい」
宏一はそう言うとたっぷりとキスをした。舌をねっとりと絡め合っていると、どこか遠くの世界に移っていくような気がする。結衣は宏一の体重を感じながら、帰る前に宏一とこうなれて嬉しいと思った。素っ気ない自分と気落ちした宏一の二人で電車に揺られて帰るのは気が重くて心配していたのだ。
「どうするの？」
「もちろん、おっぱいからだよ」
そう言うと宏一は少し下がって結衣の乳房を両手の指で可愛がり始めた。
「またするの？」
「いや？」
「ううん・・・・いやじゃない」
「よかった」
宏一は指を結衣の乳房の周りに這わせた。
「んんんんんっ」
結衣は僅かに仰け反った。しかし、安心しているのか微笑んでいる。
「感じやすくなったね」
「だって、いっぱい練習したもの。誰かさんのおかげで」
「それを言い出したのは誰だっけ？」
「そう、今考えると自分でも危なっかしいことしたって思うの」
この時宏一は、話題が結衣が洋恵を見て自分を選んだことに及ぶのを恐れ、話題の方向を修正した。
「それは、結衣ちゃんが真剣に好きな人が居たからだろう？その人のためにバージンを捨てる気になったんだから」
「ううん、今考えると、その人のためって言うより自分のためだった。背伸びしたかったみたい。今から考えると、本当に好きだったのかなって思うもの。もしかしたら自分のことしか考えてなかったかも」
「凄いね。そんな風に考えられるなんて。結衣ちゃんて大人なんだ」
「ありがと」
宏一は返事の代わりに左右の乳首の間に舌を這わせ、乳首の外側を指先で丁寧に愛撫した。もちろん、舌も指も乳首には絶対に触らない。ギリギリまでだ。
「んんんぁぁぁぁぁ、それをされると、はあぁぁぁぁ、きっとまた敏感になって」
「それからどうなるの？」
「知らない。そんなの忘れた」
「それなら、思い出して貰う必要があるね」
「そんな・・・・」
「ほうら、少しずつ思い出してきただろ？」
「そんなこと・・・んんんっ・・・・んっ」
「ほらね、結衣ちゃんの可愛い声が聞けるなんて嬉しいな」
「何てことを。そんなこと言う宏一さんなんてだいっ嫌いっ」
結衣は確かに少し怒っていた。それは、宏一が結衣自身を好きだと言うよりは結衣の身体や身体の反応が好きだと受け取ったからだ。結衣の身体は宏一のおもちゃではないのだ。
しかし、結衣に怒られた宏一は途端にシュンとなった。
「ごめんね、結衣ちゃん、ちょっと言い過ぎた」
「ああん、そんなこと言われたくらいで、あんっ、ねぇ、どうするの？あぁあん、まだしてるぅ、元気をなくしたのなら早くして」
「元気をなくしたんだから、直ぐにはできないよ」
「そんなのずるい、ああぁんっ、そんなに焦らさないで」
「焦らすと敏感になるよ」
「知ってるけど、あああっ、もう、もうっ、限界っ」
いつの間にか結衣は焦らされることで感度が上がることを覚えたようだ。
「おねだりする？」
「そんな元気のない声で言わないで」
「だって、結衣ちゃんに怒られたから」
「だったらはやくっ、んんっ、限界だからっ」
「でも、さっきはちゃんとおねだりしてくれたよ」
「さっきはさっき、ああんっ、そんなに指でなぞっちゃいやっ」
「おねだりしてくれないの？」
「ああああぁぁ、頭の中が変になるぅっ。息を掛けないで、ああっ、だめぇっ」
「おっぱいが敏感になってるね。おねだりを聞かせて？」
「ああん、もうっ、早くおっぱいをいっぱい手でしてぇっ」
「こう？」
宏一は敏感になった可愛らしい乳房を優しく包み込み、揉み回した。両手にすっぽり入れてもまだ手の中に余裕ができるくらいの大きさだ。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
結衣はピンと仰け反って乳房を突き出したまま何度も足を擦り合わせて声を上げた。
「こんなに最高にしちゃいやぁぁぁぁぁぁ」
「だめ、もっと最高にする」
宏一はそう言うと、更に小さいが形の良い乳首を口の中に入れて転がし始めた。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
結衣の頭の中で電気の火花がバチバチッと散り、素晴らしい快感が身体中を走り抜ける。
「はうぅぅぅぅぅーーーーーーっ」
焦らされた結衣の身体は敏感になっており、直ぐに焦れったさは解消しなかった。乳房を優しく揉まれ、乳首を舌で転がされ、結衣は何度も仰け反って喜んだ。頭の中では『こんなことっ、ママに離れるって約束したけど絶対無理っ、こんなことされたら離れられないっ。気持ち良いっ、良すぎるっ、あー最高っ、ああんっ、止めないで、もっとしてぇっ』と言っている自分の声が聞こえる。
宏一はたっぷりと結衣を満足させてから、結衣にキスをした。
「どう？」
宏一に聞かれて結衣はぷいっと横を向いた。まさか『最高だからもっとして』などと言えるはずがないからだ。しかし、宏一はさらに小さな乳房を揉み寄せたり乳首を舌と指で可愛がって結衣を喜ばせた。結衣は足を擦り合わせながらも宏一の与える喜びをたっぷりと受け入れて声を上げた。
「さぁ、それじゃ、次はこっちだね」
結衣の反応に満足した宏一は結衣の下半身へと移った。
「そっちは、あ、だめ、待って」
結衣は軽く嫌がった。本当は嫌では無いのだが、今はとても秘核が敏感になっているので予想外に反応しそうだったのだ。そのためか、嫌がり方が中途半端だったので淀みない宏一の手の動きに易々とパンツを脱がされてしまった。小さな茂みが再び宏一を待っていた。
宏一は結衣の長い足を開いて間に入り、舐めあげる体勢に移る。
「待って、今はちょっと、あ、待って、まだだめ」
「どうしてだめなの？」
「今はちょっと・・、あ、だから待って」
そう言っている間に宏一は体勢を整え、結衣の小ぶりな秘唇の側に口を持ってきてしまった。
「だめなの？」
「あうっ、そんなとこで話さないで」
「どうして？」
「んああぁっ、だめだって」
「だからなにが？」
「ああぁっ、その言葉がっ」
「どうして？何がだめなの？」
宏一はわざと秘核に響く濁点を使う文字を多用して結衣を追い詰めていく。
「んああぁぁっ、そ、それぇっ」
足を全開にされて秘唇から秘核が剥き出しになっている。そこに熱い息と声を浴びせられて結衣は頭の中が煮えくり返りそうだった。
「んああぁぁぁぁぁ」
結衣は頭を左右に振って嫌がった。思いきり仰け反ることで何とか我慢しているが、もう既に限界に来ていた。足を宏一の首に絡めれば自分で秘部に押し付けることができるのは知っていたが、足をピンと伸ばしてそれだけは我慢している。それはギリギリまで我慢すれば、最後には宏一は舐めてくれると信じているからだった。
それでも結衣はどこまで我慢できるか自信が無くなってきた。宏一が話す度に声の振動がビンビン秘核に響くので、もう擦り付けたくて仕方が無い。『これが宏一さんに開発された女の子の身体なんだ。洋恵が宏一さんから離れない理由なのかな？ママもこうなるの？』結衣は沸騰しそうな頭の中でそんなことを考えながら、舐めるなら早く舐めて欲しいと願っていた。
しかし、宏一は結衣におねだりを求めた。明るい部屋で見る結衣の秘部は小さいながらもゆっくりと動いており、秘口が目の前でゆっくり窄まると僅かだがトロッと液体を吐き出している。こんなのを見るのは初めてだった。
「結衣ちゃんのおまんこが動いているよ。時々キュッと締まると中からおつゆが少し出てくるんだ。凄いよ。もうこんなになったんだね。なんて嫌らしくて可愛いんだ。結衣ちゃん、こんなになるなんて、焦れったいんじゃ無いの？」
「んああぁぁぁ、分かってるなら早くしてぇ」
「それじゃ、おねだりを聞かせて？おまんこが焦れったくて我慢できません、早く舐めて気持ち良くしてくださいって」
宏一がのんきに結衣の秘核に向かって話している間に、結衣は限界を超すかも知れないと思った。そして、これ以上焦らされたら息と声だけで中途半端にいってしまいそうだ。それに秘核が焦れったさを通り越して熱くて火傷しそうな感じがする。結衣はこれに耐えられなかった。
「お願い、もう我慢できない。早く、して」
「して、じゃなくて舐めて、だよ。ちゃんと言ってごらん」
「ううっ、早く、舐めて」
「良い子だ」
宏一は下をスッと伸ばして秘核の根元に当て、チロチロと舌の先端だけで舐め始めた。しかし、我慢に我慢を重ねた結衣には刺激が強すぎた。結衣の身体は、強力な意思で我慢させられていた快感を与えられ、瞬時に自動的に反応した。
「んあああぁぁーっ」
結衣は身体が勝手に動くのを止めようとした、つもりだった。しかし、実際には結衣の長い足が宏一の首に巻き付いてグイグイ口を押し付け、更に結衣の手も宏一の頭を掴むとグッと引きつけた。宏一はそれに抵抗できなかった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
宏一の頭が秘部に押し付けられると、結衣の腰は勝手に上下し始めた。宏一の頭に巻き付いた結衣の足が宏一の頭を秘部に押し付け、結衣の両手が頭の位置をがっしり固定し、結衣の腰が秘部を上下させ、宏一の口はべったり押し付けられて強制的にゴシゴシと秘部を貪った。あっという間に宏一の口元は結衣の液体でびしょびしょになった。
宏一は結衣の喜びを確かなものにするため、両手を伸ばして可愛らしい乳房を揉みながら乳首を指で転がした。その効果は覿面だった。
「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ」
結衣は自分から押し付けるのを止めようとしたのだが、乳房に快感が生まれたことで結果的に自分から押し付けるのを強化してしまった。我慢に我慢を重ねただけに、頭の中が真っ白になるほど気持ち良い。

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