ウォーター

第四百九十七部

 
「少し寝ても良い?」
「うん、疲れたんだね。お休み」
「あんなに凄いこと、それも何度も・・・、凄かった。・・・・・でも、嬉しかった。ありがと」
結衣はそう言うと静かに目を閉じて宏一の腕の中で身体を委ねた。
「結衣ちゃん、ありがとう。次に会うまで時間があるかも知れないけど、いつでも待ってるよ。結衣ちゃんが会いたいって思ったらいつでも」
宏一が結衣の髪を撫でながら優しく言うと、結衣は微かに頷いた。
しかし、結局結衣は眠らなかった。終わって直ぐには身体が怠くて寝ないと絶対持たないと思ったのだが、宏一の腕の中で目を閉じても眠くならなかったし、少し静かにしていたことで疲れは気にならなくなった。それに、じっとしている時間がもったいないと思ったのだ。それだけ宏一との残された時間を大切に過ごしたいと思ったからだ。やがて結衣は身体を起こした。
「結衣ちゃん、良いの?まだ時間があるよ」
宏一が時計を見て言った。
「良いの。じっとしてるのがもったいなくて。それに、まだ宏一さんに制服着たところ見て貰ってないし」
結衣はそう言うと、裸のままリビングで脱いだものを集め、それから荷物から着替えを持つと洗面所に向かった。全裸の結衣の後ろ姿を見ながら宏一は『これで結衣ちゃんの裸を見るのもしばらくお預けだな。次はいつかな?もしかしたらもう無いかも知れないな』と思った。結衣の年頃の女の子は気持ちの変化が大きいし早い。今は結衣が宏一にまた会いたいと思っていても、そうならない可能性が結構あることを宏一は経験から理解していた。それは女の子が一生懸命生きている証なのだから、結衣の気持ちがどう変化しても仕方が無いと思っていた。
宏一も起き上がると身支度を調えた。女の子と違って男は簡単だ。結衣が戻ってきた時には宏一は服を着てリビングのロングソファに座りテレビを見ていた。結衣はもちろん制服姿だった。
結衣はそのまま宏一の膝の上に横座りで乗ってきた。
「おやおや、結衣ちゃん、ここに座ると、結衣ちゃんが疲れることしちゃうかも知れないよ?」
「良いの、それならそれで。今はこうしていたいの」
そう言うと結衣は宏一の肩の上に頭を乗せて甘えるように言った。
「不思議、どうしてこんな気持ちになったんだろう?」
「どうして?」
「そう、きっと私が宏一さんと距離を置くって言ったら喧嘩になるんじゃ無いかって思ってた。そして泣きながら着替えてここをでて・・・・・・帰りの電車の中では口を利かなくて・・・・・」
「喧嘩?俺が結衣ちゃんと?」
「喧嘩って言うんじゃ無くて・・・・どうしてって言われて、うまく説明できなくて、それで宏一さんに追求されて・・・・って」
「俺が結衣ちゃんを追求する?何でそんなこと思ったの?結衣ちゃんと離れたくないから?」
「そう、それもあるけど・・・・・。よく分かんない。でも・・・・・・もしかしたら私が宏一さんと離れたくないって思ってるからなのかも・・・・。ごめんなさい。私、子供だったみたい」
「そんなこと言うと『子供じゃないことを教えてあげるよ』っていって俺の手が結衣ちゃんの・・・・・」
「好きにして」
そう言うと結衣は宏一の手を胸へと導いた。
「え?もう終わりじゃなかったの?」
「ぜんぜん。まだ時間があるんだから」
結衣は宏一の肩に頭を乗せたまま言った。そして宏一が触りやすいように少し身体の向きを変えた。胸の膨らみにはコンプレックスを持っている結衣だったが、宏一には自然に手を導ける自分が不思議だった。宏一の右手はしばらくの間制服の上から可愛らしい膨らみを触っていたが、やがて制服の上のホックを掛けたままジッパーを下ろして制服の中に手を入れ、ブラジャーの上から触り始めた。
「ふふふっ」
結衣は小さく笑った。
「どうしたの?」
「ううん、また始まったって思って・・・・・」
「だって結衣ちゃんが良いって」
「もちろんそうだけど、ううん、笑ったわけじゃなくて、でも笑ったけど、そう言う意味じゃなくて。ああん、うまく言えないけど・・・続けて」
「いいの?」
「安心するの、こうして貰ってると。触られると安心するって不思議」
結衣はそう言いながら『これから宏一さんが居ない生活が始まって、宏一さん以外の人とこうなったとしても、こんな気持ちになれるのかな?こんなに安心して優しい気持ちになって、触られていると安心するなんて・・・・』と考えていた。
「ねえ、私って、可愛いの?」
「なんだい、いきなり」
「ううん、変なこと言ってごめんなさい」
「もちろんだよ。とびっきり可愛いよ」
「だって、冷たい感じがしたでしょ?最初に会った時」
「そんなことないよ。確かにクールだとは思ったけど、それよりも一生懸命だなって思ったよ。だって知らない俺にいきなりだったから」
「ああ、そう・・・。ごめんなさい」
「何言ってるの。俺に任せてくれて、本当に一生懸命だったよ。だから、きっとよっぽど好きな人が居るんだなって。それには少しだけ嫉妬したかな」
「バカだったと自分でも思ってる。でも、そのおかげで宏一さんに会えたし、こうなれたから」
「そうそう、きちんと聞いてなかったからもう一度教えて。洋恵ちゃんに目を付けたのはどうしてなの?どうして洋恵ちゃんから俺のことを聞き出そうと思ったの?」
「あぁ、そうか。まだ簡単にしか話してなかったっけ。うん、今なら教えてあげる。洋恵に目を付けた理由」
「うん、教えて」
宏一はそう言いながら、結衣のブラジャーの中心に微かに突起が現れたことに気が付いていた。宏一は指で丁寧に突起の周りを撫でていく。
「ふふっ、くすぐったい」
結衣は小さな声で言った。
「感じてきた?」
宏一が聞くと、コクンと頷く。
「止めて欲しい?」
結衣は首を振った。そこで宏一は愛撫を指から掌に変えて撫で回し始めた。
「これならいい?」
結衣は再びコクンと頷いた。結衣はこのまま続けたらどうなるのか分かっていたが、それでも宏一に優しく愛撫されながら話しているこの時間を止めたくは無かった。先ほど宏一が抜いた肉棒の感覚がまだ身体の奥に残っており、その小さな炎が少しずつ燃えてきている。胸からの優しい快感に秘核が反応し始めたが、結衣はそれも受け入れていた。
「嫌だったら言ってね」
結衣はコクンと頷く。
「それで、洋恵ちゃんに声を掛けたのはどうして?」
「最初は不思議だったの。洋恵が一緒に居るグループの中では時々仲が微妙になるときがあって、落ち込んだりしてるのは何となく分かったりするし、それに彼と喧嘩したらしいとかって言う時もあって、でもちょっとするとまた元気になるの。その理由が分からなかったんだけど・・・・・・」
「洋恵ちゃんが?そんなことあったんだ」
「そう、それで、噂で聞いたの。宏一さんだって」
「俺?」
「宏一さんて名前を聞いたわけじゃ無くて、家庭教師の先生に会うと元気になるって」
「俺に元気づけてもらってるって?」
「うん。でも、何となく分かったの。洋恵はもともとは子供っぽかったのに、いつの間にかすっごく女っぽく見えることがあって、どうしてだろうって噂になったの。それで彼氏じゃ無いかって言われてたの。だから、家庭教師の先生に会うと、きっと宏一さんに、こうやって・・・・・優しくしてもらってたんじゃないかって」
「洋恵ちゃんが元気になった理由が、俺にこうしてもらってたって思ったんだね?」
「そう。だって、彼ができたって聞いたけど、ぜんぜん本気じゃなかったし、少しして別れちゃったもの」
「あぁ、彼氏の件か、そうか、別れちゃったんだ」
「知ってたんでしょ?」
「彼ができたのは聞いてたけど、別れたってのは何となく、かな?」
「それでまだ洋恵にこんな事してるんでしょ?」
「洋恵ちゃんは決まってないけど週に一度くらい突然遊びに来るんだ。悩んでる感じの時もあるけど、ちゃんと元気になって帰って行くよ」
「やっぱり・・・・・そうなんだ・・・・」
宏一はもちろん香奈のことは言わなかった。
「それで、洋恵ちゃんに声を掛けたのは?」
「考えてみたの。洋恵にとって家庭教師の先生ってどんな存在なんだろう?って。それで何となく分かったの。だって、本当の彼だったら他に彼を作ったりしないもの。彼って言うより元気づけてくれる人が居るんだって」
「そう言うことか。分かった。ありがとう。教えてくれて。でも、良く洋恵ちゃんに俺を紹介してくれって言ったね。洋恵ちゃんがOKすると思ってたの?」
「それは聞いてみないと分からないから・・・・・。でも、洋恵は別に彼氏を作ったんだから、可能性はあるって思ってた」
「それで洋恵ちゃんが家庭教師をやらないかって言ってきたんだ・・・・」
「後悔してる?私にこんなことされて」
「まさか。今だってこうしてるじゃ無いの」
「洋恵、ちょっと可愛いし胸のの形がとってもいいから、運動服とかで歩いてると目立つの。男子が真剣に見てるもの。でも私は・・・」
「結衣ちゃんもそんな風に考えるんだ。女の子だね。でも結衣ちゃんのおっぱい、可愛いよ。もう分かってるでしょ?」
結衣は恥ずかしそうにニコッとして頷くと、宏一の手を取ると胸から引き離した。宏一は愛撫に満足したからもう良いという意味だと思ったが、結衣はその手をスカートの上に持ってきた。
「こっちは良いからこっち。もう我慢できない。ううん、我慢したくない、かな・・」
宏一はそれが、胸への愛撫を我慢できないから止めて欲しいのか、それともスカートの中を可愛がって欲しいのか判断できなかったので、そのまま手をスカートの上に置いていたが、結衣はその手をスカートの中に入れた。
「本当に良いの?これを始めたら・・・・・」
「良いの。して」
そう言った結衣の表情は、明らかに上気していた。
「でも、優しくしてね。焦れったいのは嫌。ちゃんと優しくして」
「うん」
宏一は返事をすると、スカートの中の手でパンツを探り、そのまま中へと潜らせていく。結衣はビキニパンツを履いているらしくスカートの中で感じた布地は小さかった。茂みの小さい結衣だから着られるほどの布地の大きさだ。結衣は自然に足を少し開いた。宏一の指がゆっくりと小さな布地の奥に進むと直ぐに小さな茂みへとたどり着き、それを指先で確認しながら進んでいく。
「嫌らしい触り方」
「うん、そうだね。だって、ここの奥には・・・・」
宏一の指が茂みを通り抜けて秘裂へと入っていく。そして秘核の上を通り抜けて小さな平らな部分にたどり着くと、結衣はピクンと反応して顔を横に向けて下を向いた。
「ほうら、結衣ちゃんの嫌らしいところがあるからね」
「・・・・・・んん・・・・」
結衣はもうそれ以上言葉遊びには参加しなかった。目を閉じて宏一の指先が与える快感に身を委ねている。宏一の指先は小さな場所でゆっくりと円を描きながら時折奥の方にも伸びたりして結衣を飽きさせることはない。結衣は自然に足を開いたままゆっくり身体を伸ばしていく。
宏一が触っている場所で女の子が一人上手をする時には快感が持続するように円を描いて触るが、男は自分の肉棒を扱く感覚が抜けないのか前後に行ったり来たりをすることが多い。しかし、女の子が喜ぶのは一瞬でも止まることのない円を描くように触ることだ。結衣はほとんど一人上手をしないが、宏一の優しい的確な愛撫に次第に足を大きく開いて愛撫を少しでもたくさん受け止めようとした。
「んんんんんんん・・・・んんんん・・・・・・」
結衣の表情を見ると、少し横を向きながら静かに喘ぎ始めている。細面の結衣の顎から首筋に続くラインが綺麗だ。
「もうお話は良いの?」
宏一が聞いても結衣は答えなかった。ただ、指先の潤いが少しずつ増えてくることで結衣が喜んでいるのが分かった。
「まだ時間ある?」
結衣は目をつぶったまま聞いた。
「うん、もう少し、50分くらいかな」
宏一の答に満足したのか、結衣は再び黙り込んだ。そして時折『あ』という感じで口を小さく開ける。その幼さと軽く喘ぎながら妖艶な色気の混じった男を誘う表情に宏一は満足した。こんな表情の結衣を見られるのは、知っているのは、今のところ世界で自分だけなのだ。
「気持ち良い?」
宏一が聞いたが、結衣は答える代わりにゆっくりと仰け反り始めた。足も更に大きく開いていく。宏一は結衣の期待に応えようと、触り方を少しだけ強く、大きくした。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
結衣の口から小さな声が漏れ始めた。制服のジッパーは外れているがまだ上は留まっているし、ちょっと見ただけでは普段の制服姿と変わりは無い。宏一は結衣が学校で勉強しているのと同じ姿のまま感じて声を上げていることに喜んだ。


トップ アイコン
トップ


ウォーター