ウォーター

第五十一部

 

有紀の足はゆっくりと擦り合わされ、既に中に潤いをたたえ始

めたことを教えている。宏一は、有紀がはっきりと拒絶したらや

めればよいと思って、

「こっちも優しくしてあげる。そっとするから」

と言い、右手をミニスカートの中に沈めていった。優しくゆっく

りと秘丘をマッサージする。

「アアッ、アーッ、ダメ、許して、今そんな事されたら、ああん、

ダメだったらぁ」

有紀は嫌がってはいるものの、あまりはっきりとは拒絶しない。

どうやらもう少し先に進めそうだ。有紀の足はしっかりと閉じて

はいるが、宏一が胸に軽い刺激を与えるだけで腰がぴくぴくと反

応している。

「ほら、身体が欲しがっているよ。この方が感じられていいだろ」

「ああ、はああっ、くうぅっ、こんな事されたら、これ以上され

たら、本当に・・・、アアッ、ダメッ」

有紀は宏一の手を掴んで引き離そうとする。しかしあまり力は入っ

ていない。しかし、腰の動きは快感を感じながらもどこか宏一か

ら逃げたがっているようだ。しかし、宏一は更に優しく攻め続け

る。秘丘の奥に向かって指で薄い布地の上を撫で、すーっと撫で

ていくと、明らかにポツッと飛び出した部分があった。

「あーーーっ」

有紀の体が更に大きく仰け反る。ゆっくりとその周りを撫で始め

ると、有紀の抵抗は快感に押し流されるかのように無くなっていっ

た。次第に足が開き、時々宏一の指を迎えに行くかのように腰が

クッと持ち上がる。宏一が有紀の腰が動くのを見下ろしながら、

「大丈夫、もっと感じさせて上げるから」

というと、

「いや、こんなの恥ずかしいから。見つめないで、そんなにじっ

と見られると恥ずかしくて・・」

と横を向いてしまう。

「でも・・・、夢中になりそう・・・」

そう笑みを浮かべて言いながら、宏一の与える快感を楽しみ始め

る。しかし、宏一がそれ以上になかなか進まないので焦れてきた

らしい。やがて息を弾ませながら、

「もう、するのなら早くして。こんなのいや」

と有紀は宏一に抵抗しないことを告げ、身体の力を抜いてグッタ

リと宏一の腕に預けた。

とりあえず有紀の身体から抵抗が無くなったので、それでは、と

宏一は上半身裸になった有紀をベッドの中心に移し、俯せの姿勢

をとらせ、尻の方からゆっくりと指を秘核の方に差し込んでい

く。

「あ・・・あ・・ああん、あっ、そこっ、ああーっ、あうっ、あ

うっ、それっ」

有紀は安心して感じられるようになったのか、少しずつ腰を突き

上げて宏一の指を迎えに行く。宏一はそのまま有紀の足を開き、

尻を突き出した格好にすると丁寧な愛撫を再開した。この格好で

は秘核が少し飛び出しているのがよく分かるので、思う通りに快

感を与えられる。周りをゆっくり撫でたり、秘核を押したりして

有紀の身体を快感の渦に巻き込んでいく。

次第に有紀は秘核だけでは満足できなくなったのか、身体を持ち

上げて四つん這いの姿勢をとるようになった。

「こっちもして欲しいんだね」

乳を搾るように有紀の長めの乳房を握ってやると、

「ああーーっ、こんなの良すぎるっ、アアン、アーーーッ」

有紀の口から小さな声が絞り出されてきた。有紀の乳房は長いが

充分な硬さを保っており、その弾力のある感触は宏一も楽しむこ

とができた。しかし、最後の一枚を身につけた状況では、有紀の

身体は決定的な快感が得られないようだ。

次第に腰を少し振ったり、何度も尻を高く突き出したりして有紀

は更に高みに登ろうとする。宏一は、秘核の愛撫は優しいものに

とどめていたので、有紀が不満を持て余しているのは手に取るよ

うに分かっていた。だんだん腰が強い刺激を受けようとして動き

始める。それでも宏一は有紀の望む満足は与えなかった。とうと

う我慢できなくなった有紀は、

「アアッ、三谷さん、もう、もう我慢できない、早く、いじめな

いで、こんなのいや、ちゃんとして」

「こっちはどうされるのが好きなの?」

そう言いながら有紀の秘核の周りをゆっくりと撫でる。

「そんな、アン、アン、そんなこと・・」

「言ってごらん、その通りにして上げるから」

「・・いや・・」

「指でゆっくり撫でられるのがいいの?それとも中に入れたり出

したりするのがいいの?」

有紀は何かを言いたそうだが黙ったままだ。

「それともお口で愛されるのがいいの?」

有紀がピクッと反応する。

「お口でして欲しいんだね?」

宏一が有紀のうなじを唇で愛撫しながら囁くと、ほんの微かにう

なずく。宏一は、有紀の身体をゆっくりと仰向けにすると、自分

の服を脱いでから、有紀を優しく抱きしめてキスをした。

「いつもはこんなこと言わないのよ。でも、今日は凄く感じてる

から・・・自分からなんて普段は言わないのよ」

有紀はうなじからゆっくりと乳房を愛されながらうわごとのよう

に弁解する。

「いいんだよ。感じることだけ考えて」

そう言うと、ミニスカートの中からパンツを引き出し、そのまま

脱がしてしまう。全裸にミニスカートだけを身につけた有紀の身

体は、官能的な身体の極致と言えた。胸と腰は充分に発達してい

るのに、腰は驚くほど細い。宏一はスカートをまくり、その中の

茂みを明らかにすると、ゆっくりと舐め上げる体制に入った。有

紀は足を大きく拡げられてももはや何も抵抗しなかった。

有紀の茂みは狭い範囲に固まって生えており、真ん中にぱっくり

と茂みが割れて秘唇が覗いている。

宏一の目の前には、既にたっぷりと液体を吐き出した秘唇があっ

た。秘核が飛び出すほど発達しているのに秘口までは、かなり深

さがある。平面的なものに比べて、舌で舐め上げられるときには

かなり微妙な刺激を受けやすいようだ。

「ああ、息を・・・ダメ・・かけないで・・アアン」

茂みの上を見上げると、既に有紀は乳房に両手を添えて宏一が始

めるのを待っている。乳房はいつもは自分で揉むのだろう。しか

し、宏一は有紀にさせるつもりはなかった。両手を伸ばして有紀

の手を握る。有紀は一瞬驚いたようだったが、おとなしく宏一の

手を握ってきた。そして、宏一がゆっくりと舌を這わせ始めると、

絞り出すような声を上げて快感を伝える。

「はあッ、それ、イイッ、あああっ、こんなにいいなんて、ああ

あーーっ、はーッ、我慢できなイーッ」

有紀は宏一の両手をギュッと握って快感に耐える。しかし、時々

両手の力がふっと抜けて手を持ち上げそうになるのは、自分で揉

みたくて仕方ないのだろう。

しかし、この乳房は宏一が自分で揉むことに決めていた。宏一が

有紀の手を宏一の頭に導くと、乳房をあきらめたのか有紀はその

まますぐにしっかりと宏一の頭を掴んで位置を固定し、自分から

腰を使い秘唇を宏一に擦り付ける。どうやら有紀は腰を突き上げ

るやり方が好きなようだ。

宏一の舌は秘唇の中の秘口から、外に突き出した秘核まで大胆に

舐め続ける。そして、両手を延ばして乳房をぎゅっと掴んで揉み

始めると、有紀は、

「ああーーっ、素敵、全部、全部ーーっ」

と大きく仰け反り、宏一の頭をグッと更に秘唇に擦り付ける。ま

るで前後に雄と雌が繋がったかのように、有紀は声を上げ続け、

細い腰は生き物のようにくねくねと動き続けた。

 やがて有紀の反応が少し鈍くなったので宏一が顔を上げると、

有紀は激しい息をしながら放心したようにぐったりとなっていた。

「このままいかせて上げようか?それとも入れて欲しい?」

「はあ、はあ、はぁ、三谷さんに・・任せる・・・」

有紀は荒い息の下からまだ物足りないというように両手を宏一の

方に伸ばしてくる。宏一は有紀のスカート脱がせて全裸にすると、

挿入の体勢を作り、先端をあてがい、乳房を揉み始めた。

「どうなの?入れて欲しいの?それとももう少し可愛がってから

にする?」

有紀の上に軽く覆い被さって話しかける宏一の体勢は、まるで偶

然肉棒の先端が当たっているかのようなので、有紀は宏一が気づ

いていないものと思ったらしい。

「アアン、いや、当たってる。三谷さん、こんなに気持ち良くて、

ああん、入っちゃう」

有紀はそう言いながら腰をひくひくと突き上げるが角度が合って

いないので肉棒は入らない。

「入れて欲しいの?」

宏一はゆっくりと乳房を揉みながら指で先端を可愛がる。有紀は、

少し横を向いて喘ぎながらもこくんと頷く。

「じゃあ、ちゃんと言ってごらん。言えたら入れるよ」

宏一は更にゆっくりと乳房を可愛がりながら、うなじに唇を這わ

せる。

「は、はぁ、はあ、ン、アン、そんなこと、アアッ、早く・・・」

有紀の腰は宏一の肉棒を何とか迎え入れようと動くが、入りそう

で入らない。焦れったさで有紀の頭の中が真っ白になっていく。

宏一が身体を縮めて肉棒を当てたまま乳首を舌で転がし始めると、

有紀の中で何かが限度を超えた。

「アアッ、もうダメ、早く入れて、ペニスを中に入れて、欲しい

の、もう我慢できない。突っ込んで。欲しいの・・・あ、ああア

ーーーッ、凄い、アアッ、こんなに、ふ、深いッ」

有紀の中は比較的ゆったりとしていたが、入り口だけは狭く、深

々と差し込むとちょうど宏一に長さがぴったりだ。何より素晴ら

しいのは乳房を揉み込むと、有紀の可愛い声と同時に入口がそれ

に合わせてきゅっと締まるのだ。この構造を楽しむにはあまり激

しい出没はしない方が良い。

奥の方に差し込んだまま、クックッと肉棒を押し込みながら、乳

房を揉み込み、乳首をコリコリと指で転がす。

「はあッ、はあッ、はあッ、凄い、はあッ、こんなの、初めて、

はあッ、アーッ、いいーっ」

有紀は更に深く迎え入れようと、両足を宏一の腰に巻き付け、更

に宏一の背中の方に両足を引き上げていく。

「両手で膝の裏を持って足を開いて」

そう言うと、言われたとおり、自ら大きく両足を全開にして宏一

を迎え入れ、頭を左右にゆっくりと振りながら、

「アアン、イイッ、このままよ、もっと、はううーっ、このまま、

抜いちゃイヤ、あああーーっ、グッてして、良すぎるーッ」

と激しく悶える。やがて、有紀の声が一段と高くなり、有紀全体

がゆっくりと狭くなってきた。入り口の締め付けも少しきつくなっ

たようだ。

「どうするの?楽しむためにゆっくりにしようか?ちゃんとおね

だりしないと・・・」

「いや、このまま、アアッ、抜いちゃイヤ、お願い、このまま、

ちゃんといかせてぇ、はやくぅ、アアッ、それッ、そこ、あ、あ

あ、あああっ、あーーーーっ」

有紀は更に大きく仰け反り、最後の体勢に入る。宏一はそれに合

わせて乳首をぎゅっと押し込み、肉棒を深々と差し込むと、有紀

の入り口はギュッと一度強く締め付けてから、ピクッ、ピクッ、と

軽い痙攣を伝えてきた。

有紀は息を止めて絶頂を極めている。宏一は深々と差し込んで断

続的な締め付けをたっぷりと楽しんだ。

やがて有紀の痙攣の間隔が長くなってくると、それに合わせて有

紀の身体全体がピクッ、ピクッと小さく痙攣し、有紀が酸素不足

を取り戻すかのように激しい息を始めた。

宏一自身はあまり出没しなかったので最後まではいかなかったが、

有紀は充分以上に満足したようだ。宏一が肉棒を抜くと、

「ああん、今はダメェ」

と身体を横にして宏一にすがるように甘えてくる。宏一はまだ充

分に元気な肉棒をどうしようかと持て余した。すると、有紀はま

だ息が整わない内から体を起こし、

「今、するから・・・待って・・」

と言ってだるそうにベッドの横に降りると、ゆっくりと宏一の肉

棒を口に含んでフェラチオを始める。どうやら彼との習慣らしい。

有紀の口の中は気持ち良かったが、いくらもしない内に、

「はあ、はあ、ダメ、ちょっと目眩が・・・ごめんなさい・・・

ちょっと待って・・・すぐするから・・・」

と床に座り込んだままベッドに突っ伏してしまう。宏一はベッド

から降りると、

「そのままでいいよ。少し休んでごらん。お口はしなくてもいい

から」

と言ってタバコに火をつけ、冷蔵庫からコークを取り出して渇い

たのどを潤す。宏一がゆっくり一服し終わっても有紀はまだハア

ハア言っていた。タバコをもう一本吸い終わる頃になると、まだ

息が荒いながらも有紀は頭だけ起こして、

「凄かった。あんなに凄い事されるなんて・・・途中からほんと

に夢中になっちゃった」

と言う。



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