ウォーター

第五百十一.五部

 
「うん、そうだよ。俺は何もしないからね。それなら舞さんは感じすぎることも無いから安心でしょ?」
「そう・・・・・わかったわ」
舞が了承すると、宏一は舞の部屋着の細いベルトにローターのスイッチのベルトクリップを引っかけると、ローターをそっと舞の中に押し込んでいった。
「んんんんんーっ・・・・やっぱりおっきい」
「だいじょうぶ?」
「うん・・・・・だいじょうぶ・・・・だけど・・・・・ああぁぁぁ・・・はやく」
舞はローターのスイッチも入れていないのに声を出しそうになり、慌てて催促した。
「そこのスイッチを入れてごらん?」
「これ?押すの?」
舞がスイッチを入れると、舞の中でローターが動き始めた。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
舞は思わずゆっくりと仰け反っていく。
「まだ一番弱いからね。強くしたくなったら、自分でスイッチをもう一回押すんだよ」
「そんなこと・・・・あああああぁ、声が・・・あああぁぁぁぁ、声が勝手に出るなんて・・・・・あああぁぁぁぁ」
「気持ちいいんだね。そのままいっぱい感じてごらん」
「こんな恥ずかしいことしてるなんて。男の人の腕の中でしてるなんて」
「そうだよ。舞さんは俺の腕の中でローターを使って感じてるんだ。気持ちいいんだね。可愛いよ」
その時、舞は突然恐ろしいことに気が付いた。今まで部屋でこっそり使っていた時は、奥の方で感じてから最後に出し入れすることで入り口の敏感な部分をたっぷり刺激して最高の絶頂を得ていた。しかし、宏一は何もしないと宣言している。このままでは絶頂の手前までしか行けない。舞は先程宏一が『身体の反応できっと分かる』と言っていた意味を理解した。
「だいじょうぶ?」
宏一が静かに聞いてきた。
「あぁぁ、だいじょうぶ」
大丈夫としか答えようがない。
「強すぎない?」
「うん・・・・あぁぁぁぁぁ・・・・やっぱりすごい」
「いっぱい感じて。もう指で感じるのは分かってるんだから」
宏一の声は優しく響いたが、既に舞はローターの威力をたっぷりと感じていた。
「す、すごい・・・・・ああぁぁぁぁ、こんなになるなんて。これは大きいから・・・」
舞の言うようにミニローターよりはひとまわい大きいので、奥に入っていても振動が入り口の敏感な部分に響いてくる。舞は宏一の膝の上から少し身体を起こし、宏一にしがみつくようにして快感に耐えた。そして、このままいけるかも知れないと思った。ローターはそれほど奥に入れてないので入り口の敏感な部分も感じており、快感はかなり強い。
宏一は優しく舞の髪を撫でながら優しい目で見下ろしながら、舞と同じことを考えていた。
「この前あげた奴は一番小さいのだったから、今入ってるのよりもっと小さいと思うんだ。でも、今度のはそれに比べると少し大きいから」
「わかってる。・・・・・んんんん・・・・はあぁぁぁぁ」
「このままいってごらん?」
宏一はそう言って舞の耳元を優しく刺激してきた。それだけでとろけるような快感が舞を包み込み、更に快感のレベルが上がってくる。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
しかし、舞は分かっていた。ここまでは感じるが、最後の詰めができないと最高にはなれない。しかし、大きいローターを使ってもいけないのだと思われたくない。ちゃんと宏一の腕の中でいって見せたいのだ。それに、このままだといけないのは確かだが、快感のレベルはかなり高い。舞は足を閉じて快感のレベルを上げようとしたが、快感は強くなったもののいける快感ではない。
「お、おねがい」
舞は宏一にしがみついて言った。
「どうしたの?」
「ンあぁぁぁぁぁぁぁ、とっても気持ち良いの。だから、お願い、このまま・・・お願い、宏一さんの指でいかせて、んんんん、んあああぁぁぁぁ、おねがい。指でいかせて」
舞はローターを感じながらなら、宏一の指で秘核を可愛がって貰えば直ぐにいけるはずだと思った。しかし、宏一の答は舞の期待を裏切った。
「ダメ。何もしないって言ったでしょ?」
「そんなのイヤ、お願い、はあぁぁぁぁぁぁ、ね?指でして?」
「だあめ。このままだよ」
宏一はそう言うと、耳元や項を指で可愛がってきた。
「これだけだよ」
宏一の愛撫と言葉はあくまで優しい。舞は気持ちいいのと焦れったいのとで気が狂いそうになってきた。今すぐにローターを軽く数回出し入れすれば全身を素晴らしい快感が貫くことがはっきりと分かっているだけに、このままは辛すぎる。
「ねぇ、私、どうすればいいの?おねがい」
舞は喘ぎながら宏一にしがみついて言った。すると、宏一はゆっくりと舞の部屋着の紐を解き始めた。
「舞さん、おっぱいを可愛がってごらん。きっともっともっと気持ち良くなれるよ」
宏一は優しい声でそう言った。更にローターのコントローラーを部屋着のベルトから外してベッドの上に移すと、部屋着のハーフパンツも脱がせてしまった。舞は部屋着の下には何も付けていなかったのであっという間に全裸にされてしまった。しかし、今の舞には裸にされたことよりも宏一が何もしてくれないことの方が問題だった。
「きれいだよ。とっても。舞さんが気持ち良くなるところ、見たいんだ」
宏一はそう言いながら舞の髪を優しく撫でている。しかし、いきそうでいけないギリギリのところで身を焦がしてる舞は、腰を動かしたいし、指でローターを出し入れしたいが、宏一には見られたくない。
「いや、見ないで。お願い、もう我慢できない」
「それじゃ、キスしてれば良い?右手をおまんこに差し込んでごらん」
宏一は舞の右手を茂みの上に持って行くと、舌を差し込んで絡め始めた。すると舞は最初少しだけ舌を絡めてきたが、直ぐに右手の指で秘口からでているコードを摘まむと、数回出し入れした。
「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ」
舞は絶頂の快感にキスどころでは無くなり、顎を突き出して仰け反ると身体を硬直させた。宏一はキスを終えて頭を上げたところだったので、舞が股間のコードを摘まんで絶頂している姿をしっかりと見てしまった。真っ直ぐに伸びた舞の細い身体は美しい。同じ細身でも結衣の姿とはまるで違う大人の女の姿だった。
舞は絶頂の余韻に包まれながら、宏一にしっかりと見られたことが分かったが、なぜか後悔は無かった。もともとローターは宏一に教えられたのだし、今だってローターを入れてくれたのは宏一なのだ。舞はそう思うと、宏一に身体を任せて余韻に浸った。
もちろん、宏一も舞が自分でいく姿を見たことを隠そうとはしなかった。
宏一は部屋着を脱ぎ捨てローターのスイッチを切ると、舞の身体を抱き上げて、そっとベッドに横たえ、自分も添い寝して優しく髪を撫でながら言った。
「舞さんが自分でいく姿を見たかったんだ。鹿児島でも使ってくれてたんだね。嬉しいよ」
「もう・・・・バレちゃったじゃないの・・・・意地悪」
「一人で大変な仕事をしてたんだ。それくらい当たり前だと思うよ」
「もう言わないで」
「でも、まだこれからだからね」
「これから?」
「そう。まだコントローラーを使ってないでしょ?」
「あれ、どうするの?」
「こうするのさ」
宏一はそう言うと、ベッドの上に転がっていたコントローラーを手に取り、舞の目の前でスイッチを入れた。
「んああぁぁぁ、またするのぉ?」
舞は突然ローターが振動を始めた事に驚いた。
「わかった?」
「分かったから、切って。早く」
宏一がスイッチを切ると、舞はコントローラーを宏一から奪おうとした。
「ダメだよ。これは今夜は俺のもの」
「こっちにちょうだい」
「だあめ」
そう言ってまた宏一はスイッチを入れた。
「あっ・・・・・くぅぅぅぅぅっ、ダメ、お願い、ああああぁぁぁ、ダメ、負けちゃいそう、ああああぁぁぁぁぁ」
「さぁ舞さん、いっぱい感じるんだよ」
「ああああぁぁぁ、ダメ、これじゃ、ああぁぁぁ、起き上がれない」
舞はそう言いながら、ゆっくりと身体を起こしていった。しかし、自分からローターを抜こうとはしない。舞もこれはゲームだと分かっているのだ。そして、それを受け入れたと言うことは、舞も今夜は徹底的に宏一にローターで可愛がって貰うことにしたと言うことだ。それに、もともと自分でローターを持ってきていたくらいだから、宏一と一緒に楽しむつもりだったのだ。
舞はゆっくりと身体を起こしたが、四つん這いになるのが精一杯で、そのまま喘ぎ始めた。
「ああぁぁぁぁぁ、だめ、また・・・・ああぁぁぁ」
「どうしたの?」
「身体を動かすと、中から・・・・ああぁぁぁぁぁ」
四つん這いになったまま動かない舞の秘口からはコードが一本延びており、舞が動く度にローターを包み込む肉壁の具合が微妙に変わり、新しい快感が湧き上がっていることがよく分かった。
「そのままでいてごらん」
宏一はそう言うと、舞の隣で膝立ちになると、下向きに三角に小さく尖った乳房を左手でも見回しながら右手を尻から秘部へと伸ばしていき、指先で秘唇を可愛がり始めた。
「ああぁっ、そんなにしたら、ああっ、ああぁぁぁぁっ、ああんっ、いっちゃいそうっ」
「いってごらん」
「あああぁぁぁーーっ、こんなのだめぇぇぇーーーっ」
舞はまるで誰かに助けを求めるかのように手を前に伸ばし、ベッドのヘッドボードを掴もうとしたが届かない。すると、秘唇に埋もれた宏一の指が秘核のあたりをクニクニと可愛がると同時に、下向きに僅かに尖っている乳房を軽く掴んで下に引き下ろそうとした。
「あああぁぁぁーーーーーーっ、いくぅーーーーーーっ」
舞は乳房を引き下ろそうとする宏一の動きに抗うように上体をグッと仰け反らせると、絶頂を覚悟した。すると舞の秘口に宏一の指がズボッと入り、グニグニと中を優しく掻き回す。
「んああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、はうぅっ」
舞はガクンッと身体を上下に揺らすと、ドサッとベットに沈み込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
舞は仰向けになって息を弾ませている。宏一はローターのスイッチを切ると、舞に添い寝して軽く抱き寄せ、髪を優しく撫でながら耳元で囁いた。
「可愛いよ」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、こんなこと、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、してるなんて、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「いや?」
宏一が聞くと、舞は首を左右に振った。
「今夜はもっとするからね」
宏一が抱き寄せた舞の髪を撫でながら言うと、舞はコクンと頷いた。
「まだ入ってるのは分かる?」
舞はコクンと頷いた。
「今は・・・中にあるのは分かるけど・・・・・」
「感じない?」
舞は再び頷いた。
「このままでもいい?」
舞が頷くと、宏一は舞をそっと仰向けにすると、ほとんど平らな乳房の上にちょこんと乗った乳首を口に含んで舌を這わせ始めた。
「んんっ、まだ感じないのに・・・・・」
いった直後で敏感なままだが感じないのだ。
「きっともうすぐ・・・だよ」
宏一がそう言うので、舞は乳首に舌を這わせる宏一をそのままにしておいた。感じなくても、自分の胸を優しく愛撫してくれる宏一が嬉しいし、それを受け入れている自分も嬉しい。自分がとても優しい気持ちになっているのがよく分かる。舞は自分の心の奥深くにまで宏一が入ってきていることに気が付いた。そして、鹿児島の部屋では宏一に貰ったローターで一人上手をしていたのは、感じるのが楽しいと言うよりも、宏一に愛されたいという気持ちの方が強かったのだと気が付いた。
そう思うと、再び身体が反応を始めた。
「んん・・・・・」
「感じてきた?」
「そうみたい・・・」
まだ動いていないとは言えローターが入っているからか、感じ始めるとどんどん身体が敏感になってくる。舞は静かに目を閉じた。感じる体勢に入ったのだ。宏一の口の中に入っている乳首が次々に喜びを湧き上がらせる。
「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
舞は柔らかな快感にゆっくりと仰け反って胸を突き上げた。もっと宏一に可愛がって貰いたいという気持ちの表れだ。しかし舞が仰け反ると、宏一は唇での愛撫を止めてしまった。
「あ・・・ん???」
舞が目を開けると、宏一は両手の指を全て使って乳房を裾野から乳首に向かって撫で上げ始めた。
「んんっ・・・んっ・・・んんーっ」
舞は今まで放っておかれた乳房が敏感になっていることに驚いた。
「ほうら、こんなに敏感になってる。ほら」
宏一が触られていない乳首に息を吹きかけた。
「あっ」
舞は乳首が敏感なままになっていることに驚いた。
「ほら、乳首も敏感になってる。ふぅっ」
「あんっ」
「ほうら、もうどんどん敏感になってくるね」
宏一が指先で乳房を可愛がると舞は身体を捻って焦れた。





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