ウォーター

第五百三十五部

 
「あああぁん、まだそれをするなんて。ああぁぁ、時間無いのに」
さとみはそう言いながら宏一に舐められていたが、直ぐに両手で宏一の頭をそっと抑えて押し付けてきた。宏一の舌だけで無く口や顔でも愛されたいのだ。
「ああううぅぅっ、ああああああああ、こんなに舐められるのが気持ちいいなんて」
さとみはまるで言い訳をするように声を上げながら宏一の頭を抑えていた。宏一はさとみに答えるように軽く乳房も可愛がる。もちろん里美の乳首は敏感なのでそっと可愛がるのだ。
「いやん、あああぁぁ、だめ、こればっかりしてたら時間が、あぁぁぁぁぁ、お願い、もうちょうだい」
さとみはそう言いながらも腰をクイクイと動かして舐められるのを楽しみ、宏一の頭を抑えたまま軽く頭だけ仰け反って喜んでいる。さとみは『本当にきもちいい。こんなこと覚えたら絶対病み付き確定』と思った。宏一は常に優しくそっと舐めるので痛くなる心配が無いから、恥ずかしささえ我慢できれば安心して楽しめる。そして『押さえ付けたりして、宏一さん、びっくりしたかな?でも、絶対宏一さんなら大丈夫。このまま何度でもいけそう』と思った。
すると、宏一がグイッと頭を上げた。さとみと視線が合った。
「来て」
さとみが言うと、宏一はさとみの上に被さってきた。宏一が肉棒の先端を宛がうと、さとみが微妙に位置を調整する。そのまま宏一は何も言わずに肉棒をゆっくりと押し込んでいった。
「うっ、そのまま・・・・ううう・・・・奥まで・・・」
さとみは『昨日から何度も入れてるのに、まだこんなに凄いなんて』と思った。そしてちょっとだけ『こんなにおっきいの何度も入れたら緩くなったりしないかな?』と心配した。上に被さられて肉棒を押し込まれると全く逃げようが無い。さとみはじわじわと肉棒が入ってくる感覚に集中し、宏一の首に手を回して足の裏で宏一の腰を挟みながら声を堪えた。
「うううっ・・・・うううっ・・・・・・」
「さぁ、これくらいかな?だいぶ入ったよね?どう?」
「このまま、ちょっと待ってて」
「うん、感じ始めるまで待つよ。どうする?ズボズボして欲しい?それとも、じっとしてたほうが良い?」
「任せる。最高にして」
「そうだね。最後だからね」
「出しても良いのよ」
「でも、それだとシャワー浴びてる時間が・・・・・」
「気にしないで。何とかするから」
「うん、わかった・・・・・・だから、お願い」
宏一とさとみはこの会話で覚悟を決めた。さとみは既に感じ始めており、宏一が少しでも動けば声が出るのは分かっていた。だんだんじっとしているのが辛くなってきた。
「ねぇ、宏一さん」
さとみは困ったような顔をして宏一を見つめた。表情は明らかに上気しており、さとみの中の潤いも十分だ。
「ズボズボして欲しい?」
「うん、して」
「それじゃ、先ずこうして」
宏一はそう言うと、さとみの膝を揃えて折りたたんでさとみの前で揃えた。これでさとみはしゃがんだ姿勢で挿入されたことになる。
「あああ・・・・これは・・・んんんん」
「両足を揃えると感覚が変わるよね。始めるよ」
宏一はそう言うと、ゆっくりと動き始めた。
「あああぁぁぁぁ、これ、気持ちいいっ、ああっ、あああぁぁっ、こんなにっ」
さとみは急速に駆け上がっていった。もちろん宏一はこれだけで終わりにするつもりは無く、さとみの中がしっかりと締まるように最初はこの姿勢で入れたのだ。ゆっくりと出没していると、少しずつさとみの中が締まってくるのが分かる。
「ああっ、あああぁぁっ、ああんっ、だめ、このままいっちゃいそう」
「いってごらん。いっぱいいくんだよ」
「ああっ、ああぁぁっ、ああぁぁーーっ、気持ちいいーーっ」
さとみは身動きできないし、膝を前で揃えているので宏一に抱きつくこともできない。さとみは頭を左右に何度も振って限界に来ていることを教えた。
「もう、いっちゃいそう、ね?いい?ねえっ?」
「そうら、いってごらん」
宏一は肉棒の長さを全て使って大胆に力強く出没を始めた。今まではさとみが肉棒に馴染んでいなかったので控えていたが、今は思い切り腰を使った。不意に強力な出没を与えられたさとみは一気に駆け上がってしまった。
「ああああぁぁぁぁっ、んがあぁぁぁっ、あうううぅぅんんっ」
さとみは変な声を出して絶頂してしまったが、自分でも声はどうしようもなかった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・」
息を弾ませているさとみに宏一は、さとみの膝を開くと乳房を可愛がりながらお代わりを始めた。
「今度は本番だよ。最高にしてあげる」
そう言うと、膝立ちの姿勢のまま出没は少し控えめにして乳房と乳首を優しく丁寧に可愛がり始めた。
「ああぁっ、またこんなに、ああぁっ、いやぁんっ、こんなにしないでぇ、身体が覚えたらどうするのよぅ、あああぁっ、ンあああっ、ああっ、いやぁ、見ないで」
さとみは恥ずかしがりながらも乳房を突き出して声を出し始めた。
「いっぱいさとみさんの身体に覚えて貰うよ」
「嫌あぁ、明日から会社で顔が見れなくなるぅっ、あああぁっ、そんなに奥まで入れられたらぁっ、あああぁぁっ」
宏一は突然出没を止めた。
「それじゃ、しないほうがいい?」
「ばか。そんなはず無いでしょ」
「わかった」
宏一はまた動き始めた。
「ねぇ、私もしていい?」
「してごらん」
宏一の許しを得ると、さとみは宏一の動きに合わせて自分から腰を突き上げて肉棒を最大限楽しみ始めた。さとみは小柄なので突き上げも小さくクイックイッと可愛らしい。
「あああぁんっ、だめぇ、やっぱり最高っ、気持ちいいーっ」
さとみは夢中になって最後の一発を楽しみ始めた。
「ほうらぁっ、だんだん早くなるよ」
さとみは完全に夢中になって頂上を目指していた。
「してぇっ、もっとぉっ、ああぁぁっ、全部してぇっ、てっぺんに連れてってぇーーっ」
さとみの中はどんどん締まってきた。その中でゴシゴシと出没するので最高に気持ちいい。宏一はこのまま放出まで進めると思った。
しかし、さとみはもう限界だった。さとみはこれ以上持たないと思ったのか宏一に両手を差し出した。どうやら抱いて欲しいらしい。宏一はそのままさとみに被さると、両手でぎゅっと抱きしめて腰を最大限使った。
「うああああああああああああっ」
さとみも両手両足で宏一にしがみつくように抱きつくと、宏一の出没を最大限受け止めて駆け上がった。
「はうぅぅーーーーーーーーっ」
さとみは宏一の放出まで持たなかった。宏一に抱きしめられたまま身体をビクッビクッと震わせたのだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・」
激しく息を弾ませるさとみは、まだ口をきけなかったが頭の中では『まるで麻薬みたい。こんなの教えられたら今までのは何だったのっていう話。いったときの感覚がぜんぜん違う。まだ指が痺れてる』さとみは微かに震えている指先を見ながら宏一にのめり込みそうな自分に気が付いた。
結局宏一は放出できずに肉棒を抜き去った。すると、さとみはゆっくり身体を起こすと脱いだものを全部持ってバスルームに行った。宏一も身支度を開始した。ふと見ると飛行機の出発まで1時間を切っていた。慌ててさとみに声を掛けた。
「離陸まで1時間だよ。ホテルから空港までは十分くらい」
「わかった」
さとみは数分で支度を終えて出てきた。もちろん宏一は全て終わっている。
「早かったね」
「着るだけだもの。宏一さん、出さなかったのね」
「うん」
「私ばっかり・・・・でも、ありがとう」
そう言うとさとみは軽くキスをしてくれた。
「キスはこれで最後。後は会社の私になるから」
「うん」
二人は荷物を纏めるとフロントでチェックアウトし、玄関からタクシーに乗った。
「空港まで」
そう言ってから宏一はさとみに言った。
「シディホテルに泊まってると、タクシーを捕まえやすいのがいいね」
「そう、ビジネスホテルだと呼べないし、通りで掴まらないと大変だものね」
空港までは十分もかからなかった。二人は宏一の携帯でチェックインすると、ゲートに向かった。
「どうやら間に合いそうだね」
「本当に福岡空港って街の隣なのね」
さとみは空港の中を見渡しながら、来た時のことを思い出そうとしていた。しかし、かなり飲んでいたので記憶は断片的だ。
結局二人は搭乗開始後数分で乗り込むことができた。
「少し寝ます」
そう言うとさとみはさっさと寝てしまった。さすがに疲れがドッと出たのだ。さとみはまだ秘部が疼いているような感覚を味わいながら、『この感覚を覚えている間は泣かなくて済みそう』と思った。実際、昨日よりも今の方が別れたことをしっかりと実感している割には冷静でいられるのが不思議だった。昨日は連絡のラインを見るだけでも怖かったのがウソのようだ。さとみはそんなことを考えているうちに寝てしまった。
帰りの飛行機は少し揺れたが、さとみは一度も目を覚まさず、着陸のショックでも起きなかったので宏一が起こした。
「あぁ、もう着いたの」
と言っただけで、飛行機がゲートに着いても何もいわなかった。そして、飛行機を降りてセキュリティエリアから出ても何も言わず、宏一が送っていこうと言っても断って私鉄に乗って帰って行った。
さとみが居なくなると、気を遣う相手が居なくなったので宏一も一気に疲れが出てきた。なんと言っても昨日は大酒を飲んで夜中過ぎまでさとみを抱いていたし、今朝も朝食も抜きでさとみの痴態をたっぷり楽しんだのだ。そのツケが今になって一気にやってきた感じだった。
そして洋恵が今日の夕方に来るかも知れないと思い出した。明日はだめなので仕方ないのだが、身体が猛烈に怠いし、電車で立っていても寝てしまいそうなほど疲れている。慌てて携帯を確認すると、洋恵から『たぶん行くと思う』と返事が来ていた。
このままでは乗り過ごしてしまうかも知れない。拙いと思った宏一は、乗り換えの駅で外に出るとコンビニで眠気覚ましと栄養ドリンクの一番高い奴を買って飲んだ。栄養ドリンクは値段と中味が比例するので疲れているときは売っている一番高い奴を飲むのが宏一の主義だった。
その栄養ドリンクの効果があったのか、部屋にたどり着いた頃には疲れはほとんど気にならなくなっていた。もう3時なので、洋恵が来るまでに一眠りする時間は無さそうだ。宏一は眠気覚ましを兼ねてシャワーを浴びると、洋恵が来るまで簡単な仕事をして時間を潰した。
「ピンポーン」
チャイムの音で宏一は目を覚ました。どうやら仕事をしていたのに、いつの間にか目をつぶっていたらしい。慌ててドアを開けると、制服姿の洋恵が立っていた。
「洋恵ちゃん、どうぞお入り下さい」
宏一の笑顔に洋恵も笑顔になった。宏一は抱きしめようとしたが洋惠はすり抜けてしまった。
「おじゃましまぁーす」
宏一をすり抜けて部屋に上がった洋恵はいつものように部屋の中に入ると、今やホームポジションとなったちゃぶ台の前に座って宏一を待った。もちろん洋恵は宏一が抱きしめようとしたことに気づいていた。しかし、あそこで抱きしめられてしまうと、その後が面倒になりそうだったので真っ直ぐにここに来たのだった。
洋惠の弾けるような笑顔を見た宏一は一気に元気が出てきた。もう疲れも気にならない。宏一は洋恵の後ろに座ると、両手を洋惠の脇に差し込んで制服の中の膨らみを確認してから耳元で囁いた。
「洋恵ちゃん、来てくれて嬉しいよ。どうしたの?」
宏一の言葉に、洋恵の返事は意外なものだった。
「センセ、シャワー浴びてたの?」
洋恵は宏一の身体から上がってくる臭いに気が付いたのだ。
「あ、うん、洋恵ちゃんが来るのを待ってる間に寝ちゃいそうだったからシャワーを浴びたんだ」
洋惠はちょっと俯いて小さな声で言った。
「でも来るかどうか分からなかったでしょ?」
「うん、それでもちゃんと待っていたかったんだ。来なかったらそれから寝れば良いんだから」
「うわぁ、センセ・・・・・・ありがと・・・・」
洋恵は一気に身体が熱くなった。
「でも、香奈ちゃんからは連絡無かったよ?」
「香奈には話してきた。本当よ。もう香奈はセンセにあんまり会いたくないみたい。勝手に行ってくればって言ってた」
「そうなんだ」
「先週、私の後に香奈が来たでしょ?どうしたの?」
「別にどうってことも・・・・・・無いこともないか・・・・・ちょっと喧嘩しちゃったかな・・・・」
「喧嘩?そうなの?」
「香奈ちゃんは何て言ってたの?」
「センセには私がお似合いだって。自分には合わないのかも知れないって」
「そうなんだ・・・・・」
宏一は洋恵に香奈とのことを話すべきかどうか迷った。しかし、これは男女の間のことなのだから洋恵には黙っているべきだ。



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