ウォーター

第六十四部

 

既に二人とも全裸なので、史恵を抱き上げたままの宏一は両手が

使えないので抱かれている史恵がスライドドアを開け、そのまま

浴室に入った。

「宏一さん、危ないから一度下ろして」

史恵はそう言って宏一から降りた。そして、宏一が浴槽に入ると、

史恵も続いて入り、そのまま身体を沈めて宏一の膝の上に再び抱

かれる。お湯が大量に流れ出した。

「ああ、こんなにお湯が出ちゃったね。ちょっともったいなかっ

たかな?」

宏一はそう言いながら何かを言おうとした史恵の唇を奪う。その

まま宏一はキスをしながら史恵の胸をゆっくりと探った。

「んん、んー、んっ」

史恵がキスをしながら少しだけいやいやと反応する。そのままし

ばらく史恵の乳房を探ってから、今度は水面に出たり沈んだりし

ている小豆大の乳首にキスしに行った。史恵の身体を少し高く持

ち上げて乳首が水面の上に出るようにして、ゆっくりと舌の先端

で転がしてやる。

少し大きめの乳首はツンと尖っており、宏一の舌に反応するよう

にころころと口の中で転がった。

「ああん、お風呂の中でそんなことしたら、あん、のぼせちゃう」

そう言いながらも史恵は宏一の首にしっかりと掴まり愛撫を素直

に受けている。やがて宏一は右手で横抱きにしている史恵の足を

開くと、その奥の敏感な部分に指を進めていった。

「あ、それは・・・・だめ、ここじゃだめよ。あっ、ああっ、そ

んな、ああーっ、いいっ」

風呂の中で触られる感覚は独特のものだ。史恵は驚いたが、しっ

かり宏一の首に抱きつくと、与えられる快感に夢中になっていっ

た。

宏一はゆっくりと秘唇の中を指で探りながら言った。

「どう?お風呂の中は?」

「ああん、ああん、だめぇ、のぼせちゃうから、ああっ、そ、そ

こっ」

「ここ?」

「それぇ、ああっ、こういちさん、それいい、あん、だめぇ」

「指を中に入れても良い?」

「ああん、お湯が中に入って来ちゃうぅ、そっとよ」

「お湯、熱い?」

「大丈夫。でも、激しくしちゃ、いやよ、あ、ああっ、きたっ、

くぅーっ」

宏一は史恵の膝を高く上げ、ちょうどだっこするような格好で史

恵の中に指を入れた。そしてゆっくりと前後に動かし、史恵の望

む快感を与えてやる。史恵は仰け反りそうになりながらも必死に

宏一の首にしがみつき、宏一に愛される実感に夢中になっていく。

その表情は幸せそうでもあり、苦しそうでもあり、またエロティッ

クでもあった。宏一はプリプリとした秘唇の感覚を楽しみながら、

次第に指の動きを細かく、小さくしていった。そして、時々は肉

壁の周りを指でゆっくりかき回す。

その時史恵は、決まって宏一の首にしっかりと抱きついて熱い声

を上げるのだった。

「ねぇ、こんなことしてたら本当にのぼせちゃう。ああっ、い

いっ、くぅっ、ああん、待って、少し出ましょう。ねエッ、ああ

あっ」史恵は本当にのぼせてしまいそうな気がした。

宏一もお湯の中では自由に手を動かせないので、一度出ることに

して、史恵を抱き上げたまま洗い場に出る。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あぁ、本当にのぼせるかと思った」

大きく息をしながら史恵は洗い場に座り込んで息を弾ませていた。

「ごめんなさい。先に髪だけ洗うわね」

そう言うと、史恵は持ってきたシャンプーとリンスで髪を洗い始

めた。目の前で両手をあげている姿は宏一をそそった。目をつ

ぶって髪を泡立てている史恵の乳房を両手で揉み上げる。

「いやあん、今はまだダメェ、待ってぇ」

目をつぶったまま史恵は笑って嫌がる。しかし、宏一は史恵が髪

を洗い終わるまで何度も手を出して史恵に怒られた。しかし、そ

の声は決して怒ってはいなかった。

「もう、男の人って全然我慢しないんだからぁ」

「だって、とっても綺麗で、可愛くて。本当に刺激的なんだから」

「それがわかんないの」

そう言いながら髪を洗い終わった史恵は宏一の髪も洗ってくれた。

史恵が宏一の髪を洗っている間、宏一の手は史恵の股間を優しく

探ってはまた怒られた。

しかし、史恵もだんだん感じてきたようで、宏一の髪を洗い終わ

ると、

「次は宏一さんが洗って」

と身体を寄せてきた。洗い場自体はそれほど広くはなかったが、

何とか身体を伸ばすスペースはありそうだ。

「史恵ちゃん、うつぶせになってごらん。洗ってあげるから」

宏一がそう言うので、背中を洗ってくれるのだと思って史恵はタ

オルを敷くと、タイルの床に横になった。

「そっとよ、宏一さん」

宏一は使っていなかった予備のタオルを畳んで枕代わりに頭の下

に敷き、自分のタオルに石けんを付けて泡立て始めた。そして、

手にたっぷりと泡を付けると史恵の背中を撫で始めた。史恵はく

すぐったいような、気持ちいいような、何とも言えない気分でそ

れを受け止めていた。

宏一の手が肩やうなじの当たりを優しく撫でていくと、じわっと

快感が上がってくる。しかし、声を上げると洗ってくれている宏

一に悪いかと思って、じっと我慢していた。

しかし、宏一の手が背中から脇の当たりまで降りてくると、床に

押しつぶされた乳房からズーンと快感が上がってくる。

「ああっ、そこをされると・・・あん、ああっ、感じちゃう・・

・」

宏一は、

「感じても良いよ。いっぱい気持ち良くなってごらん」

と良いながら、背中や脇をていねいに愛撫し続けた。そして、次

第に愛撫は腰の方に移っていく。腰と尻の間の部分は史恵の感じ

やすい場所だ。

「あぁっ、そっちに行くと・・・・はあっ、感じちゃう、ああん、

そっちはぁ、はうぅ、ああん、こんなとこで、待って、少し待っ

て」

「ほうら、ここが感じるのかな?そっとした方がいい?」

宏一は極端にゆっくり、じれったいほどの速度で指を動かしてい

く。

「いやぁ、そんなのいや、ダメ、そんなにされたら却って感じ

ちゃう」

史恵はうつ伏せのまま必死に身体を固くして愛撫に耐えていた。

浴室に史恵の熱い吐息が満ち、時折宏一の声が低く響いた。

「ここがいいの?」

「ああん、そっちは・・・そ、そこっ」

「こうすればいいのかな?」

宏一の指はやがて史恵の腰の下の辺りに移っていった。

「ダメェ、そこは感じるから、ダメェ、指でしたらぁ」

石けんで滑るので、指での愛撫は独特の快感を与える。史恵はこ

んな事をされたのは初めてだったので、自分の身体がどれだけ感

じるのか予想できなかった。そこを宏一は何度も何度も攻める。

「いやぁっ、あうぅっ、そ、そこっ、いやぁ、我慢できなくな

るぅ」

次第に史恵の腰から生まれる快感は秘核を刺激し始め、本人が意

識しないうちに自然に腰が動き始めてしまった。ハッと気が付い

た時はもう自分でも停められない。

宏一の見下ろしている目の前で腰を振るのは恥ずかしくて仕方な

かったが、どうしても自分で腰が動くのを止める事はできなかっ

た。それを見ていた宏一の指がゆっくりと尻の溝の中に入ってい

く。

「ああっ、そこもするの?ここでするの?」

史恵の尻は宏一の指が敏感な部分に届くまで何とか我慢していた

が、そこにふれたとたん強烈な快感が走り自分から腰を突き上げ

てしまった。

「ああっ、お願い、ここでするのはダメ、お布団に行きましょう。

ね、良いでしょ?」

史恵は宏一に懇願した。しかし宏一はここで史恵を離すつもりは

無かった。

「それじゃあね、こうしてあげる」

宏一はうつ伏せで横たわっている史恵の背中から尻、足の方まで

さらに石けんを泡立てて塗りたくると、ゆっくりと史恵の上に覆

い被さった。

あまり体重がかかりすぎないように、両手と足で身体を支える。

「な、何するの?ここでするの?」

史恵は宏一が挿入しようとしているものと思って尋ねた。最初は

絶対に嫌だったが、これだけ感じさせられた今となっては、それ

も仕方ないか、と言う気分になっている。

「こうするんだよ」

宏一はそう言うと、両手で身体を支えるとゆっくりと身体全体を

史恵の上で滑らせて擦りつけた。

「はああぁっ、これっ、だめぇっ、変になるぅっ」

強烈な快感が史恵の体中から生まれてくる。

「ああぁぁぁっ、許してぇっ、はうぅ、これ、凄いっ」

「ほうら、こうすると気持ちいいだろ?」

「よすぎるぅ」

宏一は史恵の身体の上で大胆に体を動かし、史恵の声がかれるま

で激しい声を搾り取った。その声に宏一も興奮し、肉棒は強烈に

堅くなって史恵の尻の辺りを何度もつついていた。時々秘口に入

りそうになり、それで史恵の声も大きくなるのだが、宏一は入れ

ようとしなかった。

「ああん、もう、もう許して、入れるなら入れてぇ」

史恵の声で宏一は史恵が挿入を待っていた事を知った。しかし、

タイル張りの床の上では怪我をするおそれがあるので挿入しても

激しく動く事はできない。

「そっと入るからね」

そう言うと宏一は今まで引いていた腰をぐっと進め、史恵の中に

差し込んでいった。それをクッと腰を小さく突き上げて史恵が受

け止める。

史恵が足を開いていないので、肉棒は半分ほどまで中に入った。

「どう?これで動いて欲しいの?」

宏一がゆっくりと動く範囲で体を動かし始める。

「あ、あ、あ、あぁ、ああぁぁぁ、これ、凄く良いっ、いやぁ、

こんなのされたらっ」

そう言いながらも史恵は尻をできるだけ高くあげようとする。し

かし、宏一に乗られた状態では高く突き上げる事はできない。

とうとう史恵は自分から足を開いて宏一を深く受け入れ始めた。

宏一の腰は史恵の中に深く入り込み、肉棒が一気に挿入される。

「ああーーっ、いいっ」

史恵は堪らず声を上げた。宏一はその声に応えるように小刻みに

出没を繰り返しさらに手足も史恵に擦りつける。

「はあっ、はあっ、はあっ、だめ、はあっ」

史恵は激しい快感で何がなんだか分からなくなってきた。しかし、

この体勢では今一歩挿入が深く入らない。気持ちいいのだがそれ

だけ、と言う感じだ。このままでは体力がどんどん落ちてしまう。

激しく感じながらも史恵の中にはさらに先を求める気持ちが渦巻

き始め、それはたちまち我慢できないほどになってきた。

「ああっ、宏一さん、お願い、一度降りて。お願い、直ぐにする

から、ねえ、お願い」

宏一が史恵から肉棒をゆっくりと引き抜いて降りると、

「今度は宏一さんが寝て。こっちを向いて」

と、史恵は激しい息をしながらゆっくりと起きあがり、代わりに

宏一を寝かせた。

「私がこんな事するなんて」

そう言いながら、宏一がしたように石けんを泡立てて宏一の身体

に塗る。そして、自分の身体にも石けんを塗ると、宏一の上に四

つん這いになって覆い被さってきた。

「重くない?」

「もちろん大丈夫。おいで」

宏一は史恵を抱きしめると、史恵の身体を両手で支え、前後左右

にずらせて、再び快感を与え始めた。

「ああっ、いいっ、こんな事、いいっ、宏一さん、ああっ、あ

あっ、これ、いいっ」

「欲しくなったら言うんだよ」

「もう、欲しいっ」

「それじゃあ、ゆっくり後ろに下がってごらん」

史恵は四つん這いになって足を開くと、ゆっくり後ろに下がって

宏一の肉棒を自分の中に納めようとした。しかし、この体勢での

セックスの経験があまり無いので上手く入れる事ができない。お

まけに石けんがついているので肉棒は簡単につるつる滑ってしま

う。

「ああん、うっ、いやあ、クッ、ダメェ、逃げちゃダメェ」

「上手く入らない?」

「宏一さん、手で入れても良い?」

「いいよ」

「なんていやらしい事してるの、私」

そう言いながら史恵は自分の手を股間に回し、宏一の肉棒を掴む

と自分の入り口に当てた。そして、ゆっくりと身体を後ろに下げ

ていく。

「あ、ああぁ、入ったみたい」

史恵はそう言うと、腰を上下に動かし始めた。次第に史恵の声が

高くなっていく。

「史恵ちゃん、こうした方が感じると思うよ」

そう言うと、宏一は史恵の身体ごと前後に揺すり始めた。石けん

がついているので史恵の体は宏一の上で簡単に前後に動いてしま

う。そのたびに肉棒も史恵の中で出没を繰り返した。

「ああぁぁぁ、だめぇぇぇ」

史恵はあまりの激しい快感に、宏一にしがみつこうとしたが自分

の身体が滑るのを止める事はできない。

「ああぁ、宏一さん、宏一さん、このままっ、っちゃうっ」

史恵はそう言うと身体を固くして来るべき感覚に備えた。そして

それは思ったよりゆっくり、そして優しくやってきた。

「くぅぅぅっ、あ、あああ、ああーっ」

史恵の声の調子が変わったので宏一は史恵の身体を動かすのを止

め、最後は下から優しくクイックイッと突き上げてやる。

史恵の入り口は確かにきゅっと小さくなって、肉棒をしっかりと

掴んでいた。そして、小さくぴくっぴくっと痙攣している。

「う、う、うぅ、う・・」

史恵は硬直したまま宏一に抱かれていた。やがて宏一の上に載っ

たまま、次第に史恵の身体から力が抜けて、ぐったりとしてくる。

宏一はそっと史恵の身体を降ろすと、丁寧に身体に湯をかけて石

けんを洗い流し、自分も手早く洗うと史恵を注意深く抱き上げて

浴室を出た。

「あん、部屋がぬれちゃう」

そう言う史恵をそのまま部屋まで抱いていき、布団に横たえる前

にそっとバスタオルで拭いてやった。そのまま史恵は全裸でぐっ

たりと布団に沈み込んだ。宏一が浴室の後始末をして戻ってくる

と、史恵は布団の中に入って宏一を待っていた。

「電気を消して」

と小さな声で言い、布団を開けて横にずれる。宏一が部屋を暗く

して布団の中に入ると、史恵は宏一の腕の中に飛び込んできた。

「どうだった?」

「もう、びっくりしちゃった。あんなことされるなんて」

「怒ってる?」

「私が?そんな風に見えるの?」

「ううん、聞きたかっただけ」

「そう、わかってるでしょ」

「良かった。怒ってなくて」

「怒ってないだけじゃなくて、・・・感じちゃった」

「うれしかったよ。感じてくれて」

「あんなに感じたことなんて、たぶん無かったんじゃないかな?」

「そうなの?」

「だって、あんなことしたことなんて無かったもん。宏一さんは

いつもあんな事してるの?」

「まさか、ちょっと思いついただけだよ」

「本当かしら?いつも女の子とあんな事してたりして」

「史恵ちゃん、俺がそんな男だった方が良いの?」

「ごめんなさい。そうじゃないの。でも、ちょっとびっくりした

から。だって、宏一さんはいつもとっても優しくしてくれるのに。

ベッドの中でも。だからあんなに激しく攻められてちょっとびっ

くりしたの」

「きっと、史恵ちゃんだからだよ。俺だってそうしようと思って

一緒にお風呂に入った訳じゃないから」

「私だって、親以外の男の人と一緒にお風呂に入った事なんて無

いんだから」

「お父さんとは一緒に入ってたの?」

「父と?そうよ。親子だもの」

「今でも?」

「まさか、ずぅーっと前よ。だから、宏一さんと一緒に入ったの

は、ううん、誰かと二人で温泉以外のお風呂に入ったのなんてほ

とんど記憶が無いなぁ」

史恵は身体をそっと擦りつけるように宏一に寄り添ってきた。

「だから、恥ずかしかったんだから。最初は」

「でも、とっても綺麗だった」

「え?綺麗?」

「うん、お風呂の史恵ちゃんはとっても綺麗だった。だからだよ、

たぶんあんなことしたのは」

史恵は綺麗だったといわれても、敢えて何も言わなかったが、少

しだけ笑ったようだった。

「宏一さん、まだできる?」

「え?」

「もう一回してくれる?」

「良いの?疲れてるみたいだけど」

「宏一さんに優しくして欲しいの。あんなに激しく攻める宏一さ

んだけじゃなくて、優しく愛してくれる宏一さんを確かめたいの」

「良いよ。でも、さっきはあんなにぐったりしてたのに大丈夫?

疲れててだめだと思ったら言ってね」

「でも、明日はもう帰っちゃうから。今ならゆっくり感じられる

から」

そういうと、史恵は宏一の首に手を回し、ゆっくりと唇を重ねて

きた。すでに二人とも全裸なので、肌を合わせた二人の身体はた

ちまち燃え上がっていく。

宏一は最初、ゆっくりと史恵の身体を首筋からゆっくりと足まで

愛していった。乳房と秘部の上を通り抜けるとき、史恵の声は身

体の高まりを正直に表していた。そして、足まで行った宏一の愛

撫は、今度はゆっくりと上に向かって戻っていく。

最初に確かめた史恵の感度の良い場所に来ると、何度も丁寧に唇

と指で史恵の声を高めていく。史恵は俯せにされて膝の裏より少

し上がったところを愛撫され、激しく感じていた。自分でも今ま

で気がつかなかった性感帯だった。

「ああっ、そ、そこっ、あーっ、だめっ、感じすぎるぅ、あうぅ、

宏一さん、アアン、許して、今からこんなに、ああーーっ」

すでに史恵はシーツをぎゅっと握りしめ、必死に耐えていた。こ

れから宏一の指と舌が自分の最も敏感な部分に近づいていくと思

うと、どうなるのか想像すらできなかった。そして、それは予想

できなかったとおり、想像を遙かに超えたものになった。

最初、宏一は俯せのまま史恵の足を開き、尻の方から舌を入れて

きた。史恵の身体はぴくんと反応するが、仰向けの状態とは違っ

て思いっきり腰を突き上げることはできない。次第に自分から腰

を高くせり上げていくが、あまり高く上げると宏一の舌の位置を

越えてしまうので、愛撫を受け入れるには少しだけ浮かせた位置

で腰を止める必要があった。

中途半端な位置で腰を動かせないもどかしさは頭の中が煮えるよ

うだった。宏一の舌は激しく動かず、ゆっくりとうごめくという

表現がぴったりするように、焦らしながら秘芯の上を這い回り、

史恵の身体を焦がしていった。

「ううっ、はう、ああっ、許して、ああっ、だめ、そこは、そこ

はダメ、ちゃんと下の方に、ああっ、あーーっ、あんっ、宏一

さん、だめ、くぅっ、我慢できない」

史恵は最初、宏一の愛したいように愛されたかったが、自分の身

体がそれを許してはくれなかった。すでに秘唇は大きく膨らみ、

小さな秘核は尖って宏一の舌を待っている。そのもどかしさは気

が狂うのではないかという恐怖さえ生み出していた。

「ああっ、宏一さん、我慢できない、前からして、ね、前から、

お願い。このままじゃ、壊れちゃう、前からしてぇ」

プライドの高い史恵の言葉とも思えないおねだりだった。宏一は

史恵が思い通りに屈したことを知ると、仰向けにして大きく両足

を開き上げ、

「手で抱えて」

と言って史恵自身に自分の足を持たせた。それをさらにグイッと

大きく開き、秘心の中に隠れていた秘核を丸見えにする。上側の

秘唇が大きめで外に飛び出している史恵の秘部が余すところ無く

宏一の目の前にさらけ出された。

「ああっ、いやっ、いやあっ、見ないで」

史恵は抗議の声を上げるが、それはすでに宏一の前に全てを許し

てしまった女の声だった。今までのプライドの高い史恵なら絶対

に許すはずの無い恥辱的な体勢をとらされても抗議の声だけとい

うのがその証拠だ。

そして、その唯一の抗議さえ、宏一の吐息が秘芯にかかっただけ

でかき消されてしまう。

「ふーっ、ふーっ」

と軽く息をかけるだけで、

「ああっ、そんなぁっ、だめっ、ああっ、いいっ、早くうっ」

「早く、なあに?」

「いやぁっ、言えないっ、はやくぅ」

「初めてだよ。史恵ちゃんをはっきり見るのは。綺麗だ。とって

も」

「いやぁ、誰にも見せたこと無いもの。こんな事なんてしたこと

無いの。早く、早くして」

史恵の腰がゆらゆらと前後に動き、秘心からはとろとろと透明な

液体が流れ出している。

「まだ言えないの?こうしても?」

宏一はさらに長い息でふーーーっと息をかける。史恵の手が膝を

離して宏一の頭にかかり、グイッと秘部に押しつけようとしたが、

宏一は頭を素早く離してしまう。

「ちゃんと膝を持っていなさい。おねだりできたら優しくしてあ

げるから」

「いやん、いやぁ、それはいやぁ」

そう言いながらも史恵はおとなしく再び膝を抱えて宏一の前に秘

部をさらけ出した。


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