ウォーター

第八十一部

 

 

しかし、せっかく脱がされた秘部は先程から何もして貰えない。

足を擦り合わせるだけでかなりの快感が生まれているので、秘核

は十分に大きくなっているはずだった。

「ああんっ、ああっ、はうっ、いいっ、ああぁっ」

友絵は声を上げながらも、これ以上おねだりをさせられるよりは、

と左手に絡まっている宏一の手をゆっくりと秘部に持っていった。

そして軽く足を開いてから宏一の右手を秘部の上からそっと押さ

える。このまま宏一の手が敏感な部分を慰めてくれる事を祈

りながら。

しかし、宏一の手が茂みに触れた瞬間、宏一は乳房から顔を上げ

ると、膝の上の友絵を見下ろして、

「どうして欲しいの?ちゃんと言いなさい」

と茂みの中にそっと指を這わせながら言った。それは友絵には、

おねだり無しには可愛がらない、と言う宣言のように響いた。

「そ、そんな・・・許して、もう、お願い」

友絵の声は少し悲しげに響いた。宏一は、あまり強要するのも可

愛そうか、と思い直し、少しだけやり方を変える事にした。

「それじゃ、どこをして欲しいのか、ちゃんと教えてね」

そう言うと、宏一はゆっくりと友絵の身体を起こし、スカートを

大きくめくり上げてから右手の指を一本だけ、友絵の秘部に這わ

せ始めた。

最初は秘唇の外側だった。ゆっくりと指が潤いの始まる部分を確

認しながら撫でていく。

「はうっ、ああっ、もっと・・・」

「ここはどうなの?」

「感じるけど、もっと中がいいっ」

「どこ?」

「ク・・・・・」

「え?なあに?」

「もっと中を触って」

「こっち?」

指が秘核の上の方の割れ目に移動した。

「ああんっ、もっと下ぁ」

「ここ?」

今度は秘核の下の辺りの、ちょうど尿道口の辺りだった。

「はうぅぅっ、ああんっ、もっと、もっとおー」

「もっと、どっち?」

「上、上にそっと動かして、ああんっ」

友絵はよっぽど自分で宏一の手を動かそうかと思った。それくら

い焦れったかった。

「この辺りかな?」

やっと宏一の指が秘核の下の部分にたどり着くと、友絵は宏一の

胸にしがみつきながら声を上げた。

「ああっ、いいっ、恥ずかしいけど、はうっ、そこ、そこよ。もっ

とそっと、そのままして、ああん、ああーーーっ」

敏感な部分をやっと可愛がられて、友絵は身体を起こして足を開

いた姿勢のまま宏一に秘部をいじらせて喜んだ。それはかなり自

分でも恥ずかしい姿勢だったが、宏一が背中をしっかりと支えて

いるので身体を倒せない。このままの姿勢で感じるしかないのだ。

更に宏一は、友絵の背中に回していた左手を友絵の左の脇まで回

し、抱き込むような感じで手を前に回して左の乳房を可愛がり始

めた。ちょうど友絵の後ろから抱きしめるような格好になり、左

手で乳房を、右手で秘核を可愛がる。

「ああっ、これ、ああっ、あん、あん、ああーーーっ」

友絵は首筋に宏一の舌が這い回るのを感じ、座った姿勢での三カ

所からの愛撫にどうしようもなく感じ続けた。それは、最も奥の

部分から止め処もなく液体を吐き出させ、少しずつスカートまで

濡らし始めていた。

宏一が再び友絵を膝の上に横抱きの形で横たえた時、友絵の目は

妖しい光に潤んでおり、既におねだりの言葉を心に決めていたよ

うだった。

「さあ、今度はどこをして欲しいの?言ってごらん」

「入れて、指を中に」

「どこ?」

「・・・・・・・・・・おまんこ

友絵の唇は微かにしか動かなかったが、はっきりと言えた。

「ここだね」

「ああぁぁーーーーっ、凄いーーーっ」

友絵は足を大きく開いた姿勢のまま、宏一の膝の上で大きく仰け

反った。何度も指が出入りするだけで、止め処もない快感が身体

を走り抜ける。

「ああん、そのまま、やめないで、ああぁっ、宏一さんっ、はう

ぅっ、ああぁぁぁっ、こんな格好でぇっ、ああーーーっ」

その時、部屋にピピピピピピと電子音が響き渡った。宏一の手が

驚いて止まる。

「大丈夫。お風呂が沸いたの」

友絵はそっと宏一の手を抜き去ると、

「直ぐに出てくるから、待ってて」

と言って寝室に宏一を誘ってから浴室に急いだ。宏一が寝室でベッ

ドに横になり友絵を待っている間、友絵は手早く身体を洗った。

思ったより汗をかいていたようで、脇などは少しべっとりした感

じがする。本当は、ゆっくり髪まで洗いたかったが、宏一が待っ

ているし、時間もかなり遅くなっているので、紙は明日の朝やり

直す事にして、軽くシャンプーだけで済ませ、丁寧に身体の隅々

まで洗った。秘部を洗う時、友絵の想像以上に敏感になっている

事に驚き、自分で洗いながら声が出そうになっている事にまた驚

いた。

友絵がバスタオル姿で出てきた時、宏一が、

「それじゃ、直ぐに上がってくるからね」

と代わりに浴室に入ると、友絵はドライヤーを取り出してベッド

の横で髪を乾かし始めた。

宏一自身の入浴は短い。友絵が待っていると重うと、どうしても

ゆっくり浴槽に身体を沈める気にはならなかった。ほんの数分で

バスタオルを腰に巻いて出てくる。

「もう上がったの?」

友絵のその声は、既に恋人のものだった。

狭い寝室のベッドで、友絵は掛け布団を足の方に半分に折って上

半身を起こして宏一を待っている。宏一がその横に身体を滑り込

ませると、友絵は電気を消して宏一の腕の中に入った。

「宏一さん、ごめんなさい。なんか、自分でも止められないの」

「どうしたの?」

「あんまり夢中になっちゃいけないって分かってるのに、考えて

いるのは宏一さんの事ばっかり。なんか、本気になっちゃいそう

なの」

「だって、先のことなんてわかんないよ」

「そんな事言うと、本当に本気になっちゃうから」

「そうなったら、それで良いんじゃないの?」

「私、宏一さんの思っているような人じゃないのに」

「そうなの?でも、ここでこうしているのは友絵さんだよ」

「宏一さんの知っているのは、私のほんの一部だけよ」

「それはそうだと思うけど・・・」

「私が以前、誰と付き合っていたか、宏一さんは知らないでしょ?」

「うん」

「それを知ったら、きっと宏一さんは私の事、嫌いになる」

「そうなの?そうは思わないけどなぁ」

「私の恋は、いつもこんなのばっかり・・・・。自分でも悲しく

なっちゃう」

「話したい事があるなら言ってごらんよ。きっとすっきりするよ」

「ダメ、私にはそんな勇気はないの。こうやって宏一さんの腕の

中で、可愛らしい女の子で居たいの。本当じゃなくても良いの。

このまま優しくして」

そう言うと、友絵は細い腕を宏一の首に絡めてきた。ねっとりと

したキスを交わしながら、宏一は友絵の言った言葉の意味を考え

ていた。

「ねえ、宏一さん、何考えてるの?他の子のこと?」

友絵が身体をピッタリとくっつけて宏一の上に甘えて載ってきた。

「ううん、何でもないよ。ちょっと友絵さんの事、考えてただけ」

「ちょっと?」

「うん、ちょっとだけ」

「それなら、もう考えるのはやめて」

友絵は宏一の上で身体を少しくねらせるようにして甘えている。

どうやら、かなりその気になっているようだ。まずは友絵を満足

させてやらねばならない。宏一はゆっくりと友絵の肩に手を当て

て、友絵の上半身を起こした。

「どうするの?」

「こうするの」

そう言うと、友絵の身体に巻き付いているバスタオルの止めた部

分を外してしまった。はらりとバスタオルが開くと、下向きに小

さく尖った乳房が暗がりの中にもはっきり分かる。

「だめぇ、もうこんなことするの?」

「そうだよ。友絵さんだって、こうして欲しいんでしょ?」

「そんな事、言えない」

「どうして?こうしても?」

宏一がゆっくりと三角に尖った乳房を撫で上げるように指先で愛

撫し始めると、友絵の身体が反応するのがはっきり分かった。

「あん!そんなのはいやぁ」

「どうして欲しいのか言ってごらん」

「もっと、ちゃんとしてぇ」

「これはちゃんとしてないの?」

「分かってるでしょう?」

「それじゃ、下から食べてあげるから、感じやすい方を持ってお

いで」

そう言うと宏一は友絵の胸が自分の顔の当たりに来るように友絵

の身体を引き上げた。友絵は少し迷ったようだったが、左の乳房

を宏一の口の上に持ってきた。小さな乳房は感度がよいらしく、

軽く唇と舌で可愛がるだけで友絵は小さく声を上げて悦びを伝え

る。ホテルの部屋ではないので、あまり声は上げられないらしい。

「あうぅっ、あん、こんなっ、あん、イヤらしくて、ああっ、嬉

しい」

友絵の身体にはかなり大きな快感が走り抜けているようで、宏一

の顔の両側に置かれた細い腕が小刻みに振るえている。宏一は同

じペースでねっとりと小さな乳首を可愛がり続けた。

「ああんっ、宏一さん、そんなに優しくされたら・・・・はうう

ぅっ、私にそんなことしたらぁ・・・・ああん、ああーっ、だ

めぇっ」

友絵はこの程度の愛撫でも身体を小刻みに震わせて喜んだので、

バスタオルが完全に落ちてしまった。しかし、もう友絵は身体を

見せる事に抵抗はないようだ。

 

 

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