ウォーター

第八十四部

 

「いいだろ?一回だけ」

「ああん、もう知らないっ」

友絵はそう言うと、軽く腰を突き出して宏一を迎え入れる体勢に

入った。そこに宏一の肉棒の先端が辺り、スッと秘唇の中に飲み

込まれて秘口に一気に進む。

「あああーーっ、いいーっ」

友絵は満たされた喜びに声を上げた。宏一は友絵がその気になっ

てくれたので、肉棒をゆっくり奥まで進める。友絵はあまり尻が

大きくないので、バックからでも十分奥に入れた。そして一番奥

で肉棒を止めると、肉壁の動きを楽しみながらブラウスを全て脱

がし始める。

友絵の肉壁はあまり強く動かなかったが、まだ潤い始めたばかり

なので、入った時の肉壁に包まれる独特の感触は素晴らしかった。

友絵は脱がされるまま、上半身が裸にされていくのを許した。宏

一がブラジャーを外して友絵の小さめの乳房を両手で揉み上げる

と、

「あうっ、はううっ、アアンっ、もう、堪らないっ」

と自分から腰を振り始める。時々左右に振るのが友絵の癖だ。宏

一は台所で友絵を後ろから貫きながら、乱れた姿で流しの縁を握

りしめる友絵の姿を楽しんでいた。

きっちりと着ていた服もスカートは捲り上げられ、ブラウスは全

てボタンを外されており、ブラジャーは後ろのホックを外された

ので前にぶらんと下がっている。友絵は肉棒に貫かれる瞬間に乳

房を揉まれると、

「はうぅっ」

と声を上げて腰を左右にきゅっと振った。

「お願い、ベッドに連れてって、立ってられなくなる、ね、お願

い」

「まだだよ、入れたばっかりだから」

「いやぁっ、ああんっ、んんんんっ、もう、いやぁ、ねぇ、早

くぅ、宏一さん」

「ベッドに行ったら全部する?」

「するからぁ、ねぇ、ああんんっ、もっと欲しいのぅ」

友絵の中は十分に潤い、友絵自身、もっと深く貫かれたくて溜ま

らなくなってきていた。宏一は少し後ろに下がり、流しの縁を掴

んでいる友絵の上半身をそっと倒してほぼ水平になるようにした。

この体勢では尻が突き出されるのでより深く貫ける。

「どう?これで」

「ああっ、ふ、深くなったっ」

この体勢の方が宏一も腰を上下に動かさずにすむので出没しやす

い。友絵の下向きに三角に尖った乳房を揉みながら、宏一は良い

ペースで腰を動かし続けた。

「ああーっ、いいっ、良いけど、だめぇ、立っていられない」

友絵は次第に崩れるように腰を落としていく。宏一が両手で腰を

持ち上げても、

「だめぇ、許して、ベッドで、ベッドでして、お願い、夢中にな

りたいの」

と、とうとう床に崩れ落ちてしまった。宏一はその友絵を軽々と

抱き上げると、ゆっくりベッドに運んでいく。

「待って、今脱ぐから」

友絵はベッドの脇で宏一から降りると、手早く全ての服を脱いだ。

そのままベッドに入って宏一を待つ。宏一も全裸になると、両手

と両足を広げて待っている友絵の上に乗り、いきなり肉棒を突き

立てていった。

「ああっ、いいっ、やっぱりこれがいいっ、宏一さんっ、ああっ、

良いの、こんなことさせる何てっ」

友絵は安堵感と背徳感で激しく感じていた。しばらく宏一が腰を

突き立てていると友絵が早くも最後を訴え始めた。

「このまま、お願い、このままいかせて」

「いっちゃうの?もういっちゃうの?」

「アアンっ、我慢できないっ」

「いったらお口でしてくれる?」

「アアン、だめぇ、もう疲れちゃって」

「そうなの?それじゃぁ、そっとした方が良いね」

宏一は出没を極端にゆっくりに変える。

「いやぁ、今はいかせてぇ」

「もう少しなの?」

宏一は肉棒をゆっくりねじるような動きで友絵を焦らした。

「だめぇっ、いかせてっ、アアン、だめぇ、お願い」

「じゃあお口でしてくれるね?」

友絵はそこまで宏一が言うなら仕方がないと思った。とにかく一

回いきたくて仕方がなかった。

「する、するから、ね、お願い、あ、ああっ、ああーっ、

いいーっ」

友絵は両足を全開に開いて肉棒の全てを受け止めた。そして、と

うとう望んでいた瞬間を手にする。

「くうぅぅーーーーっ・・・・・、はあっ、はあっはあっ」

激しく息をしながら友絵の身体からゆっくりと力が抜けていった。

宏一は激しく腰を動かして友絵から声を搾り取り、それからシッ

クスナインで友絵を更に一回いかせ、最後に友絵を上に乗せたま

まフィニッシュを迎えた。

窓から太陽の日差しが入り込む明るい部屋で友絵は恥ずかしがり

ながらも求め、十分に感じ、最後に友絵の手と口の中で宏一が終

わった時はぐったりとしてベッドに沈み込んだ。そして、疲れた

身体に休養を与えるために目を閉じた。

「ごめんなさい、だるくてこのまま出社はできないみたい。少し

だけ休ませて」

そう言うと宏一の腕の中で浅い眠りに入った。その表情はさっぱ

りとした安らぎに満ちていた。

しばらくして宏一の腕の中で目を覚ました友絵は、全裸のままベッ

ドサイドの携帯を取って会社の総務に電話をかけた。宏一は腕の

中の友絵の身体をそっと愛撫している。どう見ても友絵の姿は会

社に電話する格好ではないが、声だけはいつもと変わらない事務

的な調子だ。

「もしもし、総務の新藤ですけど、今日は三谷さんと一緒にハイ

パーコネクションさんに来ています。金曜日の夜になって急に打

ち合わせが入ったものですから直行の手続きをしていません。帰

社後に直行の手続きをしますのでご了承いただけないでしょうか」

友絵がそう言って相手の話を聞いている時、宏一は手の中の小さ

めの乳房の先端を軽く愛撫した。友絵の体が小さくピクッと反応

したが、声には出ていない。

「・・・・・はい、そうです。申し訳ありません。・・・・・は

い、かしこまりました、ありがとうございます」

「なんだって?」

「分かったって、これからはちゃんと記録してから直行するよう

にって」

友絵はそう言いながら再び宏一に抱きついてきた。

「もう、触られながら私にこんなことさせるなんて。声の調子が

変わったらどうしようと思っちゃったわ」

「ごめんよ。あんまり綺麗で刺激的だったから」

「もうこれっきりですよ。こんなことばっかりしてたら首になっ

ちゃう」

「ごめん、もうしないよ」

「だめです。もう一回だけ、して」

そう言うと友絵は宏一の上に乗ってねっとりとキスを始めた。ゆっ

くりと腰を動かして足を大胆に絡め、既にたっぷりと濡れて開い

てきている秘唇を肉棒に擦り付ける。暖かいぬめりに包まれた宏

一の肉棒は正直に反応し、次第に固さを増してくる。

「こんな悪い人だとは思わなかったわ」

そう言いながら友絵は腰の位置を合わせて肉棒をゆっくりと飲み

込んでいく。友絵の熱い吐息が部屋に満ちるまでいくらも時間は

かからなかった。友絵は宏一の上になって腰を動かし、自分の中

に逞しい肉棒を納めている悦びをたっぷりと味わう。

「ああっ、宏一さん、ああんっ、こんな事してたら、私、ダメに

なっちゃう、ああぁぁっ、忘れられなくなっちゃうぅ」

そう言いながら腰をうごめかせて悶える友絵の腰を押さえつけて

動けなくした宏一は、

「そうなの?やめた方が良いの?」

と友絵の腰から肉棒を抜こうとする。

「イヤ、イヤ、抜いちゃイヤ、今抜かないで、ああんっ、いやあ」

友絵は嫌がって腰を落としてくる。宏一は素直に肉棒を差し込ん

で友絵の望みを叶えてやった。

「はあぅぅっ」

一気に奥まで肉棒を飲み込んだ友絵は一度グッと仰け反ったが、

それ以上は宏一が腰を押さえつけているので動けない。肉壁が肉

棒をザラッと撫で上げるたびに友絵の身体はジリジリと焼けるよ

うな焦れったさと不完全な快感に満たされ始めた。

「友絵さん、答えて。もう忘れる準備をしてるの?そんなに離れ

たいの?」

「ああん、だって、だって宏一さんには・・・」

「それを知ってて誘いに乗ったのは友絵さんだよ」

次第に友絵の身体の中に溜まった焦れったさは耐えきれないほど

に膨らんできた。宏一に初めて抱かれてから何度も挿入されたが、

これほど焦らされたことはなかったので、身体が焦らされること

に慣れていない。

「あ、ああ、だめ、おねがい・・・」

「二人でいる時は恋人同士で居ようね?良いよね?」

宏一は腰をクックッと突き上げながら予感で友絵を更に焦らした。

「宏一さん、分かって、お願い。私だって宏一さんに許したのよ。

ね?」

「うん、だから、これからも二人はこういう関係。良いね?忘れ

る話なんてしちゃダメだよ」

激しく焦らされながらも友絵は頭の一部で冷静に考えていた。確

かに、今は心の傷が完全に癒えているとは言えない。それまでは

宏一に慰めて貰う必要がある事は確かだった。

何よりも宏一は友絵に安心感を与えてくれる。それにセックスは

強烈だ。

「はい、宏一さん、ごめんなさい。もう言いません。だから、こ

んなこと、しないで・・・」

「安心したよ。いっぱい感じてごらん。見ててあげるから」

そう言うと、宏一は友絵の下から一気に肉棒を突き上げ始めた。

「ああぁぁーーーーっ」

宏一の上で友絵は身体が芯から満たされる充実感に喜び、乳房を

揉み上げられると声を上げて仰け反り、更に腰を振って快感をむ

さぼるのだった。

二人が出社したのは午後の定時だった。部屋に入ると留守電が何

件も入っている。それから二人はほとんど話をする暇もないくら

いに仕事に追われた。

友絵は人事に行って直行の手続きをしてから今週の予定を立て始

め、宏一はすぐに工事相手との打ち合わせに再度出かけることに

なった。

宏一は夕方一回戻ってきたが、そのまま直帰にしてもらって再び

別の相手との打ち合わせに出かけていった。ほとんど時間との戦

いだった。


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