ウォーター

第九十三部

 

いきなり由美は最高の快感の中に放り込まれた。訳も分からずに身体を動かすだけで強烈な快感が身体中を走り抜ける。それでも由美は四つん這いの姿勢を崩すと宏一に何か言われそうで、自分の姿勢だけは必死になって保ち続けた。

宏一は目の前でぷるぷると小刻みに揺れる三角の乳房を両手で可愛がりながら、

「由美ちゃん、どうなの?」

「はあぁーっ、ああんっ、いいっ、すごいのっ、宏一さんっ」

「なあに?」

「もうっ、もおっ、ぁあぁぁ、だめぇ、持たないぃっ」

「我慢できないの?」

「もうっ、もうだめぇっ、っちゃいます、っちゃうぅぅっ、ううぅあぁぁーっ」

由美のせっぱ詰まった様子からこれ以上は焦らせないことを悟った宏一は、最後は下から腰を突き上げて由美に最高の瞬間を約束する。

「はあああああああぁぁぁぁーーーーっ」

由美は四つん這いのまま頭を後ろに反らせて大きく仰け反り、そのまま硬直した。振り上げられたセミロングの上がゆっくりと肩から滑り落ちる。更に宏一は由美の腰に手を当ててグイッと肉棒を更に奥まで差し込み、一番奥のコリコリとした秘宮の感覚をしっかりと確認してから目の前の乳房を揉み上げてやる。

「あうぅぅぅーーーっ」

由美は自分が壊れてしまったかと思った。それくらい快感が強すぎて、一瞬、平衡感覚さえもなくなってしまった。ただ身体の中心に宏一の肉棒が刺さっていることだけはもうろうとした意識の中でもはっきり分かっていた。由美の肉壁の入り口はしっかりと宏一を締め付けており、たっぷりとした潤いの中でコリコリとした出っ張りが肉棒をしごき続けている。由美がいった途端、リングのように締め付けていた入り口の両側がきゅっきゅっと肉棒の根元を可愛らしく締め上げ、奥の子宮が敏感な肉棒の先に甘えるように絡みついてくる。

由美はしっかりと手を伸ばして四つん這いの姿勢のままでいたつもりだったが、いつの間にか宏一の上にゆっくりと倒れ、優しく抱きしめられていた。

「宏一さん・・・・・」

激しい息の下から由美はそれだけを言うことができた。

「どうだった?」

「すご過ぎて、焦れったくて・・・・、よく分かりません・・・あん・・・まだ・・・感じてます・・・」

宏一の上に乗ったままの由美にはまだしっかりと肉棒が刺さっており、肉壁がきゅっと軽く痙攣する度にだるい感覚の中に快感が走った。由美は優しく髪を撫でられながら、宏一に抱かれる喜びを味わっていた。

宏一が肉棒をピクッと動かすたびに由美の中に再び快感が走る。

「ああんっ、アンッ、だめぇ、感じちゃいますから」

「感じちゃダメなの?」

「ああんっ、また良くなって来ちゃいます。まだ敏感なんですからぁ」

「敏感だとダメなの?」

宏一は肉棒の感触を楽しむように、時折由美を軽く突き上げてからかっていた。

「ああぁっ、だめぇっ、それ以上されたら」

「それ以上されたら?」

宏一はだんだん動きを大きくしながら由美を再び突き上げ始めた。

「はあぁあーーーっ、いいいぃーーっ」

由美は我慢できない、と言うように重い身体を必死に持ち上げて再び四つん這いの姿勢を取ると、宏一の肉棒の動きに併せて宏一の腰に秘丘を打ち付け始めた。それは宏一が教えた訳でもないのに、女性主体で作り出す無理のないスムースな出没運動だった。限りある体力を無駄にしないように少しでも早く上り詰めたい、と言う女の本能とも言える動きと言えた。三角の下向きに尖った乳房の先でピンク色の小さな乳首がぷるぷると震え、軽く手で可愛がるだけで由美の身体は敏感に仰け反る。

「ああんっ、また止まらなくなっちゃうっ」

「止まらなくなったらどうなるのかな?」

それはあまりにも明白な質問だったが、由美には答えなくてはいけない質問のように響いた。

「もう少しで、ちょっとでいっちゃいますぅ」

「もういっちゃうの?」

由美の肉壁はそれを裏付けるかのように小さくすぼまり始めていた。肉棒がよりしっかりとしごかれる感覚は最高だ。しかし、宏一は自分が動いているのが残念だった。

そこで宏一は、由美の腰が大胆に動けば動くほど自分の腰の動きを小さくしていく。そしてとうとう動きを止めて、声を上げながら必死に腰を打ち付ける由美をゆったりと楽しみ始めた。

「イヤあっ、止めちゃいやですぅっ、私だけなんてっ」

由美は必死に腰を打ち付けながら再び腰からあの感覚が湧き上がってくるのを感じて、このままでは自分の体力が尽きてしまうのが少し早いと直感していた。

「由美ちゃん、いつこんなこと覚えたのかな?」

「ああんっ、宏一さんがさせてる癖にぃっ、ああーっ、ダメえぇっ、動けなくなるうぅっ」

由美の腰がだんだん動かなくなり、身体を支えられなくなって宏一の上にぐったりとしなだれかかってくると、宏一は再び力強く肉棒を突き上げ始めた。

「ああぁぁあぁぁあぁーーーっ、んなあっーっ、っちゃうぅーーーっ」

宏一は絶頂の体勢に入った由美の腰をしっかりと手で支えて上体を起こし、帆掛け船の体勢に入ると、素早く枕を自分の腰に当てて身体を安定させ、由美の腰を肉棒にグイッと押しつける。

「はあああぁーーーっ」

かすれたような可愛らしい声を上げると由美は大きく仰け反り、絶頂を極めた。仰け反った反動でゆっくりと身体を前に倒してくる由美の宏一に向かって突き出された綺麗な半球状の乳房を両手で掴み、更に絶頂を確かなものにしてやる。

「ううぅぅぅーーーっ」

由美は何も言わなくても宏一に全てを任しきれるという信頼感があった。確実に最高の快感を与えてくれるという安心感があった。だから、宏一にされる全てのことが二人の愛の証として受け入れる事ができた。今由美は、宏一に跨って乳房を揉まれながら絶頂の極みに達していた。

宏一はその姿勢のまま、身体を起こして由美の形の良い乳房を口に含み、由美の声が上がるのを十分に確認してから再び由美を上にしたまま横になった。やっと絶頂が通り過ぎた由美は自然と宏一に被さった状態のまま両手で身体を支える。その由美に宏一は休む暇を与えなかった。再びゆっくりと腰を突き上げ始め、由美に更に上を極めるように催促する。

「ああ、もう、宏一さん、ダメです、も、持ちません、ああん、だめぇ」

由美は身体の中から更に湧き上がってくる快感に戸惑いながら無理やり頂上に登らされる喜びと少しの恐怖を感じていた。宏一は何も言わず、次第に肉棒のピッチを上げていく。

由美はさっきのように腰を動かして肉棒を迎え入れながら腰を動かそうとしたが、もはや四つん這いの姿勢を保つだけで精一杯で、とても腰を打ち付ける体力は残っていなかった。全身を鉛のようなだるさが覆い、上手く身体を動かすことができない。それでも宏一はピッチを上げて由美を頂上に押し上げていった。

「ああーっ、だめぇっ、もうこれ以上は、ああんっ、宏一さん、だめぇ、いっちゃうぅっ」

「いきなさい」

宏一が短くそう言うと、由美の身体は一気に最後の距離を登り詰めていった。由美は中途半端に身体を起こした姿勢のまま、宏一の上で再び頂上を迎えた。宏一がお気に入りの可愛らしい乳房を揉み上げると由美の肉壁が喜ぶようにきゅっと締まり、再び入り口がリング状に肉棒の根元を締め上げ、両側がぴくぴくっと痙攣し、奥の子宮口が肉棒に甘えて絡みつく。

「はぁっ、ああぁぁーあぁっ、はうぅっ、はあああぁぁんっ」

由美は強烈な快感が続くので何がなんだか分からなくなってきた。とにかく猛烈に気持ち良い。今まで何度も宏一に抱かれてきたが、これほど快感が持続したことはなかった。

数秒間の最高の絶頂の瞬間を迎えた由美は知らず知らずに宏一の上に倒れ込んでいたらしい。いつの間にか宏一の上に横たわっていた由美は、宏一の胸にしがみつくようにして快感に耐え、そしてまだ快感の中を彷徨っていた。

「今日はすごく感じるんだね。こうしたら?」

宏一が軽く由美の背中を指でなぞると、

「はううぅーーっ」

と激しい息の下から更に由美の高い声が上がる。

「こうするのが良いの?」

今度は指を何本も使い、立て続けに由美の背中と腰を何度も撫で上げてやる。

「はあぁぁぁーーーーっ・・・・・だめぇ」

由美は宏一が出没していないのにそのままの姿勢で更に頂上を極めてしまった。どうやらいきっぱなしの状態に入ったらしい。こうなると何か小さな刺激でも簡単に絶頂を極めてしまう。試しに宏一は由美の腰を掴んで、肉棒の方向にグッグッと何度か押しつけてやると、

「はぁぁっ、だめぇ、もうだめぇ、許して、お願いぃぃーーっ」

と言いながら更に由美は絶頂を極めた。もう由美は何もしなくても簡単にいってしまうので、あれほど切望していた絶頂を今度は嫌がり始めた。

「悪い子だ。こんなに簡単にいっちゃうなんて」

そう言いながら由美の腰を両手でしっかり押さえてしたからグリグリと肉棒をねじ込むようにすると、

「だめぇー、本当に許してぇ、死んじゃいます。もうだめぇ」

と半分泣き声になりながらも更に頂上に登り詰めた。とにかく息が苦しい。身体が勝手にいってしまうので、快感を味わうよりも快感に押しつぶされそうな恐怖があった。このままでは本当に死んでしまうと思った由美は、最後の体力を振り絞って四つん這いの姿勢になると、結合を解いて宏一から逃げ出そうとした。そこをまた宏一に下から突き上げられて更に絶頂を極める。

「だめぇ、死んじゃうからぁ、だめぇ、お願い、許してぇ」

苦しい息の下から必死に許しを請い、何とか宏一から離れようとする由美は可愛らしかった。

「仕方ないなぁ」

そう言って宏一は由美が肉棒を抜き、四つん這いになってベッドの横に移動するのを許した。

「はぁ、はぁ、はぁ、少しだけ、休ませて下さい」

そう言って無防備にノロノロと移動する由美を見ていると、溜まらなく可愛らしくなってしまった。素早く由美の後ろに移動すると、細い腰を掴んで肉棒を突き刺し、一気に腰を使った。

「だめぇーーーっ、あぁぁっ、いやぁーっ、もういやぁーっ」

由美は枕に顔を擦り付けながら腰を突き上げた状態のまま、更に三回ほど立て続けに絶頂を極めた。最後の方は声も満足に出せず、

「いやぁ・・・っやあぁあああああ・・・・・・ああああぁ」

と泣いているのか感じているのか自分でも分からない状態だった。息が苦しくて死にそうだったが、同じ位猛烈に気持ちよかった。

同時に激しく動く肉壁の中で暴れていた宏一の肉棒もいよいよ最後のシグナルを出し始めた。このまま後少し動けば由美の中に放出できたが、人形のようになった由美の中にはなっても宏一の満足度は今一歩になってしまう。そこで宏一は直前で肉棒を抜き、由美を解放することにした。

宏一が細い腰を離すと、由美はそのままスローモーションのようにゆっくりとベッドに沈み込んでいった。

「あうぅぅぅ」

シーツに身体が少しこすれただけで、由美はまた軽くいってしまったらしい。放心状態の由美の視界には、肉棒をびんびんと上下に動かして膝立ちになっている宏一の姿が焼き付いていた。『抱きしめて欲しい』と思ったが、それをされたらまた何度いってしまうか分からなかったので、じっと視線を肉棒に注いだまま由美は何も言えなかった。

宏一も由美に視線を注いだまま、一旦ベッドを降りるとタバコに火を付け、ゆっくりと一服した。その間も由美の視線は肉棒に絡みついており、宏一の視線も素晴らしいプロポーションの身体を包み込むように隅々まで眺めていた。

 

由美の身体を隅々まで眺めている宏一の視線に由美の視線が絡んできた。

「由美ちゃん、どうしたの?」

「いいえ・・・・」

その由美の視線が何を言いたいのか宏一には分かっていた。

「抱いて欲しいんだね?」

そう言ってタバコを消し、ゆっくりと立ち上がってベッドに入ってくる。

「ああ、その、ただ優しく抱いて欲しくて・・」

由美は宏一の手が由美の手を肉棒に導いてきたので、優しく肉棒を擦りながらそう言った。

「入れて欲しくないの?」

「いいえ、そう言うわけじゃ・・・」

「それじゃ入れてあげよう」

「ああ・・・・」

宏一は由美を肉棒から離してベッドに寝かせると、由美の足を開いて力を取り戻してきた肉棒をあてがい、ゆっくりと中に差し込んでいった。何度もいっているはずの由美の中は、今日はしっかりと狭いままだった。

「そっと、そっとして下さい。もう身体がだるくて」

「こうすればいいかな?」

ゆっくりと宏一は出没を始めた。

「ああん、いい、あああぁぁ、最高」

由美の中は再び大きな快感に満たされていく。

「宏一さん、ああん、宏一さんはこれで良いんですか?」

「いいよ、由美ちゃんが喜んでくれればそれが一番さ」

「ぁあぁ、嬉しい、宏一さん、大好きです。嬉しい・・」

宏一のゆっくりとした腰の動きで、由美はうねるような快感にゆっくりと飲み込まれていった。既に身体は満足していたが、心は宏一の気持ちに更に満たされていく。由美の身体は次第に由美の気持ちに正直に快感を大きく育てていった。

「ああん、宏一さん、身体が、身体が感じてきて、ああん、勝手に腰が動きますぅ」

「いいんだよ、好きに動いてごらん」

「恥ずかしい、私ばっかりいくなんて」

「いいんだよ。いってごらん」

「いやぁ、私ばっかりはいやぁ」

「それじゃ我慢できる?」

「そんな、こんなに感じさせてっ」

由美の腰は次第にリズミカルに動いて肉棒から快感を搾り取っていた。

「宏一さん、宏一さんっ、まだですか?」

由美の身体は今日、いつもより敏感だった。ほんの少しでいってしまう、所謂いきっぱなしの状態になっている。そうなると自分ではいくらも我慢できなくなって何度もいってしまうのだ。必死に我慢しようとする由美だったが、身体の方はそれを許さなかった。

由美は腰を動かすのを止めてみたが、焦れったさばかりでなく、じっとしていても快感がゆっくりと満ちてくる。ここままじっとしていてもいってしまうのははっきりしていた。そうなれば自分から求めてはっきりとした感覚でいった方が絶対良い。一度動きを止めた由美の腰は再び動き始めた。


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